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<SSH>地域のため池「主池」での自然観察会~明北生が地元小学生に貴重な生物の紹介~

 2024年10月25日(金)午前に、明石高丘地区のため池「主池」で、本校52回生自然科学科2年(生物選択者)の10名が講師役となり、明石市では貴重な植物の生態について明石市立高丘西小学校3年の児童たちに説明を行いました。主池は明石高丘地区にある湿地を含むため池で、絶滅危惧種を含めた動植物が生息・生育している保護区です。

 秋晴れの空の下で、黄・赤・青に色づく花々、その他食虫植物などの特徴を本校生徒は、児童たちに丁寧に教えていました。児童たちは興味津々で話を聞き、観察を行っていました。本校生にとっては、将来の理系人材を育成するSSH事業の「科学未来PROJECT」の1つである「生物多様性」に関する行事で、地元の自然や生物多様性を深く知るよい機会となりました。

 なお、この活動は、「一般社団法人のはらくらぶ」、「主池を守る会」、「行政(明石市環境創造課)」「明石北高校」「高丘西小学校」が連携して行われています。

<SSH>自然科学科1年生STEAM研修~力学・電磁気学演習~

京都大学理学研究科教授の常見俊直先生による力学・電磁気学講座をオンラインで開催しました。力学のエネルギーの対称性に関して、ニュートンのゆりかごを用いた実験を行い、電磁気学のマクスウェル方程式について、関連する実験観察(ガウスの法則、磁力線のループ、電磁誘導の法則、アンペールの法則)を行いました。大学2年次以降に学習する難しい内容ではありましたが、丁寧に一つずつ説明を頂き、大変貴重な体験ができました。今後の学習の指針もご指導いただき、高校時点でどのような知識が必要であるかが実感できました。

第2回科学未来フォーラム 小中学校の参加者 追加募集 10/31(木)まで

 11月16日(土)に本校で開催される「科学未来フォーラム」は、明石市内の小中学校の児童・生徒が、理科や算数などの授業や自由研究に関する「探究活動」を発表し合うイベントです。本校の生徒も、授業などで行った探究活動の成果を小学生や中学生にわかりやすく伝えます。昨年度は、小学1年生から中学2年生までの皆さんが日ごろの授業の取組や自由研究を堂々と発表していました。発表者からは、「発表前は少し緊張したけど、発表ができてとてもよかった」「他の学校の人の発表を聞いて勉強になったし、お友達になれた」という感想を頂いております。

 申し込み締切を、10月31日(木)までに延長します。参加(発表せず聴講だけでもOK)を希望される児童・生徒、およびその保護者様は、下記申し込み書類をダウンロードし必要事項をご記入の上、所属の学校を通してお申込み下さい。この件に関する問い合わせは、本校の植田までお願い致します。

第2回 科学未来フォーラム申込書.pdf

<SSH>自然科学科1年生STEAM研修~兵庫医科大学:医療薬学講座~

酸・塩基の反応を利用した胃腸薬の工学技術

 

 10月6日(日)兵庫医科大学で「酸・塩基の反応を利用した胃腸薬の工学技術」の実験実習講座に参加してきました。

①「果物系ジュースと医薬品との相互作用の実験」

②「消化器系治療薬の製剤技術に関する実験」を行いました。

③実験内容プレゼン

 

実験①

 薬局で薬を渡されたときに、薬剤師さんから「水で飲んでくださいね。」ということをよく聞きます。今回は、100%果汁ジュースで飲んだ時の医薬品の効果を市販されている制酸剤を利用して実験しました。 ジュース中の酸と反応し発砲してました!

