学年・専門部

学年・専門部

1・2年生 進路ガイダンス

3月1日、1・2年生の進路ガイダンスを行いました。

〈1年生〉

  1・2時間目  分野別模擬授業

  看護・医療、社会福祉、語学、経済学などの分野別に分かれ、それぞれ専門の

 先生による授業が実施されました。金融投資の基本的内容、言葉を通してみる

 人間の考え方など、我々の生活に身近なところからの問題提起などで、学問の

 奥深さ、魅力について熱い講義がなされ、生徒たちは興味津々でした。また、

 就職・公務員希望者に対しても、心構えやマナーに関する講座が行われました。

 

  3時間目  講演会

    「進学について」と題し、谷安啓行先生からご講演いただきました。主に大学へ進学する意味

   について、理系・文系のメリット・デメリット、入試の種類などをふまえ、今から何をどうする

   べきかについて、教えていただきました。大変わかりやすいお話で、生徒にとって今後の進路

   決定・勉学に向けて貴重なものになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〈2年生〉

   〔進学希望者〕

      1時間目  進路指導部講話

   本校の進路指導部長より、今後の進路決定に向けての流れ、

  受験の方針、模試の意義と活用法等について講話を行いました。

      

 

      2・3時間目  学校別説明会

    関西圏を中心に、60校の4年制大学・短期大学・専門学校から

   講師の方にお越しいただき、各学校を希望する生徒に対し、学校の

   概要から受験の方式、卒業後の進路などについて、説明していただ

   きました。大変親切かつ丁寧な説明で、少人数でもあり終始和やか

   な雰囲気で、より身近に志望校を感じることができました。

 

  〔就職希望者〕

  ◆インターンシップ報告会

     三田市消防本部でのインターンシップを終えた生徒3名より、

    実習内容、そこから学んだことについて発表をしてもらいました。

  ◆卒業生講話

     企業に就職し、第一線で活躍している3名の卒業生に来校して

    いただき、後輩へのアドバイスも含め、講話をしていただきまし

    た。社会人としての含蓄のある先輩たちの言葉に、生徒たちは

    真剣に聞き入っていました。

              ◆座談会

                 講話をしていただいた3名の卒業生に、先日卒業したばかりの

                1人を交え、会社での業務や高校の時の就職活動などについて、

                アドバイスを受けました。

          

卒業証書授与式

暖かな春の到来を待ち望む中、卒業証書授与式が粛々と執り行われました。

76回生の巣立ちの日をご来賓の皆様方をはじめ、保護者の方々、地域の皆様、在校生と職員と共に見守ってくださり、誠にありがとうございました。

入場より堂々とした姿を見せてくれ、その成長ぶりと立派な様子にこれまでの思い出が駆け巡ってきたのではないでしょうか。

卒業証書授与では、体育館に卒業生231名の輝かしい姿、高らかに響く声、未来を見据える熱い眼差しが広がっていました。

校長先生の式辞では、はなむけの言葉として校訓である『まこと』が贈られました。まことの心で物事の本質を見抜き、強く楽しく生きていく。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいことがあった時には、いつでも有高に訪れてください、と。校長先生からの温かなお言葉に、嬉しさを感じたのではないでしょうか。

同窓会の清陵会会長様並びに育友会会長様の祝辞では、みなさんの輝ける未来へ向けてのエールや今後の人生の指針となるお言葉をいただきました。

そして、在校生の送辞、卒業生の答辞とそれぞれの立場で今後の有高を発展させ、支えていく決意や、様々な方への感謝の言葉で溢れていました。

卒業生のみなさん、3年間の高校生活はどうでしたか。心に残る素敵な思い出が、一つでもあると嬉しいです。答辞では、後輩や先生方、家族に対しての感謝の気持ちを表していましたね。周りの人たちに気遣いの出来るみなさんなら、人々の織りなす社会に新たな色を加えてくれることでしょう。

力強く、生きていってください。有高は、これからも同じ場所で、時を刻んでいきます。

ご卒業、おめでとうございます。

 

 

卒業証書授与式予行・表彰式

卒業証書授与式を明日に控えた2月28日、全校生で予行を行いました。

3年生の晴れの門出を気持ちよく見送ろうと、それぞれが気持ちを引き締めて予行に臨みました。

明日は心に残る、卒業証書授与式が執り行われるとよいですね。

続けて表彰式がありました。

各種団体からの栄えある賞を受賞した3年生が、校長先生より賞状を授与されました。

また、3年間の学業や学校生活を勤しんだ3年生に、育友会会長様よりけやき賞、けやき賞皆勤賞が贈られました。

受賞された皆さん、本当におめでとうございます。たゆみない努力に、皆が拍手を送っていました。良きお手本となってくれましたね。

 

