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2026年8月の記事一覧

国際インターンシップ4日目各種施設の見学

8月8日(土)

国際インターンシップ4日目、行程最終日。生徒14名と教員2名はホテルをチェックアウトし、クアラルンプールとその周辺の施設を巡りました。ヒンドゥー教とイスラム教の文化、マレーシアの歴史、現地の食事や買い物に触れ、これまでの実習や大学訪問とは異なる角度から、多文化社会への理解を深める一日となりました。

この日の見学を貫く三つの学習視点

  • 宗教と共生:バトゥ洞窟と国立モスクで、異なる信仰の場と礼儀に触れる
  • 国家の仕組みと歴史:王宮と国家記念碑から、国の成り立ちと平和について考える
  • 暮らしの中の多文化性:食事と市場を通して、文化が日常に息づく様子を知る

マレーシア政府観光局は、同国の多文化性が宗教、伝統、祭り、言語、食などに表れていると紹介しています。この日の行程は、点在する観光名所を巡るだけでなく、「信仰」「国家と歴史」「日常生活」という三つの面からマレーシアを立体的に理解できるようにつながっていました。

ヒンドゥー教の聖地・バトゥ洞窟

最初に訪れたバトゥ洞窟(Batu Caves)は、約4億年前の石灰岩丘陵に形成された洞窟群で、1891年からヒンドゥー教の宗教施設として発展してきました。現在もタイプーサム祭で多くの信者が集う、マレーシアを代表するヒンドゥー教の聖地です。洞窟内のスリ・スブラマニアール・スワミ寺院は、マレーシアの「国家遺産(National Heritage)」にも指定されています。イスラム教徒が多数を占めるマレーシアで、異なる信仰が社会に根づいていることを実際の祈りの場から学べる点に、この訪問の大きな意義があります。

当日は少し曇っていたため、強い日差しが和らぎ、暑さもいくらか穏やかに感じられました。生徒たちは、カラフルな272段の階段を上るグループと、地上付近から洞窟周辺を見学するグループに分かれて行動しました。「多文化共生」という言葉を、建物だけでなく、そこを大切にする人々の営みとともに捉える機会となりました。

階段の周辺では、野生の猿がすぐ近くを行き来していました。「バナナを食べていてかわいい」と目を輝かせる生徒がいる一方、予想以上に近づく猿に思わず距離を取る教員の姿もあり、朝から笑い声が広がりました。


バトゥ洞窟前での集合写真

黄金色のムルガン神像と、洞窟へ続くカラフルな階段を背に記念撮影をしました。

階段を上った先では、天井が大きく開いた壮大な洞内と、岩肌に囲まれた寺院を見学しました。外から差し込む光、ひんやりとした空気、洞窟内に響く音など、写真だけでは分からない空間の大きさを全身で感じました。

バトゥ洞窟の内部

長い階段を上り、巨大な洞窟とその中にある寺院を見学しました。

生徒の振り返りから(読みやすさを考慮し、句読点等を整えています)

「山の上の洞窟に寺院があり、中もとてもきれいでした。」

「洞窟の上部に大きな開口部があり、とても神秘的でした。」

王宮と国家記念碑で歴史に触れる

続いて訪れた王宮(イスタナ・ネガラ)は、マレーシアの国王であるヤン・ディプルトゥアン・アゴンの公邸です。マレーシアは、議会制民主主義と立憲君主制を組み合わせた国で、国王は9州の君主の中から選ばれ、任期は5年です。王宮を実際に見ることで、日本とは異なる統治の仕組みや、王室が国のまとまりを象徴する役割を、具体的な場所と結び付けて理解することができます。

生徒たちは、正門の奥に見える宮殿や、白と金を基調とした門の装飾を眺めながら、立憲君主制についてガイドの説明を聞きました。

王宮(イスタナ・ネガラ)

王宮の正門前で、建物や門の装飾を見学しました。

国家記念碑(ナショナル・モニュメント)は、第一次・第二次世界大戦および戦後の非常事態で犠牲となった1万1千人を超える兵士たちを追悼する場所です。1975年に爆破被害を受けた後、国民からも修復のための寄付が寄せられ、現在は民族や宗教を超えた団結の象徴として受け継がれています。マレーシアの「国家遺産」にも指定され、現在の平和や国家の成り立ちが、多くの人々の経験の上にあることを考えるための重要な施設です。

