総長・校長室より
附属高等学校第27回卒業証書授与式を挙行ー144名が巣立ちましたー(R5.2.28)
2月28日(火)、附属高等学校第27回卒業証書授与式を挙行しました。高校1~3年生全員が体育館に入場し、兵庫県立大学学長の太田勲様と、PTA会長の大前貴之様から祝辞を頂き、卒業生144人は、新成人として卒業をしていきました。基本的にはマスクを外した卒業式を実施することができ、最後に生徒の顔をしっかり見て送り出すことができてうれしく思います。
卒業生たちは、コロナ禍の中でも、できることを3年間精一杯頑張ってくれたと思っています。
式終了後に、第28代生徒会執行部全員が、職員室に来て感謝の気持ちを熱く語ってくれました。名残惜しいのか、卒業式が終わっても、夕方まで学校に残る卒業生も多くありました。一貫生の中には、中学校校舎まで行って、附属中学時代に3年前にお世話になった先生方にもお礼を伝えていました。
成長した姿で、まだ母校を訪ねてください。卒業おめでとう。
校長 小倉 裕史
【総長・校長式辞】
テクノの地に春の息吹が満ち始め、躍動の気配が感じられる今日の佳き日に、公私ともご多用の中、御来賓として西播磨県民局長 渡瀬 康英 様をはじめとする地域の関係者、兵庫県立大学学長 太田 勲様、理事兼副学長 樋口芳樹様をはじめとする大学関係者、同窓会長 岡田慎平様、高校PTA会長 大前貴之様をはじめとする学校関係者の皆様にご臨席を賜り、兵庫県立大学附属高等学校 第二十七回卒業証書授与式をこのように挙行できますことは、大きな喜びです。
ただ今、本校における全課程を修了し卒業証書を手にした百四十四名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
皆さんは、3年前、コロナ禍による影響により、入学式ではなく紅白幕もない「入学に関する説明会」での入学となり、2日間登校しただけで臨時休業が2ヶ月余り続きました。学校生活に慣れないスタートで、学校行事もことごとく中止や変更となり、思い描いていた高校生活とは全く異なったことと思います。
本校は、兵庫県立大学の附属学校として、また併設型中高一貫校として、兵庫県立大学との連携教育、理数教育、国際理解教育の3つの魅力・特色がありますが、海外での国際交流も全くできない3年間でした。そんな中でも、次第に学校行事も実施できるようになり、皆さんは、できることを精一杯考え、積極的に取り組んで成長しました。
思い出に残る研修旅行も、日程と行程を変更し2泊3日となりましたが、3年生の4月に沖縄・宮古島へ無事に行くことができ、日頃できない貴重な体験をする皆さんの輝く姿を見ることができました。
また、皆さんを中心とした第二十八代生徒会執行部も、先輩からの引継がない状況の中で二年ぶりの球技大会などを実施したり、中学校生徒会と連携して中高合同新聞を発刊したり、これまでの附属の伝統の継承と、新たに今だからできることを検討して頑張ってくれました。文化祭では、「αーMuse(ア ミューズ)」のテーマでみんなが楽しみ一手間加えた+αとなるように工夫して、キッチンカーを手配するなど、先輩達ができなかった分も、精一杯頑張ってくれたことに感謝しています。皆さんの入学と一緒に本校に着任した私は、皆さんの3年間の頑張りや成長を感じることができて、本当に嬉しく思っています。また、最後の大切な卒業式で、マスクなしの皆さんの顔が見られることを大変うれしく思います。
卒業後は、それぞれが異なる進路へと進み、異なる人生を歩むことになりますが、人生の宝は何でしょうか。今NHKの大河ドラマで「どうする家康」が放映され、徳川家康の今までとは違った生き方が注目されていますが、豊臣秀吉と徳川家康のエピソードで、豊臣家と徳川幕府の違いを紹介します。
ある日、関白・秀吉が、諸大名の前で、「わしは、天下の有名な宝を、ほとんど集めた」と言って、指を折りながら刀や茶碗の名を挙げ、自慢を始めました。やがて、徳川家康に向かって、「そなたの、秘蔵の宝物は何か」と問いかけました。家康の答えは意外でした。「ご存じのように、私は三河(今の愛知県)の片田舎で育った無骨者ですから、珍しい宝物は持っておりません。ただし、私のためならば、火の中、水の中へも飛び込み、命懸けで働いてくれる部下を五百人ほど持っております。この五百人を召し連れると、日本中に恐ろしい敵はありませんので、この部下たちを第一の宝と思って、平生、秘蔵しております」と答えました。さすがの秀吉も、顔を赤らめて、一言も返事ができなかったと言います。これは、秀吉と家康の考え方の違いをハッキリ表すエピソードです。二代目で滅びた豊臣家と、三百年も続いた徳川幕府の違いとなって、歴史に刻まれているように思います。