明日で卒業する3年生は、本校同窓会である「清陵会館」の入会式も本日行い、同窓会副会長様からのお祝いのメッセージをいただきました。これからも有高の卒業生として、先に卒業された諸先輩方と共に、有高の後輩たちの活躍を応援してくれると嬉しいです。

いよいよ巣立ちの時。3年生は「実感がない」「あっという間の3年間だった」「大学生になるのが不安」など、今の気持ちを聞かせてくれました。

明日、それぞれの胸の内に浮かんでくることは何でしょうか。

誰かに、その気持ちを伝えてくださいね。

 

人と自然科 県庁緑化活動に対し教育長より感謝状をいただきました

 2月5日(月)兵庫県庁にて、県庁緑化展示にかかわる感謝状贈呈式が行われ、有馬高校人と自然科フラワーアレンジメント班の生徒が出席し、教育長より感謝状をいただきました。

 兵庫県には農水産高校が12校あり、毎月担当校が県庁2号館のロビーに実習で学んだ技術を活かして作庭を行ったり、作品を展示したりして県庁に潤いのある空間を提供しています。この活動に対し、今回兵庫県教育長より感謝状をいただきました。

  ちなみに今年度有馬高校人と自然科は10月を担当しました。

 10月の県庁緑化を有馬高校が担当しています に関する記事はこちら

 今年度は人と自然科農業クラブフラワーアレンジメント班の1年生を中心に作品を展示をしました。授業の中で学ぶフラワーアレンジメントを活用し、「多様性」をテーマにした作品を展示。メインで使われている7色は、LGBTQ+を象徴する色になっており、多様性を互いに認め合える社会の実現を願うという想いが込められています。

 最後に教育長と一緒に記念撮影させていただきました。

 今回の表彰を励みに、これからも普段の学びを活かして、さまざまな活動に取り組み、スキルアップしていきましょう。

学習活動発表会

1月28日、学習活動発表会が行われました。

人と自然科、総合学科の両科の生徒と教職員が一体となって積み上げてきた、地道な努力と学びの成果を発表する機会がやってきました。

それぞれの持ち場で準備をして、会場と心を整え迎えた当日の様子を、少し長くなりますがブログを通じて感じてください。

こちらは講義棟。芸術作品展示(美術・工芸・書道)発表の様子。

どの作品も時間をかけて丁寧に最後まで仕上げた様子が伝わってきます。

加えて体育館での発表。

家庭・福祉選択研究授業、国際交流・地域貢献、NIE・税の作文・産業社会と人間・人と自然科・修学旅行・ARIMA探究・課題研究をまとめた資料や作品の展示です。

展示発表を熱心に見ていた生徒の感想です。

「写真やイラストが多く、よくまとまっていると思う」

「課題研究の内容に興味が湧いた」

「他の授業でやっていることがよく分かって楽しかった」

など、皆の取り組みに感心を持ち、刺激を受けたようで双方にとって良い学びになったようです。

続いてステージ発表の様子です。

生徒会による趣向を凝らしたオープニングから始まり、産業社会と人間・「シードカードが繋ぐ心と伝統~人から人へ想いを込めて~」・「ファッション・コスメにおける多様性の均質化の流れを変えるには」・人と自然科2年「修学旅行」~沖縄 西表島~・総合学科2年次「修学旅行」~沖縄 石垣島~・「英語探究」・「社会福祉基礎」・「ビブリオバトル」・「根粒菌を用いた緑肥栽培」・「大豆ミートは地球温暖化防止に有効か」・「食堂アプリの開発」・「華道の世界に新しい風を」と、盛りだくさん。

どの発表も準備に時間をかけ、繰り返し練習をし、緊張しながらも多くの聴衆を前に堂々と発言している姿が印象的でした。

そして講評をいただいた先生からは「多様性に富み企画力、調整力が素晴らしく、高校生のまとめる力に感心した」とのお褒めのお言葉をいただきました。さらに、学びが深まるように今後へのアドバイスをご提案くださりました。

最後に校長先生より、発表する人、聞く人、運営するする人がそれぞれの力を発揮した活動となり、今後も有高の学びに自信を持ち、粘り強くVUCAの時代を生き抜いていくよう、お話がありました。

