学校行事の紹介

学校行事の報告

R6サイエンスツアーを実施しました@大阪大学レーザー科学研究所

 晴天の5月3日(金・祝)のGW初日、私たちは大阪大学レーザー科学研究所で世界一のパワーレーザーを目指してというタイトルで、余語覚文先生の講義を受講しました。
 自然光との違い、レーザー光はレーザーポインタや、Blu-rayディスク、IMAX、自動運転センサーなどに使われているという基礎から学びました。そして、研究所では電力、光変換効率が高く、高繰り返し使用が可能なレーザーの開発を目指しているとのことでした。世界的に、この分野は1960年にレーザーが発明されてから、2022年にレーザー核融合点火に成功させているそうです。科学者たちの苦労に向き合ってきており、そして講義のタイトルにあるように、今もさまざまな課題と困難に立ち向かい新たな挑戦を続けているとお話がありました。今後は宇宙デブリの除去、ミニ核融合炉、エネルギー変換への応用が期待されているそうです。講義を聞いて、生徒が気になったアクティブミラーのエネルギー収支や、この技術の発展に伴う法整備などについて質問すると、丁寧に答えてくださり、より深い学びを得ることができました。
 第2部は実験、研究施設で実物を見学しました。そこでは光を一点に同時に当てる原理や工夫、プラズマ発生の原理や、超伝導体と、その応用について実演を踏まえて、面白く、楽しく学ぶことができました。
 また、午後からは万博記念公園周辺を散策しました。多くの人が訪れており、活気に溢れていました。2025年度、55年ぶりに大阪万博が開催される予定ですが、1970年を象徴する太陽の塔は今も変わらず、健在です。かつて、各国の科学技術を集めた地を訪れられたことで、来年度の大阪万博にも関心を持って、そして世界にも目を向けてもらえたらと思います。
 今回のサイエンスツアーも、生徒の皆さんにとって、大学や、最先端の研究内容や現場を知り、さらに科学への関心を高める、よりよいきっかけになったと思います。参加者からは、進路や将来の職業選択を考えるきっかけになったり、学校で習ったような事実が分かりやすく示されていて面白かったといった感想がありました。

 最後になりましたが、今回、附属高校の生徒を受け入れてくださった大阪大学レーザー科学研究の皆さま、長時間バスで送迎していただいた県大バスの皆さまに感謝を申し上げます。