学年・専門部
76回生 学年通信 第8号と第9号
2学期が始まりました!
9月6日(水)には芸術鑑賞会で宝塚大劇場へ行きました。
芸術に触れ、リフレッシュできたのではないでしょうか。
さて、学年通信の8号、9号を発行しています。
行事予定等をご確認ください!
9月29日(金)は体育大会になります。
9月 1日発行 第8号 → 2023_901.pdf
9月13日発行 第9号 → 2023_0913.pdf
福祉科目「生活支援技術」災害時における食事の支援
3年生の生活支援技術の授業より。
9月1日は「防災の日」ということもあり、9月7日の授業は防災を考えながら、福祉の授業を展開しました。
普段食べなれているもの、好きなものを常備しておき、期限が近付けば食べて補充する。ローリングストックについても学習しました。そして、非常食の定番とされるカンパンを、どうすれば美味しく食べられるかを考え、実食しました。
まずカンパンだけを食べました。「そのままでも食べられなくはないけど食べにくい」「毎日となると…」「固い」「水分が奪われるので、咀嚼や嚥下の問題が…」など福祉的な視点からの感想もあり、さすが3年生です。
電気やガスを使えば、いろんな食べ方が考えられそうですが、今回は家の中にありそうな調味料を使ってアレンジ、チャレンジです。
人気が高かったのは「お好み焼きソース」「マヨネーズ」「鰹節」の組み合わせでした。
「ジャム」と「ホイップクリーム」のスイーツ風、「ごま油」と某スーパーにあった、バター醤油パウダーも好評でした。
もしものときの備えとして、役立てればと思います。
咀嚼や嚥下の問題解決にも目を向けていきたいと思います。
特色ある授業~福祉~
有馬高校の総合学科では、特色のある授業を展開しています。
幅広い選択授業の中から、興味・関心、進路希望に応じて、生徒自身が自分で授業を選択しています。
こちらは2年生社会福祉基礎の授業です。実習で車椅子の介助をしています。
実際に触れて、確かめて、やってみて気づくこと、思うこと、考えることが大切です。意外と簡単そうに思っていた事でも、やってみるとそうでない事はたくさんあります。体感する。これも授業の中では意義のあることです。
車椅子を押しながら「周りに木があります。人が近づいてきました」など、車椅子を利用する目の見えない人の介助を想定して、周囲の情景を言葉で伝えていました。
段差を降りる時は、前に転倒しないように後方から足で支えて衝撃を抑えます。
段差や階段を昇る時は、何人かで持ち上げます。体力が必要です。
また、車椅子を押す人の目が見えなかったとしたらどうすると思いますか。
目の見える車椅子に乗っている人が、言葉で誘導します。
どう伝えれば、どんな言葉を使えば上手く伝わるかを考えて話さなくてはいけません。「あとちょっと、もうちょっとで右!」と言っても、あとちょっとってどのくらい?何度かやり取りをし、「あと5歩真っ直ぐ」「あと3歩で右へ」など、具体的な言葉で伝えることの大切さに気が付いたようでした。
社会福祉基礎では福祉と防災を通して、今回は、障害者理解と避難行動における知識と実践の習得を目指しています。
希望する進路は様々ですが、看護でも、介護でも、社会支援でも、あらゆる分野で役に立つことでしょう。
教諭と生徒が一緒に福祉の大切さを共有しながら、授業に取り組んでいます。
人と自然科 ハクサイに続きダイコンの栽培もスタートしました
新学期が始まり10日ほど経ちました。朝夕の気温も少し下がってきており、夏の季節もいよいよ終わりを迎えようとしています。そのような中、有馬高校人と自然科の農場でもいよいよ秋~冬にかけての野菜、草花苗の栽培が本格的にスタートしました。1年生農業と環境の授業では、ダイコン、ハクサイの栽培がスタートしています。実習を前にしっかり先生の説明を聞きましょう。
まずはダイコンの播種(種まき)です。万能クワを使って畝の床を平らに整地します。農業の基本ですね。1学期に学んだスイートコーンの栽培でも技術を学んだので慣れた手つきです。
農業と環境 幼稚園児とのスイートコーン収穫交流会を開催しました・・に関する記事はこちら
次に深さ約3cm2条(2列)でさく条(溝を切ること)します。
そして、ダイコンの種子を1カ所3粒ずつ、株間30cm千鳥播き(互い違いにずらして播く方法)で落としていきます。後から間引きをするため、種子が隣とくっつかないように三角形に、それぞれ約1センチ離して置いていきます。
その後、覆土として、稲わらを数本置き、飛ばないように土で押さえます。覆土が厚すぎないようにするのがポイントです。
観察を続けると・・・・約3日後播種したダイコンは発芽を迎えました。
ダイコンが発芽したちょうどその頃、次はハクサイの定植です。ダイコン同様まずは整地作業です。
整地が完了した後、いよいよ定植作業です。夏季休業中の実習で自分で播種していた苗を定植します。
夏季休業中の実習授業 ハクサイの栽培がスタートしましたに関する記事はこちら
ハクサイの定植のタイミングとしては苗の本葉が6枚ほど出てきた頃が適期なのですが、この日観察してみると本葉は8枚~10枚。雨で少し遅れてしまいましたがギリギリのタイミングでOKです。苗を株間40cm千鳥植え(株をずらし互い違いに植える方法)で並べていきます。
そして、植え穴を掘り、苗を取り出し植え付けます。ポットから苗を取り出すときには、根を切らないように丁寧に行うこと、床の端から10センチほど離して植えること、そして株元を少しへこませ、水がたまるウォータースペースを作る・・・などたくさんの技術を学びました。
約1時間かけ無事定植作業は終了です。
農業と環境の授業では自分の担当区域が設けられ、1人1人が責任を持って管理を行い、技術を習得していきます。そして順調に生育すれば11月中旬には収穫適期を迎え、秋の農業祭で販売されます。
今年度の秋の農業祭は11月11日(土)を予定しています。販売はもちろん、例年一番自信のあるハクサイ、ダイコンを品評会として展示し、来場される地域の方々に見てもらっています。立派なハクサイ・ダイコンが収穫できるように管理を楽しみながら頑張りましょう。
影の立役者
残暑が残る中、時折秋の気配を五感で感じられるようになってきました。
有馬高校の広大な敷地内には、幾つもの木々や草花、生き物が私たちと共存しています。
これらの景観は、私たちの目や心を癒しながら、朝日や夕陽、日中の日差しの中に美しく映えています。
しかし、これらは勝手にその姿、形を保っているわけではありません。
松の木の剪定や雑草の除去、落ち葉の清掃と、お仕事とはいえど、汗を流しながら作業をしてくださっている方がいることを、みなさんはご存知でしょうか。
初夏に、食堂前に咲き誇ったあじさいの剪定も夏の間に整えてくださりました。こうすることで、来年も大輪の花を咲かせて、私たちを和ませてくれます。
また、校舎内の物品の不具合の調整、修理や補修も行ってくださっています。
植木の剪定や物品の修理で分からないことは、調べたり本を読んだり、詳しい人に聞いたりしながら、これまでお仕事をされてきたそうです。真摯に自分の仕事と向き合う。
有馬高校には、見習うべき人がたくさんいらっしゃいます。有高生一人一人が、良きお手本となる人を見つけ、真似て、更に成長していくことを願っています。
有馬高校は様々な影の立役者に支えられ、安全安心な1日が、今日も無事に終わっていきます。