学年・専門部

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人と自然科 第2回チャレンジ教室「ラウンドアレンジメント」の制作

5月30日(火)、第2回目のチャレンジ教室を実施しました。

 

今回の授業では、カーネーションを使用して、直径30cm、高さ18cmの「ラウンド(バスケット)アレンジメント」を制作しました。

   

「ラウンド(バスケット)アレンジメント」とは、カゴにセットした吸水性スポンジに、ドーム状(半球形)になるように花材を挿して、制作するアレンジメント作品のことです。

実際のお花屋さん等の仕事で、最も実用性のあるアレンジメントです。

 

今回の授業でも、生徒たちが受講生の方々のために書いた説明プリントを渡し、生徒が先生役となり授業を進めていきます。

 

まずは、アレンジメントの土台となる、吸水性スポンジのセットからです。

吸水性スポンジにカゴで印をつけ、ナイフで余分な部分をカットしていきます。ナイフでケガをしないために、生徒から受講生の方へ、ナイフの扱い方についても説明しました。

吸水性スポンジがカット出来たら、透明のセロファンでスポンジを包みカゴに入れます。少し浮いてしまう場合は、手のひらで押し込みます。

  

吸水性スポンジがセットできたら、ナイフの背を使ってスポンジに、中心と6等分の印をつけていきます。

ここまでが土台の準備です。

   

  

次に花材の準備をしていきます。今回使用する花材は、スタンダードカーネーション・スプレーカーネーション・アセビ・タマシダの4種類です。まず、中心に挿す用の、一番真っ直ぐなスタンダードカーネーションを選んでおきます。

  

次に、ラウンドアレンジメントの底辺に挿す6本のスタンダードカーネーションを、既定の寸法にカットしていきます。このとき、茎は必ずななめにカットします。また、カーネーションの節の処理の仕方も生徒はしっかり説明していました。

 

花材がカット出来たら、吸水性スポンジに挿していきます。挿ししろ(スポンジに挿す茎の長さ)は3cm、挿すときの花の持ち方など、細かいところまで生徒が丁寧に説明します。

続けてタマシダとスプレーカーネーションもカットし、スタンダードカーネーションの間に挿していきます。

  

  

底辺の花が挿せたら、カゴに対して水平に花が挿せているか確認するため、しゃがんで正面からカーネーションの位置を確認します。

 

次に、中心のスタンダードカーネーションをカットし挿します。寸法通りに挿せているか、定規を当てて確認します。

  

  

  

その後も生徒は自作の説明プリントを受講生の方と確認しながら、花材のカットや花の挿し位置、挿し方を説明しました。

 

全てのカーネーションが挿せたら、吸水性スポンジが見えなくなるようにアセビを挿して、完成です。

  

 

最後に、生徒が先生として、受講生の方の作品の講評を行いました。みなさん、とても素敵なラウンドアレンジメントが完成していました。

  

 

是非、ご自宅でもラウンドアレンジメントを制作してみてください。

 

次回は6月13日(火)、バラを使用して「ラウンドブーケ」を制作します。

人と自然科 令和5年度 第1回農業法人仕事説明会に参加しました

 5月29日(月)加古川総合文化センターにて、ひょうご農林機構主催の農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就くことを考えている本校人と自然科の生徒5名が参加しました。

 ちなみにこの日の午前中には先輩農業者特別授業も有馬高校にて開催。参加した生徒は聴講後すぐに加古川へ直行・・・ということで、とても充実した一日となりましたね。

 この日の午前中に開催された第1回先輩農業者特別授業に関する記事はこちら

 話を元に戻しましょう。農業法人仕事説明会は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ非農家の生徒をマッチングさせることを目的に5年前から実施されています。今回は県下の農業法人14社の経営者がブースを設け、県内の農業高校生、農業大学校生約61名が参加しました。

 

 人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、127年の歴史を持つ有馬高校において、多くの先輩方とのつながりを活かた幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年生農学系大学や農業大学校などへ多数の生徒が進学し、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年のように出てきています。

 今年3月に卒業した、令和4年度人と自然科全生徒の進路状況は以下のとおりです。

 R4 人と自然科 進路実績.pdf

 特に非農家の生徒が新規就農するルートとしては、農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、独立就農する事例が主流となっています。だからこそ今回のような説明会への参加は重要な機会となっています。今回参加した5人の生徒も、大学や農業大学校に進学した後に就農を希望する3年生、そして将来農業、もしくは農業関連産業への就職を目標としている1年生です。 

 

 そして出展いただいた農業法人は、西は上郡町から東は神戸市、南は淡路市から北は養父市まで、そして、野菜・果樹・畜産・水稲・花卉など多様な経営体の法人の参加がありました。本校生は5人とも積極的に農業法人にブースを訪れ、経営内容や農業への想い、勤務体系、休日などの話を熱心に聞いていました。

