カテゴリ:農業部
人と自然科 ひとはく連携セミナー2回目 生物の「種」について学ぶ
5月31日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第2回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。
有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。第2回目の講義は太田 英利研究員から「生物の「種」について」をテーマに講義をいただきました。
まずは「種類」と「種」の違いについて皆さんはわかりますか?英語で言うと「種類」は「kind」、「種」は「species」となり、地球上に生きている個体の集合体を「種」といっています。種の定義としてよく使われるのが「生物学的概念」と「類型学的概念」で、簡単に言うと「生物学的概念」は生殖の可否で分類し、集合体を作る考え方で、「類型学的概念」は姿・形で分類し集合体を作る考え方です。
しかし姿・形は生き物が住んでいる環境によって異なってくる可能性も高く、確実性に疑問がもたれることもあります。そこで新しい考え方として出てきたのが「遺伝子に基づく類縁関係」で分類する方法です。実際にDNAの配列を参考に分類していきます。「遺伝子に基づく類縁関係」が発揮された一つの例として、アオカナヘビの例を教えていただきました。
沖縄県の宮古諸島と沖縄諸島に生息しているアオカナヘビ。見た目がほぼ同じことから1990年代まで同じ種と考えられていました。しかし詳しくDNAの解析をしてみると姿かたちがよく似た全く別の「種」ということが分かり、1996年に宮古諸島に生息していたアオカナヘビがミヤコカナヘビに改名されたのだそうです。面白い事例ですね。
同じようにワニ・カメ・ムカシトカゲ・トカゲ・ヘビは爬虫類の仲間ですが、DNA解析を行ったところ、ワニとカメは鳥に近い、特にワニは極めて鳥に近いということが分かったとのことです。生き物の世界もまだまだ新しい発見がたくさんありますね。生徒は一所懸命にメモをとりながら聞いていました。太田先生、興味深いお話をありがとうございました。
次回の「ひとはく連携セミナー」は高橋 鉄美研究員より『タガニイカ湖での調査』というテーマで、世界に生息する固有種について学びます。楽しみですね。
人と自然科 農業クラブ活動として三田市消防本部の花壇装飾活動実施
人と自然科のように高校で農業を学ぶ生徒は全員、生徒会に加え農業クラブという組織に所属します。そして日ごろ授業や実習で学んだ知識や技術を自分のものにするため、様々なボランティア活動に取り組んだり、全国の農業高校生と知識や技術を競い合う競技会に挑戦したりしています。
最近のボランティア活動 でんスポアドベンチャーフェスタにて苗販売&アレンジ体験実施しましたに関する記事はこちら
最近行われた知識を競い合う競技会 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会に関する記事はこちら
そして5月30日(木)農業クラブ本部役員ならびに有志の生徒9名が三田市消防本部を訪れ、花壇装飾活動を行いました。この日に向けて代表の生徒が事前に、冬に植栽したパンジーやビオラの片付けを行い、基肥(お花を定植する前に施す肥料)を混ぜ込み、耕うんを行うなど準備を行っていました。
植え付け当日、マリーゴールド、ペチュニア、ベゴニア、サルビアなどの花苗約400鉢を持参し、自分たちでデザインを考え植栽します。ちなみに有馬高校農業クラブが植栽を担当しているスペースは、道路に面した花壇と、庁舎の入り口右側にある2か所の花壇です。
今回は男子チームと女子チームに分かれてデザインしました。相談しながら花壇の配植を検討し、苗をおいていきます。
まずは男子チーム。中央にマリーゴールドとペチュニアでラインを作り、淡い色のベゴニアで挟むデザインのようです。
一方の女子チーム。中央に背の高いサルビアを配置し、周囲を背の低い花苗で囲むという高低差を活かしたデザインのようです。
そしてデザインが完成したらみんなで一斉に植えています。途中署員の方がたくさん覗いてくださり、「いつもありがとうございます」「とてもきれいですね」とうれしい声をたくさん掛けていただきました。
最後にたっぷり潅水(かんすい)して約1時間で終了です。
完成した花壇はこちら。
最後にみんなで記念写真。
完成を知った署員の皆さんが見に来てくださり、一緒に写真を撮りました。かっこいい消防士の皆さんに囲まれて緊張しましたね。
三田市消防本部前を通る際は、是非ご覧下さい。
人と自然科 令和6年度第1回先輩農業者特別授業を行いました
5月29日(水)人と自然科3年生の生徒を対象に、先輩農業者特別授業が開催されました。先輩農業者特別授業は阪神農業改良普及センター様にサポートいただき、実際に地域で活躍されておられる農業者の方を招いて生の声を聴くことで、就農、進学への意識を高めることを目標に行われています。
人と自然科を卒業していく生徒は、保育や芸術、経済など様々な分野に進学、そして製造業やサービス業など幅広い職種に就職していきますが、もちろん農業を学ぶ学科ということで、就農や関連産業への就職を目標としている生徒が一定数います。そのような生徒は農学系の国公立大学、私立大学、県立農業大学校、専門学校へ進学した後、就農や関連産業への就職を果たす生徒が多いようです。
それ以前の人と自然科卒業生の進路実績をご覧になりたい方はこちらページ(学科概要)内のリンクをご覧ください
この先輩農業者特別授業は、就農や関連産業への就職を目指す生徒を後押しすることはもちろん、経営者でもある先輩農業者の話は他の分野へ進む生徒にとっても有益な情報をたくさん得ることができる絶好の機会となっています。
今回お話をいただいた小仲さんは、県内の農業高校を卒業後、東京にあった農業者大学校へ進学。卒業後平成8年に、ウメとクリを栽培する『湖梅園』の4代目として就農されました。現在はクリ7.5ha、ウメ1.6haを栽培されており、特に小仲さんが栽培されるクリは日本中の料理人から高い評価を得ており、『令和天皇即位の礼』の晩餐会デザートでも使用され、世界中の国賓が小仲さんのクリを口にされたそうです。世界中の有名人に自分が栽培したクリを食べてもらいたいという夢の一つが叶った瞬間だったと誇らしげに話しておられました。
小仲さんのこだわりは土づくり。『畑で出たものは畑に帰す』という思いから自作の堆肥舎を建て、三田牛の牛糞を近隣の牧場から分けていただき、クリのイガや剪定枝など通常廃棄の対象となるものも、混ぜ合わせ自家製完熟堆肥を作り、畑に戻しているとのことでした。 さらに持続可能な農業経営を目指し、樹高を低くする低樹高栽培や果樹栽培ではなかなか取り組みにくい機械化を積極的に進めており、乗用草刈機や乗用防除機(スピードスプレーヤー)、ウッドチッパーなど積極的に導入されているとのことでした。
後半は自身の高校時代、大学校時代、就農直後、そして後継者が戻ってきて一緒に経営している現在を振り返り
『大学校時代で得たものは人とのつながり。今でもそのつながりを経営に生かしている』
『農業経営で大切なことの一つが情報を得ること。天候や社会情勢が原因で経営が予定通りいかないことがあるがそれが農業。情報を得て早く対応することが大切』
など日々感じることを直球で伝えていただき、最後に高校生へのメッセージとして
『私も含め今の農業者が皆さんにかなわないもの。それは若さ、価値観、感性の3つ。新しい価値観、感性とパワーで、今の農業を変えていってください。応援しています。』と激励いただきました。
小仲さんの言葉の一つ一つに、仕事に対するプライドやこだわりが感じられましたね。質問も積極的にでてきたところからも、たくさんのヒントを得ることができたのではないでしょうか。この特別授業を糧に、いよいよ進路実現に向け頑張っていきましょう。
小仲さん、熱い話を本当にありがとうございました。そしてご支援いただきました阪神農業改良普及センター様、このような機会をいただきありがとうございました。
