総長・校長室より

総長・校長室より

学校案内(高校編)が完成しました(R5.7.11)

学校案内(高校編)が完成しました。詳細は、以下に分割して掲載しますので、ご覧ください。今年は、情熱を感じさせる赤いカラーでデザインされています。

 何事にも、情熱は大事ですよね。私は、燃え盛るような炎でなくとも、種火のような炎を燃やし続けることを理想としています。

そういえば、理科的な視点でいえば、温度の高い炎の色は、赤よりも白、白よりも青らしいですね。人のイメージと実際は違うようです。

 

 ①表紙・②教育理念.pdf  

 ③カリキュラム・④3つの教育.pdf 

 ⑤年間行事・⑥出身中学.pdf 

 ⑦寄宿舎・⑧進路状況.pdf 

  

 

 

なお、前回(R5.7.10)のクイズの正解は、③アナグマでした。 

再開します‼(R5.7.10)

しばらくこのページの更新が滞っていました。

赴任してからあまりにいろいろなことがありすぎてこのページに取り掛かることができませんでした。これから写真とともに少しずつ学校の様子などを紹介していきます。

 ちなみに下の写真は、学校を訪れたお客さんです。

 

 次のうちのどれが正解だと思いますか?

 ① タヌキ ② ハクビシン ③ アナグマ

ヒント:しっぽが長く、鼻に白い芯のような線があるのが、ハクビシン(白鼻芯)。丸いしっぽの先や、耳に黒っぽい毛が生えているのが、タヌキ。しっぽが短く、耳の先が白いのが、アナグマです。答えは、次回。 

書家の藤原英眸先生に書「創進」を寄贈いただきました(R5.4.7)

 

4月7日(金)、書家の藤原英眸氏が来校され、本校の創立理念である「創造と進歩の人たれ」を意味した校訓「創進」を揮毫した書をご寄贈くださいました。封を開けた瞬間にいた私たちが思わず息を吞むようなエネルギーにあふれていながら、見れば見るほど筆遣いの繊細さが伝わってくる味わいの深い作品です。  

ご寄贈いただいた書は、写真のとおり、校長室において来客が来られた時、最もよく注目される場所に飾らせていただくことにしました。

 

 

  先生は、本校の第一回生の卒業生でもあります。大学生のときに書家を目指され、現在兵庫県の私立市川高等学校の教員を務めながら、書家として活躍されています。お話を伺っていても、とても話し好きで、母校愛にあふれるさわやかな方でした。

 

 

 

ところで、本年は、高等学校の創立30周年に当たります。実は、その30周年を記念して、さらに大きな「創進」の書を本校に寄贈していただけるとお伺いしております。在校生の皆さんも、先輩の作品を楽しみにしてください。

 

 

 

 

 

令和5年度が泉村新校長、井上新高校教頭の着任とともにスタートしましたー(R5.4.3)

 

 テクノの校舎に桜が美しく咲く中、令和5年4月3日(月)、令和5年度が始まりました。

 

 

 

 午前中、神戸の大学本部で辞令を受けた泉村新校長、井上新高校教頭が、多くの教職員による出迎えの中、午後に附属学校に到着しました。その後、新たに着任した教職員の辞令式が行われ、武尾総長から各人に大学の辞令が、また、泉村校長から兵庫県の辞令が手渡されました。

 

                 着任した泉村校長(右)と井上高校教頭(左)

 

                    引き続き行われた辞令式の様子

3年間お世話になりましたー附属での経験は一生の宝物ー(R5.3.31)

 

 令和2年4月にコロナ禍の中で、校長として着任し、生徒にも保護者の皆様にもご心配とご不安をおかけして申し訳なかった3年間だったと思います。

 この間、県立大学からの支援を得ながら総長や教職員とともに、よりよい附属にするために、新コースの設置、明石看護看護キャンパスでの高校入試の導入、寄宿舎「黎明寮」の改修と学習室の設置、中学生の黎明寮への入寮開始、ふるさと納税制度による応援基金の設置、黎明寮でのアフタースクールゼミの実施などをすることができました。

