兵庫県立 有馬高等学校
Hyogo Prefectural Arima Senior High School, Since 1896
2024-10 Blog Entry List
人と自然科 2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました 後半(県農林水産技術総合センター~パスカルさんだ)
10月30日(水)に人と自然科2年を対象に実施した、農業先進地見学(バスセミナー)もお昼ご飯を挟み、いよいよ後半戦に突入です。
2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました 前半(兵庫ネクストファーム~農業大学校)に関する記事はこちら
午後一番に訪れたのは、県立農業大学校の横にある、兵庫県農林水産技術総合センターです。品種改良や新しい生産技術の開発、病気や害虫防除の拠点であり兵庫県の農業振興を担っている施設です。今回は2班に分かれ、野菜・花等施設園芸関係の研究・栽培施設と病害虫防除に関係する拠点施設の見学をさせていただきました。
まずは野菜・花等施設園芸関係の研究・栽培施設の見学。この施設で開発されたイチゴの新品種の紹介や夏の高温などに対応した鉢花の栽培技術について説明をうけた後、今回の目玉であるこの施設で開発した新しいタイプのキクを紹介いただきました。
キクといえば『仏花』のイメージがありますが、フラワーアレンジやホームユースでも利用できるよう開発されたキク『サンバマム』です。今回5種類品種登録され、ヒマワリのような花が特徴で今後県内に普及していくとのことです。楽しみですね。
そして病害虫防除に関係する拠点施設病害虫部&病害虫防除所の見学です。植物防疫法の基づき設置されているこの施設は、県内各地の農場で発生した病害虫を診断・同定する役割や、早期発見、予測し注意報や警報を発令することで早期対応できるという役割も持っています。特に今年はカメムシ類が爆発的に発生し、8月には注意報を県内に発令したとのこと。確かに今年の夏はたくさんのカメムシが教室に入ってきましたね。農家さんもかなり苦戦されたようです。
さらに従来品と比較し1.6倍の誘引力を持つ害虫誘引シートの開発や、企業と連携し紫外線を活用したハダニの防除技術など、技術総合センターでの最新の成果を紹介していただきました。兵庫県の農業の最先端技術を知ることができた素晴らしい時間でした。県立農林水産総合技術センターの皆さま、お忙しい中本当ににありがとうございました。
そして最後の見学・研修先は有馬高校のすぐ下にある農産物販売所、パスカルさんだです。
県内で1.2位の売り上げを誇るこの施設は、地元農家さんのとってなくてはならない販売の拠点となっています。まずは販売所の見学から。地域の農家さんが様々な農産物を持ち込み、陳列している様子を見学しました。農家さん自身が値段を設定する仕組みで、高すぎると売れ残り、安すぎると収入が減少する。有馬高校で自分たちが栽培している農産物との価格差も感じ、値段を設定する難しさを感じたそうです。
見学のあとは、バックヤードも特別に見せていただき、店長さんからこの施設の概要や仕組みについて説明を受けました。年々売り上げを伸ばしているこの施設。三田の特産品である『三田牛』『三田ピーマン』『黒大豆枝豆』などの販売拠点となっており約500名の農家の方が商品を出荷されているそうで、地域の農家さんの収入増に貢献しているとのことでした。説明の最後には、JA職員の方からこの施設で働いているやりがいについてお話を伺い、生徒も刺激を受けたようです。パスカルさんだの皆さま、ありがとうございました。
人と自然科2年生の皆さん。今回の先進地見学いかがでしたか?学校で学べない技術を見ることができたことはもちろん、普段の座学で学んだ内容を実際に自分の目で確かめることもでき、たいへん有意義な時間となったのではないでしょうか。今回見学させていただき、ご説明いただいた各施設担当者の皆さま、そして全面的にバックアップいただいた阪神農業改良普及センター様、本当にありがとうございました。
人と自然科 2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました 前半(兵庫ネクストファーム~農業大学校)
10月30日(水)人と自然科2年生を対象に農業先進地見学(バスセミナー)を実施しました。この事業は普段有馬高校の農場では学ぶことのできない、大規模かつ先進的な農業生産現場、さらには農業普及の拠点のとして設置された公共施設、販売施設の見学を通じて実社会と農業のかかわりなど見識を深めることを目的として行っており、阪神農業改良普及センター様の全面バックアップをいただき開催しています。