人と自然科 ブドウ栽培 ジベレリン処理を行いました
人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、2年生の果樹と緑の授業でベリーA、3年生果樹と緑で高級ブドウのピオーネを、そして「総合実習」の授業を中心に全学年でマスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培技術を学んでいます。
4月の芽かき作業から栽培はスタート、生徒は毎週ブドウ畑に足を運び技術を習得しています。
そして5月に入るとブドウは一気に成長し、様々な管理作業に追われています。たとえば上に伸び、屋根に突き当たろうとしている枝を折らないように、ねじりながら下に向ける「捻枝」、テープナーという道具を使って針金にとめていく「誘引」作業や1本の枝に2つ~3つついている花穂(つぼみの塊)を1つにしぼる「摘穂」、房の形を整える「整房」などなど、毎回実習は充実していますね。
そして5月下旬に入り、いよいよジベレリン処理を学びました。ジベレリンは植物ホルモンの一種。主に無核化(種なしにすること)を目的に行い栽培期間中2回実施します。
まずは2年生によるベリーAのジベレリン処理です。
ベリーAの場合、ジベレリンの濃度は100ppm。実施時期は開花前約2週間です。判断方法の一つとして、蕾の幅が約1.8mmを超えてきたた頃。タイミングを逃すと果実にに種が残ってしまうため、中間考査終了後、短時間残って実習を行いました。カップに入れ、花穂(つぼみの状態の房)を一つ一つ丁寧に液に浸していきます。
しっかり処理できましたね。2回目は開花後訳15日後が適期です。しっかり取り組みましょう。
その一週間後・・・今度は3年生の生徒ピオーネのジベレリン処理を行いました。
ピオーネの1回目の処理適期は満開から約5日後。濃度は12.5ppmです。さすが3年生。昨年ベリーAの栽培を学んだだけあって、慣れた手つきです。
ちなみにピオーネの2回目ジベレリン処理時期は1回目の10~15 日後です。
3年生がジベレリン処理を行った翌日には、2年生総合実習で、着粒促進のためにマスカット・オブ・アレキサンドリア のフルメット処理も行いました。
これからブドウ栽培は最大の難関「摘粒」(粒を一粒一粒落として房の形を整える作業)へと移っていきます。ブドウを待っている皆様(有馬高校の生徒・保護者限定販売です)のために頑張りましょう。
人と自然科 令和6年度農業クラブ前期総会を開催しました
中間考査が無事終了し、先日有馬高校では前期生徒総会が開催されました。
生徒総会に続き、5月24日金曜日には講義棟に 人と自然科の1年生から3年生の生徒全員が集まり、令和6年度農業クラブ前期総会が開催されました。
人と自然科のように、全国の農業に関連する学科で学ぶ生徒は全員『生徒会』に加えて『農業クラブ』という組織に所属しています。(そのため生徒総会と農業クラブ総会の両方に出席します。)農業クラブが生徒会と異なるのは、農業や環境などに関する知識や技術を習得する日頃の授業や実習も農業クラブ活動であり、習得した知識や技術を活かした地域貢献活動も農業クラブ活動です。
直近の地域貢献活動 でんスポアドベンチャーフェスタ出店に関する記事はこちら
また全国の農業高校生と交流したり、農業について学んだことを全国約9万人の農業高校生と競い合う各種競技会に挑戦したりするのも農業クラブ活動の特徴です。
先日全国の農業高校生とフラワーアレンジメント技術を競い合った第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストに関する記事はこちら
昨年全国の農業高校生と競い合った農業クラブ全国大会熊本大会に関する記事はこちら
総会の進行はもちろん農業クラブ本部役員の生徒が全て行います。そして今年度初めてBYOD端末(一人一台端末)のタブレットコンピュータに総会資料を配信しペーパーレスで行うことにしました。
前期副会長による開会の言葉の後、まずは人と自然科のリーダーである前期会長より挨拶です。『競技会や郊外活動などで活躍された、昨年卒業された先輩方に負けないように人と自然科の生徒が一丸となって頑張りましょう』とクラブ員一人一人を鼓舞する素晴らしい挨拶でした。
そして議長が選出された後、総会に入ります。執行部事業から令和5年度事業報告と令和6年度事業計画案
執行部会計から令和5年度会計決算報告と令和6年度会計予算案、さらには監査委員から会計監査報告があり、異議もなく承認されました。
議長解任後は昨年度の活動成績報告。昨年度は前文で紹介した農業クラブ全国大会やフラワーアレンジメントに加え、全国産業教育フェアフラワーアレンジメントコンテストでも銅賞に入賞するなど様々なコンテストで優秀な成績を収めることができたことが報告され、『今年度も先輩に負けない活躍ができるように頑張りましょう。』と言葉がありました。
第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら
県庁緑化活動に対し教育長より感謝状をいただきました に関する記事はこちら
農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒がゆずりは賞(教育長表彰)受賞 に関する記事はこちら
農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞 に関する記事はこちら
次は令和6年度前期有馬高校農業クラブ執行役員の紹介です。2.3年生を中心とした11名の執行部役員に加え、新たに7名の1年生を加えた27名の執行委員が紹介されました。このメンバーが人と自然科の核となり、農業祭などの行事やオープンハイスクールの運営、農業を通したボランティア活動など、人と自然科を盛り上げてくれます。役員のみなさんよろしくお願いします。
最後はもちろんFFJの歌斉唱です。FFJの歌は全国の農業高校生が県大会や全国大会、農業高校生が集う会議や交流会で必ず斉唱する歌です。
(日本学校農業クラブ連盟HP内に、FFJの歌が聞けるリンクがあります)
農業クラブ本部役員の生徒の大声に多くの生徒が応え、会場は大合唱でした。人と自然科生徒の勢いを感じました。
閉会のことばで前期総会も無事終了。
農業クラブ活動はいよいよ本格的にスタートします。6月には兵庫県下11校の農業高校生が集まるイベント『リーダー講習会』そして7月には農業高校生の甲子園、インターハイとも呼ばれる『各種競技会』の予選会である県大会です。人と自然科のみなさん、日々の農業学習を楽しみながら全国制覇を目指し、頑張りましょう。
人と自然科 令和6年度 第1回農業法人仕事説明会に参加しました
5月23日(木)加古川総合文化センターにて、農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就く可能性がある、人と自然科の生徒6名が参加しました。
ひょうご農林機構(ひょうご就農支援センター)が主催で開催されているこの事業は、県内の農業高校、農業大学校に所属している生徒を対象に毎年2回開催されます。近年増えている農業法人と農業を学んでいるが、家が農業をしていない生徒をマッチングさせることを目的に6年前から実施されています。今回は県下の農業法人17社の経営者、そして社員の方がブースを設け、生徒・学生は県内8校から74名の生徒・学生が参加しました。
人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、128年の歴史を持つ有馬高校において、多くの先輩方とのつながりを活かた幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年制農学系大学や農業大学校などへ多数の生徒が進学し、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年のように出てきています。
