山岳部

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【山岳部】夏休み後半 〜スポーツクライミング大会に向けて〜

↑大阪への遠征練習にて。高さ12mを超えるリード壁で練習ができました。

 山岳部の夏休み後半は、県大会へ向けた、スポーツクライミング中心の練習となりました。

 通常の練習場所は体育館1階トレーニング室に設けていただいている小さなボルダー壁。部員は汗びっしょりになりながら、壁に自分たちに必要な課題を作って登り合い、補強トレーニングやラン練習をしています。

 普段できない、ロープを使ったリードやトップロープの練習をするため、神戸市内や、大阪のクライミングジム、大会会場の神戸登山研修所にも皆で出かけることができました。

 ほとんどの練習場所は暑かったり、蚊が多かったり、遠かったり…この季節どの運動部でも当たり前のことですが、しんどいのも事実。それでも部員は、粘り強くやり切りました。この頑張りが、大会でいい結果につながればよいですね。

 県高校スポーツクライミング大会は、9月27日(土)灘区の神戸登山研修所で行われます。

【山岳部】夏山合宿 ~八ヶ岳~

 ↑赤岩ノ頭より南八ヶ岳をのぞむ。右より、阿弥陀岳、赤岳、横岳の大同心、小同心をはじめとした岩壁群

令和7年7月31日(木)~8月2日(土)夏山として、長野県から山梨県にまたがる八ヶ岳連峰で合宿を行ってきました!

1日目は神戸からバスで美濃戸口までアプローチ。そこから入山し、赤岳鉱泉にベースキャンプを設営しました。スタート時点は35℃に達した気温も、赤岳鉱泉に到着すると22℃まで下がって快適そのもの。夜は冷え込み、10℃前半だったようです。

↑赤岳鉱泉の後ろにそびえる横岳の岩壁群と、赤岳が夕日に染まって赤い。

2日目は阿弥陀岳(2,805m)、赤岳(2,899m)に登頂しました。天気は早朝のみ快晴。すぐに峰々はガスに包まれ、午後にはときおり雨もふるあいにくの天気。

しかし、2年生がリーダーシップをとりながら、岩場をのぼり、慎重に下降して無事に赤岳鉱泉へ帰ってきました。荷物を下ろした部員の顔は達成感と安どの色に包まれていました。

夜は疲れをいやすカレー、ポトフ、炊き込みご飯…赤岳鉱泉でお風呂や、軽食?を満喫したメンバーもいたようです。

↑硫黄岳の爆裂火口と、佐久側に広がる雲海。奥秩父の山々が雲に覆われてしまいました。

3日目は、テントなどを背負ってゴールの温泉に向け、硫黄岳、天狗岳と縦走していきます。台風の影響も過ぎ去り、天候は晴れ。標高2,000mの稜線を渡り鳥のように渡っていくのは、爽快そのもの。

↑根石岳へ向けて、ハイマツの間からザレた登山道がつづく。西側に西天狗岳が見えた。

周囲には昨日登った赤岳や、北~中央~南アルプス、御嶽や乗鞍、奥秩父の山々、浅間山と大展望。唯一富士山のみが姿を見せてくれませんでしたが、この景色は、昨日ガスの中頑張った部員へのごほうびでした。

初の夏山縦走体験でしたが、部員は力を合わせてよく頑張り、目標時間に間に合わせ、ゴールの渋の湯温泉まで下山しました。へとへとになって、温泉前に重いザックを降ろしたときの達成感は忘れられませんね。

赤岳鉱泉や、頂上から皆でたくさんの山や壁を見ましたね。部員たちの前には無限の可能性が広がっているようでした。

体調不良で顧問からエスケープを指示したメンバーもいて、きっと残念だったと思います。でも、事前の準備やキャンプ生活まで皆で協力したから成り立った合宿だったはずです。次の山行は皆でもっといい山行にしましょう。

ご協力いただいた保護者の皆様、物心両面で協力してくれたOB,OGの皆さん、ありがとうございました。

【山岳部】夏山準備山行②トゥエンティクロスと有馬温泉

↑ 杣谷峠付近から。摩耶山はあともう少し。

 

令和7年7月19日(土)、20日(日)夏山への準備山行②を実施しました!

都合により幕営・宿泊ができなかったことから、19日(土)は新神戸からトゥエンティクロスを経て摩耶山へ。20日(日)は油こぶしから六甲山上・最高峰(931m)を経て有馬温泉へ向かいました。

 

2日間で、沢沿いの渡渉、岩場の急下降、灼熱の急登、いやしの冷凍パイナップル、最高峰でのラーメン調理…いろんな経験ができましたね。有馬温泉でさっぱり汗を流しおえたメンバーを見ていると、少し自信をつけた様子でした。

夏山も頑張りましょう。

【山岳部】夏山準備山行①須磨アルプス~高取山

令和7年6月21日(土)夏山への準備山行として、須磨アルプスから高取山へ向けて縦走してきました。

  ↓馬の背の向こうにホームである高取山が見えてきました!

当日は風があったものの、気温は高く、負荷の高いコンディションに。それでもA,B2チームに分かれ、Bチームは読図ポイントを設置しつつ先行し、Bチームはポイントで読図を行いながら前進。須磨アルプスや高取山は、岩稜帯通過の歩行練習にもなりました。

     ↓Bチームが旗振山へ向け陽光の中進みます。

  ↑岩場は全員で通過。高取山へ向けぐいぐい高度を上げます。

ゴールである学校にはほぼコースタイム通りで到着。新チームになって初めての山行でしたが、今回の反省を活かし、より強いチームになってもらいたいと思います。

【山岳部】県総体報告

令和7年6月6日(金)~9日(日) 兵庫県高校総体登山大会に参加してきました!

  ↑神戸大学千本杉ヒュッテに到着する女子チーム。お疲れさま!

会場は神戸支部大会と同じ、兵庫県最高峰の氷ノ山です。

開会式の風景です。昨年より参加チームは増加し、男子23校、女子15校が参加し、普段から培った登山技術や体力を3日間の日程で競います。

1日目は幕営から始まり、各種審査を受けます。4人1チームでチームワークが試され、メンバーそれぞれの得意分野で得点を伸ばしていきます。

 ↑特区(タイムレース)区間ゴール寸前の男子チームです。がんばれ!あと少し!

2日目の中心は体力審査です。3,000m級山岳で無事に山行がこなせる体力があるかどうかがポイントです。それぞれの体力に合わせて規定重量を分担し、地形図の読図や、悪場の安全でスピーディな通過を審査されながらゴールを目指します。

炊事審査もあり、制限時間内に衛生的に、安全に炊事ができるかが大切です。

3日目の審査を終え、男子11位、女子7位の結果となりました。夢野台は目標だった得点を達成したものの、各校とも今年はレベルが高く、目標とした順位には届きませんでした。でも、この1年間でメンバーはとても成長しました。2年生は来年ぜひリベンジしましょうね!

3年生の競技としての登山はここで終わりです。しかし、競技を通じて身に着けた技術や体力、経験は一生の宝物だと思います。苦しかった練習や綿密な準備は、きっとこれからの生活で活きていきます。

美しく厳しい自然に、山に、これからもずっと親しんでいってほしいと思います。

山岳部を応援してくださった皆様、日々の練習にご支援いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。