生徒の活動

1年生ガイダンスキャンプ(R6.04.25~04.26)

4月25日(木)26日(金)に1年生(18回生)がガイダンスキャンプを行いました。この行事は、附属中学校に入学して最初に行う、校外での宿泊をともなう集団活動であり、総合的な学習の時間における本校独自の取り組みである「プロジェクト学習」の一環として実施している学習活動です。

生徒たちが定めた活動スローガン「高・挑・優(はい(High)ちゅー)を持ってがんばろう!」を胸に、生徒一人ひとりが充実した学習活動を通じて「自然科学とは、どういうものなのか」という問いに向き合いました。

1日目の午前中は開始式の後、2つの講座を受講しました。教頭先生の『科学を学ぶということ』では、ランニングシューズを題材に「科学は身近に存在する」という視点を発見していきました。。総長先生の『物理学と私』では、総長先生のご専門である物理学のお話を通じて、科学と向き合う態度や考え方を学びました。生徒たちは、これから始まる探究活動への誘いに、早くも情熱を秘めた表情でバスへと乗り込みました。

到着した先は兵庫県立西はりま天文台。天気はまさに快晴!集合写真を撮影して入所式に臨みます。入所式では、伊藤センター長のお話を伺い、高山先生が作成された天文台紹介動画を視聴しました。

その後、青空の下でレジャーシートを広げ、昼食をとりました。春の穏やかな日差しと豊かな山々に囲まれて、気持ちの良いランチタイムとなりました。

午後は、3つの講座が行われました。

先ずは「天文工作」です。本田先生・高山先生ご指導のもと、光のスペクトルを測定する簡易分光器『にじみえ〜る』をつくりました。できあがった分光器を通して、様々な光を見ていくと、あちこちから感嘆の声が聞こえてきます。実習後、分光器を大切にカバンへとしまう様子から、生徒たちの科学に対する興味関心の高まりを感じました。

続いては、「昼間の星の観察会&太陽観察」「小型望遠鏡実習」に取り組みました。「昼間の星の観察会&太陽観察」では、専用の望遠鏡を用いて太陽フレアや黒点を観測しました。普段はなかなか見ることができない太陽の姿に興味津々の様子でした。その後、60cm望遠鏡で昼間の星を観測しました。天体ドームが展開する様子にも大興奮、充実した学びの時間となりました。「小型望遠鏡実習」では、班毎に小型望遠鏡の操作方法を実践で学びました。

休憩をはさみ、兵庫県立大学西はりま天文台のセンター長の伊藤教授による講義を受けました。タイトルは「天文学と私」。先生の研究者としての軌跡や星座のお話、天文学についてなど、多様なお話をしていただきました。研究者の姿を、各々が学んでいきました。

夕食を食べた後は、いよいよ夜間観望会です。西はりま天文台が誇る、「なゆた望遠鏡」を通して瞬く星々を観測しました。「なゆた」が入った建物の外でも、研究員の先生が星座の解説をしてくださりました。生徒たちは、瞳を輝かせて夜空を堪能しました。

2日目、朝食をとったあと、8時30分から天文台退所式を行いました。研究員の先生方を代表していらっしゃった伊藤先生に、天文台における数々の学びのお礼を伝えることができました。

さて、続いての目的地は「兵庫県立人と自然の博物館(通称:ひとはく)」です。

ホロンピアホールにて館内での過ごし方を聞き、まずは館内見学を行いました。本館の多様な展示に目を奪われ、時間があっという間に過ぎていきます。本館だけでなく、新収蔵庫棟「コレクショナリウム」や「ひとはく恐竜ラボ」も見学しました。普段は見られない標本の数々や恐竜化石のクリーニング作業などを間近に触れ、改めて自然の可能性を学び取った様子です。

深田公園で朝食をとったあとは、来年度2年生時にプロジェクト学習をご指導いただく、人と自然の博物館の5人の研究員の先生方からの講義『私と研究』。を受講しました。専門分野における「おもしろさ」を、中学生にも分かりやすくお伝えくださりました。来年度から始まるプロジェクト学習について、早くも期待膨らむ時間となったのではないでしょうか。

いよいよ、ガイダンスキャンプ最後の実習となる「特注セミナー」です。事前に希望した4つの講座に分かれて、特色あるセミナーに参加しました。

セミナーはそれぞれ、「里山のいきもの」「絶滅生物アンモナイト」「むしとりペナントレース」「身近な植物観察」です。セミナー名を聞くだけでもわくわくしてきそうな講座に、生徒たちは2日間で培った探究心の芽生えを実感させるような、晴れ晴れとした表情で取り組んでいきました。

