総長・校長室より

総長・校長室より

数学・理科甲子園2022に出場ー悔しい思いを忘れず次年度にリベンジをー(R4.10.31)

 10月31日(土)、甲南大学講堂兼体育館で、「数学・理科甲子園2022ー科学の甲子園全国大会兵庫県予選ー」が実施されました。

 兵庫県内の高校55チーム330人がエントリーし、午前中は、予選(筆記競技)が個人戦3人、団体戦3人で争われました。個人戦では、本校は1年生もいましたが難しい数学や理科の問題も頑張って解きました。団体戦では3人が相談して答えを5択から選ぶ問題でしたが、学校で習っていない思考力、判断力を駆使して取り組みましたが、残念ながら本校は正解が少なかったです。

 2年生の多くは中学校で「数学・理科甲子園ジュニア」に出場し、1年生は2年前の附属中学校2年生の時に「数学・理科甲子園ジュニア2020」で優勝して全国大会に出場したメンバーで臨みました。難問にも頑張りましたが、多くの強豪校に残念ながら負けて、午後の本戦にわずかな差で出場できませんでした。55チームのうち15位で、13位までが午後の本戦に出場となり悔しい思いで終わってしまいました。2年生の4人は、残念な思いで一杯で、1年生の2人は次年度に向けて気持ちを新たに頑張る決意をしてくれました。(個人戦だけでは4位くらい)

 午後からの本戦の数学の実技競技の問題や、決勝の問題も見学し、次年度につなげたい思いで一杯でした。

 優勝は白陵高校、準優勝は神戸大学附属中等教育学校で、3位が県立長田高校と灘高校でした。

 予選さえ突破すれば、午後からも活躍できたはずの本校生ですが、結果を真摯に受け止めリベンジを誓いました。

 また、1年生の中井君がボランティアで参加して、次年度は選手として活躍したいと大会の裏方をしてくれたからこその感想を述べてくれました。

 参加選手

 2年生 藤井 瑞己、谷内 隆人、板東 里奈、平岡 桃

 1年生 安川 弥来、米本 春樹

                                       校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属高校28回生(2年生)研修旅行結団式ー明日から3泊4日で宮古島へー(R4.10.24)

 10月24日(月)、明日から高校28回生(2年生)が、沖縄県宮古島への3泊4日の研修旅行に出発するので、結団式を行いました。  

 校長の私からは、けじめをつけて、健康管理をしっかりとして、悔いのない宮古島での経験と体験で成長するとともに、思いやりを持って行動して欲しいと伝えました。  

 学年主任の船積先生からは、毎日天気予報を見て心配していたけれども、素晴らしい最高の天気になりそうであり、宮古島で素晴らしい経験をして欲しいと話しました。  

 研修旅行委員からは、企画をしたもらった先生をはじめ、色々な人に感謝の気持ちを忘れずに、現地でも感謝の気持ちで過ごそうと、皆んなに呼びかけました。 同行される旅行業者4名の紹介もあり、明日に備えて生徒たちは早く帰りました。  

 す私は残念ながら別の出張やら公務のため今回一緒に行けないのが大変残念ですが、団長をお願いした高見教頭先生ともに、28回生の生徒たちが一生忘れない研修旅行の思い出をを作って欲しいと願っています。 明日から、ホームページの28回生の教育活動に、研修旅行の様子が掲載されますので、保護者の皆様も楽しみにしてください。           校長 小倉 裕史

芸術鑑賞会ー初めての狂言の体験に感動ー(R4.4.21)

 4月21日(金)、本校体育館で狂言の芸術鑑賞会を実施しました。コロナ感染症対策のため、第1部として3,4時間目に、中学生1~3年生と高校1年生、第2部として、6,7時間目に高校2,3年生が観賞しました。

 最初に、狂言とは何かの説明があり、能と同じ時代の今から650~700年前の室町時代につくられたもので、対話を中心としたせりふ劇であり、言葉やしぐさによって表現し、今も昔も変わらない人間性を「笑い」や「おかしみ」で伝えられます。実際に生徒に立ち方や、お辞儀の仕方なども伝えて頂き、生徒達も熱心に動作を覚えていました。

