保健室より

保健だより(9月)夏~初秋

 

 秋が突然のように到来したような気候の変化。これから、空気が乾燥して、喉や目や鼻などの粘膜を痛めやすい時期になりました。秋には体育大会、地域の祭事、部活動の大会など人の集まる行事が多くなります。3年生は受験が始まり、2年生は研修旅行前になります。全体で感染症予防に注意していきましょう。

 また、10月初頭まではいつも暑さが残っているので、水分・塩分補給は怠らず、気候や日照時間の変化に応じて、自分の生活環境を整えていきましょう。体育大会など行事前には、前日の睡眠と朝ごはんはもちろん、帽子や濡れタオルなども用意したいですね。

保健だより (3).pdf ← RICE処置は応急処置の基本です。知っておきましょう!!

 秋は救急や防災の行事が多く、物品だけでなく、動き方、連絡方法、判断の方法など、家族だけでなく共同生活者とともに備えを充実させておくことも大切です。災害は事前の備えで未然に防げる部分も少なくないです。今一度、仲間とともに話し合っておきましょう!

 恒例の夏休み前の部活動救急法(3時間講習)…運動部だけでなく、文化部も一部参加。消防署の「普通救命講習終了証」(3年更新)認定資格の取得をしています。西はりま消防組合の消防士の方々が、いつも丁寧なご指導をしてくださり、素朴な疑問にも答えていただけています。(毎年、体育大会または長距離走前には、実技講習で教職員も救急法を確認しています。)

                                       

 9月6日、HYOGOグローバルリーダー育成事業の一環として、予防歯科先進国スウェーデンの歯科保健事情に篤い、NPO法人科学的な虫歯・歯周病予防を推進する会の理事長、西真紀子氏をお招きし、「歯科保健教育講演会」を開催しました。科学的な知見をもとにむし歯・歯周病の具体的な予防方法を知り、「黄信号」で戻して生涯健康な歯を保つ新しい予防への意識・動機づけになった人も少なくないと思います。昨年度の歯科保健の取り組みもあり、今年の歯科検診では、歯肉や歯垢の状態が全体でも良くなっていました。複数の要注意歯も黄信号で早めにケアしてむし歯への進行を防げた人もいます。家族をはじめ、より多くの年代の人に予防の実践を拡げたり、歯と口の状態につながる生涯の健康についても国や国際レベルでも考えられたら良いですね。

    また、ご自身のこれまでの道筋とエピソード、さらに情報の質、AIを用いた研究論文の活用(システマティックレヴューなど)にも触れられ、これからグローバルリーダーとして活躍していく次世代へのメッセージ「『正直』が一番大切」が心に残りました。共通言語である英語の習得、「『実るほど頭を垂れる稲穂かな』は万国共通」など、海外生活で学んだことのお話からも、自他のキャリア形成において何らかのインスピレーションを得られたのでははないでしょうか。本当に暑い中でしたが、熱心に聴き入る生徒の様子が印象的で、視聴できなかった人からカメラ視聴の要望もありました。