(参考)今年3月に卒業した人と自然科進路実績はこちら.pdf
今回参加した6人の生徒は、国公立大学・私立大学農学部や農業大学校に進学した後に就農、もしくは農業関連産業を希望する2年生です。開会式の後早速ブースを回ります。
この日出展いただいた農業法人は、有馬高校の通学域でもある神戸市だけでなく、たつの市や上郡町、新温泉町や淡路市など県内全域から、そして、野菜・畜産・水稲など多様な経営体の法人のからの参加がありました。スライドや資料、動画などを準備いただき、分かりやすく説明していただきました。
本校から参加した6人は、一人6社~7社の農業法人ブースを訪れ、経営内容やこだわり、勤務体系、休日などの話を熱心に聞き、メモを取っていました。そして時には農業に対する自分たちの考えも経営者の方に伝えていました。
そして会場を見回っていると見覚えのある学生が・・・1年前に人と自然科を卒業し、現在県立農業大学校2年生として農業を学んでいる先輩でした。すでに就職活動がスタートし、関連産業への就職か農業法人への就農か迷っている中での参加なのだそうです。農業大学校でも様々なことにチャレンジし、毎日充実されているとのこと。とてもうれしいです。活躍している先輩の姿に励まされますね。
3時間の説明会はあっという間に終了。終了後のアンケートを覗いてみると、「熱い思いを持っている経営者の方が多く、農業に対するプライドを感じた」「進路選択を考えるきっかけになった」・・・などなど充実した時間となったです。
次回の開催は12月です。このような機会をいただきましたひょうご農林機構のみなさま、本当にありがとうございました。
人と自然科 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会実施しました
5日間にわたる1学期中間考査がついに終わりました。生徒の皆さん手ごたえはいかがですか?これからは有高祭(文化祭)にむけ、忙しくなりますね。
さて1学期中間考査中、人と自然科では農業クラブ農業鑑定競技会の校内予選会が密かに開催されていました。
人と自然科の生徒も含め、全国の高校で農業を主に学ぶ生徒は全員『農業クラブ』という組織に所属しています。そして日頃の学習の成果や活動の成果を全国の農業高校生と競い合うのが各種競技会で、別名『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と呼ばれており、8万人の頂点を目指す、農業高校生あこがれの場です。
昨年度の農業高校の甲子園 農業クラブ全国大会熊本大会に出場 に関する記事はこちら
そして各種競技の中で有馬高校が得意としているのが「農業鑑定競技会」です。農業鑑定競技会は、実習や座学など、農業に関する学習で得た知識を活かし、鑑定・判定を通して問題を解いていく競技です。出題数は40問で、農業に関わる生物やその病気、種子、肥料、機械機具、・・・等々を20秒または40秒というわずかな時間で鑑定・判定します。
この農業鑑定を人と自然科では、科目「総合実習」の考査として実施しており、特に1学期中間考査は7月の県大会出場をかけた校内予選会として実施しました。学年関係なくガチンコ勝負。今年から新設された野菜・草花・果樹の3つの部門の代表権を争います。
昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 前編(競技会当日)に関する記事はこちら
このように机の上に植物や工具、病気や害虫の写真が並べられ、生徒は観察しながら問題を解いています。
せっかくなので今回校内予選会(1学期中間考査)で出題された問題をいくつか紹介します。
この花をもつ果実の名称を答えなさい。
このうち、パイプレンチはどれですか?記号で答えなさい。
このうち短日植物はどれですか?記号で答えなさい。
このような問題が40問続き、正答率で競います。ちなみに昨年は、人と自然科の生徒が県大会で最優秀賞(1位)と優秀賞(2位)を受賞し全国大会に出場。全国大会においても優秀賞を受賞することができました。
昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 後編(大会式典)に関する記事はこちら
今回有馬高校の代表に選ばれる皆さん。先輩の活躍に続き、今年も全国大会に出場できるように、そして日本一を目指し頑張って準備していきましょう。
人と自然科 第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました
先日第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストの結果が発表され、人と自然科フラワーアレンジメント班で技術を磨いている生徒が、銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました。
まずは人と自然科のフラワーアレンジメントに関する取り組みについて少し紹介します。人と自然科では2、3年生の選択科目で学校設定科目「フローラルアート」を設定しており、授業でフラワーアレンジメントに関する知識や技術を習得することができます。
そしてさらに高度な技術を習得したい生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し、放課後や休日も練習を行い、国家資格であるフラワー装飾技能士の資格取得や全国大会への挑戦に向けた練習を行っています。
国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しています・・に関する記事はこちら
もうひとつの全国大会 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら
そして今回フラワーアレンジメント班の生徒が出場した第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストはフラワーデザインの甲子園ともいえるイベントで、全国の高校でフラワーアレンジメントを学ぶ生徒が日本一を目指し挑戦する大会です。今回はフラワーアレンジメント班に所属している生徒が挑戦。大会に向けて、特別非常勤講師のフローリストの先生にアドバイスいただきながら自分たちでデザインを考え、花台も自分の手で制作。2ヶ月以上かけて完成させました。
今回の大会テーマは「サステナビリティ」です。テーマに沿って作品の随所に工夫を凝らしていますね。出場した選手の作品と作品コンセプトはこちらです。
S.Aさん タイトル:四季の”Re”サイクル (NFD銀賞)
シュレッダーした落ち葉を糧にして、失われつつある日本の四季がこれからもめぐり続けてほしいという願いを込めました
I.Yさん タイトル:循環 (NFD銅賞)
色とりどりの植物が重なり合って、繰り返し生命が巡り自然が循環する様子を表現しました
I.Kさん タイトル:果てしない可能性 (奨励賞)
私たち高校生からあふれ出す個性的なアイデアが世界中で実行され、持続可能な社会が実演されている様子を表現しました
S.Hさん タイトル:想望
感情が複雑に絡み合う世界。多様性を互いに認め合い平和な時代をともに築いていくという想いを作品に込めました
どの作品も個性的で素晴らしい作品ですね。入賞したみなさんおめでとうございます。
ちなみに先日人と自然科に入学した1年生も3人の生徒がフラワーアレンジメント班に入部したとのことです。先輩の活躍に負けないように練習頑張りましょう。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 里山管理を体験する
人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
前回は実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただいており、里山を存分に楽しむプログラムを体験しました。