 生徒の本校への満足度も95%を超えて大変高く、附属中学校、附属高等学校ともに生徒にとって素晴らしい学び舎であってくれることを嬉しく思っています。

 今年度卒業した高校3年生(27回生)は、国公立大学の後期試験まで頑張ってくれた生徒も多く、現役で、京都大学1人、大阪大学3人、北海道大学1人、神戸大学3人、岡山大学7人、広島大学2人、兵庫県立大学32人など、のべ87人(60.4%)(現役浪人の合計は95人)が国公立大学に合格してくれました。また、私立大学には早稲田大学3人、早稲田大学2人、同志社大学6人、立命館大学8人、関西学院大学7人など多数が合格し、兵庫県の公務員として就職して頑張ってくれる生徒も1人います。本当に、最後までよく頑張ってくれました。

 今年11月には、創立30周年記念式典を挙行し、校訓「創進」の精神を受け継ぎ、今後さらに附属が素晴らしい学校になって欲しいと願っています。

 今附属は桜で満開で、心地よい季節となりましたが、この度の異動で、私は県立小野高等学校長として転任することとなりました。また、高校の高見教頭先生も、県立龍野高等学校教頭として転任します。先日29日に、校長、教頭ともに引継ぎを行いました。武尾総長先生、中学校の安西教頭先生、東道事務長は留任です。

 まだまだ、附属のことが気になって仕方がありませんが、附属のさらなる発展を心から願っております。附属での経験は一緒の宝物となり、一生応援団でいます。本当にありがとうございました。

                                          校長 小倉 裕史

校長 小倉 裕史(県立小野高等学校長へ) ⇒  校長 泉村 靖治(県立教育研修所教務部長から)

高校教頭 高見 宏樹(県立龍野高等学校教頭へ) ⇒ 高校教頭 井上 新悟(県立香寺高等学校教頭から)

 

 

 

 

                

令和4年度附属高等学校後期終業式並びに附属中学校修了式ー今年度を振り返り附属生として誇りをー(R5.3.23)

 3月23日、令和4年度附属高等学校後期終業式並びに附属中学校修了式を行いました。総長式辞では、武尾総長から、①PDCAによる振り返り、②コロナ感染症、③防災、④戦争について話されました。校長挨拶では、①できることへの感動、②校歌に込められた思い、③創立30周年記念式典での事業、④本校の魅力の発信 について伝えました。(総長式辞、校長挨拶は後に掲載)

 全校生で、初めて附属中学校と附属高等学校の校歌を歌うことができました。校長の私も2つの校歌を、精一杯歌うことができました。

 生徒指導担当の、中学校の下田先生から新年度における感染症対策、高校の田中賢也先生から上級生になる自覚について話がありました。

 中学生退場のあと、高校生には表彰式がありました。

 明日から、長い春休みが始まりますが、総長や校長の話だけではなく、先生方から言われたことをしっかりと守り、さらにステップアップして、先輩として新年度を迎えてほしいと思います。

                                         校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【総長式辞】附属学校総長 武尾正弘

 終業式・修了式にあたり、4つのお話をさせて下さい。

  一つ目の話は、後期の振り返りです。

 これから2週間ちょっとの春休みに入りますが、後期を振り返ってみて、自分が計画した目標が達成できたかどうか、まずチェックして下さい。中学の方では、以前にPDCAサイクルのお話をしたかと思います。まず、Plan・計画して、次にDo・実施し、さらにその結果をCheck・評価し、そこで出てきた反省点から次にAct・改善を行います。この春休みによいCheckとよいAct/Actionをして、次のPlanに繋げて下さい。

  さて、二つ目はコロナ感染症についてです。

 コロナ感染症もワクチンの普及やウイルスの弱毒化により、新規感染者数が減少しており、これからは注意しながらコロナと共存していく生活がはじまります。5月のゴールデンウィーク明けには、感染症2類から5類への変更が予定されています。具体的には、インフルエンザと同様の扱いになり、強制的に隔離したり、入院させたり、仕事を休ませたりしなくなります。平素の生活の中でもマスクをはずしての生活が戻ってくることになりますが、ウイルスが消えた訳でなく、感染するとただの風邪よりかなり重い症状に陥り、後遺症が残ることもあります。皆さん、今まで抑圧された生活をしてきたので、ついつい大声で騒いでしまいそうになりますが、知らず知らずにウイルスを放出する人があちこちに出てくることも頭に入れて生活してください。

