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㊗️本校生徒の研究が国際学術誌に掲載されました
本校3年生の中谷 絢子さんが、神戸大学などが運営する「中高生の研究支援プログラムROOT」において取り組んでいる、2種のアブラムシの競争関係に関する研究成果が、「Fertilization reduces aphid population growth but does not alter competitive exclusion between specialist and generalist species」というタイトルで、国際学術誌 PLOS ONE に12月17日付で掲載されました。https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0328189
神戸大学の方でもプレリリースされています。https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/article/20251219-67404/
本研究では、植物への施肥による栄養補給がアブラムシ個体群の増殖を促進するという仮説を立てて実験を行いました。しかしその結果、施肥はむしろ植物を利用するアブラムシ個体群の増殖を抑制することが明らかになりました。
さらに、植物の栄養状態が変化しても、専食性アブラムシ種と広食性アブラムシ種との競争関係には変化が見られず、広食性アブラムシ種が専食性アブラムシ種を完全に排除することが示されました。
これらの知見は、今後の肥料管理や害虫防除など、農業・環境分野への応用が期待される重要な成果です。
高校生の段階で国際学術誌に論文が掲載されるという大きな成果を上げた中谷さんの、今後の活躍にぜひご注目ください。
〈生物班〉 特定外来生物を対象とした活動・研究が日経サイエンス(12月号)に掲載されました
本校では、生物班の活動や探究の授業などで、複数のグループが特定外来生物をテーマに、探究活動を行っていきました。生物班では2022年に兵庫県で初めて発見されたクビアカツヤカミキリの拡大防止に向けた活動、探究の授業では神戸市に生息しているアルゼンチンアリのトラップ開発およびQGISを用いた分布予測マップに関する研究、明石市周辺の地域で問題となっているナガエツルノゲイトウについては再生力の検証やアレロパシー作用に関する研究などを精力的に行ってきました。
それらの取組が日経サイエンス12月号(2025年12月25日発売)に掲載されました。本研究は中谷医工計測技術振興財団様からの研究助成を受けており、HPでも紹介していただいております。
https://www.nakatani-foundation.jp/business/grant_science_edu_case/
明石北高校ホームページ