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校長ブログ

【校長ブログ№56】2学期のスタートに寄せて R7/9/1

 長い夏休みが終わり、今日からいよいよ2学期が始まりました。久しぶりに校内に子どもたちの元気な声が戻ってきて、学校が一気に明るくなったように感じます。

 朝、各教室の前を通ると、「おはようございます!」と笑顔で挨拶してくれる子がたくさんいて、とても嬉しく思いました。やはり、子どもたちの笑顔と声がある学校は、何よりも活気に満ちています。

 始業式では、今夏の大雨で被害を受けた熊本県について、子どもたちに有名なものを発表してもらいました。「くまモン」「九州新幹線さくら」「熊本城」「熊本ラーメン」「馬肉」など、たくさんの子が堂々と手を挙げて発表してくれました。正解を言えた子も、少し間違えてしまった子も、勇気を出して発表したことが素晴らしく、みんなで拍手を送る姿に、仲間を思いやる優しさと成長を感じました。

 どの子も本当に素晴らしいです。これからも、互いに助け合いながら、たくましく成長していってほしいと願っています。

 とはいえ、9月とはいえまだまだ暑さが厳しい日が続いています。子どもたちの健康には十分に気を配りながら、学習活動を進めてまいります。

 保護者の皆様、2学期もどうぞよろしくお願いいたします。

【校長ブログ№55】芦特発~播磨のひまわり・潮見のひまわり~ R7/8/27

 昨年、芦特の児童生徒が丹精を込めて育てて種を採り、高等部生徒が選別した「いのちのひまわり」の種が各地で成長しています。

 今回は、県立播磨特別支援学校の校長先生から写真と共に嬉しい開花のお便りが届きました。これは、播特の生徒さんたちが自分たちで植え、世話をして立派に育ったものだそうです。思いが伝わり温かい気持ちになりました。

 こんな気持ちが多くの人と繋いでいけるといいですね。

 播特の皆さん、ありがとうございます。採れた種はまたどこかに繋いでくださいね。

 また、地域の研修会で、近くの潮見幼稚園の園長先生から、「いただいたひまわりの種を、はるかさんのお話をした後、園児と一緒に植えました。今成長中です」とお声をかけていただきました。

 地域にも、高等部生徒が育てた苗をたくさん配り、今あちこちで花開いています。

 芦特の思いが徐々に外に伝わっていますね。

 児童生徒の皆さん、これからも大切なひまわりの活動をよろしくお願いします。

【校長ブログ№54】夏季休業中の職員研修~専門性を高め、安全な学びの場を守るために~ R7/8/28

 夏季休業中、本校では新学期に向けて、職員が計画的に多くの研修を行いました。

 これは、子どもたちにとってより安全で、より質の高い学びの場を提供するための大切な取り組みです。

 今年も多様な研修が実施されました。

・「言語や食事の指導についての研修」では、言語聴覚士の先生をお招きし、発達段階に応じた支援のあり方について学びました。

・「自立活動研修」では、子どもたちの主体的な生活力を育むための支援方法について、実践的な学びを深めました。

・「カウンセリングマインド研修」では、本校スクールカウンセラーから、子どもたちの心に寄り添う支援の姿勢について学びました。

・「進路研修会」では、進路選択の支援に必要な情報や対応について共有し、子どもたちの未来を支える準備を進めました。

・「不審者対応訓練」では、緊急時の対応力を高めるため、実際の場面を想定した訓練を行いました。

・スクールバス業者向けの研修会を実施し、通学時の安全確保に向けた連携を強化しました。

 これらの研修に加え、職員の小グループによる学習会や校外での専門研修にも多くの職員が参加し、それぞれの専門性を高める時間となりました。職員一人ひとりが、子どもたちの成長を支えるために学び続ける姿勢は、学校全体の力となっていきます。

 新学期を迎えるにあたり、私たちは「安心・安全・信頼」の学校づくりを目指し、着実に準備を進めています。保護者の皆様、地域の皆様には、今後とも温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

※写真は「進路研修会」の様子です(参加者はいくつかの部屋に分かれ、リモートで実施しました)

【校長ブログ№53】避難所開設訓練を実施しました~子どもたちの命を守るために、地域とともに備える~ R7/8/22

 8月21日の防災訓練に続き、本校では「避難所開設訓練」を実施しました。

 この訓練は、大規模災害発生時に学校が避難所として機能する際の開設・運営の流れを、職員が実際にシミュレーションすることで、実践的な対応力を高めることを目的としています。 

 避難所の開設は市が主導して行われますが、学校は何よりも子どもたちの生命を最優先に行動することが求められます。今回の訓練では、体育館を主な避難所と想定し、受付の設置、避難者の誘導、物資の配置、情報共有の方法など、災害時に必要となる具体的な動きを確認しながら、職員が一丸となって取り組みました。 

 芦屋市防災安全課からは3名の職員の方にご参加いただき、現場の様子をご覧いただくとともに、行政の視点からのご助言をいただきました。さらに、有識者として神戸医療未来大学の正井佐知先生、名古屋大学の木作尚子先生より、他地域での避難所開設の事例をもとに、具体的かつ実践的なご助言をいただきました。職員にとっては、見識を深める大変貴重な機会となりました。 

 また、地域からは防災士の方等にもご参加いただき、学校と地域が連携して避難所を運営する際の課題や工夫について、活発な意見交換が行われました。 

 災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、日頃からの備えと、地域との連携が何よりも大切です。

 今後も、地域の皆様、専門家の方々と協力しながら、安心・安全な環境作りに努めてまいります。ご参加・ご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

【校長ブログ№52】夏季防災研修をしました~地域とともに考える「発災後」の備え~ R7/8/21

   夏季休業中、芦特では職員が地域の皆様や有識者の方々からご助言をいただきながら、さまざまな職員研修を実施しました。今回はその中で「夏季防災研修」の様子をお知らせいたします。

 

 今年の防災研修は、「地域の防災を考える~『発災後』に備える」をテーマに、多くの地域関係者の皆様にご参加いただきました。情報を共有しながら、今後の地域防災の在り方について、共に考える貴重な機会となりました。

 

 全体会では、関西国際大学の河田慈人先生を講師にお迎えし、専門的な視点から本校および周辺地域の防災、そして発災後の対応についてご講演いただきました。河田先生からは、「防災は地域をつなぐツールとして考えるべき。最初から100点を目指さず、60点でいいので続けることが大切。」との力強いご助言をいただきました。また、この研修に同席された神戸医療未来大学の正井佐知先生からは「もしも発災しても、人材も物資も届きにくいかもしれないが、みんなで協力しあう大切さを継続してほしい。」との言葉をいただきました。私たちの防災への向き合い方に新たな視点を与えてくださり、励まされました。

  また、兵庫県の震災・学校支援チーム「EARTH」のメンバーである本校の池田先生より、昨年の地震で被災された能登地方への支援活動についての派遣報告がありました。現地での経験を通して、災害時の学校の役割や支援の在り方について、深い学びを得ることができました。 

 全体会の後は、以下の4つのテーマに分かれてワークショップを実施しました:

1 地域の防災について~発災後の対応~

2 避難所運営について

3 消火訓練

4 阪神淡路の被災体験から

5 防災教育「マイ避難カードから始めよう」~~

 それぞれの班で活発な意見交換と実践的な学びが行われ、職員一人ひとりが防災への意識を高めることができました。 

 この研修は、芦特において毎年夏に継続して行っている取り組みです。今後も地域の皆様と共に考え、安心・安全な学習環境づくり、そして地域防災体制の構築に努めてまいります。 

 ご参加いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。