総長・校長室より
附属中学生の作品が「西はりま天文台ポスター総選挙」で表彰ー宇宙や天体に興味を持ってー(R3.11.18)
11月18日(木)、西はりま天文台で行われた「西はりま天文台ポスター総選挙」での優秀な作品の表彰式が行われた。
附属中学校の探究活動である「プロジェクト学習」で「宇宙・天体を調べてみよう」の講師としてお世話になっている、高山正輝先生から表彰状と副賞を、5名の生徒が受けとった。宇宙や天体をテーマに、それぞれがポスター発表をした内容を、西はりま天文台を訪れた人が投票した結果で順位が決まり、吉本真野さんが見事金賞を受賞した。
本校の生徒が、理数教育に力を入れ、探究心を持って取り組んだ成果だと大変うれしく思う。天文や宇宙に興味を持って、さらにいろいろと探究して欲しい。
校長 小倉 裕史
表彰された各賞の受賞者と講評は下記のとおりです。
金賞 吉本真野さん、銀賞 松本莉緒さん、銅賞 大川怜実さん、審査員特別賞 嶋津聡一郎さん、小林拓登さん
(金賞)吉本さん:宇宙の構造とブラックホールについてイラストや写真を交えて詳しくまとめてあり、高く評価されました。
(銀賞)松本さん:天文台の望遠鏡や設備についてまとめてあり、そのままパンフレットとして使用したいくらい素晴らしい出来でした。
(銅賞)大川さん:なゆた望遠鏡の立派なイラストを描いてくださいました。
(審査員特別賞)小林さん:様々な銀河について調べ、紹介してくださいました。
(審査員特別賞)嶋津さん:1秒でワイン500本のアルコールを噴出する彗星の豆知識が気に入りました。
附属高校第2回オープン・ハイスクール実施ー多くの中学生が参加ー(R3.11.13)
11月13日(土)、附属高校で第2回オープン・ハイスクールが開催され、附属中学生と他の中学生を合わせて約120人、保護者も含めて約240人が参加して頂きました。
中高合同での部活動を行っている音楽部の歓迎演奏の後、八重総長から本校の特色と校訓「創進」の説明あと、学校紹介ビデオ、本校概要の説明を行った。また、生徒会長が、本校の魅力と標準服と私服の着用などについて語った後、自然科学部の紹介、英語スピーチコンテストの優勝者の発表などを行いました。
全大会の後、校舎見学と授業見学を行って、高校生の授業の様子を見学してもらった。高校生も中学生の見学に緊張していましたが、熱心に授業を受けていました。食堂での昼食も開放し、部活動見学、寄宿舎「黎明寮」の見学も実施した。寮の見学には約40名が参加しました。
生徒会執行部が受付や案内、司会などを務めてくれ、寄宿舎では寮生が説明をして、中学生をもてなしてくれました。
私も、保護者からいくつか質問を受けましたが、本校に対する期待を強く感じました。
これから、高校入試に向けて各中学生が本気で頑張ってくれる時期であるが、今日のオープン・ハイスクールを見学して、本校の魅力・特色を感じて、一人でも多くの生徒が本校を目指して欲しいと強く願っています。
11月末まで、個別のオープン・スクールを行っていますので、本校に興味・関心のある人はご連絡ください。12月以降も臨機応変に対応します。お待ちしています。
校長 小倉 裕史
附属高校OBによる社会人職業講演会を開催ー好きなことをとことんやって欲しいー(R3.11.12)
11月12日(金)、附属高校2年生全員を対象に、OB・OG社会人職業講演会を実施した。
講師は、附属高校2回生で株式会社ワンステップ代表取締役社長の橋本 昌彦氏で、同窓会の協力で、OB・OGより社会人としての立場から講演頂き、今後の進路選択の一助とすることを目的として開催した。
橋本氏は、映画「トップガン」を見た翌日からパイロットになることを決意し、本校卒業後、大学を2年で辞めて航空大学校に入ることも、高校時代から考えていたようである。
航空大学校では、同期18人全員を敵と思うように指導を受け、2年間大変な思いとトレーニング、繰り返される実技試験と筆記試験に取り組み、卒業後に航空会社に入ってパイロットとなった経験を語られた。コックピットでの写真や、着陸や離陸の時の動画も見せて頂いた。
しかし、27歳の時に父親が病に倒れ、父の経営する通販の会社に就職し、29歳で社長になって現在に至るという、パイロットは全く違う人生を歩むことになり、現在では150人の社員を抱える会社の社長となられている。
「一勝九敗の精神」で失敗を恐れずチャレンジしてきた経験をもとに、生徒達には「好きなことをとことん本気でやって欲しい。強烈な思考でイメージして欲しい。」と熱く語られた。
また、勉強でも部活動でも恋愛でも「本気で一番」を目指して欲しいことや、「根拠のない自信を持って欲しい。それをやり切る努力は誰よりもして欲しい。」と根気強さの大切さを生徒に伝えられた。
社会人としての心構えとして「自分は何者なのか?」を考え、仕事とは「人間として成長すること。社会のお役に立つこと。」と話された。「若い時の苦労は買ってでもしろ」「困難、苦難を避けて無難に過ごすよりも、難があった方が「有り難い」という」ことも、自分の経験から生徒達に伝え、最後は「やりたいことをとことんやってください」と結ばれた。