ご来場くださったご来賓並びに保護者や地域の方々、中学生の皆さん、ありがとうございました。

そして、ステージ裏で照明や音響を担ってくれたり、体育館の準備と片付けに勤しんでくれたり、見えない所で学習活動発表会を支えてくれた人、ありがとう。助かりました。

これからも有高生は、夢の実現へ向けてチャレンジをし続けていきます。

今後もよろしくお願いいたします。

 

 

 

防災ジュニアリーダーの小学校訪問

 1月16日(火)、本校の防災ジュニアリーダー3名と「社会福祉基礎」受講者、合計12名が三田小学校を訪れ、1年生の児童に防災についての活動を行いました。

 主な活動は (1) 防災カードゲーム (2) 紙食器作り (3) 防災のうた でした。

 防災カードゲームでは、5,6人のグループになり、ランタン、簡易トイレ、紙スプーン、骨折時の対応、地震のときの対応などを示した14種類のカードについてジュニアリーダーが説明したあと、カードを取り合うゲームをしました。 紙食器作りでは、実際に新聞紙で児童に食器を作ってもらいました。一生懸命取り組み、できたときのうれしそうな顔が印象的でした。最後に行った「防災のうた」は「どんぐりころころ」の替え歌で、防災についての心構えを歌にしたものです。すぐに覚えて大きな声で歌ってくれました。

 参加した本校生も元気な1年生に力をもらったようです。ありがとうございました。

 

 

人と自然科 77回生 総合実習「野菜班」の活動②

先日、3年生(76回生)の総合実習も終了、いよいよ77回生の出番です。

本日(19日)はニンニク圃場の除草と追肥を行いました。

ニンニクは10~11月に鱗片を植え付けて5~6月に収穫をします。

冬の間に十分に生育させることが大切なので冬の間に3回追肥を行います。

まずは、マルチ穴から出ている雑草を丁寧に抜いていきます。前日に雨が降り、

抜きやすい条件でしたが、中腰で行うためになかなか大変な実習です。

次いで、マルチ穴に追肥をしていきます。葉にかからないように注意して

株元に散布していきます。

2時間で予定していた実習を終えることができました。

これからも実習の様子を紹介していきます。野菜班の成長の様子を

楽しみにしてください。

人と自然科 課題研究発表会を実施しました

 1月17日(水)講義棟に人と自然科1年生から3年生が集まり、課題研究発表会を実施しました。

 人と自然科3年生課題研究の授業は、入学してから農業や環境について学んできた知識や経験をもとに、生徒自ら課題を設定し、計画、実施、評価反省する科目です。課題研究発表会は3年生にとって3年間の集大成。もう一つの卒業式ですね。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 この日は3年生が自分が取り組んだ研究をまとめ、1.2年生の後輩の前で発表しました。人と自然科には野菜、草花、環境(来年度から果樹と緑コースに移行します)の3つのコースがあり、1.2年生はすべての部門を学びます。そして3年生になると一つのコースを選択し、集中的に学びます。ちなみに司会進行や計時もすべて1,2年生の生徒が担当し発表会を進めていきました。

 それでは3年生が1年間取り組んだ研究テーマを紹介します。まず草花部門。

・草花でコンパニオンプランツはできるのか?

・綿花の比較実験

・NPKの割合が草花に与える影響

・シードカードで繋ぐ心と伝統~人から人へ想いを込めて~

・未来へつなぐ(繋ぐ)私たちの品種改良~好みの色を咲かせよう~

 

 続いて環境部門。

・竹パウダーとタンニン鉄の有効活用

・浄水発生土の活用方法

・パパイヤの有効活用

・壊れたウッドデッキを修復

・植物にストレスを与えよう

・竹の活用~竹害の改善~

・ブドウの剪定枝を用いた堆肥作り

 最後は野菜班です。

・イチゴの栽培・繁殖研究

・ミミズコンポストについて

・カボチャの新栽培

・ジャガイモの長期保存

・袋栽培について

・コンパニオンプランツによる環境にやさしい農業

 どの発表も、専門性の高い素晴らしい研究内容で、後輩の1.2年生も先輩方の発表に見とれていました。そして発表会が進むにつれ、同級生や後輩からも質問が多く飛び出し、発表者はしっかり回答していました。さすが3年生ですね。

 そして全学年生徒の投票の結果、野菜班『根粒菌を用いた緑肥栽培』の発表が学科代表に選ばれました。

 