 上演されたのは「蟹山伏(かにやまぶし)」と「棒縛(ぼうしばり)」でした。「蟹山伏」では、蟹退治をしようとして怒った蟹に耳を挟まれて、山伏が呪文を唱えると蟹が余計に強くなってしまうという話で、「棒縛」は、留守になれば召使いの2人が無断で酒を飲むのを防ごうと、主人が棒で両手の手を縛ったり後ろ手に縛って外出するのですが、知恵を絞って酒蔵の酒を飲もうと奮闘する楽しい話でした。

 海外公演でも有名な話のようで、生徒たちは熱心に見入っていました。お礼を伝えた、中学校生徒会長の定森さん、高校生徒会長の山田君とも、初めての狂言に感動し習った姿勢でお礼を伝えました。生徒会から花束が贈呈され、拍手で幕を閉じました。

 日頃触れることのない狂言に生で触れる機会に、生徒たちは素晴らしい経験となりました。

                                         校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中高合同体育大会を実施ー保護者の応援の中盛り上がりましたー(R4.10.5)

 10月5日(水)、昨晩の雨で心配されましたが、早朝からの準備により、無事に中高合同体育大会が実施できました。3年ぶりに保護者の参観による実施で、用意した3張りのテントに入れない状況の中、大変多くの保護者に来ていただき、写真やビデオ撮影をしながら応援もあり、大変盛り上がりました。

 生徒会長の挨拶のあと、中高の代表による選手宣誓が行われました。①合同体操 は、中高合同でグランド一杯に広がってのラジオ体操を行いました。②大縄跳び では、各チームが息を合わせて跳び、1位の高校3年4組チームは70回も跳びました。③綱引き は、昨日の予行で予選が行われて、8クラスのチームによって競われました。8チーム中、中学生が4チームが残っており、1位は高校1年3組、2位に中学校2年1組が入る活躍でした。④中学校演技 は、夏休み前から中学校生徒会を中心に練習を重ね、息の合った集団行動の後にダンスを披露しました。綺麗な動きに感動しました。⑤バラエティーリレー は、借り物競争や大きなボール運び、ぐるぐるバッドなど息が合わすにボールを落とすクラスもありましたが、応援もあって大変盛り上がりました。各1位は、中学校2年1組、高校1年4組、高校2年1組、高校3年4組でした。⑥女子4×100mリレー、⑦男子4×200mリレー、⑧男女混合リレとリレーが続き、バトンを落としたり倒れたりするハプニングもありましたが、最後まで諦めずに走り切っていた姿が素晴らしかったです。

 閉会式まで時間があったので、急遽生徒会執行部の要望で、生徒会チームと多くの教員チームのリレーが行われました。武尾総長も出場され、教員チームが何チームも走って、生徒たちは先生方の普段見られない姿に大いに盛り上がって応援していましたが、結果は生徒会執行部の生徒チームがぶっちぎりに速かったです。歳の差を感じました。また、高校生徒会と中学校生徒会の混合チームや、今日1日放送で進行してくれた放送・映像文化部チームもリレーに参入していました。頑張って、最後に盛り上げてくれてありがとう。

 成績発表のあと、武尾総長から総合成績の上位3クラスに、総長校長連名の表彰状を渡しました。本当におめでとう。クラス団結のいい思い出になったことと思います。

 校長講評では、諦めずに最後まで頑張った生徒たちに、表彰状のあるなしに関わらず頑張ったことに賛辞を送りました。また、多くの保護者の皆様に、平日にもかかわらず生徒の頑張っている姿の応援に来ていただいたことへの感謝を伝えました。

 中学校3年生や高校3年生の保護者にとっては、3年間で最初で最後の観戦できる体育大会であり、クラス写真を撮影する最後まで残って生徒たちを多くの保護者に見守って頂きました。ありがとうございました。

 今日のために頑張ってくれた高校生徒会執行部、中学校生徒会執行部の皆さん、本当にお疲れさまでした。また、実況もしながらスムーズな進行やビデオ撮影をしてくた放送・映像文化部や、スターターとしてスムーズに出発などを担当してくれた陸上競技部の生徒の皆さん、お疲れ様でした。