 三つ目は防災についてです。

 冬の時期になると必ず、27年前に起こった1.17阪神淡路大震災と12年前に起こった3.11東日本大震災のことが追悼日を中心に盛んに報道されます。皆さんはご自身が直接、地震や津波を経験したことがないので、他人事のように思うかもしれません。実際、私は阪神淡路大震災の時には姫路で地震を経験しました。たかだか震度4でしたが、今まで経験したことのない激しい揺れで、ふとんの中で呆然としていました。しかし、同じ共同住宅に住んでいた東京ご出身の理学部の先生は、地震の最中に入口のドアを開けに行ったそうです。入口のドアが変形すると開かなくなって逃げられなくなるからです。このように緊急時に自分の身を守れるようにするには心の準備が重要です。皆さんのお家がどのような地域にあるか知っていますか?まずは、インターネットでハザードマップというキーワードで検索をかけて調べてみて下さい。家族が散り散りになった時にどこで集合するか決めていますか?ご家族に尋ねて下さい。これが防災の第一歩です。

  さて、最後の四つ目ですが戦争についてです。

 戦争は多くの人の命を奪うことになるので、絶対に許せないことです。現実にはロシアのように他国を武力で侵略する国もあります。しかし、戦争がなぜ起こるのか知ることが重要で、いろいろな国際情勢を理解する必要があります。現在、ウクライナで戦争が起こっていますが、仮にウクライナが、アメリカやヨーロッパの軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)に加盟したとすると、西側の核ミサイルがウクライナに配備される可能性もあります。かねてから、プーチンは、ウクライナに軍事施設が建設されたり、西側寄りの政府になったら怖いので神経を尖らせていました。その他にもウクライナを経由せずに天然ガスをヨーロッパに送りたいとか、クリミアにある黒海艦隊の軍事基地を維持したいとか、戦争を起こした理由はいろいろあります。1962年にキューバ危機という、第二次世界大戦後で最も核戦争に近づいた出来事がありました。旧ソ連がアメリカの喉元にあるキューバと言う国に核兵器やミサイルを持ち込もうとしました。アメリカはそれを阻止するためにキューバを海上封鎖しました。他国の領土であっても身近に核兵器やミサイルをおかれると困るのです。どのような理由があろうとも民間人が犠牲になる戦争は決して許されませんが、その裏にある、政治的、経済的、人種・民族的、あるいは宗教的な理由を理解することも重要です。本校も来年度から国際交流を復活させますので、ぜひ国際情勢をよく勉強して自分の立場や考えをしっかり持ち、真の国際人になれるように邁進して下さい。

 

【校長挨拶 概要】 校長 小倉裕史

 WBCワールドベースボールクラシックは感動しましたね。一昨日のメキシコとの準決勝での村上選手の逆転サヨナラ2塁打、昨日のアメリカとの決勝では、3-2で最後は大谷投手が三振に打ち取って、14年ぶり3大会ぶりの世界一に輝きました。名シーンが何度もテレビやWebでも流れて、何度見ても感動します。

 さて、I can doを直訳すると「私はすることができる」、別の読み方をすると、I感動です。他の人の活躍で感動するのだから、自分がすることができれば、「感動」です。

 先月の高校3年生の卒業式も、先週の中学校3年生の義務教育修了式も、卒業生はマスクなしでの式に臨むことができました。さらに、中学校の義務教育修了式では、3年間で初めて全員で校歌を歌うことができました。これにも感動しました。

 附属高校の校歌の歌詞には、1番から3番まで「めざせ世界のパイオニア」と出てきます。また、1番は、「我らは学ぶ 高き理想の学園に」、最後には「ああ附属高校 ここにあり」と結んでいます。

 附属中学校の校歌の歌詞には、1番は「無限の未来を我らは創る 志し高くともに伸びゆく」、最後に「ああ附属中学校 誇りあれ」と結んでいます。誇りを持ってください。

 高校の校歌も、中学校の校歌も、本校の生徒が作ったというのが、他校とは大きく違うところです。本校の先輩達が、深い思いを込めて校歌にしたと思います。今日はそれぞれの校歌を、1番のみ歌ってもらいますので、在校生として本校と校歌に誇りを持って、思いを込めて精一杯歌って欲しいと思います。

 今年11月11日には、附属高等学校・中学校創立30周年記念式典を行います。その記念事業として、高校と中学校の校歌を録音し直して音源製作をします。また、この体育館の一文字幕は、現在は高校の校章しかなく古くなっていますので、中学校と高校の両方の校章を入れて新調します。そして、中高の交流広場を作る予定です。現在寄付を募って準備を進めていますので、楽しみにしておいてください。

