総長・校長室より
附属中学校 生徒総会実施・13代から14代生徒会役員へー「百花繚乱」を忘れずにー(R4.1.17)
1月17日(月)、附属中学校で第2回生徒総会が実施された。第13代生徒会執行部の最後の行事で、この1年間の取組について振り返りました。年間目標、年間活動報告、成果と課題などを各専門員会の委員長から報告してくれました。スローガン「百花繚乱」のもと、「それぞれ違う咲き方を一人一人が自分の意思を持ち、自ら進んで行動し成長する」ことを目標に取り組んでくれました。最後には、3年生の生徒会執行部8人が1人1人が「先輩の苦労を見ていて、失敗もあったが仲間に助けられて頑張ってこれたこと」や「緊張しやすかったのが慣れたこと」や「苦手なこともできるようになった」ことなどを話してくれました。相原美南生徒会長は、「1年間ありがとう」の気持ちと「成長できたこと」「新たに0円ストアのボランティアで地域とのつながりができたこと」などを伝えてくれました。私からは、附属高校に行っても、「百花繚乱」の思いは引き継いで、残り3年間本校で頑張って欲しいと伝えました。本当にお疲れさまでした。
続いて、第14代生徒会執行部の認証式を行い、新生徒会長の定森佑夏さんをはじめ8人の新生徒会役員に任命書を渡しました。先輩の思い引き継ぎ、さらに魅力ある附属中学校にして欲しいと思います。附属中学生1年生のアンケートから、附属中学生が、附属高校生との交流を望んでいる意見が多いことを伝え、新生徒会執行部としては是非附属高校の生徒会と交流するなどして、中高一貫校としての連携を深めて欲しいとお願いしました。
さらなる、附属中学校が活気ある魅力的な学校になることを、心から願っています。
校長 小倉 裕史
附属中学校 第14代生徒会役員
生徒会長 定森 佑夏
生徒会副会長 片山 葵子、原田 雅大
生活委員長 冨賀見 智晴
学習委員長 大林 想汰
美化委員長 元西 一惺
図書委員長 角田 美咲
保健安全委員長 関 彩花
「ひょうご安全の日」ー精一杯真心こめて助け合う気持ちをー(R4.1.17)
1月17日(月)、阪神・淡路大震災が起こって27年目の「ひょうご安全の日」に、附属高校では朝に全校放送で、附属中学校は全校集会で、震災について話した。
今でも震災で苦しんでいる人がいることを忘れず、どんなに苦しい状況であっても、できる人ができる範囲で、精一杯真心こめて助け合う気持ちが大切であることを伝えた。
生徒たちは真剣に話を聞いてくれましたが、ボランティア精神の大切さもわかって行動して欲しいと願っている。
校長 小倉 裕史
阪神・淡路大震災の追悼(概要)
阪神淡路大震災が発生してから、今日で27年目を迎えました。今日、1月17日は、「ひょうご安全の日」と定められ、県内各地で防災に関する行事が行われています。
27年前の1995年(平成7年)1月17日午前5時46分、兵庫県南部地震といわれる、淡路島北部沖を震源とするマグニチュード7.3の直下型地震が発生し、最大震度7を記録しました。
この地震によって、戦後最大の都市型災害が起こり、多くの方々が犠牲となられました。この阪神淡路大震災によって、6434名の尊い命が一瞬に奪われ、負傷者も約4万4千名(43,792名)で、それまで賑やかであった神戸や阪神間の街並みが一瞬に変わりました。皆さんと同じ19歳以下の未成年者は、569人が犠牲になりました。
阪神淡路大震災について、皆さんは、写真などで見たことがあるかもしれませんが、阪神高速道路が倒壊し、学校や病院をはじめ多くの建物が倒壊したり、火災によって焼失し、今日のような真冬の寒い中、多くの人が体育館などでの避難生活を余儀なくされました。自宅の倒壊を免れた人も水道・ガスなどのない生活を送り、JRを初めとする交通機関も長らく寸断され不便な生活を送る大変な状況になりました。
高校2年生の人は、昨年、淡路の野島断層保存館に行って感じたことと思います。
今では、街並みも完全に復興して震災の爪痕を見ることはありませんが、震災で家族や自宅、会社など大切な物を失って、今もなお苦しまれている方が多くいることを忘れてはなりません。今では誰でも知っているボランティアという言葉も、阪神淡路大震災当時はあまり知られていませんでしたが、避難所となった高校で、高校生が被災者のために、献身的に働いていました。自分自身も被災したにもかかわらず、学校の再会がいつになるかもわからない中、一生懸命働いていました。普段は、両親や友達に甘えて暮らしていた高校生たちが、たくましくボランティア活動をする姿は感動的でした。阪神淡路大震災で根付いたボランティア精神は、11年前の、平成23年の東日本大震災(マグニチュード9.0、死者15,879人、行方不明者2,700人)や、平成28年の熊本地震においても、大きな力を発揮しています。