今年度の研修先は(株)兵庫ネクストファーム、県立農業大学校、県農林水産技術総合センター、パスカルさんだの4か所です。昨日まで雨が降っていましたが、日が昇ったら晴天という絶好の研修日和のなか出発です。
最初の研修先は兵庫ネクストファームです。連棟型温室が迎えてくれました。
まず最初に講義室で兵庫県職員の方から施設の概要や設置目的についてお話しいただきした。ひょうご次世代施設園芸モデル団地として平成27年に整備されたこの施設は、敷地面積8.2ha、中玉トマト、ミニトマト合計9万本を栽培している巨大トマト生産施設です。兵庫県は他府県と比較してもトマトの生産量や単位面積当たりの収穫量が低かったという歴史があり、技術の普及という意味でも需要な施設となっています。
いよいよ施設の中に入ります。水耕栽培を行っているこのような施設では、病気や害虫を持ち込まないことが重要・・・ということでエアーシャワーを浴びて入ります。
担当の方から環境制御技術、防除や施肥などの栽培方法、梱包や販売状況などの説明を受けました。施設はICT技術により気温や湿度、二酸化炭素濃度、日射などを自動で制御し、作物の生育環境を最適化して生産性の向上や合理化を図っています。二酸化炭素は温室の暖房で燃やしたときに発生する二酸化炭素を施用します。
今回は栽培しているゾーンの扉も開けてはみせてもらいました。先が見えない光景に驚きです。8月に定植し、翌年7月まで収穫が続きます。トマトは20m40段まで成長、枝を斜めに倒しながら栽培していきます。
収穫後の調整、袋詰めも今回見学することができました。まるで工場のように見えますね。ちなみにこの施設は、食品衛生、労働安全、環境保全などに配慮し、適正に農業生産を行っているという国際的な指標である『GGAP』も取得しており、施設内には視覚的に理解できる表示がたくさん行われていました。
そして一通り施設内を見学した後は自慢のミニトマト、中玉トマトも試食もさせていただきました。合間には積極的に質問している姿も見られましたね。
最後はこの施設の特徴である、LPガスとバイオマスエネルギー(木質チップ)を利用したボイラー施設も見学しました。木質チップは県内の森林組合から提供されており、間伐材を有効活用しているとのこと。環境に配慮した取り組みでした。プールにはいっぱいの木質チップが。これでも約1週間でなくなるようです。ネクストファームの皆さま丁寧に説明していただきありがとうございました。
ネクストファームを出た後、兵庫県立農業大学校に向かいました。
まずは副校長の方から農業大学校いついて説明いただきました。ちなみに県立農業大学校には有馬高校人と自然科からも毎年進学しており、この日も飛び入りで3名の先輩が駆けつけてくださり、農大での寮生活や収穫祭、農家での研修などの説明をしてくださいました。
そして先輩の案内で学校の施設も見学させていただきました。先輩が取り組んでいる卒業論文研究の説明もしてくださり、興味がわいたようです。忙しい中後輩のために時間を作ってくれてありがとう。
さて、いよいよ研修は午後のプログラムに移ります。続きは後半で報告します。
2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました 後半 (県農林水産総合技術センター~パスカルさんだ)に関する記事はこちら
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその4 有馬富士公園の『ひみつ』を探ろう
人と自然科3年生の学校設定科目『地域自然保護』の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
9月10日(火)には1学期に公園での体験や学びを通して感じた公園のいいところや改善点などを1枚の有馬富士公園巨大地図にまとめて、たくさんの方の前で中間発表を行いました。
現在は12月に来園者(高校生)に提供する夢プログラムを生徒自らが企画しています。今年もユニーク企画が提案されており楽しみです。
そんな中10月29日(火)に、元キッピーフレンズの芝様、前中様にお世話になり、5月に気象警報で延期となっていた公園の植物を活用した夢プログラムを体験しました。
芝様と前中様は以前『キッピーフレンズ』の一員として、有馬富士公園内にある三田市自然学習センターを管理するとともに、小学生を対象に有馬富士公園の自然を活用した様々な体験プログラムを企画、実践されていました。そして現在も有志が集まり、体験プログラムを提供することを通して小学校の環境学習の手助けを行っています。今日はその体験プログラムを私たち高校生が体験しました。
今回は『有馬富士公園のひみつを探ろう』というプログラムを体験しました。園内の7つポイントをめぐり、そこに隠されているひみつを解き明かしていきます。出発前には事前学習。ウルシやカエンタケなどの危険な植物、マムシやスズメバチ、マダニなどの危険な生き物について写真とともに説明いただきました。