 今日の日の経験が、さらに生徒たちの今後のステップアップに繋がって欲しいと願っています。

                                           校長 小倉 裕史

総合成績

優勝 高校3年4組、準優勝 高校1年4組、3位 中学校2年1組

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後期始業式を実施ー素早く要点を整理し、最後まで諦めず笑顔で明るいあいさつでー(R4.10.3)

 10月3日(月)後期始業式を行いました。今日はJR山陽線の遅延により、生徒の登校が遅れたこともあり、昼休み前に、中高合同で、放送室からの放送で実施しました。

 武尾総長からの式辞では、忙しい中で要点を整理することの重要性を話して頂き、ボーと過ごすことなく、情報が入ったら素早く要点を整理するように努めて、実りある時間を過ごすように伝えました。(総長式辞の詳細は後に掲載)

 校長の私からは、昨日のオリックスの逆転でのパ・リーグ優勝から、最後の最後まで諦めないことの大切さを教えられたことと、にこやかな笑顔と明るいあいさつは、世の中を楽しくするので、自分から笑顔や挨拶をして素晴らしい学校にしていこうとお願いしました。(校長あいさつの詳細は後に掲載)

                                          校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

【総長式辞】附属学校総長 武尾 正弘

 総長の武尾です。4日間の秋休みで、前期の振り返り、また後期の新しい計画を考えることができたでしょうか?また、よいリフレッシュとなったでしょうか?

  さて、後期の始業式にあたり、一つお話をさせて頂きたいと思います。

 これまでに校長先生や各先生からいろいろ役立つ話を聞いて来たと思いますが、長い話になるとその内容をはっきりと覚えておくことがなかなか難しいのが現状です。私なんかは、話の上手な方のお話を伺っても、その直後にその話の内容、何だったっけと思うことがよくあります。 

 第二次世界大戦中に、イギリスの首相を務めましたウィンストン・チャーチルという人物がいました。この方は、1940年に首相に着任後、直ちに閣僚を集めて、これからとんでもない量の書類を読まなければならないので、要点は全て箇条書きにして報告しなさいと言いました。また、長い報告書の場合は、見出しをメモ書きにして付け、内容は口頭で簡潔に説明しなさいと言いました。忙しい中で要点を理解することが重要だったからです。

 これとよく似ていますが、1980年代に活躍したアメリカの大統領でロナルド・レーガンという方がいました。この方は俳優から大統領になった方ですが、この方も全ての報告は1ページ以内でしか受け取らないと言い、その中には、まず結論を書き、その次に内容を箇条書きでかかせ、最後に決断の選択肢を簡潔に書かせたと言われています。

 これもやはり、その場でよい判断をするのに多くの情報を整理して物事の要点を把握し、それに基づいてものを考えると言うことが重要だからです。

  皆さんは、昔に比べて多くの情報を取り入れて勉強や生活をしなければなりませんので、情報が入って来たらすぐに要点を箇条書きにして残す習慣をつけてください。あとでそれを見直すと記憶がずるずると引き出されて思い出され、新しいアイデアにつながるかもしれません。これこそ、校訓である「創進」の中の創造につながる習慣だと思います。

  一方、皆さんにとって一番よくない習慣は、ボーと話を聞いたり、ボーと時間を過ごすことです。テレビに登場するチコちゃんのように「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と横で言ってくれる人がいればいいんですが、たいがいだれもそんな注意はしてくれません。

 これから後期が始まりますが、ボーと過ごすことなく、情報が入ったら素早く要点を整理するように努めて、実りある時間を過ごしてください。

 

【校長あいさつ】校長 小倉 裕史 

 校長の小倉です。私からは、後期がはじまるにあたり、2つのお話をします。

 1つ目は、昨晩プロ野球のパリーグで、オリックスが逆転で2年連続14回目のリーグ優勝を果たしました。昨日は、年間143試合戦う、最終戦でした。一昨日まで1位であったソフトバンクがロッテに敗れて、オリックスが楽天に勝つしか優勝のチャンスはありませんでした。両チームの最終成績は、どちらも76勝65敗2引き分けで全く同じ。勝率が同じの場合、直接対決で15勝10敗のオリックスが上位となり優勝が決まりました。一昨日まで1位だったソフトバンクは、最後の2試合を2連敗、優勝したオリックスは2連勝で逆転優勝したわけです。