 さて、皆さんが知っているように、本校の魅力・特色は、3つあります。

 1つ目は、県立大学との中高大連携教育です。2つ目は、理数教育です。3つ目は、国際理解交流です。英語に力を入れた学校行事をたくさんしていますが、本校にはタイ、オーストラリア、韓国の3カ国に姉妹校があり、アメリカへの語学研修も含めて3年前まで海外交流を実施していました。コロナ禍で3年間実施できませんでしたが、来年度から、中学、高校のオーストラリア交流、高校のタイ交流とアメリカの語学研修の3つを復活させる予定で準備しています。折角の機会ですので、多くの人に参加して欲しいと思います。来年度の高校2年生の研修旅行も台湾での実施で準備を進めて頂いています。本来の海外交流が実施できることも楽しみにしてください。

 高校3年生の進路は、京都大学1人、大阪大学3人、北海道大学1人、神戸大学3人、岡山大学7人、広島大学2人を始め、兵庫県立大学32人を含めて、のべ87人が国公立大学に合格してくれました。何と6割を超えています。私立大学も、早稲田大学2人、同志社大学6人、立命館大学8人、関西学院大学7人などです。本当に、最後までよく頑張ってくれたと思います。

 魅力や特色ある学校ですが、残念ながら全県の小学校や多くの中学校には、まだまだ本校の素晴らしさが知られていません。生徒の皆さんにお願いしたいのは、1つ目は、附属生であることに誇りをもってください、次に、母校の小学校や中学校に行って、先生達や後輩達に本校の魅力を一杯伝えて欲しいと思います。

 高校2年生、中学2年生の皆さんは、いよいよ、附属高校、附属中学校のそれぞれの最高学年となります。後輩たちから憧れる見本になってください。

 高校1年生、中学1年生の皆さんは、それぞれの中核学年として、附属を支えてください。何事にも精一杯頑張ってくれることを期待しています。

 明日から、17日間の長い春休みになります。これまで以上に各自の判断と責任を持って行動して欲しいと思います。

 

附属中学校 義務教育修了式ー69人の高め合った集団が羽ばたきましたー(R5.3.17)

 3月17日(金)、附属中学校義務教育修了式を行いました。中学校卒業は、6年間一貫教育の中間点なので本当のお祝いをするのは高校を卒業する時として、本校では令和2年度から義務教育修了式として実施しています。

 卒業生は全員マスクなしで式に臨み、国歌と校歌はマスクを着用して斉唱しました。3年間で初めて歌う校歌を思いを込めて歌っていました。

 武尾総長から、卒業生を代表して片山葵子さんが卒業証書を受け取りました。校長からの式辞は、最初は色々と伝えたいことがあって9分の長編でしたが、4分45秒に凝縮して思いを伝えました。(後に式辞の内容と当初伝えたかったフルバーションの式辞を記載しています)

中学校PTA会長の原田昌昭様から、生徒の3年間の苦労が労われ、教職員に対しては感謝のこもった温かい祝辞を頂きました。その後、代表の原田雅大さんから卒業記念品として移動式の本棚が送られる目録贈呈がありました。(写真掲載)

 在校生を代表して福壽真侑さんから「在校生のことば」として先輩への感謝の気持ちのこもった言葉が述べられ、その後、卒業生を代表して定森佑夏さんから、「卒業生のことば」として、これまで3年間の苦労や思い出とともに、お世話になった先生1人1人への感謝の言葉が伝えられ、教職員は涙をこらえることができませんでした。

  最初で最後の校歌斉唱も、大きな声で思いを込めて歌ってくれました。音楽担当の丸林先生が、ピアノの生演奏で、本当に素敵な感動の義務教育修了式となりました。

 併設型中高一貫校として、中学校教職員だけでなく、高校教職員も一緒になって式に参加しました。

 来年度から附属高校生として、高校から入学する高入生と切磋琢磨して、さらに成長して欲しいと心から願っています。

                                          校長 小倉 裕史

【総長・校長式辞】(当初のフルバーションは最後に記載しています)

 テクノの地に春の気配をただよわせるようになった今日の佳き日に、卒業証書を手にした十四回生 六十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。六年間一貫教育の中間点として、義務教育の修了をお祝いいたします。

