ブレファリスマ(ベニイロミズケムシ)

別名
ベニイロミズケムシ

分類
原生動物門、繊毛虫綱、全毛類

形態・特徴
紅色をした大型の繊毛虫。
細胞の長さは、150~500μ。
バクテリアや小型の鞭毛虫などを食べて生活するが、餌がなくなると、
共食いをして長さ700μ、幅300μの巨大虫になる。細胞の中には、
ブレファリスミンと呼ばれる色素を持っており、紅色をしている。

動きはゾウリムシよりもゆっくりで、環境が悪化するとシスト(包嚢、cyst)
とよばれる、核に囲まれた丸い細胞になる。暗い所を好み、光に当てると
色が変わる。また、光から逃げようと,バックしたり、クルクル回転を
始めたり、遊泳スピードをあげたりして『光回避反応』と呼ばれる行動をする。

1)培養方法(基本的には、ゾウリムシと同じ)

A.ワラ浸出液

 ワラ茎を2~3cmの長さに切り、10~15gを蒸留水1ml中に浸し15~20分間煮沸する。一昼夜放置し、自然状態で枯草菌を増殖させブレファリスマを接種し培養する。

B.チョークレ一液培養

 チョークレー液に2~3粒の米粒を入れ、キロモナスを接種し培養する。
 継代培養する場合は古い培養液を2/3ほど捨て、新しい培養液を加え2~3粒米粒を加え、暗所で培養する。

2)教材としての特徴

・美しい紅色をした繊毛虫で体が大きく、観察して楽しい。

・動きがゾウリムシより遅く観察しやすい。