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兵庫県立小野高等学校
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アフリカツメガエル
分類
両生綱無尾目コモリガエル科
分布
エチオピア、ウガンダ、コンゴ地方、カメルーン以南のアフリカに分布する。
形態・特徴
体長5~12cm。頭部は小さく扁平で目は上を向く。瞼、鼓膜、舌はない。胴は太い。前肢は小さく指端はとがり水かきはない。前肢を使って掻き込むようにして餌を食べる。後肢がよく発達し、指の間に大きな水かきを持ち、内側の3本の指には黒い爪がある。一生水中で生活し陸に上がることはほとんどない。
1)飼育例
・水槽 40cm×60cm×40cm 角型水槽
水量 底から10~15cm程度
水槽中の生物
カエル(成体) | レバー片を食べる。 |
タナゴ・オイカワの稚魚・エビ等 | レバー片の小片、食べ残しを食べる。 |
サカマキガイ・カワニナ・タニシ等 | ガラス面の藻を食べる。 |
アオミドロ | 分解された栄養塩で良く育つ。 |
カエルと一緒に入れる魚は、身近な川ですくってきたもので良い。但し、ザリガニやバスは入れない。この方法は、水量の変化だけ気をつければ水替えは殆どしなくてよい。一般に夏の高温を乗切るのが成体ほどむずかしい。変態後間もない小さな個体は5~6匹ずつ小型の水槽で飼うのが良い。
・プラスチックの小型衣装ケースを利用してカエルを移動し、日陰において夏を過ごす。
・夏場は日の当たらない中庭で、園芸用大型バットに水草(サンショウモ)を増やし、その中にカエルと水草を入れた小型の水槽を入れておく。カエルが逃げ出さないように金網などを重石をつけて被せる。
2)教材としての特徴
・飼育が容易である。ずっと水中に暮らすので環境を作りやすい。
・排卵誘発剤を使って産卵の時期を選べる。
・比較的、卵の発生が早く、発生の観察に適している。