 コロナ禍による影響により、学校行事もことごとく中止や変更となり、思い描いていた学校生活とは全く違ったものになりました。そんな中でも3年間、良き仲間と共に切磋琢磨して勉強し、様々な学校行事でクラスの仲間と団結し、精一杯取り組んでくれました。

 修学旅行では、「北海道はでっかいどー」の合言葉で、様々な体験をして「感謝・成長・メリハリ・楽しむ」の4つの目標を成し遂げてくれました。帰りの神戸空港の解散式で、シナリオにはない、仲間の委員や先生方に対して、感謝の気持ちを全員で述べてくれた姿に、熱い思いとなって心を打たれました。

 アートフェスティバルでは、生徒会オープニングや、3年生の劇で工夫を凝らした発表をし、プロジェクト学習発表会で2年間の成果をまとめ、役割分担して発表した姿にも、集団として高め合う素晴らしい成長を感じました。

 また、皆さんの中には、「数学・理科甲子園ジュニア」で準優勝して全国大会に出場したり、「はりま漫才グランプリ」で最優秀グランプリに輝いたり、FLLのロボットコンテストで全国大会に出場したり、様々な素晴らしい活躍をしてくれた人もありました。

 しかしながら、それらの活躍を支えたのは、3年生の集団としての力です。全国学力調査の質問紙で、「友達と協力することが楽しい」「人が困っていたら助けたい」などの項目の値が際立って高かったことからも、みなさんが級友とともに、そして学年の仲間とともに学んでいることに、大きな意義を感じていることがわかります。みなさんが輝かしい活躍を生み出す集団でであったことを、誇りに思ってほしいと思います。

 時間をかけて準備して努力した経験や、様々な大会で活躍した経験は、皆さんにとって大きな財産になっていると思います。本当に、よくやり抜きました。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことを忘れないでください。

 皆さんの入学と一緒に本校に着任した私は、皆さんの3年間の頑張りや成長を感じることができて、本当に嬉しく思っています。また、最後の大切な義務教育修了式で、マスクなしの皆さんの顔が見られて、校歌を3年間で初めて式典で歌うことができることを大変うれしく思います。

 皆さんは、義務教育を終えて、4月からは自らの責任で学ぶ高校教育へと移ります。「ウサギとカメ」の話を知っていると思います。「カメなりと、たゆまなければウサギ超ゆ」という言葉があります。カメであっても、たゆまない努力を忘れなければ、ウサギを超えることができる という意味です。「継続は力なり」を忘れないでください。

 附属高校に進学後も、校訓「創進」の精神を継続し、一貫生としてさらに様々なことに挑戦し、活躍してくれることを期待しています。

 保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様の義務教育課程修了を、心よりお慶び申し上げます。加えて、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。これからも、本校ならびに附属高校へのご支援を賜りますようお願いいたします。

 六十九名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す高校生活に、前向きに努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。

  令和五年三月十七日

兵庫県立大学附属学校総長 武尾 正弘 

兵庫県立大学附属中学校長 小倉 裕史 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【当初の式辞のフルバーション】

 テクノの地に春の気配をただよわせるようになった今日の佳き日に、公私ともご多用の中、来賓として、PTA会長 原田 昌昭様、PTA副会長 嶋津 行康 様、定森 華奈子 様にご臨席を賜り、兵庫県立大学附属中学校 義務教育修了式をこのように挙行できますことは、大きな喜びです。

 ただ今、本校における卒業証書を手にした十四回生 六十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 本校は併設型中高一貫校であり、卒業後は附属高校に入学することになります。今日は六年間一貫教育の中間点として、義務教育の修了をお祝いいたします。

 皆さんは、3年前、コロナ禍による影響により、入学式ではなく「入学に関する説明会」での入学となり、2日間登校しただけで臨時休業が2ヶ月余り続きました。中学校生活に慣れないスタートで、学校行事もことごとく中止や変更となり、思い描いていた学校生活とは全く違ったものになりました。そんな中でも3年間、良き仲間と共に切磋琢磨して勉強し、様々な学校行事でクラスの仲間と団結し、精一杯取り組んでくれました。

 イングリッシュスピーチフェスティバルでは、英語で自分の考えを堂々と伝える発表は素晴らしかったです。体育大会での中学校演技では、生徒会執行部が中心となって夏休み前から練習を重ね、一致団結した演技に感動しました。また、修学旅行では、3年ぶりに3泊4日の北海道で、「北海道はでっかいどー」の合言葉で、様々な体験をして「感謝・成長・メリハリ・楽しむ」の4つの目標を成し遂げてくれました。帰りの神戸空港の解散式で、シナリオにはない、仲間の委員や先生方に対して、感謝の気持ちを全員で述べてくれた姿に、熱い思いとなって心を打たれました。