前回のフィールドワーク 『ありまふじ里守の会』里山を存分に楽しむ に関する記事はこちら
そして5月14日(火)、現地フィールドワーク2回目として、有馬富士公園で里山管理活動を継続的に行い、さらにはシイタケ菌打ち体験やキノコ観察会などの体験活動を来園者に提供されている『緑の環境クラブ』の方々から夢プログラムを体験しました。まずは体験の1週間前、グループの代表の方に来校いただき事前学習を行いました。
里山と人間との密接な関係や多様な生態系、そして常緑樹を中心に間伐するなど、里山管理の方法について学んだ後、安全に里山管理柄を行うための注意点について詳しく説明いただきました。特に今回は太い樹木を伐木するということで、鋸刃の入れ方やロープのかけ方など、専門的な技術をスライドを見ながら学びました。
そして一週間が過ぎ、有馬富士公園へ。天候は快晴です。
ヘルメットと剪定ばさみ・のこぎりを装着し、自己紹介です。今回は緑の環境クラブより10名の方にお世話になります。お忙しい中本当にありがとうございました。そして安全に実習を行うための最終確認。マダニなどから守るために肌の露出を避けること、ハチやマムシが出たときは安易に近づかず周囲に知らせることなど、けがをしないための大切な心構えを再確認しました。
3班に分かれ、いよいよ実習地へ向かいます。
ラジオ体操、そしてマダニ対策の虫よけスプレーをしっかり吹き付けた後、里山に入ります。
入る直前には、触るとかぶれる可能性のあるウルシ類の植物も教えていただきました。
まずは全員で下草刈り体験です。このように地表部を覆うネザサをノコギリや剪定ばさみで刈っていきます。
『バイオネスト』という分解を促進させるためのスペースに集めていきました。さっぱりして風通しが良くなりましたね。
次は間伐体験です。混み合った里山を明るくしていきます。一週間前の事前学習で教えてもらった内容を思い出しながら、ロープと滑車をかけていきます。
今回はソヨゴやヒサカキなどの常緑樹をノコで伐採しました。太い樹木は下の写真のように受口を作り、ロープを引っ張り、意図した方向へ倒していきました。
そして間伐した樹木置き場を作るために丸太を削って杭を作り、枝を使って支え、安全に杭を打ちバイオネストを作りました。
伐採した木は腐食し土に還りやすくするために小さく切断し、お手製のバイオネストに積んでいきました。
木を1本間伐しただけで、上空から光がさしてきました。里山の中に光が入ると、地表面に新しい植物が芽吹き始め、多様な生態系が生まれます。
約2時間のプログラムはあっという間に終了。最後に道具の手入れをしっかり行います。これも大切なプログラムです。
最後に大ホールに戻って振り返りです。この日見つけた樹木の名前を復習し、
1人ずつ本日のプログラムで気づいたことを発表しました。『木を1本切るだけで様々な技術が必要だということを学んだ』『里山管理の方法について学ぶことができた』『次回機会があれば、もっと太い木を間伐してみたい』など前向きな意見ばかりで、生徒にとって忘れられない経験となったようです。
緑の環境クラブの皆さん、すばらしい夢プログラムをありがとうございました。
この日あまりにも天気が良かったので、最後に公園のシンボルツリーの前で集合写真を撮りました。
次回の現地研修は元キッピーフレンズの方から、公園の植物を活用した夢プログラムを体験する予定です。
人と自然科 ひとはく連携セミナー1回目 兵庫県のlいろいろな生き物について学ぶ
人と自然科には身近な環境保全方法を学ぶ「ナチュラルキープ」やフラワーアレンジメント技術を専門的に学ぶ「フローラルアート」など、人と自然科でしか学べない授業「学校設定科目」がたくさんあります。
そして1年生の生徒が全員学ぶ学校設定科目が「人と自然」。今年も「人と自然」の授業で、ひとはく連携セミナーがスタートしました。有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。有馬高校から徒歩で約15分。みんなで元気よく歩いていきます。天気にも恵まれてよかったですね。
さて、第1回目の講義はセミナーは「兵庫県のいろいろな生物」をテーマに、毎年お世話になっている鈴木武研究員から講義をいただきました。鈴木先生は植物研究の第一人者ですが、植物以外にも昆虫やは虫類など幅広く研究されています。
まずは「種分化」について学びました。大陸移動や砂漠・氷河の形成などが障壁となって複数の集団にれること分断されることを地理的隔離といい、また個体群の中で生殖が行われないこと、もしくは同じ場所に生息していても互いの間で交雑が起きないことを「生殖的隔離」といいます。このような様々な隔離によって「種」というのができあがっていくのだそうです。
次に種分化の一例として、鈴木先生が研究の第一人者であるタンポポについて説明していただきました。タンポポにはカンサイタンポポやセイヨウタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポなど多様な種類があり、花弁の色はもちろん、特に外片の細かな形の違いで見分けるのだそうです。ちなみに近年はカンサイタンポポとセイヨウタンポポの雑種も増えているそうです。
そして鈴木先生のコレクションも実際に見せていただきました。ヘラクレスオオカブトや蛇のレプリカ、イモリやハツカネズミ・・・それぞれの生き物の触り方や特徴など実際に触れて学ぶことができました。
ちなみに生き物には特徴から名前がついているものが多くあるようで、例えば今回見せていただいた生き物では、イモリは井戸や池を守る「井守」、ヤモリは家を守る「家守」、コウモリは河を守る「河守」という意味が込められているとのことでした。
とても興味深く学べたようであっという間に90分すぎてしまいました。鈴木先生本当にありがとうございました。はじめてのひとはくセミナーということで、集合写真を撮りました。
今年入学した1年生は、農業や環境に特に興味があり、普段の農業に関する実習も意欲的です。そして人と自然科ではこのようなユニークな経験、体験を積み重ね、3年後の進路実現につなげていきます。
次回のひとはくセミナーは太田 英利研究員より『生物の種について』というテーマで、「種」についてさらい知識を深めていきます。頑張りましょうね。
人と自然科1年生 『農業と環境』 スイートコーンの定植を行いました
1年生の生徒が有馬高校に入学してあっという間に1か月経ちました。人と自然科でも『総合実習』をはじめとした実習の授業が本格的にスタート。野菜・草花・果樹の栽培について、実学を通してしっかり学んでいます。
作物の栽培について基礎から学ぶ『農業と環境』の授業では、先日自分たちで種をまいたスイートコーンを圃場に移植する定植という行程を学びました。
種をまいて10日後、育苗ハウスを訪れてみると・・・
一気に10センチほど成長していました。早速発芽率を計算。ほとんどの生徒が85%を超えていましたね。優秀です。
その後雨が続き、なかなか圃場に入れない日が続きましたが、ゴールデンウィーク明けにやっと天気が持ち直し、整地作業です。農具の説明を受けた後、早速農場に向かいます。
皆さん野菜などの作物が植えられているところが山のように盛り上がっているのを見たことがあると思います。これは専門用語で『畝(うね)』と言って、排水性を良くしたり、作業効率を上げたりする役目があります。この『畝』の上の部分『床(とこ)』をクワを使って平らにする作業が整地です。
一見簡単そうに見えますがコツが必要です。山の上を削りすぎると低くなりすぎてしまいますし、逆に高くしすぎると床の面積が小さくなりスイートコーンを植える間隔が狭くなってしまいます。目安は畝幅50cmです。そして柄を短く持つと力が入りやすくなります。また仕上げはクワの横の部分を使って整えます。
整地できたところでいよいよ定植です。
今回は株間(苗の中心から中心までの間隔)30cm、並み植え(隣の列の苗と平行に植える方法)で行いました。ポイントは、少し深めに植えてウオータースペース(かん水したときに水がたまるくぼみ)を作ることです。うまく定植できましたか?