どんなに苦しい状況であっても、できる人が できる範囲で 精一杯真心を込めて助け合う そんな気持ちが一番大切ではないかと思います。私たち一人ひとりが、精一杯 諦めずに最後まで頑張る その思いを忘れなければ、どんなに苦しい状況でも、必ず道が開かれ、乗り越えていけると信じています。
「人の行く ウラに道あり 花の山」
中学生には、冬休みのしおりに書きましたが、人と同じ道ではなく、人のしない努力をする そうすれば素晴らしい花の山、自分の目的が達成できると思います。
高校3年生は、昨日までの2日間の大学入学共通テストお疲れさまでした。これから自己採点をして出願する大学を決めることとなりますが、ある意味これからが本当の頑張り時です。最後まで諦めずに頑張ってください。
附属高等学校「数学コンテスト」での上位者の表彰ーさらに満点を目指してー(R4.1.11)
附属高等学校で、12月24日(金)に1~3年の全校生で、「数学コンテスト」を実施しました。
このコンテストは、学校全体で、数学の基礎的な問題を解く機会を共有することにより、数学の学習に対して意欲・関心を高めさせることを目的とし、基礎的な問題の理解度を図ることで、学年ごとの数学力を比較・分析し、今後の授業や進路指導の資料として活用するため、本校で毎年実施しています。
本校の数学の教員が問題を作成し、1年生で習う理数数学Ⅰの「数学Ⅰ・A」の範囲からの出題された数学①は、1~3年生444名が試験に臨み、2年生で習う理数数学Ⅱの「数学Ⅱ・B」の範囲からは出題された数学②は、2,3年生289名が試験に臨みました。
実施した「数学コンテスト」の上位3名を総長・校長室で表彰しました。
担当の田中賢也先生から、「昨年よりも難しい問題にしたので100点はいなかったが、大学共通テストに向けてしっかり頑張って欲しい」との思いを語ってもらいました。
本校独自の取組で、数学の力を付けて、特に3年生は、間違ったところをしっかり見直して「大学入学共通テスト」では満点を目指して欲しいと願っています。
校長 小倉 裕史
表彰者
数学①
1位 3年4組 今岡 大輝
2位 3年4組 山口 潤
3位 3年4組 木村 奈津樹
数学②
1位 3年4組 安川 唯月
2位 3年4組 山脇 愛理
3位 3年4組 伊藤 晴人
あけましておめでとうございますーさらに魅力ある学校を目指しますー(R4.1.1)
あけましておめでとうございます
本校のホームページを見ていただいています皆様、いつもありがとうございます
今年度から附属高等学校に3つの新コースを設置し、高校入試も、本校に加えて明石会場での入試も始めました。また、ふるさと納税制度を活用した附属中学校・高等学校応援基金を設置したところ、保護者をはじめ多くの方に寄付を頂き、有効に活用させていただきます。さらに、寄宿舎「黎明寮」を改修し新しい学習室では、「寮生父母の会」主催で、県立大学生を講師に招いた「アフタースクールゼミ」も始め、生徒は熱心に取り組んでくれています。
今年は、附属中学生を本格的に寄宿舎「黎明寮」に入寮させることとなり、他にも様々な本校の魅力を進めていきたいと思っています。
これらも、保護者のご支援をはじめ、意欲の高い教職員の取組において実現できたと、感謝しています。
「一年の計は元旦にあり」と言われます。元日の今日、本校が生徒に取ってさらに魅力的な学校になり、生徒からも保護者からも行って良かったとさらに思える学校を目指したいと改めて思いました。
昨年12月に、附属中学生1年生と、附属高校1年生、3年生に、学校の満足度と本校の魅力についてのアンケートを行いましたので、その結果の一部を紹介します。
学校の満足度は、入学時点も卒業時点も、非常に高い満足度であることがわかりました。生徒にとって学校生活が楽しく、卒業してよかったと思える学校となっていることを大変嬉しく思いました。
Q 入学して良かったか(「大変良かった」と「良かった」の合計)
A 附属中学1年生 100%、附属高校1年生 82%、附属高校3年生 94%
Q 学校生活は楽しいか(「大変楽しい」と「楽しい」の合計)
A 附属中学1年生 100%、附属高校1年生 88%、附属高校3年生 95%
学校の魅力についての生徒の回答は、附属ならではの「個性や自主性を尊重している」自由な校風や、県立大学との連携や県立大学への特別推薦制度をあげてくれています。
Q 本校の魅力は何か