 アートフェスティバルでは、「輝笑~Enjoy this moment~」のスローガンのもと、すべての瞬間を輝く笑顔で楽しみたいという思いで、生徒会オープニングや、3年生の劇で、子供に4つの話を読み聞かせるという、工夫を凝らした発表をしたり、プロジェクト学習発表会で2年間の成果をまとめ、役割分担して発表した姿にも、集団として高め合う素晴らしい成長を感じました。

 また、皆さんの中には、2年生の時に県教育委員会主催の「数学・理科甲子園ジュニア」で準優勝して全国大会に出場したり、3年生で、姫路市で開かれた「はりま漫才グランプリ」で最優秀グランプリに輝いたり、FLLのロボットコンテストで全国大会に出場したり、様々な素晴らしい活躍をしてくれた人もありました。

 3年生の4月に実施した、全国学力学習調査の国語、数学、理科の結果は、全国平均を平均で20点以上も上回っていました。また、質問紙調査において「自分でやると決めたことはやり遂げる」「人が困っているときには進んで助ける」「人の役に立つ人間になりたい」などは、全国平均を10点以上うわまわり、「友達と協力するのが楽しい」や「自分と違う意見について考えるのは楽しい」「話し合い活動で自分の考えを深めたり広げたりしている」などは20点以上をうわまわっていたのは、素晴らしい結果でした。皆さんが学力の3要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」だけでなく、「学びに向かう力・人間性等」も、身に着けている証拠です。

 時間をかけて準備して努力した経験や、様々な大会で活躍した経験は、皆さんにとって大きな財産になっていると思います。本当に、よくやり抜きました。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことを忘れないでください。

 皆さんの入学と一緒に本校に着任した私は、皆さんの3年間の頑張りや成長を感じることができて、本当に嬉しく思っています。また、最後の大切な義務教育修了式で、マスクなしの皆さんの顔が見られて、校歌を3年間で初めて式典で歌うことができることを大変うれしく思います。

 昨年12月に皆さんにアンケートしました、「学校生活は楽しかったか」という質問に対して、98%の人が「大変楽しかった」もしくは「楽しかった」と答えてくれました。本校が皆さんにとって素晴らしい学び舎であったことを嬉しく思います。また、皆さんがかけがえのない貴重な中学校3年間を過ごした附属中学校を、これからも先輩として支えて欲しいと願っています。

 皆さんは、義務教育を終えて、4月からは自らの責任で学ぶ高校教育へと移ります。勉強も進度が速く、内容も難しくなります。みなさん「ウサギとカメ」の話を知っていると思います。ウサギとカメが普通に競争したら、ウサギが勝つのはあたりまえです。しかし、ウサギは負けるはずがないと油断しました。誰もが勝つとは思わないカメは、最後まで諦めなかったわけです。「カメなりと、たゆまなければウサギ超ゆ」という言葉があります。カメであっても、たゆまない努力を忘れなければ、ウサギを超えることができる という意味です。「継続は力なり」を忘れないでください。

 附属高校に進学後も、新たなものを「創造」し、よりよい方向へ「進歩」する校訓「創進」の精神を継続し、一貫生としてさらに様々なことに挑戦し、活躍してくれることを期待しています。

 保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様の義務教育課程修了を、心よりお慶び申し上げます。加えて、3年間にわたり、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。これからの3年間も本校ならびに附属高校へのご支援を賜りますようお願いいたします。

 六十九名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す高校生活に、前向きに努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。

 

附属中学校で3年生を送る会を開催ークイズや思い出とともに「ありがとう」ー(R5.3.15)

 3月15日(水)5,6時間目、附属中学校の3年生の義務教育修了式を控えて、1,2年生の中央委員と放送映像文化部を中心に企画して、1~3年生の縦割り班に分かれて、体育館で楽しい時間を過ごしました。

 1年生からは、3年生に送る歌の歌詞をスクリーンに映して曲名を当てるクイズでした。先生の授業中に取り上げた歌や、先生のお気に入りの歌など様々登場した。全問正解の班もありました。