 オリックスは5月には1位のチームと11.5ゲーム差、すなわち、1位のチームと直接対戦して12連勝しなければ優勝できないくらいに差をつけられていたのです。

 もし、オリックスが年間でもう1試合負けていれば優勝はありませんでした。最後まで優勝を目前にしてソフトバンクは最終戦で敗れてしまいました。

 優勝したオリックスの中嶋監督は5回胴上げされた後、「最後の試合で決まるとは思ってもいなかったし本当にこのようなことが起るんだなと信じられない気持ちです」「あきらめている選手は1人もいなかったし最後まで勝つんだという気持ちでいてくれたので選手たちを信じていました。苦しいシーズンだったが、頑張って盛り返して、ここまでやった選手を誇りに思う」と選手たちをたたえていました。

 野球に興味のない人もいるかとは思いますが、もしオリックスの選手の誰か1人でも諦めていたら優勝はなかったと思います。本当に最後の最後まで諦めない大切さを教えられたと思います。

 次に、「にこやかな笑顔と明るいあいさつ」についての、朗読をお聞きください。

  朗読の最後にに出てきた、「和顔愛語(わげんあいご)」についてですが、仏教を開いたお釈迦さんの言葉です。「わがんあいご」とも読まれることもありますが、和は和(なご)やか、顔(げん)は顔、愛は愛する、語は言語の語と書きます「和顔(わげん)」は、和(なご)やかでやさしげな顔つき、「愛語」は親愛の気持ちがこもった言葉の意味です。

 デパート王と言われたジョン・ワナメーカーは、「にこやかな笑顔と明るいあいさつほど、世の中を楽しくするものはない」と言っています。お金が掛からない、最高の社会奉仕です。

 にこやかな笑顔や明るいあいさつが苦手な人もいるかとは思いますが、高校3年生の中には、進学に推薦入試で面接試験を受ける人もいると思います。推薦入試で進学しない人も、就職するときには必ず面接があるでしょう。

 勉強ができることも大切ですが、にこやかな笑顔や明るいあいさつができる人が、職場でも学校でも、必要とされます。

 「呼べば呼ぶ 呼ばねば呼ばぬ 山彦ぞ まず笑顔せよ みな笑顔する」と言われます。

 山彦は、まず大きな声で呼びかけなければ、返ってきません。相手が笑顔になるのを待っているのではなく、自分からまず笑顔になれば、周囲のみんな笑顔になる。

 私も、にこやかな笑顔と明るいあいさつは、世の中を楽しくすると思います。

 苦しいときや悲しいときもあるかもしれませんが、にこやかな笑顔と明るいあいさつで学校生活を過ごして、本校をさらに素晴らしい学校にしていきましょう。

 

 

前期終業式を実施ー明日からの秋期休業で前期の振り返りをー(R4.9.28)

 9月28日(水)、前期後期制(2学期制)の本校は、前期の終業式を行いました。

 感染症対策のため、附属中学校と附属高校を時間差を設けて実施しました。

 武尾総長からの式辞では、新型コロナウイルス感染症対策についてと、夏休み前に伝えたPDCAサイクルの話から前期を振り返り、ものごとを深く考えることにトライして欲しいと伝えられました。(概要を後に掲載)

 私の校長挨拶では、前期半年間で実施できた学校行事などの振り返りと、ケンタッキーフライドチキンで有名な、カーネル・サンダースの話をしました。65歳で全財産を失った、カーネル・サンダースは、自分の作ったフライドチキンに自信を持って諦めずに頑張った姿から、簡単に諦めずに、自分を見直して自信を持って最後まで頑張って欲しいと伝えました。(概要を後に掲載)

 明日から4日間の秋期休業になりますが、前期の通知表を見て半年を振り返ると共に、保護者と学校生活について話し合う機会として、来週からの後期スタートを新たな気持ちで頑張って欲しいと願っています。