そして早速、園内を探検します。何気なく通り過ぎていた園路脇には『ひみつ』がある植物がたくさん見つかりました。
例えば『ミツマタ』という植物。これは和紙の原料として使われており、みんなが日常生活で使っているお札の原料として使われています。また『マルバアオダモ』という木は野球で使うバットの原材料として使われる樹木です。
さらに『ホウノキ』は葉っぱに強い殺菌作用があり、栃木県など一部の地域では、『朴葉味噌』などを代表として葉に食材を巻いて焼いて食べる文化もあります。また『トチノキ』もトチモチとして食材に使われます。そして何気なくあるマツの木は『アカマツ』。マツタケが生える木ですね。(触ってもチクチクしにくいのがアカマツ、チクチク痛いのがクロマツなのだそうです)
途中2本並んでいる『アベマキ』と『ソヨゴ』の木があり、二つの木を触って比べてみました。アベマキはゴツゴツしていてソヨゴはつるつる。少しひんやり感じます。アベマキの表皮は昔コルクの材料として使われてきたほど表皮が厚く、逆にソヨゴは表皮が薄く、幹の導管が表皮に近いため、ひんやりするのだそうです。
約40分の散策を行い、公園内に隠されたひみつについて体験することができました。振り返りでは、園内にあった『エゴノキ』を水に入れて振ってみると泡が・・・昔洗剤と使われていた植物だそうです。さらにリスが松ぼっくりを食べた後の『森のエビフライ』も観察することができました。(下の写真はリスがかじった松ぼっくりをエビフライ定食に見立てた写真です。面白いですね。)
そして残った時間は自然の恵みを活用したキーホルダーづくりです。先ほどの園内散策でも勉強した『タカノツメ』の小枝を加工し、オリジナルキーホルダーをつくりました。ヤスリで磨いて、好きな言葉を書き込み、フックを付けていきます。世界に一つだけのキーホルダーが完成しました。
あっという間に夢プログラムは終了。体験を通して有馬富士公園の魅力を存分に感じることができましたね。これから体験プログラムを企画していく私たちにとって参考になる時間となりました。芝様、前中様お忙しい中ありがとうございました。
さて、地域自然保護を受講している皆さん。12月の夢プログラム実践に向け残り1か月半。頑張っていきましょう。
人と自然科 全国産業教育フェア 全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場しました
10月26日(土)栃木県ライトキューブ宇都宮で、第34回全国産業教育フェア栃木大会 第23回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに、本校人と自然科の生徒2名が兵庫県の代表として出場しました。会場には校長先生も応援に駆けつけてくれました。
毎年開催されている全国高校生フラワーアレンジメントコンテストは、フラワーデザインに関する知識と技術を活用し、自らの考えを表現する力や創造性・芸術性を互いに高め合い、新たな未来を切り拓く職業人としての資質を育むことを目的としています。指定された花材・資材・花器を使用し、テーマに基づいて作品を制作し完成させるというもので、とても難易度の高い技術が必要とされます。
今年度は農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し日々技術を習得している2年生の生徒2名が兵庫県の代表選手に選ばれました。今回出場した選手は春に開催されたもう一つの全国大会、第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストでも入賞した生徒です。
第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました・・に関する記事はこちら
選手に選ばれた後、生徒は大会での入賞を目指し、顧問の先生や「ひょうごの達人」事業を活用してきていただいている講師の先生の指導を受け、練習を重ねてきました。
事前に発表された今年のテーマは「 Imagination」
使用する花材は八重ユリ、バラ 、キンギョソウ、カーネーション 、スプレーマム、グロリオサ、ヒペリカム、ウンリュウヤナギ、レザーファン、ユーカリ、ニューサイランで、多くが栃木県産の花材でした。そして今回の特徴は乾燥させた穂付のムギとシクラメンの葉を作品に取り入れるという、難易度高めの内容でした。
制作時間60分で作品を創り上げます。最後の掃除までが協議に含まれます。日頃の成果を発揮し、納得のいく作品ができたとのことです。
完成された作品はこちらです。
まずはI.Kさんの作品です
作品コンセプト:今地球は温暖化や砂漠化、戦争などにより荒れ果ててしまった土地があります。そんな中でも地球上の素晴らしいものを船に積み込み、大きな穂を風に揺らしながら新しい場所にゆっくり進み、地球が形や場所を変えながら残り続ける未来を想像しました。