 2年生からは、魔王から逃れるためにクイズに正解しようという設定で、附属高校に関するクイズが出されました。武尾総長は、何代目の総長か? 「2代目」とか、附属中が開校した時の定員は?「40人」とか、私には簡単に答えられましたが、さすがに、夢創館の2階のフロアーのタイルの数は何枚か?、「2500枚」とはわかりませんでした。そのあと、3学年団の先生方5人と安西教頭先生の6人が、順番にじゃんけん大会を行って、学年主任の岡山先生が優勝で、生徒たちは班ごとに各先生を応援して、大変盛り上がりました。

 14回生の3年間をまとめたビデオを放送映像文化部が上映し、少し前の懐かしい顔に笑いが起こったり、お世話になった先生方からのビデオメッセージも心を感じました。サプライズで、2年前にお世話になった石本先生も駆けつけて、生徒たちは大喜びでした。

 在校生から修了生にブックカバーのプレゼントがあり、会は安西教頭先生の講評で締めくくられました。

 退場では在校生がアーチを作って送りました。在校生の至る所の「ありがとう」のメッセージが伝わりました。

 17日の義務教育修了式まで残り2日となり、寂しい思いをしますが、高校に入学してさらに高入生と切磋琢磨して頑張ってほしいと願っています。

                                           校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属高校で後期球技大会を開催ー光都サッカー場と体育館で大盛り上がりー(R5.3.14)

 3月14日(火)、附属高校の後期球技大会を、本校近くの光都サッカー場と本校体育館で実施しました。

 生徒会執行部が準備を重ね、光都サッカー場の人工芝の素晴らしい環境で男女のサッカー、本校体育館でドッジボールとバドミントンが実施されました。

 現在のクラスでの最後の学校行事となり、生徒たちは球技大会を心から楽しんでいました。応援も、大声を出さずにできるようになり、最後まで手に汗握る試合をしていました。

 生徒の楽しそうな元気な姿をたくさん写真に収めることができました。校長の私から表彰をして、高見教頭先生から講評を頂きました。思い出に残る1日になったことでしょう。お疲れ様でした。

                                           校長 小倉 裕史

表彰クラス

ドッジボールの部 優勝:1年2組、準優勝:2年3組、3位:2年1組

バドミントンの部 優勝:2年3組A、準優勝:2年1組B、3位:1年5組B

男子サッカーの部 優勝:1年2組、準優勝:2年2組、3位:1年4組

女子サッカーの部 優勝:1年1組、準優勝:1年5組、3位:2年1組

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属中学2年生対象の校長理科実験を実施-ナトリウムの水との反応と中和反応による空き缶凹みに生徒たちは感動ー(R5.2.9)

 2月9日(木)に、附属中学校2年生1組と2組を対象に、校長理科実験を行いました。

 附属中学校の理科の柴原先生が、私の高校の教え子であることもあり、高校時代に一番思い出に残った実験を是非中学生にして欲しいと、前々から言われていたこともあり、理科教育にも力を入れて実験を多くしている本校の中t学校2年生を対象に、校長理科実験を行いました。

 実験のテーマは「ナトリウムの単体とその化合物の性質」についてで、ナトリウムは単体の金属として日常に見ることはなく、化合物として存在している理由を、ナトリウムの性質から考察するといったものでした。

 灯油に保存されているナトリウムをカッターナイフで切って、米粒大のものを、水を入れたビーカーに入れると、浮いて丸い球になって動き回って激しく反応することや、水で濡らしたろ紙の上に置くと炎を上げて燃え、発生した水素にマッチで火をつけると音を出して反応することなどを、9班に分かれて実験しました。

 また、石灰水に希塩酸(うすい塩酸)を加えて二酸化炭素を発生させ、アルミにオウムの空き缶に下方置換で集めて、水酸化ナトリウム水溶液を入れて、空き缶の口をガムテープでふさいで、激しく振るとアッという間に空き缶が音を立ててへっこんで行くといった実験でした。酸性の気体である二酸化炭素が、水酸化ナトリウム水溶液と中和反応をして二酸化炭素が吸収されて、空き缶内の圧力が急激に減ることによって起こります。

 生徒たちは、楽しかったと言ってくれました。高校で行う化学の分野の実験を中学生を興味深く熱心にやってくれたことで、理科に関する興味がさらに高まってほしいと強く思いました。無事に実験が成功し、生徒たちの感激にホッとしました。

                                          校長 小倉 裕史