塔陵健児のひとりごと

塔陵健児のひとりごと~佐用高校からのお知らせ~

旅立ちの場所

体育館に、静かな緊張感とやさしい気配が満ちてきました。
並べられていく椅子、整えられていく舞台、少しずつ完成していく式場。
誰かの手によって一つひとつ準備されるその光景は、まるで「卒業」という日を迎えるための、静かな祈りのようです。

今日は準備。
明日は予行と卒業記念品贈呈式。
そして、あさってはいよいよ卒業式本番。

何気ない作業の一つひとつに、
「おめでとう」
「ありがとう」
「いってらっしゃい」
そんな言葉が、見えない形で込められているように感じます。

主役は、もうすぐここに立つ卒業生たち。
でもこの空間には、支えてきた人たちの想いも、積み重なった時間も、全部が一緒に並んでいます。

静かな体育館に響く足音。
整えられた椅子の列。
まっすぐに伸びる通路。

それらすべてが、
「旅立ちの場所」へと変わっていく瞬間です。

卒業式は、別れの式ではなく、
出発の式。

その舞台は、今日、静かに、やさしく、完成に近づいています。

 

学年末考査最終日。

もうすぐ卒業の春、花がそっと待っている

やさしい光が差し込む朝、
職員玄関の前に、春がそっと並びました。

もうすぐ卒業式。
その日を静かに待つように、春本先生が心を込めて植え替えてくださった花たちが、
パンジーとデージーのやさしい色で並んでいます。

パンジーの花言葉は、
「あなたのことを考えている」。

デージーの花言葉は、
「希望」。

まるで卒業生一人ひとりに向けた、
小さなお手紙のようです。

春らしさ全開のコンテナ花壇は、
通りかかる人の心を、そっとやわらかくしてくれます。

生徒昇降口には、春本先生の授業で生徒たちが育てた花も飾られ、
学校のあちこちが、静かな春の準備を始めています。

花が迎えてくれる学校。
花が送り出してくれる学校。

「ありがとう」と「おめでとう」が、
言葉よりもやさしく、花に込められている――
そんな気がする、卒業式前のやさしい風景です。

もうすぐ、旅立ちの春です。

 

 

学年末考査四日目。

告げ札なき朝は

合格の告げの朝は、をかしきものなり。

むかしは、校の前に告げ札立てられ、若き人々あつまりて、
胸をおさへ、息をひそめ、「わが名はいづこに」と探しける。
見つけしときのよろこびは、花の咲くがごとく、
飛びはね、声あげ、友と抱き合ひ、親のもとへ走り寄り、
そのさま、いと愛らしく、いと尊かりき。

今は、時の流れによりて、
そのすべては小さき光の箱(画面)の内におさまりぬ。
告げ札は立たず、
歓声は聞こえず、
ただ静けさのみが校舎の前に満ちてをり。

便利とは、かくも静かなるものかと、ふと思ふ。

人のよろこびは、
声となり、涙となり、抱擁となりてこそ、
まはりの人の心にも届くものなれ。

それを見ぬ朝は、
なにゆゑか、少しさびしく、
なにゆゑか、少しもの足らず。

されど、画面の向かふにて、
誰かの春は、たしかに始まりゐる。

あはれ、時は移ろへど、
人の願ひと、祈りと、よろこびの心ばかりは、
今もむかしも、変はらぬものなり。

 

学年末考査三日目。

学年末考査・二日目。五日間という名の長距離走、まだ序盤です。

 

――さてここで突然ですが、大喜利です。

お題①:テスト期間の机の上とは?
→「知識と希望とプリントと現実逃避が混在する、混沌の戦場。」

お題②:テスト前夜の生徒の心理とは?
→「“明日から本気出す”を、今夜も真顔で信じている状態。」

お題③:ノートを開いた瞬間に起きる現象とは?
→「文字は読めるのに、意味が入ってこない“日本語なのに外国語現象”。」

お題④:5日間ある学年末考査とは?
→「短距離走のつもりでスタートして、気づいたらフルマラソンだったやつ。」

お題⑤:テスト勉強に一番必要な力とは?
→「集中力?根性?いいえ、“スマホを置く勇気”です。」

本日は学年末考査2日目。
まだ折り返し地点にも立っていません。
けれど、この時期の勉強は、成績を上げるためだけではなく、
「自分と向き合う練習」でもあります。

・何が分かっていないのか
・どこから逃げているのか
・どうやったら集中できるのか

それを知ること自体が、すでに“学び”。

五日間は長い。
でも、長いからこそ、やり直せる。
切り替えられる。
立て直せる。

今日の一問が、
明日の自信になる。
今日の一時間が、
来年の自分を助ける。

さあ、学年末考査・二日目。
勝負はまだ、これからです。

ブリュレとさよたまの、しあわせマーケット

 

校内が少しにぎやかに、少しあたたかくなった時間でした。

この日行われたのは、家政科2年「課題研究・食物班」による販売活動。
「ひまわりブリュレ」「うま辛おばんざい」を、PRから販売まで生徒たち自身の手で行いました。

今回は、農業科学科の「さよたま」や新鮮な野菜の販売と一緒に実施。
学科を越えて並んだ商品たちが、佐用高校らしい“協働の風景”をつくっていました。

声かけの仕方、商品の説明、会計対応――
実習とは違う“本番の空気”の中で、少し緊張しながらも一生懸命取り組む姿が印象的でした。

そして販売開始から約30分。
用意していた商品はすべて完売。

「おいしかったよ」
「また買いたいね」
そんな声を受け取る生徒たちの表情が、この活動の一番の成果だったように思います。

つくる・伝える・届ける。
そのすべてを経験した一日。
今日の学びは、きっと次の挑戦へとつながっていきます。

 

学年末考査一日目。