  今回学科の代表に選ばれた発表は1月27日(土)に有馬高校で行われる学習活動発表会にて、人と自然科代表として発表します。

 R05学習活動発表会プログラムはこちら.pdf

 中学生の皆さん、保護者の皆さま楽しみにしておいて下さい。

 発表会終了後、3年生全員で今回が最後になるかも知れない集合写真です。

 

 3年間人と自然科での学習いかがでしたか?農業や環境、そしてフラワーアレンジメントなど、人と自然科の特色ある学びに前向きな生徒が多く、作文コンクールや農業クラブ各種競技会、フラワーアレンメントの全国大会などで大活躍でしたね。この3年間、心も体も大きく成長したと感じています。人と自然科での学びや経験を活かし、次のステップでも頑張ってください。そして卒業しても、人と自然科の応援団でいて下さいね。農場の先生全員、卒業後の皆さんの活躍を心から祈りつつ、影ながら応援しています。

震災追悼行事

1月17日、29年前に発生した阪神・淡路大震災を受け、追悼行事が校内放送にて行われました。

29年前はまだ生まれていなかった高校生たち。現実味を帯びることは難しいことでしょう。しかし、本日行われた学校での追悼行事や震災体験者、情報番組などで当時の状況を見聞きすることで、様々な感情が湧いてくることと思います。それぞれが感じ、考え、思いを巡らし、伝えていくことが、自然災害に対しての危機管理や備えにつながっていきます。

校長先生の阪神・淡路大震災の被害状況を聞き、加えて先の能登半島地震の被害状況、災害対策状況を現地に赴いて情報収集をして来られたEARTH隊員の坂元先生の講話とスライド投影で、現地の方々の震災後の様子を目の当たりにしました。

生徒の皆さんは何を思ったでしょうか。阪神・淡路大震災の時は生まれていませんでしたが、この度の能登半島地震は、皆さんが存在する現在で起きたことです。

それぞれが抱いた感情と共に、震災により尊い命をなくされた方々へのご冥福をお祈りし、哀悼の意を表するために、黙祷を捧げました。

この度の追悼行事で感じた思いや願いが、これからも皆さんの心の中にとどまり続けることを希望します。

 

 

 

人と自然科 ひとはく連携セミナー最終回 六甲山地と三田盆地の地形・地質と人との関わりについて学ぶ

 1月12日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度最終回、第8回目となるひとはく連携セミナーが実施されました。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 人と自然科は県立人と自然の博物館と連携協定を結んでおり『人と自然』の授業で年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。

 前回のひとはく連携セミナー 第7回 論文って面白い! 科学論文の読み方入門講座 に関する記事はこちら

  今回は加藤 茂弘研究員より『六甲山地と三田盆地の地形・地質と人との関わり』をテーマに講義いただきました。

  皆さんは地層や地質、岩石などに興味はありますか?先日石川県を中心に地震が起こってしまいましたが、私たちが住んでいる真下のには未知の世界が広がっています。まずは地層について学びます。地層には『累重の法則』があり、これは上位の地層のほうが新しく、深くなるほど古くなると言う法則です。一方で大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込んでいる場所では海溝にたまった土砂とともに大陸側に押しつけられはぎ取られます。この部分は上に重なるほど古い地層になっており、これを『付加体』といいます。

  次に岩石について。岩石は生成の過程により、火成岩、堆積岩、変成岩に大別され、それぞれの岩石の特徴について学びました。特にマグマが冷え固まった結晶化してできた火成岩には、流紋岩・安山岩・玄武岩・・・など中学校の理科で学んだ岩石があげられ、色などそれぞれの岩石の特徴や利用法についても知ることができました。

 

 そして農業と地層との関わりについても学びました。たとえば火山岩が特徴的な地域は鉄やミネラルが豊富で水持ちがよい作物に適しています。そして凝灰岩が特徴的な地域では、粘土状の土を形成していることが多く米作に向いているそうです。このように地層は農業だけでなく、温泉や水の濾過など良い面、逆に地震や土砂崩れを起こしやすいという悪い面など、人間の生活と様々な場面でかかわっているんですね。

 

 その他三田市周辺の特徴的な地層の話を交えながらの話も多く取り入れて下さり、とても興味が持てる内容でした。加藤先生有意義なお話を本当にありがとうございました。

 以上で今年度のひとはく連携セミナーは終了です。1年生の皆さんいかがでしたか?高度な内容の講義を博物館の先生から直接聞く機会はなかなかないですよね。今回学んだことを武器にして、2年生以降の学び、そして3年生の進路につなげて下さい。県立人と自然の博物館の皆さま、このような機会をいただき本当にありがとうございました。

