塔陵健児のひとりごと~佐用高校からのお知らせ~
「いざ」という時のために ― 第1回防災避難訓練を実施しまし
本日、佐用高校では令和7年度第1回防災避難訓練を実施しました。
今回は火災発生を想定した避難訓練です。
特に1年生にとっては、入学後はじめての避難訓練。
「もしもの時」に備え、避難の流れを体験しておくことが大切です。
全校生徒・職員合わせて、約6分で安全に避難場所(駐車場)へ集合することができました。
整然とした避難行動に、日頃の意識と協力の成果が表れていました。
訓練後には、校長先生より講評がありました。
火災だけでなく、地震や不審者の侵入といった緊急事態にも備えておく必要があること、
そして日頃からの心構えが自分と周囲の命を守ることにつながるというお話がありました。
災害は、予告なしにやってきます。
「訓練だからこそ本気で取り組む」——その積み重ねが、未来の安心につながっていきます。
今後も佐用高校では、安全で落ち着いた学校づくりをめざし、防災意識の向上に努めてまいります。
チーム「学校」による清掃活動! みんなでつくる、きれいな佐用高校
この春、佐用高校では新たに 『チーム「学校」による清掃活動』 がスタートしました。
背景にあるのは、年々減少している生徒数と、変わらない学校の広さ。
平成8年、佐用高校には全学年8クラス、定員960名の生徒が在籍していました。
現在はその半分以下の生徒数。しかし、掃除をする場所は当時と変わりません。
これまでの清掃体制では、クラスの人数が少なくなった分、一部の清掃班に負担が集中してしまうという問題がありました。
そこで、今年度から新しく「全校生徒・全職員で毎日清掃に取り組む」スタイルへ。
名付けてチーム「学校」による清掃活動の取り組み!
すべてのHR教室、トイレ、廊下、昇降口などは毎日掃除、使用頻度の少ない教室は曜日ごとに分担しています。
はじめは「大変かな」と思ったこの取り組み。
しかし、いざ始まってみると、想像以上に生徒たちは真剣に、そして前向きに取り組んでくれています。
ときには人数が多くて手が空いた生徒が、窓ふきや細かい場所の掃除を自主的に始める姿も。
こうした日々の小さな積み重ねが、
学校への愛着や、落ち着いた学びの環境につながっていくと信じています。
掃除を通して、学校がきれいになるだけでなく、心もきれいになる。
チーム「学校」の挑戦は、まだ始まったばかり。
これからも、みんなで佐用高校を磨いていきましょう。
←見えにくいですが清掃活動の様子です。
赤い彗星、逆襲の消
奴はもともとは赤い彗星専用の武装であった。
ひとたび火災が発生すると、通常の3倍のスピードで現場に駆けつけ、
瞬く間に事態を沈静化する。
その姿はまさに、火を消すための英雄のよう。
自信に満ちた性格であり、消防に対するプライドが高く非常に負けず嫌い。
消火のためには手段を選ばない冷徹さを持っている。
しかし、その真価を発揮できる瞬間は、意外に短い。
設計標準使用期限は製造からおおむね10年で、
その期間内にその活躍を目にすることは稀である。
もしその瞬間が訪れたなら彼は間違いなく全力で炎に挑み、
そして力尽きてしまうだろう。
そんな奴の願いはただひとつ。
『火の用心!』
5/14(水)は防災避難訓練です!
未来の自分のために——今日の一歩が、明日の力になる
今日は一斉専門委員会が行われました。
代議員会(各クラスの委員長・副委員長)をはじめ、校外、体育、文化、図書、美化、保健――それぞれの委員会で、前期の活動目標や具体的な取り組みについて真剣に話し合いが行われました。学校をよりよくするための“縁の下の力持ち”たちの活動のスタートです。
一方、3年生の就職希望者たちは、早くも面接練習がスタートしています。
進路指導部と学年の先生方の熱心な指導のもと、「面接とは何か」「どんな準備が必要か」といったことを基本から学んでいます。
9月の就職試験に向けて、準備はもう始まっています。
でも、面接練習は“いまの就職”のためだけではありません。
社会に出てから、何度も訪れる「面接」の場面。そのとき、今日学んだ作法や姿勢が、必ずあなたの力になります。
未来の自分のために。
その一歩を、いま、踏み出しましょう。
白砂の囁き ~佐用高校 枯山水綺譚~
それは、誰にも気づかれぬように、
中庭の片隅で、そっと息づいている。
今日、佐用高校の枯山水が、新たな表情を纏った。
校務員さんの手により、白砂は一筋一筋、丁寧に撫でられ、
石のまわりの小石や砂紋が整えられていく。
まるで、長く続く物語に新たな一章が加わるかのように。
枯山水――水なき水の景。
それは、限りある空間に無限を描く、東洋の知恵である。
波紋のような砂の文様に、風が流れ、
時には月明かりさえも、そっと添う。
この静謐な庭が教えてくれるのは、
喧噪の中にある「静」、
日常の中に潜む「永遠」、
そして、削ぎ落とされた美の、凛とした佇まい。
ひととき、立ち止まってみよう。
その白砂の囁きに耳を澄ませば、
あなたの心にも、波紋がひとつ、静かに広がるかもしれない。
綺譚(きたん)…珍しい話や不思議な物語を意味する言葉
纏った(まとった)…衣服を着る、身につける、または、物事が身にまとまるという意味
静謐(せいひつ)…静かで安らかなこと、世の中が穏やかに治まること
喧噪(けんそう)…人声や物音で騒がしいこと
凛(りん)…身が引き締まるような厳しい寒さや、気品がありりりしい様子を表す漢字
影のヒーローたち、始動。~塔陵祭実行委員会キックオフ~
今日、塔陵祭に向けて実行委員会の打ち合わせが行われました。
華やかなステージの裏には、たくさんの“陰のヒーロー”たちがいます。
体育館ステージの照明係や舞台進行補助、
食品バザーの準備や段取り、
生徒会企画の展示補助に、バザー会場の整備などなど…。
目立ちはしないけれど、誰かがやらなければ文化祭は成り立たない。
そんな仕事に手を挙げてくれたボランティア、
それが塔陵祭実行委員のみなさんです。
当日はきっと、誰よりも動き回って、誰よりも汗をかいてくれるはず。
けれど、その頑張りがあるからこそ、
ステージも、教室も、バザー会場も輝くのです。
本番が、ますます楽しみになってきましたね!