生徒たちは大きな像を見上げ、ガイドの説明を聞きながら、現在のマレーシアに至るまでの歴史へ思いを巡らせました。とりわけ日本から訪れた私たちにとって、東南アジアの側から歴史を見つめ直す大切な機会にもなりました。王宮と国家記念碑を続けて訪ねることで、現在の国家の仕組みと、そこに至る歴史の双方を学ぶことができました。

国家記念碑

大きな兵士像を前に、マレーシアの歴史について学びました。

国立モスクで文化とスコールを体感

国立モスク(国立回教寺院/マスジッド・ネガラ)は、独立後の1965年に完成したマレーシアを代表するイスラム教の礼拝施設で、最大1万5千人を収容できます。マレーシア・イスラム開発局は、この施設を「マレーシアにおけるイスラムの象徴」と紹介しており、「国家遺産」にも指定されています。信仰の場であると同時に、独立後の国づくりと宗教文化を近代建築で伝える場所でもあります。午前中にヒンドゥー教の聖地とイスラム教の国立モスクをともに訪ねることで、異なる宗教の作法や建築を比較しながら、マレーシア社会の多様性を理解することができました。

国立モスク(国立回教寺院/マスジッド・ネガラ)に到着すると、空には次第に黒い雲が広がってきました。入場にあたり、女子生徒は肌や髪の露出を抑えるため、フードの付いた紫色のローブを借り、靴を脱いで中へ入りました。普段とは異なる服装や決まりを実際に体験することで、宗教施設を訪れる際に相手の文化を尊重することの大切さを学びました。

国立モスクでの集合写真

女子生徒は紫色のローブを借り、施設の決まりを守って見学しました。


紫色のローブを着用

全身を覆うローブを身に着け、イスラム文化への理解を深めました。

生徒たちがローブを着て入場する頃、ついに激しいスコールが降り始めました。雨はまるで滝のようで、開放された回廊の向こうが白くかすむほどでした。この4日間で初めて目にする南国のスコールに、生徒たちは驚きながら外の様子を見つめていました。

建物は、大きく開かれた回廊から風が通り、天井や壁面の開口部から自然光が入る構造になっています。強い雨が降る中でも、光や風と共存するように設計された空間を歩き、気候と建築の関係にも目を向けることができました。

光と風を取り入れる国立モスクの建築

採光と通風を生かした、開放感のある空間が印象的でした。

生徒の振り返りから(読みやすさを考慮し、句読点等を整えています)

「羽織物を借りて入り、礼拝する場所を見学したことは、なかなかできない経験でした。」

「文化を体験している実感が湧きました。」

「初めてスコールを見て、『こんなに降るのか』と驚きました。」

中華料理とセントラルマーケット

マレーシアの食文化には、マレー系・中華系・インド系をはじめとする多様な文化の影響が息づいています。そのため、現地で食事をすることも、国の多文化性を味覚や食卓の習慣から知る大切な学習です。午前の見学を終え、昼食は中華料理をいただきました。大きなテーブルを囲み、さまざまな料理を取り分けながら、午前中の出来事を振り返りました。たくさん歩いた後の食事に、生徒たちの表情も自然とほころびました。

昼食の中華料理

料理を取り分けながら、全員で昼食を楽しみました。

午後はセントラルマーケットを訪れました。ここは1888年に生鮮市場として始まり、現在はマレーシアの文化・芸術・工芸を発信する拠点となっています。歴史ある市場の建物を残しながら、伝統工芸と現代の商業や観光を結ぶ「生きた文化施設」へ役割を変えてきた場所です。展示を見るだけでなく、商品を選び、店員の方と言葉を交わすことで、文化が現在の暮らしや仕事の中で受け継がれていることを理解できます。

生徒たちはグループに分かれ、家族や友人へのお土産、菓子、コーヒー、ナマコ石けんなどを選びました。日本との物価や商品の違い、現金が使えない店舗があることなど、買い物を通して生活文化の違いも学びました。

セントラルマーケット前での集合写真

最終日の買い物を前に、全員で記念撮影をしました。


セントラルマーケットの館内

マレーシアらしい土産物や工芸品を見比べながら、買い物を楽しみました。

休憩中に隣り合わせた現地の方と、家族や旅行の話をした生徒もいました。相手が簡単な単語と身ぶりを使ってゆっくり話してくださったことで、会話が自然に続きました。店員の方が商品の味を一つずつ説明してくださるなど、人との距離の近さや親切さを感じる場面もありました。

生徒の振り返りから(読みやすさを考慮し、句読点等を整えています)