定植した日はちょうど公開授業&春季オープンハイスクールの日。中学生と保護者の方がたくさん見学に来てくださり、少し緊張しましたね。
約1時間半かけて一人30本のスイートコーンを定植しました。これから気温もどんどん上がり、スイートコーンもどんどん成長していきます。
ちなみに人と自然科では毎年1年生の生徒が栽培したスイートコーンを北摂第一幼稚園の年中さんと一緒に収穫をしています。昨年もとても楽しい時間となりました。
しっかり管理・観察して、おいしいスイートコーンを収穫できるように頑張りましょう。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 里山を存分に楽しむ
人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
前回は有馬富士公園パークセンター職員の方から、有馬富士公園の歴史や県立公園に関する関係法令など、パークマネジメントについてお話いただき、実際に現地見学も行いました。
前回授業 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る に関する記事はこちら
そして今回からはいよいよ実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただきます。4月30日(火)有馬富士公園の里山を復元、活用する活動をされているの皆様による、里山を存分に楽しむプログラムを体験しました。『ありまふじ里守の会』は有馬富士公園にある里山や棚田の再生活動を楽しみながら行っているグループです。
代表の遠藤先生から簡単な日程説明を受けたあと、安全のためのヘルメットを受け取り、早速里山に入っていきます。
まずはアイスブレイク「立体カモフラージュ」というプログラムです。約10mの草むらの中にぬいぐるみなどの人工物が隠されており、何個隠されているか見つけながらゆっくり歩いていきます。
これは簡単・・・とみんな思っていたようですが、見つけた数を聞いてみると全く足りておらず・・・ワイワイ言いながら全員やり直し。2回目のチャレンジです。想像以上に盛り上がりましたね。このプログラムではこれから入る里山の中で、しっかり視野を広げる練習の意味も兼ねているとのことでした。
しっかりアイスブレイクできたところで、先ほど受け取ったヘルメットを着用し、いよいよ里山に入ります。
次のプログラムは『アニマルトラッキング』です。里山の中に生息する多様な生き物の痕跡を探します。まず見つけたのは動物の足跡。Vの字の跡からイノシシだと推測されます。
そしてさらに歩くと樹木の幹に縦の傷が・・・下から上に傷が付けられているということで、雄鹿が角を研いだ後だと推察できました。
さらに歩くと地面にエビフライのようなものが落ちていました。これはリスが松ぼっくりの「かさ」の部分を食べ、芯の部分を地面に落としたもので、別名『森のエビフライ』と言われています。このように様々な生き物の痕跡を見つけることができ、里山の生物多様性を感じることができました。
そして最後のプログラムは「カントリーヘッジづくり」です。カントリーヘッジとは枝などの木材を積み上げ、通路側と林内を区別する垣根のことです。里山の資源を循環できるだけでなく、木材を積んでいるだけなので隙間が多くでき、小さな生きものの住処となります。早速、里山に散らばり、落ちている枝を拾い集めます。また、間伐も行い必要な材料を集めました。
材料がそろったところで杭を打ち、互い違いに枝を重ねていったら完成です。里山の中の資源を楽しく活用する・・・本当に楽しい時間でしたね。
あっという間に時間は過ぎ、本日のプログラムは終了です。最後にかやぶき民家に集まり、企画を行う際のポイントや、安全に行うために大切なことなどを振り返り、体験を終えての感想も共有しました。
ありまふじ里守の会の皆様、企画から本番のプログラム体験まで本当に時間をかけて準備いただきありがとうございました。生徒にとっても貴重な経験となりました。
次回は緑の環境クラブの皆さまにお世話になり、本格的な里山管理に関する夢プログラムを体験する予定です。楽しみですね。天候に恵まれますように・・・。
人と自然科 農業クラブ でんスポアドベンチャーフェスタにて苗販売&アレンジ体験実施しました
人と自然科では日頃の授業で学んだ知識や技術を活かし、様々な活動を行っています。先日4月20日(土)にも春の農業祭が開催され、授業や実習の成果である野菜苗、花苗を地域の方に販売し、800人を超える方が来場され大成功に終わりました。
令和6年度春の農業祭 盛大に開催されましたに関する記事はこちら
農業祭の熱気が冷めやまない4月27日(金)神戸市北区にある北神戸田園スポーツ公園にて、「でんスポアドベンチャーフェスタ」が開催され、人と自然科農業クラブの本部役員の生徒、並びに農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒が参加しました。
「でんスポアドベンチャーフェスタ」は北神戸田園スポーツ公園に地域の方が集い、食品バザーやダンス、ワークショップなどをとおして地域の方と交流を深めることを重視しているイベントです。有馬高校人と自然科としては昨年春に続き、3回目の参加となりました。今回は農業クラブ本部役員の生徒による、花苗・野菜苗販売などの農産物販売と、フラワーアレンジメント班によるコサージづくり体験教室を行います。会場に到着後早速準備開始です。
今回のイベントにはは自分たちで栽培した花苗や野菜苗を1500ポット以上持参しました。商品を陳列したりフラワーアレンジメントの体験会場を整えていきます。そして、レジのシミュレーションやアレンジメント体験のリハーサルも主体的に行っていました。素晴らしいですね。
10:00になり、いよいよイベントスタートです。スタートと同時にお客様で販売所がいっぱいになり販売班は大忙しです。
有馬高校の草花苗は花持ちがよく、夏まで楽しめる。そして野菜苗も植え傷みが少なく丈夫、と地域の方から高い評価をいただいています。トマトやバジルなどの野菜苗はあっという間に完売です。そして花苗はサルビアやアゲラタムが人気。たくさんのお客様に私たちの実習の成果である農産物を購入していただきました。
次はフラワーアレンジメント班によるコサージづくり体験です。大きな声を出してお客様を呼び込みます。
人と自然科と言えばフラワーアレンジメント。「フローラルアート」という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)を通して2年間、専門的な知識と技術を習得することができます。
