ツユクサ

 ツユクサの仲間は多種あり花粉管の伸長(花粉)、原形質流動(おしべの毛)、減数分裂(葯)、体細胞分裂(根端)、気孔(葉)の各観察実験に適している。

・ツユクサ(別名 あおばな・ぼうしばな)

 ツユクサ科 ツユクサ属

<特徴>
 道端や荒地に生える一年草。
 夏、包葉に包まれた総状花序から青色花を開く
<栽培>
 盛んに枝分かれして茎の下部の節から根を出す。陽光を好む。日本各地に分布し、中国、朝鮮、東シベリアでも見られる。

・ムラサキツユクサ・ヌマムラサキツユクサ
 ツユクサ科  ムラサキツユクサ属

<特徴>
 ムラサキツユクサの開花期は5月中旬。時期をずらすときは一度刈り込むとよい。その染色体は2n=12から2n=72のものまでが知られている。背が低く花も小さいヌマムラサキツユクサは染色体数が2n=12で染色体が大形でらせん状構造が見られる。
<栽培>
 北米原産の多年草。株分け、さし芽、種蒔きをして殖やすことが可能。腐植質の土、半日陰で育てたほうが美しくなる。灌水は必要。

・セトクレアセア(和名 ムラサキゴテン)
 ツユクサ科  セトクレアセア属

<特徴>
 花期が5月~11月上旬と長いので、実験の時期を選ばない。切り花で長く持ち、つぼみも次々咲く。
<栽培>
 メキシコ原産の多年草。乾燥にも強く栽培は簡単。半日陰向きでかなりの低温でも越冬するが、霜の当たりにくい場所に植える。挿し芽で増える。用土を選ばず育てやすい。