生徒の活動

~芸術祭 Art Festival 2023~(R5.11.25)

 11月25日(土)「芸術祭 Art Festival 2023」を実施しました。

 今年のテーマは「LOVE&Peace」です。このテーマには、「みんなの“Piece”を集め、平和の“Peace”をつくりたい」という思いがこめられています。

 開幕を飾った生徒会執行部によるオープニング映像では、まさに本日のPieceを集めるかのような、生徒たちの準備の日々が映し出されました。その後、ハートのモビールで彩られた「LOVE&Piece」が披露され、会場にあたたかな光が灯りました。

 1年生の「群読」は、「輝き~夢、希望、可能性」をテーマとして、『モチモチの木』『よだかの星』『暗闇の中の夢』『翼をください(合唱)』を披露しました。「コミュニケーション」の授業で学んできた技術や作品とのかかわり方をもとに、各作品に沿った創意工夫を通じて、自らに秘める「可能性」を「輝き」いっぱいに表現してくれました。

 2年生の「合唱」では、テーマである「Dream and Adventure」を表現すべく、『カリブ夢の旅』『RPG』の2曲を披露しました。途中、テーマにちなんだ寸劇も繰り広げられ、会場は大盛り上がり。まさに夢と冒険にあふれる時間となりました。

 3年生の「劇」では、「少し不思議な喫茶店」での出来事を描いた4つのストーリーが展開される、オムニバス形式の創作劇を披露しました。プログラムには「コーヒーゼリー、レモン水、シナモンロール、ココア 劇の演題は、ラストで……」と表記され、想像を掻き立てられるなかでの披露となりました。

 舞台上では、プログラムに記されている飲み物を物語のキーに据えた、現在と回想を織り交ぜたストーリーが展開されていきます。そして最後に、伏せられていた演題が判明します。その演題は「時の旅人」。めぐるめく時の流れのなかで、登場人物たちが重ねてきた思い出が、現在の「自分」の背中をそっと押してくれるような、ホッとあたたまる創作劇となりました。

 3学年ともに、本校独自の学校設定教科である「コミュニケーション」で培われた表現力が生きる披露となりました。

 また、文化部による披露も行われ、日ごろの成果を存分に発揮しました。

 美術部は、彩り豊かに紙しばいアニメ「スイミー」を披露し、茶道部は「茶道クイズ」と題して、茶道にまつわるクイズで場を沸かせました。そして、音楽部は、中学生による弦楽合奏で『美女と野獣』『クリスマスメドレー』『となりのトトロ』を素晴らしい音色で演奏しました。さらに、自然科学部は、各研究班の特色溢れる研究発表を行い、会場の興味を惹きつけました。つづくESS部は英語劇として「Harry Potter and Philosopher’s Stone」を披露し、映画さながらの趣向を凝らした表現を繰り広げました。笑いを誘ったのは、放送・映像文化部の「土曜日の附属中生」です。生徒や先生方を対象として、学校にまつわるアンケートを実施した動画となりましたが、思わぬ結果や珍回答に会場では爆笑の渦が巻き起こりました。

 展示部門では、体育館1階に華道部の作品が飾られ、来場される方をお出迎えしました。社会科教室には、美術の時間の作品や理科の自由研究、書道の作品や各部の成果作品、さらには有志作品など、色とりどりの多様な作品が展示され、来場された方を魅了しました。

 全校合唱による校歌とともに閉会した「芸術祭 Art Festival 2023」。本校生徒の豊かな文化活動とその成果が存分に表れた1日となりました。もちろん、作品作りは一朝一夕で成り立つものではありません。日々の積み重ねが素晴らしい作品となって人々を魅了するのだと、今年度の取り組みを通じて、一人一人が学ぶ良い機会になったのではないでしょうか。