黄身が濃い、想いも濃い。~さよたま物語~
今日の主役は、佐用高校農業科学科が誇る逸品——「さよたま」。
この「さよたま」、なんと毎日約800個も産まれています。
そのすごさは、見ればわかる、食べればもっとわかる!
黄身が濃い、味も濃い、そして何よりビタミンEは通常の10倍という驚きの栄養価。
これ、実は日々の当番実習で生徒たちが一つひとつ収卵しているんです。汗と努力と愛情の結晶です。
佐用町内の飲食店にも卸されていて、地元の味としても定着。
さらに!時々放課後に一般販売も行っていて、これが大人気。
販売日には獲れたて新鮮野菜の販売もあり、行列ができるほど大人気。
あなたが手に取るその一個には、佐用高校生の手間と学びがぎゅっと詰まっているんです。
見かけたら、ぜひ一度ご賞味あれ!
今日だけは、健康を意識する日?~先生たちの健康診断~
今日は、先生たちの健康診断の日。
実はこの日だけは、ちょっぴり緊張しています。
健康診断は、労働安全衛生法に基づいて、
会社や学校など、働く人みんなに法律で義務付けられているもの。
これは先生だけじゃなくて、
みなさんのお父さんお母さんの勤め先でも、きっと毎年行われているはずです。
検査の内容は、身長・体重・血圧に尿検査、血液検査、X線検査……
日々の生活が数字として突きつけられるこの健康診断、
毎年恒例の「明日から気をつけよう」がこだまするのです。
でも、本当は今日だけじゃなく、毎日が健康診断前の気持ちで過ごせたら一番いいのかもしれません。
ノスタルジアの下で~藤棚と、ゆれる午後~
校内の一角に、ひっそりとたたずむ藤棚があります。
誰にも気づかれないように、でも確かにそこにある藤棚。
晴れた日には木漏れ日が花のすき間からこぼれ落ち、まるで天然のシャワーのように降り注ぎます。
紫の房がゆれる季節は、4月下旬から5月上旬。今がまさにその“旬”。
藤の花言葉は、「優しさ」「歓迎」「決して離れない」——なんだか、誰かさんの心みたいですね。
でも、この藤棚。
よく見ると、ちょっと放置され気味。
ところどころ木は朽ち、梁にはうっすらと錆のついた釘が……
どこか廃墟を思わせるノスタルジックな佇まい。
まるで時間だけがゆっくりと流れているかのようです。
この風景が、世界遺産に登録される日はそう遠くはない(んなわけない)
机と椅子から生まれる物語
学校の中には、ちょっと特別な場所があります。
それが、職員室前の机とイス。
ここで、先生に勉強を教えてもらったこと、ありますよね。
職員室に帰ってくる先生を待ちながら、緊張したこと、ありますよね。
未提出の課題に向き合いながら、夜遅くまで粘ったこと、あるかもしれません。
でも、この机とイスが見てきたのは、それだけじゃありません。
悩みを聞いてもらったり、
一緒に笑ったり、
時にはガツンと叱られたり、
涙を流して何も言えないあなたの隣に、黙って座ってくれる先生がいたり。
ここは、先生との絆が生まれる場所。
ちょっと大げさに言えば、人生の「万事屋(よろずや)」みたいな、
人生の「ターニングポイント」みたいな、
人生の「ホッとする場所」みたいな、そんなところ。
この場所から、たくさんのドラマが生まれてきました。
悩みがあるときも、うれしいときも、ただぼんやりしたいときも。
あなたも、一度、この机とイスに腰かけてみませんか。
もしかしたら、今日もまた、新しい物語が始まるかもしれません。