実験②

大きさが数mm程度の大きさの錠剤には、たくさんの工学技術が用いられてます。、実際に投薬される医薬品を用いてpH1.2とpH6.8の溶液に入れて溶ける速度を観察しました。前者は胃のpHを想定、後者は腸内のpHを想定しています。

プレゼン③

学内の研究施設を見学し、その後「本日の実験プレゼン」を実施しました。与えらた時間は60分でスライドを作成し、インターネットから医薬品の特性まで調べて発表を行いました。

以下は、生徒の感想です。

・ジュースの種類によって発生する泡が違うことがびっくりしました。

・ジュースで薬を飲むのは危険だから水で飲もうと思った。

・日常的に使われている薬にも、いろんな技術が詰まっていることを知れて良かった。

・薬の仕組みをあまり知らなかったけど、効くべき所で溶けるような工夫をされていて、とても驚いた。また薬剤師の活躍がとても広いことを知った。

・ジュースなどで飲んだときに実際どんなことがおきるのかを初めて知った。

・薬剤師の仕事について全然しらないことがあって、自分が思っていたよりも大変な仕事だと気づくことができました。薬とジュースで飲んだことがあるので、これからは水で飲みたいと思いました。

・西洋医学と東洋医学の考え方は全く異なるというのがおもしろかったです。漢方薬を構成する材料ある生薬に、牡蠣の殻や化石が使われていることを初めて知りました。有限である化石で作られている薬はどんどん価値が上がっていくのかなと思いました。薬で治療が主となる病気は薬剤師が中心となって治療にあたることを知りました。薬剤師の仕事内容がいろいろ知れて良かったです。

・どこから吸収されるのか、どのような原理で効果があるのか、分解のされかたによって薬のコーティングが変わること。

・実際にジュースを使って実験をすることで、水以外で薬を服用するとどうなるかが分かりやすかったです。

・実際にジュースを用いて実験をして「薬は水で飲んではいけない」だけでなくその理由も知ることができた。またキャンパスをまわって視野に入れていた薬学部についても学ぶことができた。これから研究や進路について考えていく上ですごくためになった。

・ジュースで薬を飲むことは良くないことだとは何となくダメなのは知っていたけど簡単な実験でジュースの中でも反応は違うことがわかり、すごいと感じました。大学は広くて学ぶことに関しても趣味のことに関しても充実してそうで楽しみになった。

<SSH>生物分子モーター実習(未来ICT研究所)

NICT(国立研究開発法人・情報通信研究機構)の施設である、未来ICT研究所にて、「生物分子モーター」の作成・観察実習を行いました。マイクロピペットを駆使して手順通りに溶液を調合し、分子が決められたレール上を運動する仕組みを構築、それを電子顕微鏡で観察します。手順と違う調合をしてしまった場合も、その仕組みを理解して取り組んでいる生徒は見事なリカバリーをしていました。様々な応用が考えられる最先端技術に触れ、研究体験ができる貴重な機会になりました。

<SSH>第2回サイエンスガールズサロン 「理系のキャリアと未来の自分」

9月29日(日)13:00から、第2回サイエンスガールズサロン「理系のキャリアと未来の自分」を開催しました。本校の女子生徒、男子生徒だけではなく明石高校の生徒の皆さんも参加してくださいました。

「リケジョ」が活躍するためには、女性だけが頑張るのではなく男性も社会もみんなが幸せになれる方策が必要だという思いから、パートナーの方と協力して3人のお子様の子育てをしながら社会で活躍されている方(リケジョ)に、ご家族とともに本校にお越しいただきお話を伺いました。「ご夫婦で育休を取得し子育てをしてよかったこと」、「仕事と子育ての両立の工夫」、また、生徒からすると教員ではない、人生の次のステージを歩んでおられる大人の方のリアルなお話、さらには受験勉強の仕方や大学選びなど、いろんな話題で盛り上がりました。

<生徒の感想>

・進路を考える上ですごくためになる話を聞くことができました。これを機にさらに考えていければと思います。とても役にたつ話でした。これからに活かしたいです。

・仕事と子育ての両立についてや、大学進学後のことについて詳しく聞けてとても勉強になりました。なかなかこのような機会はないので今日教えていただいたことを今後の人生にいかしていきたいと思ったし、自分の好きなことや将来どんなことをしたいのか再確認できたのでよかったです。ありがとうございました!