「中学で学んだ英語と身ぶりで会話が続きました。実際の対話だからこそ、学びの深さが違うと感じました。」

「店員の方がすべての味を丁寧に説明してくれて、とても親切だと感じました。」

「現金が使えるかどうかを、自分から尋ねるように工夫しました。」

マレー料理を囲み、帰国の途へ

夕食は、クアラルンプールでの最後の食事としてマレー料理をいただきました。昼の中華料理と夜のマレー料理を同じ一日の中で味わうことにより、一つの国の食文化を一種類にまとめることはできず、多様な文化が共存し、影響し合っていることを実感できます。香辛料の香りや日本とは異なる盛り付けを楽しみながら、大学での学び、店舗での実習、街で交わした会話など、それぞれが心に残った出来事を話しました。

最後の夕食・マレー料理

マレーシアでの経験を振り返りながら、全員で最後の食事をいただきました。

夕食後はクアラルンプール国際空港へ移動し、出国手続きへ。初日には入国審査で尋ねられる内容を動画で確認し、緊張しながら答えを練習していた生徒たちが、最終日には自分から英語で店員や現地の方に話し掛けていました。わずか数日間の中にも、一歩踏み出す勇気と確かな成長が表れています。

クアラルンプール国際空港(12_klia_departure.jpg)

たくさんの経験と思い出を胸に、帰国の途につきました。

生徒の振り返りから(読みやすさを考慮し、句読点等を整えています)

「聞き取れない部分も、言い直したり、ジェスチャーを使ったりして意思をつなげました。」

「これからは、積極的なコミュニケーションを大切にしたいです。」

「また新たな視点から、物事を考えられるようになりました。」

最終日の見学では、バトゥ洞窟と国立モスクから宗教と共生を、王宮と国家記念碑から国家の仕組みと歴史を、食事とセントラルマーケットから暮らしの中の多文化性を学びました。この国際インターンシップを通して、英語が完璧でなくても、相手をよく見て、知っている言葉や身ぶりを使い、自分から関わろうとすることの大切さを学びました。また、異なる宗教や生活習慣に触れ、自分の常識だけで判断せず、相手の背景を知り、尊重することも実感しました。この経験は、これからの学校生活や進路を考えるうえで、大きな財産になるはずです。

現地で温かく迎えてくださった大学・実習先の皆様、各施設・飲食店の皆様、移動や見学を支えてくださったガイド・関係者の皆様、そして本事業を支援してくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

国際インターンシップ3日目(企業実習班)

国際インターンシップ3日目(企業実習班)
二つの「金の壺」で学んだ接客と調理

8月7日(金)、企業実習班は、午前に「おにぎり 金の壺」、昼の自由行動をはさんで、午後から「焼き鳥 金の壺」で実習を行いました。

この日の活動

  • 午前:おにぎり 金の壺での実習
  • 昼:クアラルンプール市内での自由行動
  • 午後~夕方:焼き鳥 金の壺での実習

午前 「おにぎり 金の壺」で実習

午前は、Wisma New Asia(ウィスマ・ニューアジア)内にある「おにぎり 金の壺」へ向かいました。実習に入る前には、生徒たちが日本で選び、持参したお土産をジェニファーさんへお渡ししました。お世話になる方へ感謝の気持ちを伝えるところから、一日の実習が始まりました。

店内では、料理の準備や盛り付け、配膳、接客、片付けなどを分担して体験しました。日本での事前研修と共通する動きもあり、生徒たちは学んできたことを思い出しながら、早速仕事に取り組みました。

声を掛け合いながら、開店準備や店内作業に取り組みます。

手袋を着用し、見た目にも気を配りながら丁寧に盛り付けます。

朝食から昼食の時間帯まで、お客様が次々と来店しました。配膳の際には英語で声を掛け、聞き取れないときには落ち着いて聞き返したり、知っている言葉や身ぶりを使ったりしながら、相手に伝えようとする姿が見られました。お客様から話し掛けていただく場面もあり、実際の接客を通して英語を使う貴重な機会となりました。

料理を運び、お客様の様子を確認しながら接客します。

お客様との交流も、現地で働くからこそ得られる学びです。

生徒の振り返りから

「日本で事前研修をしていたので、似ている動作があり、スムーズに仕事へ入ることができました。」

「英語が聞き取りづらくても、落ち着いて聞くと答えることができました。」

「知っている英語や身ぶりを使うと、意味を分かってもらえました。」

昼 市内での自由行動

午前の実習後は、市内で自由行動を行いました。ペトロナスツインタワーを訪れたり、飲み物や買い物を楽しんだりしながら、グループで時間を考えて行動しました。海外からの旅行者に自分から英語で声を掛け、写真撮影をお願いした生徒もいました。「初日よりも英語がすらすら出てきた」と振り返っており、短い滞在の中でも確かな成長が表れています。