皆さんは、本校の温かい先生方や保護者に励まされ、附属高校での三年間を、良き仲間とともに勉強し、部活動でともに励ましあい、学校行事で団結して取り組んだ素晴らしい仲間という宝を、身に着けたと思います。寄宿舎「黎明寮」で過ごした仲間も宝です。
昨年十二月に皆さんにアンケートした「学校生活は楽しかったか」という質問に対して、97%の人が「大変楽しかった」もしくは「楽しかった」と答えてくれました。本校が皆さんにとって素晴らしい学び舎であったことを嬉しく思います。
一人ひとりが大人として、本校で身に着けた校訓「創進」の「新たなものを創造し、よりよい方向へ進歩する」精神を忘れず、世界に羽ばたくパイオニアとして活躍してくれることを願っています。
昨年民法が改正され、新成人として卒業する初めての卒業式となります。新成人に対しては保護者と言う言葉はもう正しくありませんが、これまでお子様を励まし支えてこられました保護者の皆様、お子様のご卒業を心より祝福申し上げます。また、一貫生は六年間、高入生は三年間にわたり本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。これからも、本校へのご支援を賜りますようお願いいたします。
皆さんが人生の中で、かけがえのない高校三年間を過ごした母校は、来年度創立三十年となり、十一月十一日には創立三十周年記念式典を行います。母校がこれからも皆さんの心の支えであり続けることを願っています。
百四十四名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す新しい世界で常に誠実さをもって努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。
令和五年二月二十八日
兵庫県立大学附属学校総長 武尾 正弘
兵庫県立大学附属高等学校長 小倉 裕史
附属中学校入学者選考の実施ー大雪の中で遅刻者もなく無事に終了ー(R5.1.28)
1月28日(土)、附属中学校の入学者選考試験が無事に実施されました。
異常気象の大雪の中で、JRの間引き運転などもありましたが、神姫バスの臨時便にも十分に対応いただき、遅刻者もなく無事に実施できました。受験者の保護者の皆様も、前日から心配の連続であったと思います。
前日からの雪かきに続き、当日の寒さのあまりエアコンが十分に効かないため、検査中にガスストーブを急遽設置するなど、中高の教員も受験者のためにできるだけの配慮を致しました。
こんな雪の中での入試は、本校始まって以来かと思います。
70人定員で、出願者数は202名でしたが、当日の辞退などもあり受験者数は185名で、倍率は2.64倍です。
算数と社会の分野の検査Ⅰ、理科と国語分野の検査Ⅱに加え、午後から集団面接を行いました。寒い中でも、小学生が一生懸命に取り組んでいました。
合格者発表は、2月2日(木)10時からです。
本校の中学校だけでなく、高等学校も他校になり魅力ある取組をしていますので、万一今回の結果が残念であっても、高校から再度チャレンジして本校で頑張ってほしいと願っています。
校長 小倉 裕史
10年ぶりの大雪ー臨時休校後の雪と戯れる生徒たちー(R5.1.26)
1月25日(水)は10年ぶりの大雪となり、大雪警報のために臨時休校となりました。
1月26日(木)は、多くの雪が残る中、バスが遅れる中でも、中学生も高校生徒も元気に登校しました。バスの遅延により遅れた生徒も多くあったので、中高とも2時間目からの通常授業を行いました。
高校3年生の一貫生の生徒の中でも、「6年間通ったけれども、こんなに雪がたくさん降ったのは初めて。」と、大雪に驚きながらも雪を触りながら話してくれました。高校3年生は、明日から自宅学習となる最終日に、一番の大雪となり、思い出に残ることでしょう。
休憩時間には、雪だるまをつくったり、雪合戦をしたり、中学生も高校生も珍しい大雪と戯れる姿に、ほのぼのとした懐かしい思いを感じました。
28日(土)には、附属中学校の入学者選考試験が行われるため、生徒たちは、学校前の大階段や駐車場の雪かきもしてくれました。受験する小学生が、安心安全に頑張ってほしいと願っています。
校長 小倉 裕史
附属中学校プロジェクト学習発表会を実施ー3年生が2年間の探究成果を口頭発表ー(R5.1.24)