人と自然科 令和5年度第2回 先輩農業者特別授業を実施しました

 1月15日(月)人と自然科1年生を対象に、今年度2回目となる先輩農業者特別授業を実施しました。

 この授業は阪神農業改良普及センター様と連携させて頂き、地域で活躍されている先輩農家の方をお招きし、直接講義を頂くことで、将来の就農・進路につなげようという取り組みです。ちなみに今年は阪神農業改良普及センター様との共同事業として、5月に3年生(急きょ雨で実習できなかった1年生も合流)を対象に、宝塚市で観光農園『エーアイファーム』を経営されている石井伸啓先輩お招きし講義をいただきました。

 令和5年度第1回 先輩農業者特別授業の様子はこちら

そして夏季休業中には、農業インターンシップを

 夏季休業中都市農業体験実習(有高版農業インターンシップ)に4名挑戦に関する記事はこちら

10月には2年生を対象に、農業先進地見学(バスセミナー)を実施しました。

 10月の農業先進地見学(前半)についての記事はこちら

 10月の農業先進地見学(後半)についての記事はこちら

 今回お話しいただいたのは、淡路市でタマネギを中心にイネやキャベツを栽培されている『株式会社 K.ファーム』で雇用就農という形で就農されている吉本 ひばり先輩です。高校卒業後にすぐ就農、現在5年目ということでとてもお若く、私たち高校生にとってとても親しみやすい存在でした。

 

 吉本先輩は農業高校ではなく普通科高校のご出身とのこと。また家が農家でもありませんが、幼いことから海外の友人との交流する中で「海外に日本の農業を広めたい」という熱い想いを持ちはじめたとのことです。そして中学・高校では部活動の陸上競技に打ち込んでいましたが、高校卒業後の進路を考えたとき、やはり幼い頃の夢である「農業」を職にすることを決意。自分の力で淡路島の農家に連絡しまくり、現在お世話になっている「K.ファーム」の社長さんと出会ったとのことでした。すごい行動力ですね。

 

 知識や経験も全くない最初の3年間は感覚での作業や20キロのコンテナを積み上げるなど力仕事がメインの農業特有の大変さに戸惑ったり、仕事でミスをして叱られたり、地域の人に認めてもらうためのコミュニケーションなど、苦労の連続だったようです。そんな中でも自分の作った野菜を食べたときの感動や、同じ仕事をする社長と社員の距離の近さ、屋外での作業の気持ちよさなど農業特有の魅力もたくさん知ることができたそうです。

 

  そして3年目を超えたあたりからやっと仕事にも慣れ、農業の本当のおもしろさが分かってきたとのことで、現在は販売マネージャーとして、各地で開催されるイベントの出展を取り仕切ったり、K.ファーム、さらには淡路島のタマネギを広めたりする活動に尽力されています。この5年間で「継続することの大切さ」に気づいたとのことでした。

 

 吉本先輩からは独立就農と雇用就農のメリット・デメリットについても教えていただきました。独立就農は、経営者として農業経営を行うため、何事も自分で決めることができ、売り上げも自分次第でどこまでも伸ばせます。しかし売り先も自分で決めなければいけないので責任は重大です。一方で雇用就農は従業員として働くため、会社からのサポートがあり、安定した収入をもらいながら技術が身につきます。一方で自分のやりたい農業の実現が難しいというデメリットもあります。

 

 最後に有馬高校人と自然科で学ぶ1年生へ

 「とにかく今を楽しんで、勉強も私生活も学校行事も恋愛も部活動も・・・何事も手を抜かずに頑張って欲しい。私も高校時代に陸上を始め、何事も手を抜かずに頑張ってきたことが今の仕事に役立っています。最高な高校生活を送って下さいね。応援しています。」

 というメッセージを頂きました。先輩の思いをみんな真剣に受け止めていたようで、講義終了後も『K.ファームにはどのような農業機械が導入されていますか?』『雇用就農するとき、何件くらいの農家に連絡しましたか?大変でしたか?』『雇用されるまでのお金の心配はありましたか?』など現実的な質問も多く飛び出し、充実した時間となったようです。

