〔本部事務局〕
兵庫県立小野高等学校
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はじめに
理科教育において、実験は欠かせないものである。事故を恐れて実験に消極的になっては、理科教育の本来の目的は達成できないことはいうまでもない。しかし、わずかな不注意や操作のミスが、事故につながる危険性を常にはらんでいる。実験に当たっては、細心の注意が必要である。危険な箇所について参考文献を調べて、予備実験を行い、危険の程度を確かめることから始まり、予想される危険に対しての実験方法の工夫が必要である。
実験は、生徒それぞれの能力に応じて進められるべきものであるが、特に危険を伴う実験指導では、生徒に対する注意事項の徹底が大切であり、授業の最初における注意や机間巡視時の注意のみでなく、場合によっては、実験の進度をそろえて危険な操作にはいる前に、再度一斉に注意をすることも必要である。口頭による注意だけでなく、板書などで注意点を示し、実験中には、いつでも生徒に、わかるようにしておくことも一方法である。また、実験プリントなどを利用して実施する場合、実験操作の手順をイラスト、カード式、フローチャートで示すなどの工夫をして、生徒の手順のミスから起こる事故を事前に予防するようにするのも一方法であろう。
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