次にS.Aさんの作品です
作品コンセプト:多くの経験を積み、多様な人とのかかわりを通して『私』が形成される過程を想像してみました。。私が歩む道をニューサイランで、人生の困難をギザギザに組み立てた麦わらストローで表現しました。そんな中でも自分自身の軸を持ち、生きていく様子を凛と立つ麦や花の茎で表現し、美しく咲く花をその先にある『希望』や『感情』に見立てました。
そしていよいよ、結果発表。
最後まで名前が呼ばれず、今回は入賞を逃してしまいました。残念。でも校長先生から話を聞くと、『どの作品よりも独創的で素晴らしい作品で、絶対入賞していると思える作品だった。自信をもってね』とのことでした。ありがとうございます。
1.2年生の皆さん来年こそは入賞、そして全国制覇を目指して頑張りましょう。そしてこれから入学してくる中学生の皆さん。私たちと一緒にフラワーアレンジメントを学んでみませんか?待っています。
秋季オープンハイスクール
10月26日(土)、雨が心配されましたが、降られずに秋のオープンハイスクールが無事に実施できました。
本校、人と自然科のキャラクター「ヒトッシー」がお迎えする中、400名を超える中学生と保護者の方々がお越しくださりました。ありがとうございました。
今回は、体育館での全体説明会から始まりました。
教頭先生からのご挨拶の後、オーストラリア短期研修の体験をお伝えしました。
総合学科の内容説明では、生徒自身が学んでいることを中学生の皆さんに話させていただきました。
実際に学んでいる生の声を聞いてイメージはできたでしょうか。
その後、中学生の皆さんには体験授業を受けていただきました。興味や関心が深まったり、湧いていれば嬉しいです。
今日のオープンハイスクールの印象はいかがでしたでしょうか。
皆さんの進路の選択肢の参考になっていることを願います。
有高のボランティアの生徒の皆さんも、中学生の対応に積極的に動いてくれていました。
また有高でお会いできるのを楽しみにしております。
人と自然科 第75回日本学校農業クラブ全国大会岩手大会に出場 農業鑑定競技会で優秀賞を受賞しました
10月22日(火)~24日(木)『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と称される、日本学校農業クラブ全国大会令和6年度岩手大会が開催され、本校人と自然科からも意見発表会で県大会、近畿大会ともに最優秀賞を受賞した生徒が近畿ブロックの代表として、農業鑑定競技会で県大会を1位、2位通過した2名の生徒が兵庫県連盟の代表選手として出場し、農業鑑定競技会分野果樹に出場した生徒が見事!優秀賞を受賞しました。県大会・近畿大会の様子については以下のリンクをご覧ください。
第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)
続 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)
第72回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しました
まずは意見発表会。会場は盛岡駅前にある、いわて県民情報交流センター(アイーナ)です。
22日(火)は開会式とリハーサルです。全国9つのブロック大会を勝ち抜いた代表が集い、生徒実行委員長からあいさつがあり、明日の本番に向けにマイクの音量や高さなどを確認しました。さすがは全国のブロックを勝ち抜いた選手で、リハーサルでレベルの高さがうかがえました。
そしていよいよ23日(水)発表当日を向かえました。この日は早朝6時30分からホテル近くの城跡公園に向かい朝練です。盛岡市内を見下ろしながら最後の練習。ばっちりのタイムで準備万端。会場に乗り込み本番です。
本校生徒は9人中発表順番2番。タイムは6分49秒。(7分を超えると減点となります)想いがこもった悔いのない発表を行うことができました。
ちなみに今回の全国大会で発表、そして県大会で優秀賞を受賞した意見発表は11月3日(土)に郷の音ホール駐車場で開催されます、第50回さんだ農業まつりのステージにて聞くことができます。ぜひお越し下さい。
次に農業鑑定競技会です。会場は岩手県立花巻農業高校体育館です。
大会では校内大会、県大会を勝ち抜いた全国のクラブ員が1000人以上集まります。競技は10の分野に分かれ競技を行います。有馬高校からは分野果樹と分野草花に一人ずつ出場しました。選手以外は立入禁止ということで中の様子が全く見られないので、以下3年前に有馬高校で開催、運営した県大会の様子を参考にご覧下さい。
2年前に有馬高校で開催した、農業クラブ県大会農業鑑定競技会の様子はこちら