 吉本先輩、お忙しい中興味深いお話本当にありがとうございました。そして阪神農業改良普及センターの皆様、このような機会をいただき、本当にありがとうございました。

人と自然科 冬季休業中も実習の授業を頑張りました

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 さて、約2週間あった冬季休業も終わり、1月9日(火)から新学期が始まりました。この冬季休業中も人と自然科では「総合実習B(別名農場当番)」の授業があり、春からの栽培スタートに向けた実習を当番で行いました。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 まずは2年生。ブドウ畑に基肥を施す実習を行いました。有馬高校人と自然科で人気の作物と言えばブドウ。毎年9月には在校生と保護者を対象に販売会を開催しています。

 今年度のブドウ販売に関する記事はこちら

 美味しいブドウを栽培するために欠かせないのが土づくり。冬の間にしっかりと肥料を施します。この日施した肥料は油かす・有機化成・苦土石灰・微量要素・・・・などなど

 

 そしてメインの肥料は牧場直送、ダンプいっぱいの牛糞堆肥です。事前に掘っておいた穴の中に一輪車1杯、そしてブドウ畑にまんべんなく置いていきます。一輪車の扱い方上手です。

  最後に歩行用のトラクタでブドウ畑を耕うんしていきます。歩行用といえどもかなりのパワーで体ごと持っていかれるので注意です。

 1年生の生徒は、もち米を栽培した水田に堆肥を施す実習を行いました。11月に収穫を行い、そして秋の農業祭では大人気商品でしたね。

 今年度のモチ米収穫に関する記事はこちら

 今年の秋の農業祭に関する記事はこちら

 まずは先発隊が『畔切り』を行ったのちに、堆肥を落とす目印を水田に付けておき・・・

 いよいよ説明を受けた本隊が登場。

 印をつけた場所に堆肥を落とし、全面に広げていきました。

 そして後発隊がトラクタで耕うん、堆肥をすきこんで実習完了です。

 そのほかにも、年末に剪定したブドウの選定枝をチップにして堆肥化する実習や、新たな作物として栽培を始めるブルーベリーの鉢上げの実習、竹林管理や農場の環境整備など、新学期からの作物栽培に向け様々な実習を頑張り、知識や技術を身に付けることができました。

 新学期からも花苗や野菜、果樹の栽培頑張って勉強しましょう。まずは4月に行われる春の農業祭が目標ですね。今年の春の農業祭は4月20日(土)を予定しています。お野菜の苗、お花の苗を中心に販売します。

 昨年の春の農業祭に関する記事はこちら

 皆さん楽しみに待っていてくださいね。

3学期始業式

新しい年が明けました。

年頭より心が傷む出来事がありましたが、一日でも早く、落ち着いた日常を取り戻せますように関係者の皆さまにお見舞い申し上げます。

有馬高等学校は本日1月9日より3学期がスタートしました。

それぞれの冬季休暇を経て全校生が体育館に集いました。

冒頭に校長先生の講話があり、年始の痛ましい出来事に触れられ、これから私たちがどのような心持ちで過ごしていけばよいかを考えさせられました。

そして冬休み中の有高生の活躍を紹介いただき、その雄姿に励まされる思いです。

1月2月3月は『行く・逃げる・去る』と言われるほど、あっという間に過ぎていきます。健康に留意しながら、充実した3学期をそれぞれが過ごしていくよう、校長先生より励ましの言葉をいただきました。

校歌を斉唱し、続いて表彰伝達がありました。

3学期も有高生の活躍と栄光を讃える拍手が、校内外でも響き渡ることを願います。

それぞれが新年に抱いたであろう抱負を胸に、新たな年も歩みを進めていきましょう!

 

2学期終業式

寒さが増した12月22日、2学期の終業式が行われました。

冷え込む体育館でしたが、全校生が集う中、先ずは有高生の活躍と健闘を称えました。

空手道部の近畿大会壮行会と表彰伝達がありました。

空手道部が近畿大会出場にあたり、形の披露が行われ、その気迫を目の当たりにし、心引き締まる思いにさせられる素晴らしいものでした。校長先生からの渾身のエールをいただき、更に気持ちが引き締まったことでしょう。

また、様々な分野での有高生の活躍を表彰伝達を通して感じることができましたね。努力が実り、高い評価や成績をおさめた生徒の皆さん、おめでとうございます。これからも有高生同士が刺激をし合って、高みを目指していきましょう。応援しています。

