お知らせ

第4回「姫路城学」 野里の町家見学

令和6年7月10日(水)、7月考査後、野里商店街の「芥田家向家」で第4回「姫路城学」を行いました。

今回の講師は昨年に引き続き、 野里まちづくりの会 瀬澤義和 様と、芥田家当主  芥田博司 様 です。

まず、東高のOBである瀬澤様からは、「東高は姫路城の横にあるんじゃない!姫路城の中にあるんやで!!野里の町も、姫路城の中にあるんや!!!」と、教えていただきました。また、野里の町が城下町として大切にされているということも熱く話していただきました。

今回の、講習場所を提供していただいた芥田様からは、ご先祖が鋳物師としての活躍された歴史や姫路城との関わりなどをお話しいただきました。そして、芥田家に代々受け継がれる貴重な資料の中から、「播磨鍋」を見せていただきました。本来なら、博物館のガラスケースに入れられているよな貴重な鋳物を実際に持たせて頂き、受講生たちは大感激でした。

【生徒の感想】

野里の辺りは来たことがなかったので、古い建物が多い街並みに驚きました。鋳物師がたくさんいたということも知らず、実際に播磨の鉄製品を触らせてもらった時に、その軽さや模様の細かさが当時の技術力の凄さや、なぜ播磨の鉄製品が売れたのかが分かって興味深かったです。

姫路城は姫路城単独で成り立っているのではなく城下町などの周辺からも成り立っている、という言葉が私が今まで考えたことがなかったことなので、すごくささりました。……開発されて生活が便利になることより、姫路城を守りたいという気持ちに勝った野里の方々は、本当に姫路城を誇りに思っていらっしゃるのだなと思いました。

 芥田家と黒田家、池田輝政の関係や当時の鋳物、大坂冬の陣(方広寺鐘名事件)への関わりなど、普段の授業や教科書では知ることのない姫路の歴史の一部を知れて、とてもワクワクした。私は今までほとんど野里の方面に行くことがなかったが、今回の町屋を見学し、説明を聞いて、野里は自分が勉強してきた歴史にさまざまな所縁がある場所だと分かったので、今回もらったマップを見ながらたくさん散策しようと思う。

今回の、「姫路城学」で、受講生たちは「姫路城」は城郭だけでなく、周辺の城下町も含めて「姫路城」であることを認識し、「姫路城愛」と「野里の町への興味」を大きく膨らませました。

次回、第5回「姫路城学」は、8月21日に、県立歴史博物館を訪ね、「姫路城」に関する様々な資料を見せて頂き予定です。