午前の実習を終え、仲間と食事を取りながらひと休み。

午後 「焼き鳥 金の壺」で実習

午後からは「焼き鳥 金の壺」へ移動しました。金曜日の夕方ということもあり、店内は多くのお客様でにぎわいました。仕事の流れや衛生面、接客時の注意を教えていただいた後、鶏肉の仕込み、洗い場、料理の配膳、空いた皿を下げる作業、テーブルの整理など、それぞれの持ち場で実習を行いました。

実習の前に、店内での動きや仕事の進め方を確認します。

洗い場の仕事も、手順を確かめながら着実に進めました。

厨房では、スタッフの方に教わりながら鶏肉の仕込みに挑戦しました。

初めて経験する仕事や複雑な手順もありましたが、分からないままにせず、自分から質問することを意識しました。店の方々は何度も優しく教えてくださり、生徒たちも次第に自信を持って動けるようになりました。

料理を丁寧に運び、実際のお客様への配膳を経験しました。

周囲を見ながら、片付けや次のお客様を迎える準備を行います。

生徒の振り返りから

「鶏肉の仕込みは手順が少し複雑でしたが、簡単な英語でも店の方に聞くようにしました。」

「最初は『無理かも』と思いましたが、困ったときに質問すると、皆さんが親切に教えてくださいました。」

「実習は少し疲れたけれど、楽しく、おいしく、とても良い経験になりました。」

実習を通して見えた成長

生徒たちは、言葉や仕事の進め方の違いに戸惑いながらも、周囲をよく見ること、分からないことを尋ねること、相手に伝わる方法を考えることの大切さを学びました。また、日本式の挨拶や細やかな接客が、海外の店舗でも大切にされていることにも気付きました。

初日には不安を口にしていた生徒たちが、英語でお客様に声を掛け、仲間と助け合いながら仕事を進める姿には、大きな成長が感じられました。ジェニファーさんをはじめ、「おにぎり 金の壺」「焼き鳥 金の壺」の皆様、温かく声を掛けてくださったお客様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


関連記事: 午前の実習(速報)午後の実習(速報)8月6日の企業実習班

国際インターンシップ3日目

8月7日(金)

国際インターンシップ3日目。大学訪問班7名は、午前中にNew Era University Collegeを訪問し、自由行動をはさんで、午後は焼肉店「サワディー欅」で飲食店実習を行いました。学ぶ場所は大学から店舗へと変わりましたが、英語で人とつながり、自分から挑戦する姿が一日を通して見られました。

大学の歩みと国際的な学びに触れる

大学に到着すると、先生方と学生の皆さんが温かく迎えてくださいました。はじめに大学の紹介映像を視聴し、1997年にNew Era Collegeとして設立が認可され、2016年にNew Era University Collegeへ昇格するまでの歩みを学びました。名称や組織が変わりながら発展してきたことや、地域の人々の支援を受けて現在に至っていることを知りました。

大学の皆さんと大学訪問班

New Era University Collegeの皆さんに迎えていただきました。

大学紹介の様子

紹介映像と英語での説明を通して、大学の特色を学びます。

続いて、学生の案内でキャンパスを巡りました。構内には、学生が制作した椅子や書道作品などが展示されており、学んだことを作品として発信する大学の雰囲気を感じることができました。大学の変遷をまとめた展示の前では、説明を聞きながら当時の写真や資料に見入っていました。

大学の歩みを紹介する展示

写真や年表を見ながら、大学が発展してきた歴史をたどりました。


書道作品の展示

学生の作品を鑑賞し、文字を通した表現にも触れました。

Tan Lark Sye Libraryでは、数多くの書籍が並ぶ広い館内を見学しました。大学の公式案内によると、この図書館はマレーシア最大規模の中国語書籍コレクションを有しています。中国語の書籍が特に充実した光景は、日本の学校図書館との違いを実感する機会となりました。

Tan Lark Sye Library

広い館内と、充実した中国語書籍のコレクションを見学しました。

英語と文化を体験する授業

キャンパスツアーの後は教室に戻り、英語の先生による英会話の授業を受けました。先生は生徒たちに次々と質問を投げかけながら、答えを急かすことなく、明るい雰囲気で発言を引き出してくださいました。生徒たちは、聞き取れないときにも先生の表情や身ぶりをよく見て、意味をつかもうとしていました。

