総長・校長室より

総長・校長室より

兵庫県立大学へ特別推薦制度で44名合格ーおめでとう、最後までしっかりとー(R3.12.8)

 附属高校の特徴である、兵庫県立大学の特別推薦制度による入試が、11月27日(土)もしくは28日(日)に6学部で実施され、44名が合格した。

 昨年度は、特別推薦制度による合格者は29名であったが、今年度は基準を見直したことと志望者が大きく増えたことから、合格者が一気に増えた。

 それぞれの学部が指定する教科に関する内容や面接などが実施され、今日合否結果がすべてわかった。

 合格者の内訳は、国際商経学部3名、社会情報科学部1名、工学部8名、理学部4名、環境人間学部23名(うち1名は食環境)、看護学部5名の計44名である。

 私が面接練習をした生徒は、合格の報告に来て、喜びを伝えてくれた。「本当に良かったな。おめでとう。」と伝えた。現在までに、その他の国公立大学の推薦での合格者もあり、大変うれしく思っている。

 合格が決まっても、まだまだ他の頑張っている生徒もたくさんあるので、最後までしっかりと頑張って欲しい。

 難関の医学部医学科を目指したり東京大学を目指している生徒もいるが、兵庫県立大学と連携授業を行い、探究活動などを実施する本校の特色を活かして、兵庫県立大学に一番進学しやすい高校でもある。

 附属中学校よりも他の中学校からの入学者の方が多い附属高校なので、多くの中学生が高校から入学して頑張って欲しいと願っています。兵庫県立大学の特別推薦制度での合格者は、附属中学校からの一貫生が12名でしたが、その他の中学校から入学した高入生の方が32名とずっと多い。

 県立大学附属高校で、先輩に負けずに頑張りませんか。中学校3年生の皆さん、受検を待っています。

                               校長 小倉 裕史

人間とは何ぞやー自分で自分が一番わからないからこそー(附属中学校学年集会より)(R3.12.6)

 附属中学校の全校集会を実施した。11月末のアートフェスティバルでの取組や、12月3日に実施された「科学の甲子園ジュニア全国大会」や、4日に生徒会執行部を中心に17名が、西はりま特別支援学校での「0円ストア」のボランティアで頑張ったことなど称えました。

 生徒会執行部の各委員会から報告と提案をしてくれ、部活動の陸上競技部の駅伝大会や文化的活動の理数や国語、作文に関する生徒たちの活躍を表彰しました。3年生の生徒会執行部も残りわずかですが、頑張って欲しい。

(表彰の詳細は附属中学校の「生徒の活動」に詳細記載)

 全校集会の始めに、自分のことが一番わからないからこそ、人の言葉に耳を傾けて頑張って欲しいと伝えました。

今年も残り26日となりましたが、今年の1年を振り返りつつ、よい1年で終わって欲しいと願っている。

                                校長 小倉 裕史

(校長挨拶の概要) 

 エジプトの砂漠に沈黙しているスフィンクスを知っていますか。

 スフィンクスが通りかかる人間に問いかけます。「はじめは四本足で歩き、中ごろは二本足となり、終わりに三本足となる動物は何か」通りかかる旅人に問いかけ、答えられない者を食い殺したと言われます。

 これはギリシャ神話のなぞなぞです。

 「朝は四本足、昼は二本足、夕方には三本足となる動物は何か」と言われる場合もあります。

 答えは、「人間」。

 赤ちゃんの時は、四本足でハイハイして、その後二本足で歩き、老人になると、杖をついて三本足で歩きます。

つまり、人間に向かって「人間とはなんぞや」と問うているのです。

 科学も医学も、政治も経済も文学も哲学も、皆さんが学んでいることの最終的には、この問いに答えようとしていると言えると思います。誰も一人一人が、この問いに答えなくてはならないと思います。

 ある旅人(オイディプス)が正解を答えると、スフィンクスは崖から身を投げたといわれます。 

 自分のことは自分が一番知っている、と思いがちですが、「汝自身を知れ」と古代ギリシャから言われたように、もっともわからないのは自分自身だと思います。

 宇宙がわかっても、素粒子の世界が解明されても、三十億の遺伝子が解読されても、わからないのは自分自身だと思います。では、どうして本当の自分のことがわからないのでしょうか。ある話があります。

 乙姫さんが、魚たちに「この玉の色を見分けた者には褒美をあげよう」と尋ねると、黒鯛は「黒です」、鯖(さば)は「青色」、カレイは「薄茶色」と、みんな答えが違いました。「どれが本当の色ですか」と尋ねると、「玉は無色透明、みんなの色が映っただけです」と乙姫さんは笑ったと言われます。

 人間も、自分の考えや感情の色をすべて抜き取っては、何も見られないのではないか。とくに自分のことになると、欲目や色メガネを外して見ることは、不可能だと言われます。

 「ネクタイ曲がっていますよ。」と言われたら素直に直しますが、もし本当であったとしても「根性曲がっていますよ」と言われたら腹が立ちますよね。自分の心を大事にしているからこそです。

 そんな中でも、自分のことを心配したり大事に思ってくれる人の言葉に耳を傾けて、自分自身を見直して、しっかり頑張ってください。

 今年も、残り26日となりました。1月に「一年の計は元旦にあり」と今年の目標をそれぞれ決めたことと思います。みなさんにとって、目標が達成できるように残りの日を過ごすと共に、今年の1年間を見直して、来年に繋げて欲しいと思います。頑張ってください。

