姫商生の皆さん。夏休みも残り8日となりました。
この夏、私たちは改めて自然災害の恐ろしさと、人と人とのつながりの大切さを実感しました。熊本県で発生した地震、千葉県の豪雨災害は、多くの方々の日常を一瞬にして奪いました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
しかし、この出来事に対して姫商生は、ただニュースを見るだけではありませんでした。日本一早く行動したといっても過言ではありません。
販売実習で得た収益を被災地支援に役立てることを決め、さらに女子バレーボール部員有志が姫路駅前で募金活動を行いました。厳しい暑さの中、一人でも多くの方に支援を呼びかけ、地域の皆様の善意を被災地へ届けようと行動しました。
私は、その姿をとても誇りに思っています。
なぜなら、それこそが姫商の学びだからです。
商業高校で学ぶことは、簿記や情報処理の知識を身に付けることだけではありません。
人と社会をつなぐこと。
地域に貢献すること。
そして、学んだ力を誰かのために使うことです。
「今、自分に何ができるだろう。」
そう考え、実際に行動へ移した皆さんの姿に、姫商が大切にしてきた「実学」の精神を見ました。
災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ大切なのは、「備えること」と同時に「支え合うこと」です。
誰かが困っているときに手を差し伸べる。
地域のために力を尽くす。
そのような姿勢は、AIが発達し社会がどれほど変化しても決して失われることのない価値です。
私は姫商生に、資格や進学実績だけで評価される人ではなく、
人のために動ける人になってほしい。
地域から信頼される人になってほしい。
社会に貢献できる人になってほしい。
そう願っています。
夏休みの終わりを迎えようとしている今、ぜひこの夏の自分を振り返ってみてください。
どれだけ勉強したか。
どんな成果を残したか。
それも大切です。
しかし、それ以上に、
「自分は誰かのために行動できたか」
を考えてみてほしいのです。
この夏、熊本の被災地へ思いを寄せ、実際に行動した仲間たちがいました。私は、その行動こそが姫商生の誇りであり、姫商の未来を支える力だと思っています。
2学期も、一人ひとりが自分の夢に挑戦するとともに、人とのつながりを大切にし、地域や社会に貢献できる姫商生であってください。
始業式で、皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。
姫路商業高等学校長 米 谷 繁