さらに、紙を折って模様を切り出す切り絵、ヘナを使ったインド文化のボディーペイント、マレー語の入門講座にも参加しました。言語だけでなく、手仕事や身体表現を通して異文化に触れる、内容の濃い時間となりました。

切り絵のワークショップ

紙を折り、切り込みを入れて、繊細な模様を作りました。

ヘナのワークショップ

インド文化の説明を受けながら、ヘナで模様を描く体験をしました。

生徒の振り返りから(読みやすさを考慮し、句読点等を整えています)

「間違えても笑ってくれたから、やりやすかったです。」

「分からなくても、聞き取ろうとする思いが大事だと学びました。」

「大学は図書館が広く、いろいろな文化を体験できて楽しかったです。」

「ヘナはとても難しかったけれど楽しかったです。またやってみたいです。」

さまざまな体験に夢中になり、午前中はあっという間に終了しました。大学の皆様にお礼を伝え、次の活動へ向かいました。

サワディー欅で飲食店実習

自由行動の後は、配車アプリGrabで、Seri Pacific Hotel Kuala Lumpur内の焼肉店「サワディー欅」へ移動しました。実習先へ向かう時間帯はラッシュと重なり、市内の道路は混雑。到着までには時間がかかりましたが、帰路は比較的スムーズでした。移動を通して、クアラルンプールの交通事情も肌で感じました。

到着すると、社長ご夫妻が温かく出迎えてくださり、生徒たちには英語で声をかけてくださいました。実習に入る前には、ホテル前と店舗前で、ホテルとお店の広報用動画を撮影。生徒たちはスタッフの一員としてカメラの前に並び、笑顔で撮影に参加しました。

ホテル前での広報用撮影

Seri Pacific Hotel Kuala Lumpurの前で、広報用動画の撮影に参加しました。

サワディー欅の店舗前

これから始まる実習を前に、全員で記念撮影をしました。

厨房では、スタッフの皆さんが作業の手順や器具の扱い方を、一人ひとりに丁寧に教えてくださいました。男子生徒は鉄板で焼き飯を担当し、片手で卵を割って鉄板に落とし、そのまま焼く工程に挑戦しました。担当した全員が見事に成功し、シェフから「上手!」と褒めていただきました。

女子生徒はサラダや料理の盛り付け、配膳を担当しました。彩りや量のバランスを考えながら皿を仕上げ、厨房から客席へ料理を運びました。それぞれの持ち場で声を掛け合い、厨房とホールが連携して一つのサービスをつくることを学びました。

サラダの盛り付け

スタッフの方に教わりながら、見た目にもおいしい盛り付けを考えます。

鉄板での焼き飯作り

シェフの丁寧な指導を受け、鉄板での調理に挑戦しました。

実習を終えた後は、全員で食卓を囲み、心づくしの料理をいただきました。自分たちが働いた厨房から料理が提供されるまでを経験したことで、普段は見えない飲食店の舞台裏や、スタッフ同士の連携の大切さを知ることができました。

実習後の夕食

実習を終え、全員で一日の経験を振り返りながら食事をいただきました。

生徒の振り返りから(読みやすさを考慮し、句読点等を整えています)

「英語を聞き取れても、どう伝えるか、どんな単語を使えばよいかが難しかったので、単語や翻訳を使いました。」

「現地の英語を理解するには、まず単語を理解することと、話す速さに慣れることが大切だと思いました。」

大学では、先生の表情やジェスチャーから英語の意味をつかみ、店舗では、厨房の指示を聞きながら自分の役割を果たしました。完璧に話せなくても、相手をよく見て、まず聞き取ろう、伝えようとすること。生徒たちは一日の活動を通して、異なる環境へ踏み出すための大切な姿勢を実践しました。

貴重な学びの機会をくださったNew Era University Collegeの皆様、温かく迎えてくださったサワディー欅の社長ご夫妻、厨房・ホールスタッフの皆様、Seri Pacific Hotel Kuala Lumpurの皆様、本当にありがとうございました。

企業実習班 「おにぎり 金の壺」と「焼き鳥 金の壺」での実習

8月6日(木)[企業実習班]

企業実習班7名は、クアラルンプール市内にある「おにぎり 金の壺」と「焼き鳥 金の壺」の2店舗で実習を行いました。2店舗は徒歩約5分の距離にあり、午前と夕方で異なる業態の仕事を体験しました。

