兵庫県立 有馬高等学校
Hyogo Prefectural Arima Senior High School, Since 1896
カテゴリ:農業部
人と自然科 トレース技能検定試験に向けて
今日は有馬高校の製図室を覗いてみます。
人と自然科2年生学校設定科目『デザイン基礎』の授業では、10月17日(日)に実施予定のトレース技能検定試験に向けた取組みが行われていました。「人と自然科」の学びの特徴として、在学中に様々な資格が取得できるという点があげられます。参考までに、今年の夏休みも、人と自然科の生徒が様々な資格取得に挑戦しました。
夏季休業中資格取得第1弾 アーク溶接特別教育講習実施 の記事はこちら
夏季休業中資格取得第2弾 刈払機安全衛生教育講習実施 の記事はこちら
夏季休業中資格取得第3弾 国家資格 フラワー装飾技能士 の記事はこちら
夏季休業中資格取得第4弾 小型車両系建設機械 特別教育講習 の記事はこちら
トレース技能検定は、トレーシングペーパーなどの薄い紙を用い、図面を書き写す作業の中で正しく清書することができるかを判断する資格です。将来造園やデザイン、建築など製図や設計などの仕事に就く際に役立つ資格です。
検定では正しく、美しい線でトレースするだけでなく、速さの技能も要求されます。線を引く際も太さが正しいか、全体に均一であるか、破線や鎖線を描く際も、区切り方や切り口などが揃っているかチェックされます。
また、図面に書く矢印も、『ひらき』の矢の線、『つぶし』の矢の塗り方も鋭くとがっているかをチェックされます。完成した図はこんな感じです。まだまだ練習が必要です。
さらに実技試験に加えて理論試験もあり、トレース用具の整備調整を含む一般的な内容や簡単な立体用器画法に関する内容、日本工業規格の内容を学習する必要があります。問題集を使って、対策を進めています。
ちなみに昨年度(現3年生)は11名の生徒がトレース技能検定3級を合格しました。全員合格に向け、ラストスパート。頑張りましょう。
人と自然科 夏の自由研究評価会(ICT機器の活用)
人と自然科のように農業を学ぶ学科には『総合実習』という科目があり、実習を通して実践的に農業に関する知識や技術を学びます。
そして人と自然科の伝統となっているのが、夏休み中の『総合実習』の課題である、2.3年生の自由研究です。(ちなみに1年生の生徒は雑草標本の制作を行い、素晴らしい出来映えです。後日紹介します)そしてこの自由研究は農業や環境に関するテーマを自ら設定し、実施するのですが、毎年ユニークなテーマが多く、その内容も年々充実してきています。
9月18日(金)人と自然科2.3年生の教室では、お互いの自由研究を閲覧し評価する時間が設けられました。
評価会ではGIGAスクール構想で学校に整備されたタブレット端末を使用し、評価を入力していきます。
同学年の研究はもちろん、先輩、後輩の研究も互いに閲覧し評価します。研究内容にオリジナリティーがあるか、一貫性があるか、まとめ方についても写真やグラフを効果的に活用しているかなどについて評価していきます。
とても興味深い研究が多く、皆感心していました。また、放課後も先輩から後輩に賞賛やアドバイスなどの言葉が伝えられるなど、良い刺激となったようです。
いくつか研究テーマを紹介しましょう。
・甲山の貴重な植物
・直売所調査
・根と根粒菌との関係について
・葉脈標本づくり
・豆苗の太陽光と人口光の生育の違い
・川の生物調査
・生分解プラスチックの制作から分解まで
中には人と自然科独自の修学旅行先である西表島のジオラマ作成や珍しい蝶の標本づくりまで、クオリティーの高い研究が多く見られました。
今回の生徒の評価に教員の評価を加え、優秀作品に選ばれた研究は、11月13日(土)の開催予定の秋の農業祭で展示する予定です。
皆様ぜひお越しいただき、生徒の研究をご覧下さい。(新型コロナウィルス感染拡大により中止になる可能性があります。今後更新されるHPを確認して下さい。)
人と自然科 花みどりフェア 高校生花と緑のガーデン出展
今週土曜日の9月18日から10月31日(日)まで淡路島を舞台に花緑フェア【秋】が開催されます。
今年は淡路花博から20年の年と言うことで特別に春と秋の2回開催されますが、春に続き、県内の農林関係の過程を学ぶ高校生が、日頃学んだ知識や技術を生かして創作した庭を展示する「高校生 花と緑のガーデン」が設けられ、有馬高校人と自然科環境班の生徒2名が作庭を行いました。
今回は県立公園あわじ花さじきを会場として作庭を行いました。自分たちで設計し、学校で栽培したペチュニアやジニア、マリーゴールドなどを使用し植栽していきます。
約6時間半かけて完成した作品はこちらです。
タイトルは『空中のアクセント』
先ほど紹介した草花の他にもミントリーフやアゲラタム、トレニア、サルビア、トウガラシなどの草花を植栽しました。
作成した生徒に話を聞くと、花の準備段階から植栽した時の色合いやバランスを考えて選んだとのこと。また、台風の時期となることを想定し、開放的な空間である淡路花さじきの強風を考慮し、並び方を工夫したとのことです。考え抜かれた草花苗の植栽はもちろん。古株と枯れ枝で組み、ミントリーフで装飾したシンボルのモニュメントと対になったゴールドクレストが印象的ですね。
