学年・専門部
77回生産業社会と人間「探究導入講座」
2月10日(金)の「産業社会と人間」は、次年度の「ARIMA探究」のため、甲南大学経済学部教授 石川路子先生をお招きして、オリエンテーション講座を実施しました。
最初に甲南大学の学生さんより、探究で取り組んだプロジェクトを発表していただきました。堺市のゴミ問題に地元の高校生とアプローチしていく中で、現状・課題を知り、フィールドワークを実施、課題を分析し、解決に向けて行動していくといった流れを伝えてもらいました。そのあと、石川教授より「探究導入講座」としてご講話いただきました。
まず、探究には”観察力”が必要であるということを、「お金持ちになるためには」という分かりやすい話題でお話くださいました。お金持ちになるためのキーワードを3点挙げると1.挑戦力、2.想像力/行動力、3.課題発見力となります。その中でも「課題解決力」が探究につながる大切な力であることが分かりました。
後半には、”洞察力”について学びました。こちらも「イケメンなら本当にお金持ちなのか」というテーマを考察していく中で、疑問をいだく姿勢、数字にだまされない物事の本質を見抜く力、など探究を進めていく上で身につけておくべき力について教えていただきました。
2つの力をつけるためには、「『なぜ?』といろいろなことに疑問を持つ、世の中の事象に疑問を持ってみる」ことが必要で、これは探究活動の目指す学びの姿であり、生涯にわたって学び続けることの大切さを考えさせてくれる授業でした。石川教授が何度もおっしゃられていた「まずは自分で考えてみる」という言葉が印象的で、普段の生活でしっかりと意識していかないといけないことだと感じました。
今日のお話をもとにして、三田市の方から現状と課題をお聞きし、フィールドワークに出かけていきます。2年次「ARIMA探究」で三田市の魅力化について取り組む準備がスタートしていきます。それぞれ自分で考え、当たり前に考えていることが当たり前ではないことに気づき、洞察力を働かせて、探究に望んでくれることを願います。
2/8(水)第2回人権HR
2/8(水)6限に第2回人権HRが行われました。
今回は、1学年で「多数決について」、2学年で「ちがいのちがい」について学びました。
「多数決について」では、多数決では反映できなかった意見をボルダルールによって反映させられることを知りました。
物事を決める際には、その決め方にも注意を向けていけるようになれるといいですね。
「ちがいのちがい」ではあっていい違いとあってはならない違いについて学びました。
2学年では自分の意見を班で共有し、様々な考え方があることを知りました。
お互いの気持ちを尊重しながら意見交換をしている様子が見られました。
今年度の人権HRはこれで終わりです。来年度も引き続き人権について学んでいきましょう。
「こころとからだの理解」訪問実習
2月8日(水)2時限目の授業を活用し、三田市三田町にある就労継続支援B型作業所「トークゆうゆう」さんに訪問してきました。
「こころとからだの理解」という授業では、こころやからだの基本的な仕組みを理解し、病気や障害、認知症などを抱える方のこころにどう寄り添えるかを学んでいます。今回は、「障害の理解」の中で、失語症について学ぶ機会があり、失語症の方が利用されている「トークゆうゆう」で、実際の利用者さまの様子を見させていただきました。
まずは、「トークゆうゆう」代表の田中さんにお話を伺い、この場所がいかに大切かということが分かりました。また、2/8は利用者さまの個展を開いておられ、もともと右利きだった方が脳の病気で麻痺がおこり、左手で作られた絵や陶芸、書道の作品を見ることができました。あたたかく、やさしく、かわいい作品ばかりで本当に素敵でした。
病気によってできないこともたくさんありますが、できることをどんどん発見し、伸ばしていける場としてとても大切な場所であると改めて感じることができました。また学校帰りに寄らせていただけたらと思います。本日はありがとうございました。
福祉選択生徒レクリェーション実習
2月7日(火)3,4限に、総合学科2年次福祉選択生徒が「いこいの家さんだ」に訪問し、利用者様に向けてレクリェーション実習を実施しました。
11月にレクリエーション協会の方より、レクリエーションについての講義を受け、準備を進めてきました。対象者に楽しんでもらうためのプログラムの提案、説明の工夫、声のかけ方などリハーサルを通して改善を重ねてきました。当日小さいハプニングはありましたが、利用者様の笑顔をたくさん見ることができましたので、おおむね成功!と言っていいのではないでしょうか。
最後には利用者様手作りのプレゼントをいただき、とても温かい気持ちになりました。お忙しい中、実習を受け入れていただき、ありがとうございました。
福祉科目「こころとからだの理解」校外実習
2月1日(水)「こころとからだの理解」選択生徒5名で、以前講演に来ていただいた障害当事者宅へ訪問してきました。頸髄損傷のため、首から下が動かない方ですので、どのように住みやすい環境を整えているのか実際に見学させていただきました。
首から下が動かない障害者にとって、一人暮らしをすることがいかに難しいことか、今のアパートに決まるまでたくさんの物件を当たられたそうです。完全にバリアフリーの住宅はなかなかなく、段差解消のための板やお風呂場のすのこなど、暮らしやすいような工夫がたくさんされていました。また、24時間介護が必要なので、多くのヘルパーさんが関わります。物品の所在を分かりやすくするなど、至る所に当事者さんの気遣いがちりばめられていました。
車いすからベッドへの移乗は、リフトを利用されているので、実際に体験させていただきました。スリングを身体の下にセットすることの難しさ、片手でリモコンを操作しながら、利用者さんの動きをサポートしていく難しさを知り、机上で学ぶことでは得られない知識を得ることができました。