 

附属中学校「芸術祭 Art Festival2021」を実施-「個性」でひとつにー(R3.11.27)

 11月27日(土)、附属中学校の「芸術祭 Art Festival2021」を実施しました。

 今年のテーマは「United by our difference~「個性」で私たちはひとつになる~」で、全校取組として、色を組み合わせて花を作って百花繚乱に咲き誇る デコレーションを、オープニングで披露してくれました。それぞれ違う花でも素晴らしい花束になるように、附属中学生の1人1人の違う「個性:が1つになって大きなパワーを発揮してくれました。

 1年生の「群読」では、事前に録画した映像に、生徒が足踏みやらハンドベルを駆使して表現してくれました。青鬼から赤鬼への手紙には涙が誘われました。

 2年生の「クラッピング・ファンタジー」では、70人が両手にバチを持って楽器演奏に合わせてリズムよく演技をしてくれました。バチのリズムが見事に合っていました。

 3年生の劇「palette~個性溢れる13回生~」では、兵庫県公立大学法人芸術文化専門職大学と連携して、生徒たちが書いた5つの脚本をつないで、素晴らしい表現をしてくれました。1人1人の役割があり、素晴らしかったです。

 美術部、茶道部、音楽部、自然科学部、ESS部も、それぞれの活動を披露してくれました。準備が本当に大変だったと思います。

 社会科教室での、美術や書道の展示を始め、体育館玄関には華道部がきれいな花を生けてくれていました。

 新型コロナ感染症対策を徹底し、マスクの着用やマウスシールドなどを使用するなど不便な状況の中で工夫をし、11月は様々な行事がある中で、今日の発表に向けて本当によく頑張ってくれたと思います。

 校訓「創進」の精神で、新たなものを「創造」し、よりよく「進歩」してくれました。保護者の皆様にも、生徒の頑張っている様子を見て頂くことができて、本当に良かったです。

 生徒たちには、今日の頑張りを忘れず、これからも素晴らしい花を咲かせてほしい。そのためには、「種まき」を大事にしてほしいと思います。保護者の皆様、ご支援ありがとうございました。

                               校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属中学生の作品が「西はりま天文台ポスター総選挙」で表彰ー宇宙や天体に興味を持ってー(R3.11.18)

 11月18日(木)、西はりま天文台で行われた「西はりま天文台ポスター総選挙」での優秀な作品の表彰式が行われた。

 附属中学校の探究活動である「プロジェクト学習」で「宇宙・天体を調べてみよう」の講師としてお世話になっている、高山正輝先生から表彰状と副賞を、5名の生徒が受けとった。宇宙や天体をテーマに、それぞれがポスター発表をした内容を、西はりま天文台を訪れた人が投票した結果で順位が決まり、吉本真野さんが見事金賞を受賞した。

 本校の生徒が、理数教育に力を入れ、探究心を持って取り組んだ成果だと大変うれしく思う。天文や宇宙に興味を持って、さらにいろいろと探究して欲しい。

                                    校長 小倉 裕史

 表彰された各賞の受賞者と講評は下記のとおりです。

 金賞 吉本真野さん、銀賞 松本莉緒さん、銅賞 大川怜実さん、審査員特別賞 嶋津聡一郎さん、小林拓登さん

(金賞)吉本さん:宇宙の構造とブラックホールについてイラストや写真を交えて詳しくまとめてあり、高く評価されました。
(銀賞)松本さん:天文台の望遠鏡や設備についてまとめてあり、そのままパンフレットとして使用したいくらい素晴らしい出来でした。
(銅賞)大川さん:なゆた望遠鏡の立派なイラストを描いてくださいました。
(審査員特別賞)小林さん:様々な銀河について調べ、紹介してくださいました。
(審査員特別賞)嶋津さん:1秒でワイン500本のアルコールを噴出する彗星の豆知識が気に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属高校第2回オープン・ハイスクール実施ー多くの中学生が参加ー(R3.11.13)

 11月13日(土)、附属高校で第2回オープン・ハイスクールが開催され、附属中学生と他の中学生を合わせて約120人、保護者も含めて約240人が参加して頂きました。

 中高合同での部活動を行っている音楽部の歓迎演奏の後、八重総長から本校の特色と校訓「創進」の説明あと、学校紹介ビデオ、本校概要の説明を行った。また、生徒会長が、本校の魅力と標準服と私服の着用などについて語った後、自然科学部の紹介、英語スピーチコンテストの優勝者の発表などを行いました。

 全大会の後、校舎見学と授業見学を行って、高校生の授業の様子を見学してもらった。高校生も中学生の見学に緊張していましたが、熱心に授業を受けていました。食堂での昼食も開放し、部活動見学、寄宿舎「黎明寮」の見学も実施した。寮の見学には約40名が参加しました。

 生徒会執行部が受付や案内、司会などを務めてくれ、寄宿舎では寮生が説明をして、中学生をもてなしてくれました。

 私も、保護者からいくつか質問を受けましたが、本校に対する期待を強く感じました。

 これから、高校入試に向けて各中学生が本気で頑張ってくれる時期であるが、今日のオープン・ハイスクールを見学して、本校の魅力・特色を感じて、一人でも多くの生徒が本校を目指して欲しいと強く願っています。

 11月末まで、個別のオープン・スクールを行っていますので、本校に興味・関心のある人はご連絡ください。12月以降も臨機応変に対応します。お待ちしています。

                                  校長 小倉 裕史