競技後2人に手ごたえを聞くと、自己採点は40点満点中20点台後半だったようです。今年から分野が大きく変更したこともあり、初めて学ぶ内容も多く、難易度も高かったようです。
そして日は変わり・・・最終日は、全ての競技に出場した選手、引率職員約4000名が大会式典会場である盛岡市総合アリーナに集結します。
農業高校生の熱気に会場は包まれていますね。岩手県のマスコットキャラクターとも写真を撮りました。校長先生とも合流し、結果報告です。
まずは各都道府県連盟旗の入場です。兵庫県も本年度県連盟事務局の播磨農業校の会長が堂々と入場しました。まるで甲子園ですね。
そして日連会長や文部科学大臣、農林水産大臣の名代の方、そして岩手県知事からあいさつがあり、いよいよ結果発表です。最優秀賞者の名前が呼ばれ、その場にスポットライトが照らされます。
結果は目標であった日本一は逃しましたが、農業鑑定競技会分野果樹に出場した1名が見事優秀賞を受賞することができました。意見発表会に出場した選手に話を聞くと、「悔しいけど本格的に準備、練習が始まった5月から本当に長かった。やっと肩の荷が降りた。全力で発表できたので悔いはない』とのこと。農業鑑定競技会に出場した生徒からも「最優秀賞をとりたかったけどやり切った。今度は後輩がこの舞台で最優秀賞をとってほしい』とのこと。3人とも全国大会の舞台で有馬高校人と自然科の名を轟かせてくれました。ご苦労様でした。
そして最優秀賞者模範発表の後、大会旗が岩手県から次期開催県の山梨県へと引き継がれ、最後はFFJの歌。全国の農業高校生が歌える歌を約4000人の参加者全員で斉唱し、大きな拍手の中大会は幕をとじました。
1.2年生の皆さん、今年の先輩の活躍に負けないように頑張りましょう。そして中学生の皆さん。ぜひ、人と自然科に入学して、農業高校の甲子園で全国優勝を目指してみませんか?
人と自然科に入学してくれるのを、生徒も農場の先生も、みんなで心から待っています。
図書室より ビブリオバトル校内選考会
10月23日(水)の放課後、講義棟にて図書委員会主催による「第2回ビブリオバトル校内選考会」を開催しました。
昨年度から始まった校内選考会。今年度は1年生から3年生まで全学年の6名が出場してくれました。
審査員は観戦に来た生徒全員と先生方です。
6名のバトラーのお勧め本紹介を聞いたのち、一人1票ずつ読みたいと思った本に投票をします。
この校内選考会は、11月24日(日)に甲南大学岡本キャンパスで行われる兵庫県大会への出場権がかかった選考会です。観戦者にとっても、熱き闘いを見届けられる貴重な瞬間。双方の胸が高鳴ります。
早速、図書委員の司会進行に沿って選考会が始まりました!
発表順は厳正なるくじ引きで決定しました。1番バッターの登場です。
緊張しながらも、本のお勧めポイントをプレゼンテーションするトップバッター。はきはきとした口調で観戦者を引き込んでいきます。受験学年にも関わらず、皆に本の魅力を伝えたい、と頑張って出場してくれました。
2番手です。
話し慣れた口調で次々と言葉を紡いでくれた1年生。ぐいぐいと観戦者に迫ってくる勢いと熱き思いが伝わってきました。
3番手は1年生バトラー。
可愛らしい声と魅力的な表現力で、本の世界へと誘います。お勧め本の情景がクリアに浮かんでくるようでした。
4番手です。
どことなくミステリアスで魅力的な雰囲気の1年生。紹介してくれた本によって人生が大きく変化し、皆にも読んでみて欲しいことを落ち着いた口調で語ってくれました。出場することを迷っていましたが、「一歩踏み出したい」と、参加を決意してくれました。
5番手です。
本の紹介と同時に、自分の頑張る姿を見てもらうことで、観戦者に勇気を与えることができたら嬉しい、と出場を申し出てくれた3年生です。
そして最後のバトラー。
観戦者から「声がステキです」との感想をいただいたほど、魅惑的な声と語りをした昨年度の学校代表覇者。皆が目標とするバトラーです。
6人の発表は無事に終了しました。観戦者との質問時間も笑いあり、感嘆ありの活発なものでした。バトラーの発表は、どれも個性的で素晴らしいものでした。お疲れ様でした。
いよいよ審査結果です。
先生より講評と審査結果発表をしていただきました。
講評にもありましたが、本の魅力を十分に伝えてくれました。また、3学年の生徒の皆さんが参加し、盛り上げくれました。観戦者も多く、「楽しかったです」「どの本も読んでみたいです」「すごかったです」等と感想を話してくれ、有馬高校での校内選考会が定着してきたようで喜ばしいです。
発表することは勇気が必要です。バトラーの勇気と頑張りに、会場からも大きな拍手が起こり、一体感のある良い会となりました。
あの日、あの時を共に過ごしてくれた皆さま、準備と運営を担ってくれた図書委員の皆さん、ありがとうございました。それぞれの胸に、何らかの思いが沸き起こっていることを願います。
校内の覇者は、県大会でも力を出して頑張ってください!