そして授業で学んだ技術を生かして各種大会にも出場しており、先日も全国大会で複数の生徒が上位入賞を果たしています。今回は6名のアレンジメント班メンバーが参加し、日頃の授業や実習で身に付けた技術を活かし、アーティフィシャルフラワーを使ったコサージづくり体験を提供しました。
小さな子供から年配の方まで、ワイヤリングやテーピングなどの技術を丁寧に指導していきます。中には『昨年もこのイベントで一緒にコサージを作ってとても楽しかったから今年も来ました・・・』といううれしい言葉もいただきました。この日は40名を超える方が体験を楽しんでくださいました。
さて、農業クラブ本部役員&フラワーアレンジメント班の生徒がイベントを頑張っていると・・・やはり出てきてくれました。人と自然科の生徒が実習を頑張っていると姿を現す妖精さん「ひとっしー」です。
現れた瞬間、小さな子どもたちがたくさん集まり大人気です。一緒に写真を撮ったり、お客様の呼び込みをお手伝いしてくれるなどイベントを盛り上げていました。
当日は雨の予報でしたがどうにか持ちこたえ、龍舞や音楽ライブ、木工やガラスなどのワークショップ、神戸電鉄グッズ販売、自衛隊や大型バスなど働く車乗車体験などのブースが出展し、イベントは大盛り上がり。そしてイベントに訪れた、神戸電鉄のゆるキャラ『しんちゃん』と自衛隊のゆるキャラ『ひょうちん』が偶然出会うという奇跡のコラボも実現しました。
有馬高校のブースに来場いただき、花苗、野菜苗を購入いただいた皆さま、アレンジメントを体験してくださいました皆さま、ありがとうございました。また田園スポーツ公園の皆様、イベントにお誘いいただき本当にありがとうございました。
人と自然科 ブドウ栽培もスタートしました
有馬高校人と自然科の生徒は様々な作物の栽培を学び、生産した農産物を販売しています。現在も花の苗の販売が最盛期を迎えています。
数ある生産物の中で1,2を争う人気商品がブドウです。人と自然科では2年生全員が果樹と緑の授業で、そして3年生果樹と緑コースを選択した生徒が、ブドウの栽培を学んでいます。
そんな大人気のブドウですが、4月中頃に新芽が吹き出し、いよいよ栽培がスタートです。
ブドウ栽培最初の実習内容は芽かきという作業。たくさん出てきた芽を、必要なものだけ残す作業です。授業担当の先生から、出てきた場所による芽の名称の違いや、どの芽を残すのかを学んだあと、さっそくブドウ畑に向かいます。
一般的なブドウの樹の仕立て方として、幹に約20センチおきに『結果母枝』という芽を出す部分を作っていきます。そしてそこからたくさん出る芽を選抜していき、最終的に1本に絞ります。いきなり1本に絞ると棚に誘引(枝を固定すること)するときに折れる可能性もあるので、保険として2本ずつ残します。左が芽かき前の写真、右が芽かき後の写真です。すっきりしましたね。
2年生の生徒はベリーAの栽培を学びます。初めてブドウ栽培を学ぶということで、慎重に行っていましたね。
そして3年生の生徒は、高級ブドウピオーネとマスカットを栽培します。昨年の経験もあり、スムーズに実習を行っていました。
無事芽かきは終了。ここからブドウ栽培は摘穂、整房、誘引、副梢の管理、ジベレリン処理、巻きひげとり・・・などなどたくさんの工程が待っています。そして収穫したブドウは、有馬高校保護者、生徒限定で販売します。
おいしいブドウが収穫できるように頑張りましょう。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る
人と自然科3年生学校設定科目『地域自然保護』では、先週のオリエンテーションに続き、いよいよ有馬富士公園での活動がスタートしました。
オリエンテーション 地域自然保護今年もスタートしました・・・に関する記事はこちら
4月23日(火)生徒は公園を訪れ、実際に公園を運営・管理されているパークセンター職員の田中様から、有馬富士公園の概要、施設、県立公園に関わる法令そして夢プログラムについて説明をいただきました。
まずは公園を実際に管理している兵庫県園芸公園協会の活動内容について学びます。「都市公園運営事業」「花緑施設運営事業」「花と緑のまちづくり事業」を行っており、現在18施設の都市公園・花緑施設を運営されています。そしてその一つがここ有馬富士公園です。
次に有馬富士公園について詳しく学びます。有馬富士公園は、県内でも5本の指に入る来場者数を誇り、地域の方が公園の設立から関わっているユニークな公園です。そしてなんといっても特徴的なのが『夢プログラム』です。地域のボランティアの方がそれぞれの特技を活かし、来園者に向け様々な体験プログラムを提供しており、全国からとても注目されています。さらに 植物の伐採や生き物の採取など、都市公園法や条令で禁止されていることも、『夢プログラム』という仕組みを使って『管理』という名目で実施し、様々な体験プログラムを提供することができます。
説明後はさっそく園内を散策しながら説明を受けました。まずは公園が一望できるスポット三田市自然学習センター屋上へ。シンボルの有馬富士と福島大池を望みます。
そして公園に入っていきます。園内には季節のお花がたくさん咲いていましたね。
有馬富士公園は里山をテーマとした公園です。園内には子どもたちが自然に触れ合うためのガーデン階段をはじめ、環境学習で学ぶための草地の生態園や水辺の生態園・鳥の小道などユニークなスポットがたくさんありました。
そして福島大池をぐるっと一周散策し・・・
昔の里地里山の風景、暮らしが感じられるかやぶき民家・棚田エリアに到着です。かやぶき民家にはボランティアでかやぶき民家を管理されている団体『かやぶき民家守しよう会』の方が常駐されています。屋内にはかまどや囲炉裏などがあり、今はちょうど端午の節句前いということで和室に5月人形が飾られていました。
あっという間に時間が過ぎ、いつの間にか帰校時間。最後はダッシュでパークセンターに戻ってきました。全く時間が足りなかったですね。6月には2時間かけて公園内を自由に調査、取材する計画です。
有馬富士公園パークセンター田中様、お忙しい中説明、案内いただきありがとうございました。
次回からは地域の方が実際に公園で実施されてる夢プログラムをゲストとして体験します。第1弾は公園の里山や棚田を活用し体験活動を提供されている「里守の会」の皆さんから夢プログラムを体験する予定です。とっても楽しみですね。
人と自然科 1年生いよいよ農業の授業、実習スタートです
人と自然科に入学した新入生。今年も農業に興味・関心の高い生徒が多いですね。いよいよ実習授業がスタートです。まずは全員で農場施設の見学です。
人と自然科は野菜、草花、果樹と緑の3つのコースに分かれており、6棟のガラス温室と11棟のビニールハウス、そして約1haの圃場でトマトやキュウリ、花苗や鉢花、そしてブドウやブルーベリーなどの果樹を栽培しています。