さまざまな活動を通じて、「探究」に向かう姿勢、考え方について考えてきました。そして、ここでの学びをぜひ、今後の附属中生活へと生かしてほしいと思います。

2日間、お疲れ様でした。

 

情報モラル講演会を行いました(R6.04.19)

4月19日(金)に、兵庫県立大学環境人間学部の竹内和雄教授をお招きして、情報モラル講演会を行いました。

前半は事前のアンケート調査をもとに、附属中生のスマホ・ネット等に関する利用状況の実態や、それに対する今後の心構えなどについて学びました。特にネットの長時間利用に関する調査では、進級するにつれてスマホ・SNS等の利用時間が増えていくことが実態として挙げられました。そのような状況を客観的に知ることによって、家族と合意の上でルールを定めたり、自分の言動をふり返ったりなど、一人ひとりが自分の利用状況にあったネットへの向き合い方を考えるきっかけとなりました。

 講演会の後半は、実例をもとにした再現VTRをふまえて、「闇バイト」について学びました。自分たちと同じ境遇の若者が「受け子」として「闇バイト」に関わっている実情を知り、今まで別世界の出来事のように捉えていた生徒たちにざわめきが広がります。身近にひそむ甘いワナについて、自分事として想像し、考えを深めることができました。

今回の講演を通じて、改めて情報通信技術・インターネットの利便性と、そこに潜む身近な脅威について学ぶことができました。

新入生歓迎行事を行いました(R6.04.17)

4月17日(水)5-6校時より、生徒会執行部による新入生歓迎行事が開催されました。学年縦割りの各班が、班員でお互いに協力しながら、執行部が企画する様々なゲームに挑戦し、附属中生の輪を広げました。

「じゃんけん列車」で縦割り班を決定するという大胆な取り組みから始まった今回の歓迎行事。各ブースで展開されるゲームも、県大クイズから風船リフティングまで、8種の多様なお題で挑戦者を待ち構えます。しかしそこは県大生。クラスや学年の垣根を越えた絆で各班ともに次々とお題をクリアするとともに、班内にとどまらないコュニケーションで交流の輪を広げていきました。

春の日差しが眩しい中、生徒たちのあたたかくて活発な交流が見られた素敵な歓迎行事となりました。そして、このような歓迎行事を開催すべく、大胆な発想から細部の工夫に至るまで尽力してくれた生徒会執行部や、新入生を快く歓迎し、楽しい班活動を支えてくれた2・3年生など、たくさんの生徒たちがこの行事を成功させるために活躍している様子があちこちで見られました。改めて、ありがとうございました。

対面式を行いました(R6.04.09)

4月9日(火)1校時より、夢創館講堂にて新入生(18回生)が2・3年生の先輩方と出会う対面式を行いました。

先輩方が繋ぐ花のアーチをくぐって、新入生が晴れやかに入場しました。そして、新入生代表生徒が宣誓文を読み上げた後、生徒会執行部より、歓迎の言葉や学校生活紹介のスライドが披露されました。ユーモアあふれるスライドや動画に新入生の緊張も解け、早くも附属中生としての自覚が芽生えた様子です。

その後、先輩方による校歌の披露が行われました。附属中生の明朗闊達でのびやかな歌声に新入生も朗らかな表情を浮かべ、校歌を通じて先輩方と「心を一つに」しました。

今回の対面式を通じて、18回生は附属中生としての歓迎を受けるとともに、新たな道を切り拓くべく、その一歩を踏み出しました。

 

令和5年度附属高等学校後期終業式並びに附属中学校修了式を実施しました(R6.3.22)

3月22日(金)、体育館にて令和5年度附属高等学校後期終業式並びに附属中学校修了式を執り行いました。

総長先生より、後期をふり返ることの大切さとともに、中高生の時期に体力をつけること、知的な力をつけることの重要性について、さらにはそのための読書の有用性についてお話しいただきました。

そして、校長先生からは、大きな目的を定める際は具体性が大切であるとお話しいただきました。

その後、生徒指導部の先生より、校歌への向き合い方やネット上のトラブルに関するお話があり、今年一年間を良い形で締めくくるべく、生徒たちは真剣に聞き入っていました。

これをもって令和5年度の教育課程が修了し、約2週間の春季休業に入ります。来年度の学校生活をさらに充実したものとするために、総長先生や校長先生の訓話を胸に、新年度の目標の設定とマネジメントをスタートする良い機会としてほしいと思います。