終業式での校長先生の講話では、1年の振り返りと共に有高生の活躍を称えられました。また、夢や希望を持つことの大切さと、叶えたい夢に向かって先ずは身近な小さなことから取り組んでいく、というアドバイスをいただき参考になったかと思います。そして、流れ星★の話は趣のある内容でしたね。普段から願いを思い続けることは、実現への大切な第一歩なのですね。

いよいよ令和5年は終わりを告げようとしています。心の大掃除をして、新たな自分になれるチャンスです。3学期の始業式では、そんな皆さんと元気にお会いし、共に成長していける1年の始まりでありたいですね。

良いお年をお迎えください。

 

 

人と自然科 農業クラブ サプライズで花の寄せ植えXmasプレゼント

 12月22日(金)有馬高校は終業式を迎え、いよいよ令和5年も終わりを迎えようとしています。あったいう間に大晦日・・・お正月・・その前にみんなが楽しみにしているのがXmasですね。

 終業式を終えたこの日の午後。JR三田駅前にはサンタ姿の高校生が登場。恒例となりました人と自然科農業クラブ本部役員の生徒による、花の寄せ植えサプライズ無料配布(クリスマスプレゼント)を実施しました。20年以上続いている伝統の地域貢献活動です。

 

 この日に向け、農業クラブの生徒自ら播種、鉢あげなどの栽培を行ってきました。そして今年の寄せ植えは、1鉢にパンジーやビオラを4~6株を植栽。生徒が作成したクリスマスカードを添えました。「花の寄せ植え、無料配布しています。いかがですか~」駅のテラスで受け取ってくれる方を待ちます。

 間もなく偶然通りかかった方が立ち寄って下さり・・・

 

『もらってもいいの?とってもうれしい。』

『本当にありがとう。玄関に早速置いておくわ。』

 などなど受け取っていただいた方から嬉しい言葉をたくさん頂きました。そして用意していた100鉢が約40分でなくなってしまいました。寄せ植えを受け取ってくださった皆様。大切に育ててくださいね。

 そしてこのブログを見て下さった方にもサンタさんから素敵なプレゼントが届きますように・・・Merry Christmas!

人と自然科 第2回農業法人仕事説明会に参加しました

  12月20日(水)加古川市総合文化センターにて今年度2回目となる農業法人仕事説明会が開催され、農業系の大学や農業大学校への進学、そして将来農業関係の仕事に就くことを考えている本校1・2年生の生徒12名が参加しました。この事業は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ非農家の生徒をマッチングさせることを目的に5年前から実施されています。

 近年、将来農業を職としたいという非農家の生徒が増えてきており、その場合農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、新規就農する事例も多くあります。また近年の人と自然科生徒の進路希望、実績を分析すると、127年の歴史(多くの先輩方とのつながり)を活かした幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年生大学や農業大学校などへ進学し、その後就農する生徒が毎年出てきています。以下昨年度の進路結果です。

R4 人と自然科 進路実績.pdf

 ちなみに今年(令和5年度)の3年生(76回生)の生徒も、現時点ですでに3名の生徒が農学系の国公立大学に合格。2名の生徒が県立農業大学校への進学、さらに近畿大学や龍谷大学など難関私立大学農学部にも合格しています。(全ての進路が確定しましたら改めて紹介します。)

 今回は県下の農業法人16社の経営者がブースを設け、県内4校の農業高校生、農業大学校生87名が参加しました。

 

 参加した生徒は積極的に農業法人のブースを訪れ、資料やタブレット、さらには映像を見ながら、作付け内容や農業へのやりがい、独立就農に向けたサポート体制などの話をメモをとりながら熱心に聞いていました。また、今回は研究開発、コンサル事業などを手がけている企業も参加しており、野菜や花などの作物栽培しか学べない有馬高校にはない、異なる分野の話も聞くことで視野を広げることができたようです。

 

 そして参加者をよく見てみると見覚えのある学生が・・・昨年有馬高校人と自然科から県立農業大学校に進学した卒業生でした。農業大学校でも積極的に頑張っているようで、卒業後は農業法人への就職を希望しているとのこと。活躍する先輩の姿に励まされますね。

 

 約2時間かけて各自6社のブースを回りました。様々な話を聞くことができたようで、参加した生徒はとても満足し、来年以降の進路選択に向け参考になったとのことです。

 

 このような機会をいただきました兵庫県ならびにひょうご農林機構、就農支援センターの皆様、ありがとうございました。

76回生 総合学科課題研究発表会

12月14日(木)、講義棟にて76回生 総合学科課題研究発表会を実施しました。

14講座15班が持ち時間7~10分程度で発表を行いました。

発表テーマには、「食堂アプリの開発」や「大豆ミートは地球温暖化防止に有効か」、「ぬいぐるみキャラクターの活用と未来」などがありました。

  