A 附属中学生 1位「個性や自主性を伸ばす取組」、「併設型中高一貫校」、3位「中大連携授業(プロジェクト学習)」
附属高校生 1位「制服がなく普段は服装が自由」、2位「携帯電話はマナー指導(持ち込み及び決められた時以外は校内使用可)」、3位「個性や自主性を伸ばす取組」(1年)、「兵庫県立大学への特別推薦制度」(3年)
さらに望む魅力的な取組については、本校の魅力である海外交流がコロナ禍で実施できていないことから、「国際交流」の機会が望まれており、今年4月から高校の新入生から導入されるBYODの1人1台端末を使ったICTを活用した授業を高校生が望んでいることもわかり、現在でも各教室に設置されたプロジェクターを使ってICTを活用した授業の工夫をしていますが、さらに1人1台端末を使った効果的な授業の工夫の大切さを実感しています。また、附属中学生は附属高校生との交流を、附属高校生は県立大学生との交流を望んでいることもわかりました。
Q さらに望む魅力的な取組は何か
A 附属中学1年生 1位「附属高校生との交流の機会」、2位「国際交流の機会」
附属高校生1,3年生 1位、2位「国際交流の機会(1年1位、3年2位)」、「タブレット端末等のICTを活用した授業」(1年2位、3年1位)、3位「県立大学生徒交流する機会」
「自ら考え、自ら学び、個性を伸ばす めざせ世界のパイオニア」のスローガンをさらに浸透させた取組を目指したいと思います。
今年は、コロナ禍の中でも可能な限りの「国際交流」事業の実施と、中学校ではすでに使用していますが、高校に来年度入学生から導入される「タブレット端末等のICTを効果的に活用した授業」の実施を本格的に進めると共に、中大連携や高大連携を「中学生と高校生」や「高校生と大学生」との交流や連携を取り入れた取組が増やせないかを検討したいと思います。
今年も、本校へのご支援をよろしくお願いいたします。
令和4年 元旦 校長 小倉 裕史
真心つくせ 人知らずともー1年を振り返り、自覚と責任を持った行動で新年をー(中高合同全校集会)(R3.12.24)
12月24日(金)、今年最後の登校日に、Web配信によって中高合同の全校集会を行った。
校長挨拶では、私からは、坂本龍馬の「我がなすことは 我のみぞ知る」の言葉と、「あれを見よ みやまの桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」の言葉から、人が見ていようが見まいが、自分の信じる道を真心(誠意)を持って突き進めば、素晴らしい桜の花が咲くような結果になるので頑張って欲しいという思いを伝えました。新年を迎える覚悟、そして「自覚と責任」ある行動を伝えました。(概要は後に記載)
附属中学校の生徒指導担当の下田先生と養護教諭の前川先生から、1年間で12月が交通事故や交通事故により死亡者が一番多いことから、交通事故対策の徹底を、漫才風に2人の息の合った掛け合いで伝えてもらいました。
附属高校生徒指導担当の春名先生からは、新型コロナウイルス感染症対策、SNSの使用について、悩みを抱え込まずに相談することなどを、冬休みの過ごし方として伝えてもらいました。
全校集会終了後の表彰伝達では、附属高校生ののべ17人に表彰状を渡しました。
途中でトラブルによりWebが中断しましたが、生徒の活躍を大変うれしく思いました。生徒一人ひとりにとって、素晴らしい年が迎えられるように念じて、今年最後の登校日を終えました。
校長 小倉 裕史
第24回兵庫県高校生英文エッセーコンテスト 優秀賞 1年5組 谷内 隆人
第60回全国高等学校生徒英作文コンテスト 入選 2年3組 榊 さくら
第45回兵庫県高等学校総合文化祭放送文化部門決勝大会 テレビドラマ小部門 奨励賞 ほか14名
(校長挨拶の概要)
今年も新型コロナウイルス感染症により、様々な行事が変更や縮小されました。そんな中でも、感染症対策をしながら、皆さんの頑張りをたくさん見られた1年で嬉しく思っています。
冬休みを迎えるにあたって、今日は3つの話をします。
1 坂本龍馬の話、2 深い山奥に咲いている桜の話、3 新年を迎える決意と自覚と責任 についてです。
坂本龍馬ですが、幕末の人物では、人気のトップになりすますが、その魅力は何なのでしょうか。龍馬は、政治の中心であった江戸から遠く離れた土佐(高知県)に生まれ、地位も学問もない若者でした。「薩長同盟」「大政奉還」「海援隊」などが思い浮かびますが、何が人の心を引き付けているのでしょうか。