私たちが作庭した作品は、9月18日(土)~10月31日(日)の期間中、淡路花さじきで見ることができます。
淡路島を訪れた際、是非立ち寄ってごらんください。
人と自然科 ひょうごまちなみガーデンショーin明石 アグリハイスクールガーデンに出展
令和3年9月19日(日)~ 9月26日(日)まで県立明石公園で、ひょうごまちなみガーデンショーin明石が開催されます。
その一環として、県下の農業高校の生徒が自分たちでデザイン・施工した自慢の庭を展示するアグリハイスクールガーデンが作庭されます。有馬高校人と自然科、コンピュータ造形を選択している生徒が作庭に取組みました。
作庭にむけて夏休み中から設計、準備しました。1.5m×2.3mの木枠がキャンパスです。自分たちでデザインを決め、自分たちで栽培した植物を使用し作庭を進めていきました。学校の竹林から竹を伐採するこだわりようです。どんな作品が出来上がったのでしょうか。
明石公園に作庭した作品はこちら。テーマは『秋色タウン』です。
六甲山を中心に、海辺の神戸をイメージしました。ゴールドクレストやアキランサス、ガザニア、トレニアなどの植物をふんだんに使用。そしてジニアやトウガラシ、マリーゴールドを散らし、六甲山の紅葉をイメージ。六甲山にある牧場をリュウノヒゲで表現し、可愛い動物が顔を出しています。
六甲山にかかるロープ-ウェイも手作りです。ゴンドラにはフラワーアレンジメント班が作成したアレンジ作品が載っています。
そして海辺には、神戸のシンボルであるポートタワーとBE KOBEのモニュメントも。こちらも生徒の手作りです。
設計、制作リーダーよりひとこと『クラスもみんなも協力してくれたので、めちゃめちゃ良い庭ができました。たくさんの人に見てほしいです。』とのことです。
今回作庭した作品は、9月26日(日)まで、明石公園正面の門 入って右手側に展示しています。
明石公園を訪れた際は是非ご覧ください。
人と自然科 ブドウ販売大盛況 無事終了いたしました
有馬高校人と自然科では、1年生の授業で「ベリーA」の栽培、3年生の授業では高級ブドウ「ピオーネ」と「マスカット」の栽培を学んでいます。
人と自然科で栽培しているブドウが収穫を迎えます・・収穫、調査に関する記事はこちら
そして有馬高校の生徒、保護者に限定した販売会を9月8日(水)、10日(金)、15日(水)の3日間、各学年ごとに開催し、大盛況の中無事終了しました。
販売に向け、収穫したブドウは一房ずつ生徒の手で調整し、セロファンに包んでいきます。販売準備は1~3年生の生徒が協力して行いました。
粒には果粉(植物自身が身を守るために付ける油脂成分)がついているので、粒をなるべく触らずに軸を持ち、傷んだり割れたりしでいる粒がないかどうかじっくり確認します。
今年は特に夏休み後半の長雨により、粒が割れてしまった房があり、気を遣いました。そして有馬高校では房のつまり具合で3つのランクに分けており、上ランクと中ランクに仕分けされた房は、セロファンで包んでいきます。そして重さを合わせて2房から3房のセットを作り価格を決めていきます。
販売当日。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、事前に整理券を配布し、少人数ずつ売り場に来てもらう方式をとりました。またレジ前には間隔を開けて並んでもらうための表示をはり、レジ前には生徒が実習で手作りした飛沫防止のついたても設置。さらに1人1人に丁寧に手指消毒を行うなど、万全の体制で臨みました。
そしていよいよ販売開始です。1年生の生徒は今回が初めての販売実習となるため、始まる前はとても緊張したそうです。
レジでは、品種、重さを伺い、商品を準備し会計を行います。計算を間違えないようにゆっくりで大丈夫ですよ。
列も間隔を開けて並んで下さり、ご協力ありがとうございました。
今年は目立った気象災害や害獣被害もなく、なかなかの出来栄え、特にベリーAのできが良く、充実した品ぞろえでした。一方でピオーネとマスカットは元々畑の面積が小さいため、数量制限をさせていただきましたが、やはり人気で、最後には売り切れてしまい、買えなかった方もいらっしゃいました。本当に申し訳ありませんでした。また3年生対象の9月8日は、雨が降り、足元が悪い中、来校いただき本当にありがとうございました。
3日間で合計353名の方に来場いただきました。販売を担当した生徒、特に1年生の生徒は自分たちが栽培したブドウを喜んで買ってくださる姿を見て、大きな自信となったそうです。お忙しい中ご来校いただいた保護者の皆さまありがとうございました。そして購入してくれた総合学科の生徒の皆様も、本当にありがとうございました。人と自然科の学びの内容を少しでも理解してもらえたら嬉しいです。
今後ブドウ畑では剪定や元肥の施肥など来年のブドウ栽培に向けた作業が続きます。美味しいブドウができるように、これからも栽培管理を頑張りましょう。
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