1月24日(火)、附属中学校3年生が2年間の探究成果を口頭発表する「プロジェクト学習発表会」を実施しました。
プロジェクト学習は、兵庫県立大学の各学部や附置研究所である「人と自然の博物館」や「西はりま天文台」から講師を計10人招いて探究活動を、10班に分けれて2年間かけて計20回で実施している、兵庫県立大学との中大連携事業で、本校の特色ある教育活動です。その成果を、各班が口頭発表しました。
事前にパワーポイントを準備して、各班が役割をもって順に発表し、生徒や講師の専門家からの質問にも、頑張って答えました。質問にとまどう時もありましたが、よい経験になったと思います。
知的好奇心をもって身の回りの自然の事物・事象に関わり、気づきから疑問を形成課題として設定し、仮説を立てて、実験を実施し、課題解決と考察につなげていく、新しい学習指導要領の趣旨を踏まえた取組だと思います。
新聞社からの取材もあり、他の中学校ではできない発表を見て、視察に来られた兵庫県企画部地域振興課の方々からも、感動の報告を受けました。
質問に白熱して予定の時間が約20分延長となってしまい、帰宅時間が遅くなった生徒もあったようで、保護者の皆様にもご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。
3年生は発表の内容や質問の内容を吟味してまとめて欲しいと思いますし、1,2年生は先輩の姿を見てさらに頑張ってほしいと願っています。本校の校訓である「創進」のごとく、新たなものを創造しより良い方向へ進歩し続けてほしい。
校長 小倉 裕史
発表内容(発表順)
1 天体の色について(天文班)
2 カエルの生態(カエル班)
3 地域の物語を発掘しよう(地域班)
4 はらぺこあおむしショーの実現(はらべこあおむし班)
5 データで見る兵庫県の人の動き(データ班)
6 二枚貝のギフンについて(貝班)
7 丹波篠山市に分布する篠山層群由来の岩砕および化石調査(岩石・化石班)
8 ”エネルギー”について考える・調べる・体験する(エネルギー班)
9 ミドリゾウリムシの光合成による酸素生成(酸素計班)
10 百葉箱を作って気温を測ろう(気象班)
高校3年生(27回生)共通テスト受験者集会で激励ー学年団教員の作成動画に感動ー(R5.1.13 )
1月13日(金)4時間目に、明日から2日間実施される大学入学共通テストの受験者集会を、高校3年生144人を対象に行いました。
感染症対策のため、社会科教室から各ホームルーム教室にWebで配信し、今日登校できなかった生徒も自宅で視聴し、受験の注意と激励を行いました。
最初に、校長の私からは、2つのことを伝えました。1「平常心で全集中」で、いかに平常心で取り組むかが鍵であり、監督する大学教員もマニュアル通りに実施せねばならないため緊張しているので、自分だけが緊張しているのではないし、終わるまで全集中の気持ちを忘れないで欲しいと伝えました。2「詰めをしっかり」で、二宮尊徳が、家族と食事をしているときに、大根の漬物のたくあんが、下の皮まで切れていなかった時に、「大切なのはここだよ。たくあんをつけるのは大変な苦労だが、最後に切れていない状態でお客に出せば失礼だし、誰でも十中八九はできてもあと一つができるかどうかが成功不成功の分かれ目である。」と言ったように、最後の詰めが甘いと残念な結果になってしまうので、詰めを忘れず最後まで見直してマークミスがないかを注意して欲しいと伝えました。
また、校長からは、「Kit Katの大福味」の14種類の励ましメッセージが書かれたものを、全員に配布しました。「大きな福がキッと来る!」とメッセージで、励まされると嬉しく思います。
進路指導・図書部長の疊家先生から、経験を踏まえた受験上の丁寧な説明のあと、学年主任の那須先生から、励ましの言葉がありました。
27回生の3学年団の教員が時間を掛けて苦労して作成した25分間の動画を上映し、笑いもあり生徒達は大いに励まされました。学年団の教員の、劇風の動画メッセージだけでなく、武尾総長をはじめ、教員のメッセージやメッセージボードを手に持った励ましのあと、学年団教員が「勝」の文字を作って必勝の文字で終わりました。撮影や編集や本当に大変だったと思いますが、生徒達が頑張ってくれることを願っての気持ちは伝わったと思います。作成頂いた先生方、協力頂いた先生方、ありがとうございました。
生徒達は、励ましを忘れず、明日から2日間体調に気を付けて、しっかりと頑張ってくれると願っています。
校長 小倉 裕史