                                          校長 小倉 裕史

【総長式辞 概要】附属学校総長 武尾 正弘

 皆さん、お早うございます。総長の武尾です。

 長かった前期、夏休みを挟んでようやく今日終了となりますが、皆さんは前期の最初に設定した自分の目標を達成できたでしょうか?後期の始業式までに4日の秋休みがあります。この期間にぜひ自分のことを顧みて反省し、新たな気持ちで新学期を迎えてほしいと思います。

 さて、コロナ感染症の第7波も徐々にではありますが、新規感染者数が減少傾向にあり、このままなくなってくれればと思うばかりです。これまで学校で大規模感染が発生しなかったのは、教職員の頑張りや皆さんがきちんとルールを守ってくれたおかげです。ありがとうございます。何しろ感染力の強いウイルスですから、引き続き皆さんも注意を守って生活してください。

 私の大学の方の研究室では、今月初めに学生さんがコロナに感染して伏せっておりましたが、熱や咳がおさまって大学に出て来れるようになっても、ひどい頭痛に悩まされて睡眠が十分に取れない状態になっています。こんな後遺症もありますので、まずはかからないことが大事です。自己管理よろしくお願いいたします。

 話は代わりますが、8月19日に開催された数学・理科甲子園ジュニア2022にて、附属中学2年生のチームがみごと準優勝に輝きました。3年続けて、優勝、準優勝、準優勝ということでたいへん誇らしい限りです。参加した塩谷君、岸本君、成世君、おめでとうございます。また、ご指導を頂いた、柴原先生、高濱先生をはじめ関係する先生方、たいへんご苦労様でした。12月にアクリエ姫路で開催予定の全国大会では、優勝チームと力をあわせ、ぜひ兵庫県代表として頑張って下さい。期待しております。

  10月3日からいよいよ後期が始まりますが、勉強するにも、スポーツをするにも非常に良い気候になりました。皆さんの元気な活力を使って自分のやるべきことをガツガツ進めて下さい。また、高校生の皆さんは、読書や数学の難問、英語や国語の長文にじっくり取り組んで、ものごとを深く考えることにトライしてみて下さい。3年生には受験でも役立つと思います。

  最後にもう一度言いますが、これから4日間と短い秋休みですが、これまでの振り返りと新しい計画を考えて過ごしてください。

 

【校長挨拶 概要】校長 小倉 裕史

 今年度も新型コロナウイルス感染症による影響で、本校の特色である海外交流事業ができませんでしたが、前期の半年を振り返ると、高校3年生の研修旅行、中学校3年生の修学旅行をはじめ、工夫を凝らした文化祭や球技大会など、昨年度までよりも多くの学校行事が実施でき、皆さんの頑張っている姿をたくさん見ることができたことが大変嬉しく思いました。

 皆さんの前期の頑張りを記録した通知表を手にすることと思いますが、結果を真摯に受け止めて自分の取組を振り返ってください。中学生と高校1年生は、新しい学習指導要領に基づいて、①知識・技能、②思考・判断・表現、③主体的に学びに取り組む態度の3つの観点別学習状況の評価を表記した通知表をみて、評価・評定の点数だけに注目することなく、自分の取り組んできた半年を振り返ってください。

 成績会議等で皆さんの成績を見て、学習面で大変頑張っている人が多いことに嬉しく思うと共に、残念ながら成績不振や欠席時数が多い人などの報告を受けました。勉強だけでなく様々な自分の今の取組を見直す秋期休業にして欲しいと思います。

 今日は、ケンタッキー・フライドチキンの創業者で有名な、カーネル・サンダースのお話しをします。カーネル・サンダースは、ハーランド・サンダースというアメリカの実業家で、「カーネル」はケンタッキー州知事から贈られた名誉称号です。

 さて、カーネル・サンダースは、65歳で事業に失敗します。静かな余生を選ぶか、新たな挑戦をするか・・・。「志」ひとつで、結果が大きく変わります。

 カーネル・サンダースは、アメリカのケンタッキー州南部の国道沿いでレストランを経営していました。客は旅行者が大半で、とても評判が良く、売り上げは順調に伸びていました。地元のレストランガイドにも「おいしい料理を食べさせる店」として紹介され、ますます人気が高まっていきました。24時間営業にし、店舗を少しずつ拡張していました。ところが、新たにハイウェイが建設されたため、レストランの前の国道を走る車が激減しました。まもなく、経営が行き詰まってしまいました。レストランを売却し、税金と未払いの代金を払うと、手元にはほとんどお金が残りませんでした。65歳にして全財産を失ってしまったのです。