 生徒は約2時間かけて5つのブースを回り、様々な話を聞くことができました。参加した生徒のアンケートを覗いてみると、同じ農業法人でも違いがあり、とても興味深かった。また農業法人の方の話の中に進路選択のヒントがたくさんあったとのこと。充実した時間となって良かったです。

 このような機会をいただきましたひょうご農林機構のみなさま本当にありがとうございました。

人と自然科 クラインガルテン③

クラインガルテンの授業も軌道にのってきました。

昨日からの雨で天候も心配していましたが、授業開始時には薄日もさしてきました。

さて、本日は「トマトのえき芽とり」と「トウモロコシの追肥」をおこないました。

まずは、恒例の生徒からの説明です。日頃の実習授業の学びを発揮しましょう。

 「トマトのえき芽取り」はトマト栽培において重要な管理の1つです。

えき芽を取らないとと、主茎への栄養が分散され、また、日当たりや風通しが悪くなり

生育が悪くなったり、病気や害虫発生の原因となります。

次に「トウモロコシの追肥」です。前日の雨で畑はぬかるんだ足元が悪い状態でしたが

生徒と受講生の方が協力しておこないました。

今後も授業の様子を定期的に更新しますのでお楽しみください。

 

76回生 学年通信 2023年度 第4号

76回生学年通信「大樹のみのり」を発行しました。

有高祭の、各クラス発表の内容を掲載しています。

3学年の舞台発表は、6月16日(金)の午前中になります!

6月・7月の行事予定も掲載しています。

また、裏面に「進学関係の連絡事項」保存版を載せています。

 

学年通信第4号 → 2023_0531.pdf

 

進学関係の連絡事項 → 2023_0531進学連絡事項.pdf

人と自然科 令和5年度第1回先輩農業者特別授業実施

 5月29日(月)有馬高校講義棟にて人と自然科の生徒を対象に、先輩農業者特別授業を実施しました。

 

 当初は3年生の生徒だけを対象に実施する予定でしたが、この日の天候が雨となり、1年生が農業と環境の授業で予定していたスイートコーンの実習ができなくなったため、急きょ一緒に聴講させていただくことになりました。

 最近の農業と環境の実習 スイートコーンを圃場に定植しました・・・に関する記事はこちら

 先輩農業者特別授業は、阪神農業改良普及センター様と連携させて頂き、地域で活躍されている先輩農家の方をお招きし、直接講義を頂くことで、将来の就農・進路につなげようという取り組みです。今年度第1回目となる今回は、宝塚市で観光農園『エーアイファーム』を経営されている石井伸啓先輩です。22年前に人と自然科の前身である生産流通科を最後に卒業された私たちの大先輩です。

 石井先輩は有馬高校卒業後、水道、建設に関する仕事に就かれました。その後観光業に従事することで接客に関する知識や技術を習得。そして平成28年、34才で就農されました。就農に至るまで様々な経験をしたことが現在の農業経営に活かされているそうです。

 高校在学中は農業をすることを考えていなかったという石井先輩。在学中一番役に立った学びは『簿記』だそうです。簿記の知識は農業だけでなく様々な産業で役に立つので、是非おすすめしたい学びだと、講義中に何度もアドバイスをいただきました。

 『エーアイファーム』では、イチゴの高床栽培を中心にサツマイモ、ブドウ、枝豆、落花生などを栽培し、インターネットをとおした予約でたくさんのお客様が石井先輩の農場を体験のために訪れているそうです。観光農園を行う中で一番うれしいことは、直接お客様から『おいしい』という言葉を聞くことができるということ。このことは農業の魅力でもあると嬉しそうにおっしゃっていました。

 最後に有馬高校人と自然科で学ぶ生徒に

 「まず勉強を今頑張っておくこと。卒業したら勉強しなくても良いというのは大間違い。一生勉強です。今農業が勉強できるということを大切に思って下さい。そして有馬高校で農業の学びをとおして、皆さんは事業を起こせる人材に成長するはず。高校卒業前にも事業を興こすことは可能です。ここにいる皆さん全員が事業主になったらおもしろいと思いませんか?農業、また農業以外でも良いのでぜひ事業主になって活躍して下さい。応援しています。」

 というメッセージを頂きました。

 

 講義後の質問タイムでも『農業経営で大切なことは何ですか?』『予定納税と言う言葉を聞いたことがあるのですが、収入が不安定なことにどのように対応していますか?』『病気にはどのように対応されていますか?』など時間が足りなくなるほど質問が続くなど、充実した時間となりました。

 

 石井先輩、お忙しい中興味深いお話本当にありがとうございました。そして阪神農業改良普及センターの皆様、このような機会をいただき、本当にありがとうございました。