そしてシンボルとなっている施設は大温室。県下の県立学校最大の温室です。現在は亜熱帯植物に加え、バナナやアボカド、フィンガーライムなどの亜熱帯果樹の栽培をしています。
有馬高校のシンボル 大温室がパワーアップして生まれ変わりました・・・に関する記事はこちら
このような環境でこれから3年間、農業や環境を学ぶということで、ワクワクしてきますね。
さて見学が終わったところで初めての農業の授業です。最初の授業は実習。農業に関する基礎的な知識や技術を学ぶ『農業と環境』の授業です。
いきなり屋外での授業、これぞ農業高校ですね。『農業と環境』の授業では1学期にスイートコーンを栽培します。各自の担当区が設けられ、各自が責任をもって管理、栽培を行うことで技術を習得します。そして最初の実習はたねまきです。有馬高校では近年ポリポットに種をまき、育苗した苗を圃場に植え付ける移植栽培を行っています。
まずはポリポットに培養土を入れていきます。この時上から約1センチのスペースを設けます。ウォータースペースというかん水したときに水がたまるための空間を作るのがポイントです。
そしてたねを落とすための植穴を指で作り
たねを2粒落として覆土(土をかぶせること)します。ポイントは栽培過程で間引きを行う際、残す苗を傷めないために、たねの間を1センチほど開けておきます。そして覆土は一般的にたねの2~3倍の厚さが適当と言われています。
ちなみに今年栽培する品種は『ゆめのコーン』バイカラー(黄と白の2色の粒が混ざる)で中生(たねまきをして収穫するまでの期間が普通)の品種です。一人30ポットたねまきして実習は終了。育苗器に入れ、加温・加湿することによって発芽を促します。順調にいけば2~3日で発芽します。
そして3日後・・・早速みんなで育苗ハウスに発芽状況を観察しに行きました。
約1センチの新芽が顔を出していましたね。次の授業で発芽率を計算してみましょう。
人と自然科では栽培したスイートコーンを毎年、北摂第一幼稚園の年中さんと一緒に収穫をしています。昨年もとても楽しい時間となりました。
今年もおいしいスイートコーンを幼稚園児の皆さんに届けられるように頑張りましょう。
人と自然科 令和6年度春の農業祭 盛大に開催されました
4月20日(土)春の農業祭が開催されました。この日は早朝から美しい日の出。農業祭が近づくにつれ天気予報がどんどん晴れに変わっていきましたね。当日は快晴でした。
春の農業祭に向け、生徒は春休み前から栽培をスタート。実習授業をとおしで野菜苗、草花苗約20000株を準備し、地域の皆さまをお迎えします。
春の農業祭に向けた実習風景 春の農業祭まであと2日に関する記事はこちら
そして前日の授業、そして当日早朝もテントを立てたり苗の状態を確認したり・・・など最終の準備、打ち合わせを行いました。
春の農業祭は人と自然科2.3年生が運営します。まずは開会式。教頭先生より、「体調管理に気を付けて、日ごろの成果を存分に発揮し頑張ってください。」との激励言葉を頂き・・・
そして農業クラブ会長あいさつ「さて問題です。野菜苗を担当する皆さん。トマトのポリポットの色は何色か覚えていますか?・・・・果樹と緑班の皆さん、カーネーション、そしてラナンキュラスの値段覚えてますか?・・・・春の農業祭が成功するように、頑張りましょう。」とみんなが笑顔で元気になるあいさつがありました。
そして各部門最終準備です。8時を過ぎたあたりから長蛇の列が・・・緊張感が増してきましたね。
朝9:00農業クラブ会長の鐘の音でいよいよ販売開始。順番にハウス、温室内に案内していきます。
ハウス、温室の中はすぐにお客様でいっぱいです。お目当ての野菜苗、花苗をかごに入れていきます。生徒はかごを持ったり品種や栽培方法を説明したり・・・お客様のサポートをします。
温室内では花苗、野菜苗の栽培、そしてカゴにたくさんのせられた花苗、野菜苗を数え会計をしていきます。今回部門によっては、計算間違いを防ぎ、効率よく会計を行うため、タブレットを導入してみました。
そして購入いただいた苗は、2年生の生徒を中心に、駐車場まで運びます。一輪車による運搬中、栽培方法や学校生活などの話をしながら楽しく運搬してくれるのでいつも地域の方に大人気です。
農業クラブコーナーでは生徒がデザインしたTシャツなどのグッズ販売、そしてやはり今年も現れてくれました。人と自然科の生徒が販売実習を頑張っていたら出てきてくれる妖精さん、人と自然科公式ゆるキャラ「ひとっしー」です。
当日は約850人の方に来場、約13000株の苗を購入いただきました。春の農業祭は大成功でしたね。ご購入いただいた皆さま、生徒の学びの成果を『購入』という形で『評価』『応援』いただき本当にありがとうございました。また、長時間お待ちいただいた方、ご理解、ご協力ありがとうございました。
閉会式の後、最後の春の農業祭となる3年生の集合写真です。(ちなみに生徒が嬉しそうに手にしている白い紙は、春の農業祭、販売実習の振り返りをまとめるレポート用紙(宿題)です。みなさんが農業祭を通して何を学び、気付きを得たのか、レポートを読むのが楽しみです。
なお、農場には多少の花苗、野菜苗が残っており、平日の10:00~16:00に以下の通り販売しております。
これからも有馬高校人と自然科の農産物をどうぞよろしくお願いします。
人と自然科 学校設定科目『地域自然保護』今年もスタートしました
有馬高校人と自然科の魅力の一つとして挙げられるのが、ここでしか学べない授業『学校設定科目』がたくさんあるということです。
たとえば県立と自然の博物館を訪れ、研究員から専門的な講義を直接聞くことができる1年生の『人と自然』。フラワーアレンジメントに関する知識や技術が2年間集中的に学べる『フローラルアート』。身近な地域の環境保全に関する手法について学べる『ナチュラルキープ』などユニークな科目がたくさんあります。中でも生徒に人気なのが、3年生で選択できる学校設定科目『地域自然保護』です。今年も19名の生徒が選択し、4月16日(火)第1回目の授業がスタートしました。
この授業は学校から車で約15分の位置にある県立有馬富士公園をフィールドとし、公園を訪れるゲストに自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。活動はなんと今年で15年目。この授業を受講したいから人と自然科を選ぶ受検生もいるとのこと。とても嬉しいですね。
昨年先輩が企画・実践した体験プログラム(ありまふじ夢プログラム)に関する記事はこちら
さて第1回目の授業は、人と自然の博物館の研究員である遠藤先生、藤本先生、そして福本先生より、有馬富士公園の紹介、公園で取り組んでいる里山管理、さらには夢プログラムを企画するにあたってのアドバイスについてお話をいただきました。まずは自己紹介です。