企業実習班の一日

前半:おにぎり 金の壺で実習

中盤:約2時間の自由行動

後半:焼き鳥 金の壺で実習

おにぎり 金の壺で店舗運営を学ぶ

前半の実習先は「おにぎり 金の壺」です。最初に、タブレットを使ったオーダーシステムや、注文を受けてから料理を提供するまでの流れを教えていただきました。客席からは見えにくい店舗の舞台裏を知り、注文・調理・配膳がどのようにつながっているのかを学びました。

おにぎり 金の壺の店舗

店舗に入り、実習に向けた準備を進めます。

オーダーシステムの説明

タブレットの画面を見ながら、注文を受ける手順を確認しました。

その後は、料理の盛り付け、配膳、接客などを体験しました。盛り付けでは、同じ料理でも色の組み合わせや配置を工夫することで、よりおいしそうに見えることを発見しました。味だけでなく、見た目の印象も商品の価値を高める大切な要素です。

店頭では現地のお客様から声をかけていただく場面もありました。聞き取れない言葉があっても、知っている単語や身ぶり、表情を使いながら、相手の意図を理解しようとする姿が見られました。

料理の盛り付け

彩りと配置を考えながら、一皿ずつ丁寧に盛り付けます。

商品をお渡ししたお客様と

現地のお客様との交流も、実習ならではの経験となりました。

生徒の振り返りから

「海外では速さが何より大切だと思っていましたが、丁寧さやこだわっている部分も多く、大切にしていることは一つではないと気づきました。」

「英語が十分に話せなくても、身ぶりや知っている単語を使えば伝わることが分かりました。」

昼食と約2時間の自由行動

前半の実習後は、おにぎり 金の壺と同じ階の向かいにあるチキン店の料理を昼食にいただきました。午前中の活動を振り返りながら、企業実習班全員で食卓を囲みました。

チキン料理の昼食

実習先の皆さんと一緒に昼食をいただきました。

昼食後は、パビリオン・クアラルンプールで約2時間の自由行動です。グループごとに店舗を見て回り、現地の商品やサービス、キャッシュレス決済の広がりなどを体験しました。

飲み物を注文した際、現金が使えず困っていると、店員さんが支払いを助けてくださる出来事もありました。生徒の振り返りには、「不安もありましたが、優しい人が多く、来てよかったと思える瞬間がたくさんありました」と記されていました。

焼き鳥 金の壺で調理と接客に挑戦

自由行動後は「焼き鳥 金の壺」へ移動し、後半の実習を行いました。厨房では、スタッフの方に教えていただきながら食材の仕込みに取り組み、ホールでは配膳、接客、片付けなどを体験しました。

焼き鳥の仕込み

現地スタッフの方に教わりながら、食材の仕込みを進めます。

ホールでの接客

お客様の様子を確かめながら、料理や飲み物を提供しました。

現地スタッフの方が「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と日本語で声をかけていることに気づいた生徒もいました。マレーシアの店舗で、日本のおもてなしを伝えようとする工夫を見つけたことも、大きな学びとなりました。

また、マレーシアで調味料の会社を経営されている日本人の方が来店されており、生徒全員に飲み物をごちそうしてくださいました。温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。

生徒の振り返りから

「ホールの仕事をスムーズにできて、うれしかったです。」

「英語の説明で分からない部分があっても、知っている単語をつなげ、周囲にも確認しながら取り組みました。」

実習の締めくくりはマレーシアの味

実習を終えた後は、マレーシアのカレーをいただきました。さらに、現地でとれるさまざまな果物も用意してくださり、生徒たちは見た目や香り、味の違いに興味津々。木の上で熟したバナナも味わい、普段口にする果物との違いを確かめながら、おいしくいただきました。

実習後のカレーと果物

実習を終え、マレーシアのカレーと現地の果物を全員でいただきました。

注文を受けるところから、仕込み、盛り付け、配膳、接客、片付けまで。生徒たちは、お客様から見える仕事だけでなく、その一皿を届けるために多くの人と工程が関わっていることを学びました。また、完璧な英語でなくても、自分から伝えようとすることが仕事を進める第一歩になると実感しました。

実習を受け入れ、丁寧にご指導くださった「おにぎり 金の壺」「焼き鳥 金の壺」の皆様、本当にありがとうございました。


それぞれの班で得た気づきを、翌日からの実習や交流に生かしていきます。

国際インターンシップ 2日目 スタート!