 しかし、彼はあきらめませんでした。「人が来なくなったら、人のいる所に売りに行けばよいのでは?」という妻の言葉が彼を動かしました。「そうだ、レストランで最も人気だったフライドチキンを売りに行こう」と、彼の頭に新しいアイデアが浮かびました。「自分が開発したフライドチキンを、他のレストランのメニューに加えてもらおう。希望する店だけに作り方を伝授し、そのかわりにフライドチキンが売れた分だけ、1個につき数セントのロイヤリティ(権利金)をもらう契約を結ぶのだ」

 どうやって宣伝するか。レストランの経営人や調理人に、自分のフライドチキンの美味しさをしらせようと、カーネル・サンダースは、車に圧力釜と独自のスパイスを載せてレストランを訪ね歩く旅に出ました。しかし、見知らぬ老人の話を真剣に聞いてくれる人は、なかなか現われませんでした。訪問しても、訪問しても断られる。わずかに残っている資金が、いつまで持つかわからない状況でしたが、自分のフライドチキンの味を信じていたので、まったく諦める気にはならなかったようです。車の中で寝泊まりをしながら、千軒を超えるレシトランを訪ねて、フライドチキンを広めていきました。やがて、誰もが予想しなかった大反響が到来します。

 カーネル・サンダースは、1980年に90歳で亡くなっていますが、この年には、ケンタッキー・フライドチキンはアメリカだけでなく、世界48カ国6千店舗まで拡大しています。少し前のデータですが、2015年末の時点で、KFCは全世界125の国と地域で1万9952店舗を展開しています。

 日本でも、創業者カーネル・サンダースの人形を見かけます。白い上下のスーツに黒のネクタイ、腕にステッキを掛けた白髪の老人です。あの笑顔は、夢に向かって生きる満足感の現れだと思います。

 65歳であれば、普通は退職して余生をゆっくりと過ごす歳だと思います。しかし、自分を信じて、決して諦めなかった精神を見習いたいと思います。私も含めて、若い皆さんは、まだまだ可能性が一杯あります。自分の可能性を信じて、これからの人生まだまだ目標に向かって頑張って欲しいと思います。

附属中学校3年生(14回生)修学旅行結団式ー明日から3泊4日の北海道ー(R4.9.12)

 9月12日(月)4時間目に、附属中学校3年生(14回生)が明日9月13日(火)から16日(金)まで3泊4日の北海道への修学旅行の結団式を行いました。3年ぶりの北海道への修学旅行で、本校の大きな魅力です。

 テーマは「北海道はでっかいどー」~感謝・成長・メリハリ・楽しむ~です。

 校長の私からは、修学旅行の3つの目的を確認し、け「健康管理」、け「けじめをつける」、く「悔いのない」修学旅行にして欲しいと話しました。

 安西教頭先生からは、この中で私1人が北海道に行きませんが、附属中学生を大木に例え、生徒のみんなが一緒になっての取組は、大木の根っこの部分で大切であると話してもらいました。全国基礎学力調査の素晴らしい結果から、生徒に身についている力の説明もありました。

 学年主任の岡山先生からは、旅行委員への感謝の気持ち、保護者への感謝の気持ちを忘れず、修学旅行で成長して、楽しんで欲しいとの思いを伝えられました。

 最後に、「北海道はでっかいどー」と、生徒と教員全員で拳をあげて、明日からの修学旅行を盛り上げようと1つになりました。

 明日は、朝6時半に姫路駅集合で、神戸空港から新千歳空港へ出発し、16日の20時半に姫路駅到着の予定です。生徒全員が成長した姿で、無事に帰ってくることを願っています。

 修学旅行中の状況は、HPの附属中学校の「生徒の活動」で紹介します。

                                         校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

兵庫県立大学特別選抜における基礎学力調査(入試)を実施(R4.9.10)