長時間にわたりお邪魔させていただきありがとうございました。
77回生 産業社会と人間 ~小論文ガイダンス~
2月3日(金)総合学科1年次生を対象として、第一学習社森岡先生より小論文ガイダンスを実施していただきました。まず、「小論文とはどのようなものか」について作文との違いを説明していただき、客観的に、かつ読んだ人を納得させるものが小論文であることを学びました。
私たちが、小論文を書くときに行ってしまいがちな過ちを確認し、「社会問題とつなげる」、「最後には解決策を書き自分の意見をまとめる」ことが大切であると、一つひとつ丁寧に教えていただきました。
2週間後には、働くことの意義について、自分の意見をまとめ、小論文を完成させます。これまで経験した「トライやるウィーク」や「プロフェッショナルin 有馬」などの就労経験から自分の職業観を基に書き上げていきます。3年生では志望理由書を完成させないといけませんので、その準備として一歩ずつ進めていきましょう。
森岡先生、お忙しい中ご指導いただきありがとうございました。
学習活動発表会 1月29日(日) 第2部
引き続き、学習活動発表会について報告していきます。
第2部では、はじめに、特色ある授業「子ども文化」について発表が行われました。
「子ども文化」ではリトミック講座で学んだこと、チャレンジしてきた検定試験について伝えてくれました。
次に、総合学科3年次、人と自然科3学年による課題研究の発表が行われました。
総合学科3年次課題研究発表1つ目は、様々なデータの結果をもとに、「大学の食堂営業でのサブスクリプションの導入」がいかに効果を生むのかについて伝えてくれました。
総合学科3年次課題研究発表2つ目は、鍵盤ハーモニカの魅力を伝えるとともに、鍵盤ハーモニカの音色を活かした曲(自作)の演奏が行われました。
人と自然科3学年課題研究発表では、イシクラゲを活用すると農作物にどのような効果が出るのか伝えてくれました。
続いて、人と自然科3学年生徒による意見発表が行われました。
発表会のまとめとして、生徒を代表し、総合学科3年次生徒があいさつをしました。
最後に、校長先生から学習活動発表会の結びの言葉をいただきました。有馬高校での学びは将来に活かされる実践的なものであることをお伝えくださいました。
ステージ発表の後、展示発表を参観する時間が持たれました。
総合学科、人と自然科の1年間の学びの成果が披露され、それぞれの学科の生徒が相互に学び合う機会ともなりました。
来場してくださった中学校の生徒・保護者の皆様、ご来賓の皆様、ありがとうございました。
学習活動発表会 1月29日(日) 第1部
1月29日(日)に学習活動発表会が開催されました。
学習活動発表会では有高生の1年間の学びの集大成が披露されます。
本校生徒・保護者の皆様に加えまして、中学校の生徒・保護者の皆様も来場され、
オープンハイスクールを兼ねた会となりました。
はじめに、講義棟で学校説明会が実施されました。
その後、体育館に移動し、吹奏楽部のファンファーレとともに、「開会宣言」が行われ、学習活動発表会が始まりました。
第1部では、総合学科1年次による「産業社会と人間 ~Dream 七不思議 in有馬~」、
人と自然科3学年による「プロジェクト発表 ~明日の農業を新しく~」について発表がありました。
次に、総合学科2年次による「総合的な探究の時間 ~身近なことからコツコツと~」、
「修学旅行 ~西表島の生態~、~修学旅行活動報告~」の発表がありました。
続いて、総合学科の特色のある授業「スポーツⅣ ダンス」からも発表がありました。
次のブログでは、第2部について報告します。
SONTOKU AWARD 授賞式
本日、SONTOKU AWARD の授賞式が行われました。
「勉学に非常に一生懸命に取り組み、信頼のおける生徒」に対して、オーストラリアの姉妹校ウィンマリーハイスクールから贈られる賞です。勤勉の象徴である二宮尊徳に因んで名づけられた「SONTOKU AWARD」が75回生4名に贈られました。
コロナウィルス感染拡大防止のため、現地での研修は経験できませんでしたが、卒業前に嬉しい受賞となりました。
福祉講演会【福祉の仕事について】
1月24日(火)3,4限を活用し、日本福祉大学より小林先生、野尻先生にお越しいただき、福祉について、またその専門職についてのお話をいただきました。
まずは、小林先生から「福祉とは何か」について、講義をしていただきました。その中で、福祉の役割には「だれかを支える」「みんなを支える」、「地域全体を支える、生きやすい社会づくり」といった側面があることを知りました。
特に印象に残ったことは、「困る人をうまない社会はどうすればできるのか?」という課題です。それには、「仕方がないとすぐに言わない」「人それぞれという言葉でかたづけない」というヒントをいただきました。社会の課題に取り組むために福祉という分野があることを再認識しました。
後半、野尻先生からは、「福祉の専門職」について学ぶことができました。
特に教育現場における「スクールソーシャルワーカー」というお仕事について詳しく聞くことができました。学校現場では、さまざまな困りごとを抱える子どもたちがいます。例えば、心の問題、人間関係の問題、勉強の問題、そしてヤングケアラーなど、学校にいると見逃されがちな課題があります。それらを「仕方ない」と見放すのではなく、子どもたちの声にしっかりと耳を傾け、アプローチしていきます。そのための技法をワークを通して体験することができました。
「ひとの命・暮らし、その権利を保障するために働く、それが福祉の仕事!」とまとめていただきました。福祉を学んでいく中で、大切な考え方をたくさん知ることができました。小林先生、野尻先生、お忙しい中本当にありがとうございました。