生徒達からは多くの質問が出て、丁寧に答えて頂いた。講演会のあと、私は学年主任の那須先生と共に話を聞く機会があったが、「人脈の大切さ、人に恵まれてきたこと」「人と同じことをするのは嫌いで、人がしないことをやってきた」ことや、幼稚園や有名な焼き鳥屋の経営もされていることなど、これまでの人生や会社経営についてもお話しを伺うことができ、私自信も大変勉強になった。
生徒達が熱心に耳を傾けていたことにも、本校の生徒の素晴らしさも語って頂いた。生徒達の今後の進路選択に役立つ講演会になったと思う。2年後には、本校は創立30周年を迎えるが、OB・OGが様々な職業で活躍して頂いていることに大変嬉しく思う。
校長 小倉 裕史
県教育委員会高校教育課による訪問指導ー理科の授業見学で新たなスタートー(R3.11.9)
11月9日(水)、附属高等学校において、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の訪問指導がありました。
3時間目の研究授業は、今年度から新設したCSコースの1年5組の「理数探究基礎」の物理、化学、生物のそれぞれの班に分かれての探究活動の授業を公開しました。
今回は、物理の班は「ビー玉スターリングエンジン」、化学の班は「水飲み鳥」、生物の班は「人の感覚の鋭敏化と鈍感化」をテーマとして、「仮説を立て、実験計画を考察する」授業展開であした。物理の班では、生徒たちが調べてきたスターリングエンジンのしくみをプレゼン発表したり、化学の班では、「水飲み鳥」の装置を実際に見て活発に水を飲むようにする方法を話し合ったり、生物の班では、人の感覚の「リラックスと緊張」「目を開くと目を閉じる」「暗いところと明るいところ」「疲れたときと元気なとき」など何をテーマにするかを話し合いました。生徒が、活き活きと興味深く活動する姿を嬉しく思いました。
4時間目の研究授業は、2年3,4組の文系の理数化学の授業で、酸と塩基が中和するしくみを、情報教室でパソコンでシミュレーションで理解する授業を公開しました。水素イオンと水酸化物イオンが中和して水ができる仕組みを、シミュレーションでわかりやすく理解し、中和によるpHの変化をエクセルでグラフで示すように教員がプログラムを組んで視覚的に見せるなど、ICTを効果的に活用した授業でした。
午後から行われた、理科の研究協議では授業の感想とともに探究活動についての意見交換を行い指導助言を受けました。また、引き続いて行われた学校経営に関する研究協議では、各部署の本校での取り組みを報告するとともに、事前に伝えていた質問に回答してもらうなどの指導助言を受けるました。本校の新たな取り組みを評価してもらい、よりよい授業にするための指導助言も多く受けました。
本校の特色である理数教育に力を入れている取り組みを、校訓「創進」の精神で、本校の取り組みで今後も新たなものを「創造」して、よりよい方向へ「進歩」させたいと思います。
兵庫県公立大学法人の学校となり、日頃は県教育委員会から直接指導を受ける機会が少ない状況となっていますが、今回様々な提案を頂いた、兵庫県教育委員会の長坂賢司主任指導主事に感謝申し上げたい。
校長 小倉 裕史
寄宿舎で「黎明寮父母の会」役員会を開催ー今後の行事予定と保護者の思いを聞くー(R3.11.6)
11月6日(土)、本校の寄宿舎「黎明寮」の食堂において、寮生約110人の保護者代表の父母の会役員会を実施した。
附属高等学校の1,2年生の役員19名が参加され、年末行事、卒業生を送る会などの行事について話し合いが持たれた。
学校側からは、校長、教頭、事務長、寄宿舎運営担当教員2名の5名が出席し、寮の現状や、生徒からの要望についての回答などを保護者に伝えた。
10月から実施している、県立大学の学生を講師に招いて、新しい学習室で実施している「アフタースクールゼミ」について、保護者からは、「勉強時間が確保できる」「場所を変えて切り替えて勉強に専念できる」「大学生がわかりやすく丁寧に教えてもらっている」「授業よりも質問しやすい環境である」「苦手教科も楽しんで勉強している」などの意見であった。保護者からは、今後も継続して欲しいと、感謝の気持ちを聞くことができた。さらに、「大学生として勉強以外の面も教えてもらえればありがたい」「自分の何年後かを知る良い機会なので大切にしたい」など、大学生との繋がりで色々と期待を寄せる意見もあった。生徒や講師の大学生からも、意見を聞いて、さらに充実した事業にしていきたいと思っている。
現在共有スペースである、食堂、談話室、学習室ではWi-Fi環境はあるが、生徒の各部屋にWi-Fi環境を保護者負担で設置することについては意見が分かれ、今後更に情報提供していくことにした。
会の終了後に、新しくできた学習室の見学をして頂き、明るい素晴らしい環境で自主学習できる環境に、保護者一同喜ばれていた。保護者からの意見を聞き、寮に対する思いや、自分の子供に対する思いをさらに知ることができた。
黎明寮には、来年度から附属中学生も本格的に入寮することになり、先日の附属中学校入試説明会では38家族が見学をした。今後さらに寮においても中高一貫教育が進み、県立大学の学生ともよい関係で魅力ある寮にしていきたい。新型コロナウルスが収束し、以前の制限しない寮生活になって、生徒がもっとよい雰囲気で寮生活を送って、学校生活を頑張れる環境になることを願っている。
校長 小倉 裕史