龍馬は少年時代、塾の勉強についていけませんでした。また、寝小便がやまず、友達から「泣き虫」と馬鹿にされていたといわれます。そんな龍馬は海が好きでした。土佐の桂浜に立ち、打ち寄せる白波を見つめていると心が癒されました。果てしなく広がる青い海と比べたら、人間なんて、小さな存在にすぎない。狭い陸の上で、差別され、傷つけられ、クヨクヨしていた悩みも、ちっぽけなことに思えて、モヤモヤを吹き飛ばすように、龍馬は、
世の中の 人は何とも云えばいえ 我がなすことは 我のみぞ知る
と言っています。世間に流されず、自分のやるべきことは、自分で考えて、突き進む という意味です。
龍馬のしようとしていたことは、歴史ある幕府に立ち向かうことであったため、強い信念が不可欠だったと思います。自分のしようとしていることに自信を持ち、堂々としている様子が人気なのだと思います。自分の進むべき道に、自信をもって取り組んで欲しいと思います。
次に、「あれを見よ みやまの桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」
という、歌があります。作者はわかりません。中学生には、「夏休みのしおり」に書いたので覚えている人もあるかと思います。 みやまとは「深い山」という意味で、山の奥深くに咲いている桜は、人に見られることはありません。それを見て、あれを見ろ。奥深い人の知らない山にきれいな桜の花が咲いているぞ。誰も見ていなくても、奥深い山に咲く桜は、きれいな花を咲かせるように、人間も、他人が知らなくても、真心すなわち誠意を尽くして行動しよう。きっと素晴らしい桜の花が咲きますから。ということです。
誰も見ていなくても、心を正して善い行いに努めれば、必ず善い結果が返ってくると歌われているのです。人が見ている時だけ、頑張るのでは、素晴らしい成果はあがりません。皆さん1人1人が、努力を惜しまず、誠意を尽くして頑張って、素晴らしい花を咲かせて欲しいと思います。今、自分が本当にすべきことなのか、やっても問題ない行動なのかの「自覚」、自分が行動していることに対して「責任」を持ってください。
高校3年生は、いよいよ来年は新しい自分の決めた進路にはばたく時です。最後まで諦めずに頑張ってください。進路の決まった人も、まだの人を応援しつつ、今自分ができることを考えて過ごしてください。
高校2年生は、高校の中心で本気で自分の進路を目指して頑張る年になります。3月に延期された研修旅行に行けると信じて、頑張りましょう。
高校1年生は、それぞれのコース選択で、本格的に自分の進む路を歩み始める年になります。1年生でしか学ばない教科も、しっかり頑張ってください。先日の学年集会で皆さんにお話ししたことも、心にとめて行動をお願いします。
中学生のみなさんは、冬休みのしおりに、「おまえは苦労がしたいのか~江州(ごうしゅう)商人の心意気~」という話を書きました。読んでくれましたか。成功は努力の結晶であり、人よりも努力すれば成果が現われるという話です。
スマートフォンなどのSNSを使用する時間が多くて、勉強の妨げになっていませんか。無駄な時間を過ごしていませんか。SNSでの誹謗中傷やいじめなどが大きな問題になっています。何でも勝手にアップしていませんか。写真は一度、SNSにアップされたら、世界中に拡散されます。一生消えません。問題となることをアップした人を調べて、就職できなかった事例も起きています。SNSの普及で大変便利な時代になっていますが、今一度、情報モラル、情報リテラシー(情報を十分に使いこなせる能力。大量の情報の中から必要なものを収集し、分析・活用するための知識や技能のこと。)を身に付けて欲しいと思います。
冬休みは、この1年間の行動を見直す機会にするとともに、新たな1年の目標をしっかりと決めて欲しいと思います。「一年の計は、元旦にあり」と言われます。1年間の計画、1年間の目標は、年初めの元日の朝である元旦にしっかりと、心に刻みましょう。「今年の目標は〇〇する!」「今年は、今年こそは、●●を実現する!」などなど。
年末年始に親戚の家などに外出する人もあるかと思います。年末の大掃除を手伝うなどの親孝行をするとか、お祖父さんやお祖母さんに学校生活の様子などを伝えてください。きっと喜ばれると思います。高校3年生は、親と暮らす最後の時間になる人もあるかもしれません。
新型コロナウイルス感染症は、現在落ち着いていますが、一昨日、大阪府で、昨日は京都府で変異ウイルス「オミクロン株」の感染経路がわからない、いわゆる市中感染の可能性が確認され、大変心配です。冬休み中も、三密対策を徹底して、マスクの着用や手指消毒など感染症対策を徹底してください。自分の生命を大切にして、健康に気を付けて、「自覚と責任」ある行動で過ごしてください。また新年にお会いしましょう。