 9月10日(土)、附属高校3年生37人が、兵庫県立大学特別選抜の基礎学力調査を受験しました。

 本校は、兵庫県立大学の附属の高校であり、大学6学部への特別推薦制度があることが、大きな魅力・特色です。

 工学部、理学部は、朝8時30分から、環境人間学部、国際商経学部、社会情報科学部、看護学部は9時から開始で、数学、英語が必修で、学部に応じて国語、理科(化学、物理、生物)、小論文が実施されます。

 兵庫県立大学の各学部の魅力を知り、意欲のある生徒を推薦しています。兵庫県立大学へは、昨年度は47名の合格者があり、県内の高校の中では、一番多くの生徒が兵庫県立大学へ進学しています。

 今年度は、残念ながら社会情報科学部への希望者がなく、5学部への希望者となりましたが、生徒たちは夏休みも登校して質問したり励まし合って頑張ったり、今日の日に向けて体調を整えて精一杯努力してきました。

 受験する生徒達に、校長の私からは、夏休み明けの8月30日に、校内で実施されるが大学の基準で評価されるので高い得点が求められることとともに、武田信玄が「人として成長し、信用を得るために、大切な心がけが1つは、自分のしたいことより、嫌なことを先にせよ」であり「この心構えさえあれば、道の途中で挫折したり、身を滅ぼしたりするようなことはないはずだ」と言っていることを例に挙げ、全力で嫌なことから頑張ることが、緊張している今も、今後の人生にも大切であるのでしっかりと頑張るように励ましました。また、9月7日には武尾総長から、ケアレスミスを防ぎ見直しをしっかりして最後まで諦めずにしっかりと頑張る心構えとともに励まして頂きました。

 しっかりと、ベストを尽くす結果を出して欲しいと願いながら、受験者の生徒の姿を応援しながら巡回しました。

 まずは、県立大学への第1関門をしっかりと突破して欲しい。

                                        校長 小倉 裕史

 

附属中学校のALTの着任式ー2人のALTで国際理解教育のさらなる推進ー(R4.8.30)

 2学期制である本校は、中学校、高等学校とも夏休みが明けて8月30日からスタートしました。

 附属中学校では、7月に離任されたアビゲイル先生の後任として、8月に着任された新しいALTの先生の着任式を行いました。着任されたのは、Georgia Lee Denbigh(ジョージア・リ・デンビ)先生で、カナダから来られました。

 大学院では科学を学ばれ、趣味はアウトドアのようで、英語の授業やESS部の活動でお世話になります。

 本校のALTは、附属中学校に2人、附属高校に1人と3人が、常に教育活動に手厚く関わっていただいています。

 国際理解教育を特色にした本校の更なる推進に、生徒と共に頑張っていきたいと思います。

                                        校長 小倉 裕史

 

創立30周年記念式典実行委員会が発足(R4.8.27)

 8月27日(土)、令和5年度に、附属高等学校が創立30周年を迎えることから、附属中学校・高等学校創立30周年記念式典実行委員会が、発足しました。

 委員長は、創進会(同窓会)の岡田慎平会長で、副委員長に、高校PTA会長、中学校PTA会長、校長、創進会副会長の4人とし、顧問に創進会前会長と総長の2人がなり、その他、本校の総務・広報部長や同窓生の教員、高校教頭、中学校教頭、事務長、高校と中学校の各学年主任や、PTA副会長、歴代の中高のPTA会長、本校の卒業生など、約30人が役員となって、記念式典に向けて意見交換をしました。

 実施は、令和5年11月11日(土)に本校体育館で実施します。

 記念事業として本校に残すものの検討や記念誌の発行、記念講演の講師、寄付の依頼、来賓の選定など、様々なことをこれから決めていくことになります。

 創進会(同窓会)と中高PTAと本校教職員が連携して、在校生にとっても意義ある式典になるように、生徒にもアンケートを取ることでまとまりました。

 次回は、11月12日(土)に、式典約1年前に第2回実行委員会が開かれます。素晴らしい式典になるように検討していきますので、保護者や卒業生の皆さんのご意見も、お聞かせ頂ければと思いますので、よろしくお願いします。

                                         校長 小倉 裕史