ほとんどの生徒が幼い頃有馬富士公園を訪れたことがあるとのこと。そしてこの授業を選択した理由、さらには意気込みについて一人一人発表しました。
そしていよいよ『有高版ありあふじ夢プログラム』のスタートです。まずは人と自然の博物館の先生方から有馬富士公園の紹介です。有馬富士公園は「里地里山」をテーマとしている公園で、年間来園者数80万人。すごい集客力ですね。施設内にはかやぶき民家があり、その周囲には棚田が広がり、そこに隣接する有馬富士が里山の役割を担っています。
次に公園で実際に行われている夢プログラムについて紹介いただきいただきました。公園を愛する地域の方がホストとなり、来園者に様々な体験プログラムを提供しています。この授業では1学期に「里守の会」「元キッピーフレンズ」「緑の環境クラブ」の3つの団体が提供する夢プログラムを体験します。
そして遠藤先生を中心に公園で取り組んでいる「ありまふじ棚田里山プロジェクト」について説明いただきました。仲間(ボランティア)を募って、下草刈りや棚田の整備、貴重な地場野菜の栽培など、実践を通して里山について学び、利用し、守る活動が始まっています。これらの活動についてスライドや資料を使い、わかりやすく説明していただきました。
最後に今年1年間で体験プログラムを企画する私たちに向けてのメッセージとして、
自己満足や無謀、義務感の内容にならないように「自分がしたいこと(Wants)」「できること(Can」「求められていること(Needs)」この3つが重なるプログラムを考えていきましょう。
とボランティア活動に取り組むための大切なポイントについて教えていただきました。
人と自然の博物館の先生方、貴重なお話ありがとうございました。さて、いよいよ来週から有馬富士公園での学習活動がスタートします。次回はパークセンターの職員の方から園内の見学を通して有馬富士公園の概要を学ぶ予定です。この授業では、人博の先生だけでなく、パークセンター職員、県土木事務所職員、夢プロの先輩方、三田市自然学習センターコミュニケーターの皆さま・・・・・など様々な団体の方が生徒の学びをサポートしてくれています。本当にありがとうございます。
生徒の皆さん。これから1年間、体験・実践を通して楽しみながら、学びを深めていきましょう。
人と自然科 春の農業祭まであと2日
1年生のオリエンテーション合宿も終わり、いよいよ人と自然科も令和6年度が本格的にスタートでを切りました。今年も人と自然科の生徒の活躍をブログを通して紹介していきます。
さて、4月20日(土)には令和6年度 「春の農業祭」が開催されます。今年は第20回の記念の年です。春の農業祭は野菜苗・草花苗を地域の方に販売するイベント。この日に向けて春季休業中も人と自然科の生徒は総合実習Bの授業で実習を頑張ってきました。
苗の栽培に必要な土を作って
野菜や花のたねを一粒一粒播いていきます。繊細な作業ですね。
そして発芽し、成長した苗をポリポットに鉢上げしていきます。
そして潅水など、約1か月間丹精込めて育苗してきました。
野菜苗はトマト、ミニトマト、中玉トマト、ナス、ピーマン類など20種類前後
草花苗はベゴニア、サルビア、マリーゴールド、ダリア、ダイアンサスなど15種類前後準備しています。
今年は3月下旬~4月にかけて草花苗は天候にも恵まれ順調な仕上がりです。一方野菜苗はタネがうまく入手できなかったこともあり、例年準備しているパプリカや万願寺トウガラシなど、種類が少なめになていることご了承ください。
春の農業祭を前に農業クラブ本部役員の生徒がポスター・看板を作り
市道横フェンスに3カ所に設置しました。
設置したポスターはこちら
農業祭当日、自家用車は正門より入場いただき、職員に指示に従い体育館側(右折)・総合学科棟前(左折)をご利用ください。正門前、並びに農場横の市道には絶対に駐車しないようお願いします。
(※昨年4月から、三田市ふるさと学習館前の有料駐車場が閉鎖となりましたのでご留意ください。)
皆さまのお越しをお待ちしております。
人と自然科 演習林実習に行ってきました
有馬高校も修了式を終え、春休みに入りました。人と自然科では、春休み中も当番で実習の授業(総合実習B)があり、春の農業祭に向け準備を進めています。生徒は楽しそうに頑張っていますね。
昨年度の春の農業祭に関する記事はこちら(ちなみに令和6年度の春の農業祭は4月20日(土)を予定しています。)
さて、そのような春休みの当番実習の一環として、3月28日(木)果樹と緑班の3年生が演習林実習を行いました。みなさんは有馬高校が山林を持っている(管理している)というのはご存じですか?有馬高校人と自然科は三輪と藍本の2カ所に演習林を所有しており、果樹と緑班の生徒が林道整備を行っています。
まずは入山前の確認。今回最大の目標は「怪我をしないこと」です。実習服の袖をおろし、ズボンの裾や靴のひもが枝に引っかからないように注意すること。実習用グローブを必ず着用すること。暑くなったら水分補給を行うなど、安全に関する注意を確認しました。
安全を確認した後は早速入山です。小川を渡ったところから有馬高校が管理している演習林です。
演習林の中に入ると、林道が整えられています。以前はここで間伐や枝打ちなど頻繁に実習を行い、杉の材木を生産していたようですが、現在は生徒が課題研究や授業で植物を活用する場となっています。今回の実習では、林道にある倒木や枯れて落下した枝を除去する作業を行いました。まずは山の麓の林道です。風で折れた枝などが林道をふさいでおり、のこぎりで小さく切断し、協力してよけていきます。
進んで行くと一本の丸太が林道をふさいでいました。
早速チェンソーで伐木してから除去します。夏にチェンソーの資格を取得した生徒が活躍しました。男女問わずみんな上手です。
人と自然科 伐木等業務(チェーンソー)特別教育実施 についての記事はこちら
伐木した丸太を協力して運搬・除去していきました。
そしていよいよ尾根に向かって登山です。急な坂を登ります。落石に注意しながら声を掛け合い登っていきます。
尾根に到着。再び林道を整備していきます。境界線の杭を確認しながら進んでいきましょう。
林道に落ちた種子から発芽した幼木も、大きくなる前に取り除いておきます。
道中には多様なコケやウラジロなどの植物、キノコやツバキなど山の生物多様性も感じることができ、生徒はカメラで記録したりメモを取ったり、画像検索して名前を調べたりしていました。
4時間近く行った演習林実習も一人も怪我せず下山を果たしました。いよいよ3年生最上級学年です。人と自然科のリーダーとして活躍してください。期待しています。