8月6日(木)[大学訪問班]

前回の記事でお伝えした大学訪問について、その後の活動を紹介します。大学訪問班と企業実習班に分かれて取り組みました。この記事は7名の大学訪問班について記載します。

英語で学ぶ、国際色豊かな大学

シティユニバーシティマレーシアでは、大学の先生方や学生の皆さんが、英語で学内を案内してくださいました。IT、AI、建築、ゲーム、ファッションなど幅広い分野の学びに触れ、建築を学ぶ学生が制作した精巧な模型や、実習に使う教室・設備も見学しました。

多様な国や地域から集まった学生が同じ場所で学ぶ様子や、イスラム教徒の学生が礼拝できる部屋など、互いの文化や宗教を尊重する環境も、生徒たちの心に残ったようです。


大学訪問班の集合写真

学内を案内してくださった方と大学訪問班7名。


建築分野の学習スペース

建築を学ぶ学生の作品について、英語で説明を受けました。

生徒の振り返りから

「さまざまな分野を、さまざまな国の人が集まって一緒に学んでいることが印象に残りました。」

「イスラム教徒の学生のための部屋が用意され、他国の学生が協力して活動していることに驚きました。」

一枚の紙に自由な発想を表現

学内見学の後は、ファッション・デザインの体験授業に参加しました。テーマは「一枚の紙に、自由にファッションを表現すること」。生徒たちはファッション雑誌から気になる写真や色、模様を選び、切ったり破ったりした素材を白い紙に貼り付けていきました。

同じ資料を使っていても、選ぶ素材や配置は一人ひとり異なります。正解のない課題に黙々と向き合い、自分の感覚を形にしていく姿が見られました。言葉だけでなく、色や形も思いを伝える手段になることを体感する時間となりました。

ファッション・デザインの体験授業

雑誌をめくり、自分のイメージに合う素材を探します。


コラージュ制作の様子

選んだ写真を切り抜き、構成を考えながら一枚の作品に仕上げていきます。

自由行動で現地の商業に触れる

大学見学後は、パビリオン・クアラルンプールで自由行動の時間を過ごしました。広い商業施設の中で、現地ならではの商品やお土産、売り場の見せ方などを見て回りました。行き先やおすすめの商品を事前に調べ、仲間に提案しながら行動する姿も見られました。

サワディー欅で飲食店実習

夕方からは、セリ パシフィック ホテル クアラルンプール内の「サワディー欅」で、実習を兼ねた夕食の時間となりました。最初に店舗の皆さんから説明を受け、厨房ではスタッフの方に教わりながら、鉄板での炒飯作りなどに挑戦しました。

また、サワディー欅とホテルの広報用動画の撮影にも、大学訪問班全員で参加しました。普段は見る側である広告やSNSが、どのようにつくられるのかを知る貴重な機会にもなりました。


広報用動画の撮影

店舗前に並び、広報用動画の撮影に参加しました。


鉄板での調理実習

スタッフの方に見守っていただきながら、鉄板での調理に挑戦しました。

生徒の振り返りから

「一度は鉄板料理を作ってみたかったので、挑戦できてよかったです。」

「英語が上手く話せなくても、身ぶりを使うと意味が伝わることが分かりました。もう少し積極的に話してみたいです。」

実習後は、焼肉や海鮮料理など、心づくしの食事を全員でいただきました。大学で多様な価値観に触れ、自由な発想を作品にし、店舗では実際に手を動かす。一日の中で学ぶ場所も方法も大きく変わりましたが、生徒たちはそれぞれの場面で新しいことに挑戦しました。


実習後の夕食

実習を終え、全員で食卓を囲みました。

「正しい英語を話さなければ」と構えるのではなく、知っている単語や身ぶりを使って、まず伝えようとすること。この日の経験を通して、生徒たちはコミュニケーションで大切な一歩に気づき始めています。

温かく迎え、貴重な体験の機会をくださったサワディー欅のオーナーご家族、セリ パシフィック ホテル クアラルンプールの皆様、本当にありがとうございました。


次の記事では、企業実習班の活動をお伝えします。

クアラルンプール到着しました!(国際インターンシップ)

8月5日(水)