 

<SSH>自然科学科1年生 STEAM研修(GIS(地理情報システム)研修)

 2024年8月28日、SETAM研修の一環として、GIS(地理情報システム)研修を行いました。講師として県立人と自然の博物館 自然・環境マネジメント研究部 生態研究グループ 主任研究員 三橋 弘宗(みつはし ひろむね)先生ををお迎えし、本校アカデミックルームにて1日講義していただきました。

 GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、位置や空間に関する様々な情報を、コンピュータを用いて重ね合わせ、情報の分析・解析を行ったり、情報を目で見て分かりやすいように表示させたりするシステムです。

 社会インフラの整備、都市計画、災害の予測、人口や生物の分布図、商業施設の情報を利用したマーケティングなど、幅広い分野で使われています。

 オープンソースソフトウェアのQGISというソフトを用い、午前中は、QGISの簡単な操作体験とGISの概要を学びました。

 午後からは、各生徒の興味があるテーマで、複数のデータを取り込み重ね合わせ分析するという実習を行いました。ある生徒は、明石市内の小中学校・病院・鉄道の路線・バスの路線などの位置関係などを重ね合わせて、住みやすい街づくりについて調べていました。

 

<SSH>プラネタリウム解説体験をしてきました。

兵庫「咲いテク」推進委員会が主催する五国SSH連携プログラムとして、「プラネタリウム解説体験~星空の感動をつたえよう~」を行いました。夏休み中、数日間にわたり、明石市立天文科学館の学芸員の皆様のご指導のもと、春夏秋冬それぞれの星空について、天文に興味関心のある県下の高校生の仲間とともに、一生懸命解説内容を考えました。解説を考える中で、他校の生徒たちと交流もでき、お互いに良い刺激になったようでした。解説内容も、聴きごたえのある内容を作ることができました。8月24・25日には、天文科学館を訪れたお客様の前で解説しとても良い経験になったことと思います。

 

 

〈SSH〉自然科学科1年生 STEAM研修(非破壊検査 レントゲンコース)

8月1日(木)の午前、京都にある島津製作所で様々な医療機器について説明を受けたり、X線装置の操作を体験したりしました。今年度は、STEAM研修を普通科へ拡大し、普通から2名の女子生徒が参加しています。

装置開発の工夫を「患者さんに負担をかけない」という視点で開発を行っていることも聞くことができ、開発視点の大切さも感じる事ができました。

レントゲン技術の奥深さと医療機器開発の重要性を実感し、学びが深まりました。

<SSH>自然科学科東京研修(1、2年)

8月5日、6日の日程で東京方面への研修を行いました。

昨年12月に行った生徒主体の企画プレゼンテーションから計画が始まり、訪問したい場所、宿泊地の選定、班編成など、事前から計画準備を行ってきました。今回は、事前に1,2年生の交流を図るため、連絡先を交換し、研修場所間の移動手段や、食事計画など、グループでの準備も盛んに行い、より充実した研修にすることができました。

訪問施設は以下の通りです。

東京海洋大学日本科学未来館1日本科学未来館2

初日:東京海洋大学(マリンサイエンスミュージアム含)、マクセルアクアパーク品川、日本科学未来館

2日目:東京女子医科大学・早稲田大学連携 先端生命医科学研究教育施設(TWIns)、東京大学本郷キャンパス、

国立科学博物館、パナソニックセンター東京

TWins手術室TWins講義パナソニックセンター東京

2日間の研修で大学研究機関の研究者や企業の技術者、体感型の自然科学に触れる施設や博物館まで、幅広く多くのことを学び、仲間と協力することの大切さを改めて知るとともに、大いに成長できた機会になりました。スカイツリー近くの立派なホテルでの宿泊も楽しめたのではないでしょうか。

今回学んだことを課題研究や進路選択、日々の活動に生かしていきましょう。