そして、校内選考会は、来年度へと続きます・・・!
家庭科 ふれあい保育 やよい幼稚園
10月24日(木)1・2限、やよい幼稚園の園児の皆さんを有馬高校に招待し、ふれあい保育を行いました。
先ずは、幼稚園バスのお迎え。有馬高校卒業生が担任の先生として頑張っておられます!
清陵会館と格技場に分かれて、園児たちと一緒に歌やゲームを楽しみました。
その後は、いよいよお待ちかねの大温室探索です。
大温室のバナナやレモン、プランターのきれいなお花や畑のパパイヤなどを見学し、今回の交流は終了です。
園児の皆さんに囲まれてお話をしたり、手をつないで移動したりする体験を通じて、子どもとの接し方や気を付ける点など理解を深めることができたのではないでしょうか。
冬休みの交流の機会も楽しみです。
やよい幼稚園の先生方、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
2年選択科目[中国語] 文化体験講座を実施しました
本日(10月24日(木))、神戸東洋医療学院孔子課堂から講師をお招きし、中国文化体験講座を実施しました。
この講座は毎年開かれているもので、普段中国語を学習している生徒が、中国文化を中国語で学んでみようという体験講座です。
今年度は中国結び体験および中国茶紹介がメインでした。
蘇州出身で東洋医学がご専門の先生から中国茶の効用や淹れ方を教わりました。
5種類以上のお茶を試飲しましたが、それぞれ中国大使館から寄贈されたものや中国本土から買い付けたものなど、個人では体験できない貴重なお茶を飲ませていただき、さらにお茶菓子の月餅もふるまっていただきました。
人権講演会
10月23日(水)秋雨が止んだ午後、全校生徒を対象に人権講演会を実施しました。
具志アンデルソン飛雄馬氏を講師にお迎えして、「日本社会を生きる世界人~苦しみの中にもきっと幸せがある~」と題してお話ししていただきました。
事前学習では、今自分が大切にしている言葉について考えると同時に、ある方が大切にしている言葉を聞き、感じたことや気付いたことを話し合っていました。その「ある方の言葉」が、今回お越しくださった具志アンデルソン飛雄馬氏の言葉です。
有馬高校での講演会が1362回目にあたるそうで、多くの人にその存在と言葉が浸透し、生徒たちが人権について考える大切な機会になりました。
ご自身が、いじめや差別を受けてきたという具志氏ですが、実体験を魂に語りかける口調で語り、時にはユーモラスを交えての講演は、大切にしたい思いや言葉が自然と身に染みて入ってくるものでした。
「出会いを大切に」「物事は簡単に実現しない」「完璧な人間はいない」と、忘れがちなことに目を向けて、周りを思いやって生きていく。
現在の社会で出会っている人、これからの社会で出会う周りの人たちを思いやることのできる、人の痛みが分かる有高生に育ってほしいと思います。
「何事にも必ず意味がある」「乗り越えられないことは決して与えられない」「自分を大事にできてはじめて人を大事にできる」「人の痛みが理解できれば最高」
具志アンデルソン飛雄馬氏の言葉です。
あなたの大切な言葉は何ですか。
心に残るご講演をいただき、ありがとうございました。
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