関西国際空港を出発した生徒14名と引率教員2名の一行は、予定より約40分早く、現地時間15時頃(日本時間16時頃)、クアラルンプール国際空港に無事到着しました。

緊張の入国審査

入国審査場は多くの旅行者で混雑し、審査ゲートの前には長い列ができていました。列に並ぶ生徒たちからは、普段とは異なる緊張した様子が見られました。

ある生徒は、自分の順番を待ちながら、入国審査で尋ねられる内容を動画で確認していました。その姿をきっかけに、やがて隣の生徒と二人で受け答えの練習が始まりました。

「入国の目的を聞かれたら、どのように答えればいいですか」

「優しそうな審査官のところがいいな」

引率教員に質問したり、審査官の様子を気にしたりしながらも、生徒たちは自分たちで準備を進めていました。ただ不安を抱えるだけでなく、自分で調べ、仲間と確認しながら目の前の課題に対応しようとする姿が印象的でした。

全員が無事に入国審査を終えると、緊張から解放され、ほっとした表情が広がりました。海外で最初に迎えた小さな関門を、全員で乗り越えることができました。

バス車内の集合写真

無事に入国手続きを終え、空港からバスで市内へ向かいます。

クアラルンプール市内へ

スーツケースを受け取り、迎えのバスに乗車しました。空港から市内までは約1時間。日本とは異なる交通の様子や街並みを車窓から眺めながら、夕食会場へ向かいました。


市内の交通風景(画像 #2を上下トリミングして使用)

バスの車窓から見たクアラルンプール市内。

マレーシアでの最初の夕食

夕食は市内のインド料理店で、インドカレーをいただきました。多民族・多文化社会であるマレーシアの食文化に触れる、最初の体験となりました。

長時間の移動を終えた生徒たちは、全員で食卓を囲みながら、無事に現地へ到着できたことを喜んでいました。


インド料理店での集合写真

クアラルンプールで最初の夕食。全員でインドカレーをいただきました。

夕食後はホテルへ移動し、チェックインを済ませました。

生徒の希望から生まれた文化体験

チェックイン後、生徒たちから「近くのお店を見てみたい」という希望があり、ガイドさんに同行していただき、徒歩でホテル近くのスーパーマーケットへ出かけました。

商業施設を歩く様子

生徒たちの希望で、ホテル近くのスーパーマーケットへ向かいました。

店内には、日本ではあまり見かけない商品やパッケージが並んでいました。生徒たちは商品を手に取り、品揃えや売り場の様子を興味深そうに見比べていました。

スーパーマーケットは、その土地の人々の暮らしや食文化、商品の価格、デザインなどを一度に知ることができる、身近な文化体験の場でもあります。生徒たちは買い物を楽しみながら、マレーシアの文化を肌で感じ取っていました。


現地の商品を見比べる様子

日本とは異なる商品やパッケージを興味深そうに見比べています。

何より、生徒たち自身が「行ってみたい」と声を上げたことに大きな意味があります。あらかじめ用意された研修だけでなく、自分たちから現地を知る機会をつくろうとする姿に、早くも小さな成長が感じられました。

入国審査を前に緊張していた生徒たちが、その日の夜には自分たちから街へ出て、異文化に触れようとしていました。さまざまな経験を通して視野を広げる、姫商生14名の挑戦が始まりました。


翌日からは、大学訪問や企業での活動が始まります。

国際インターンシップ出発!(フライト情報有)

今年も国際インターンシップinマレーシア出発しました!

 今年度の国際インターンシップ in マレーシアには、生徒16名が参加しています。

今年は企業でのインターンシップに加え、マレーシアの大学見学も予定しており、現地での学びや異文化体験を通して、視野を広げる貴重な機会となります。

 新たな環境に挑戦し、多くの人々との出会いや経験を通して、一人ひとりが大きく成長してくれることを期待しています。頑張れ、姫商生!

【フライト情報】
参加生徒を乗せたマレーシア航空MH53便は、関西国際空港第1ターミナル28番ゲートより搭乗し、9時58分に離陸しました。

クアラルンプールまでの飛行距離は約4,963kmです。 

10:05 姫路市南方上空を通過
10:10 高松市上空を通過
11:30 上海上空を飛行中

12:40 香港付近を飛行中

13:55 ベトナム付近を飛行中 

    (到着予定は15:04)
長時間のフライトとなりますが、現地到着後は充実した研修プログラムが待っています。

【保護者等の皆様へ】
 参加生徒の保護者等の皆様には、「国際インターンシップ」公式LINEにて、現地での活動状況や生徒たちの様子を随時配信しております。

 ぜひご覧いただき、お子様の成長の様子を見守っていただければ幸いです。

世界へ踏み出した16名の挑戦が、実り多いものになることを願っています。
頑張れ、姫商生! ✈️

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