  

  

  

  

どの講座も魅力的な発表でしたね。

  

今回の課題研究発表会の代表は2024年1月27日(土)に開催される学習活動発表会でも発表を行います。

また、2月3日(土)に豊岡総合高校で開催される兵庫県総合学科高等学校研究発表会においても発表を行います。

ぜひ、学習活動発表会で課題研究の成果をご覧ください。

人と自然科 農業クラブ 三田国際マスターズマラソンに出展しました

 12月17日(日)有馬高校がある三田市にて、三田国際マスターズマラソンが開催され、有馬高校人と自然科農業クラブの生徒が花苗販売ブースを出展し大会を盛り上げました。

 人と自然科では日頃の学びを活かして地域のイベントに積極的に参加し、社会性を身につけています。

 先日参加した、フラワータウンイベントに関する記事はこちら

 毎年12月の中旬に開催される三田国際マスターズマラソンには、全国から約3,000人のランナーが集まります。コロナ前には毎年農業クラブの生徒が自分たちで栽培した花苗を販売していました。コロナ後最初の大会となった昨年はお休みしていましたが、大会参加者からのアンケートで「草花苗の販売はなくなったの?」「有馬高校生によるお花の苗販売復活して欲しい」というご意見を複数いただいたため、今年度5年ぶりの復活となりました。

 早朝7時30分から準備スタート、この日は人気のパンジー、ビオラはもちろん、クリスマスに向けたポインセチア、お正月に向けたハボタンを持参しました。

 9時になり、続々とランナーが集まってきました。そんなランナーを迎えたのが、人と自然科キャラクター「ひとっしー」です。最終打ち合わせはもちろん、開会式にもしっかり参加しました。

 そしてスタート地点に向かうランナーに生徒と一緒に手を振り、エールを送りました。

 

 一方販売所には応援に来られた方がたくさん草花苗を買いに来て下さいました。この日は前日と比較し気温が一気に下がり、さらに風が強かったので厳しい寒さでしたが一生懸命接客をしていました。

 隣のブースでバザーを出展されている有馬高校育友会の焼きそば、チュロス、コーヒーも大人気。頑張っている農業クラブの生徒へと差し入れもいただき、生徒は大喜びでした。ありがとうございました。

  12時頃、先頭のランナーが到着。ひとっしーくんもランナーや応援の子どもたちと一緒に写真撮影。あいかわらず大人気ですね。

 13時頃大会は無事終了。ランナーの皆さんお疲れ様でした。最後に恒例の集合写真です。

 

 たくさんの方に来場、購入いただき本当にありがとうございました。

ビジネスマナー講座

12月8日(金)放課後、3年生就職内定者、公務員受験者、2年生インターンシップ講座受講生を対象に、講義棟にて「ビジネスマナー講座」を行いました。

講師は、ECC国際外語専門学校 髙橋 佐智子 先生です。

「愛される新入社員になる!」という目標を掲げ、一つずつ事例を示しながらビジネスマナーについて解説していただきました。すべてのマナーは、相手に対する『おもいやり』だという事がよく理解できたと思います。

春から社会人として働く予定の3年生、もうすぐインターンシップが始まる2年生、どちらもすぐにビジネスマナーを実践する事になります。何回教えてもらってもなかなか覚えられないのがビジネスマナーです。フレーズをただ暗記するだけではなく、想像力を使って、臨機応変に対処できるように頑張りましょう!恥ずかしがらず、失敗を繰り返しながら身に付けていってほしいと思います。

髙橋先生、ありがとうございました。

家庭科「フードデザイン」ケーキ講座

12月8日(金) 「フードデザイン」の授業では、大阪調理製菓専門学校より講師の先生をお招きしてケーキ講座を開催しました。今回は、クリスマスケーキの定番「ブッシュドノエル」です。

スポンジ生地を作るコツや綺麗にロールケーキに仕上げる方法など、専門的な内容について学ぶことが出来ました。

家庭科「フードデザイン」では、家庭科技術検定4級・3級取得を目指し、食の基礎について学んでいます。

その中で特に大切に考えていることは、食べてくれる人を思いやる心です。衛生面や栄養価だけでなく、季節や行事を意識した献立や食材の組み合わせについて学び、調理技術を磨いていきたいと思います。