総長・校長室より

総長・校長室より

グローバル アーツ コース2年生が、県立大学国際商経学部を訪問しました(R6.7.10)

 大学や大学の附置研究所は、どんな場所でどんな研究をしているのでしょうか? それを知っていると、高校の学習の意義がもっと深まります。そこで、附属高校では、大学や附置研究所で体験的に学ぶ行事を企画しています。兵庫県立大学附属の高等学校としての良さを生かし、兵庫県立大学の6学部と5つの附置研究所を訪問させていただくことになっています。

 7月9日は、神戸商科キャンパスの国際商経学部を本校2年生のグローバル アーツコースの生徒が訪問しました。友野学部長からご挨拶をいただいた後、本校を卒業して現在3回生の先輩や大学職員の方が、キャンパスの施設や学生食堂等を案内してくださり、そこで昼食をとりました。そのあと、山口隆英教授の「corporate strategy」の講義を実際に受け、その中でグローバルビジネスコースの多国籍の学生の皆さんとディスカッションする機会を与えていただきました。

オールイングリッシュでの授業に加えて、ビジネスにDXを取り入れるというテーマを大学生の皆さんに混じって英語で議論するというのは、いろんなスキルが必要でしたが、学ぶ刺激を大いに与えてもらった一日でした。

ちなみに、私が学生食堂での昼ご飯のチョイスを以下に紹介します。この日は、沖縄フェアでミミガーとサーターアンダギーがありました。(なお、ラーメンがボリューム満点でおなかが一杯になったので、サーターアンダギーはバスケ部と野球部の男子生徒に食べてもらいました。サンキュー!!)

ひょうごリーダーハイスクール(R6.7.9)

 

令和6年5月14日に兵庫県知事の記者発表があり、本校がひょうごリーダーハイスクール※として兵庫県内の指定校11校のうちの1校に選ばれました。

国際交流や中高大連携の推進に加え、自分で目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する能力(エージェンシー)を身に付け、校訓『創進』を実践できる人を輩出できるようこれからも取り組んでまいります。

兵庫県/HYOGOグローバルリーダー育成プロジェクト~ひょうごリーダーハイスクールの指定~

 ※『HYOGOグローバルリーダー育成プロジェクト』の「高等学校探究活動の充実」を目指し、社会の課題発見・解決に取り組み、最先端の学びによりグローバルに活躍できる人材育成を目指す学校を「ひょうごリーダーハイスクール」として指定。

DXハイスクール(R6.7.8)

 

兵庫県立大学附属高等学校は、文部科学省から2024年のDXハイスクール(高等学校 DX 加速化推進 事業※1)に指定を受けました。全国で1,010校だけが指定されており、今後この指定をもとに、データサイエンスを取り入れた授業やICTを活用した協働的な学びを推進するための教室整備を進めていきます。

本校は、いち早く全教室にホワイトボードと短焦点のプロジェクターを設置し、ICTの日常づかいを進めてきましたが、特別教室においても複数のプロジェクターとホワイトボードを設置してグループでの話し合いを活性化するような設備にできるよう計画しているところです。今秋のオープン・ハイスクールではお披露目をしたいと考えています。どうぞご期待ください。

 

等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール) (mext.go.jp)

※1 高校段階におけるデジタル等成長分野を支える人材育成の抜本的強化を図るため、情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICT を活用した文理横断的・探究的な学びを強化する学校などに対して、必要な環境整備の経費を支援する事業。

アンブレラスカイ(R6.7.7)

 

 もう2か月前になりますが、文化祭のときの写真を取り出してきました。

 生徒の皆さんが企画して中学と高校が一緒になって実施したアンブレラスカイは、五月晴れの空を彩り、附属高校の独特のデザインの校舎にもマッチしてとても美しい風景を生み出していました。

 本来、雨や日差しを避けるときにしか使わない傘ですが、みんな一緒に空の下に並べたときには、美しくみえる。みんなが抱えている悩み事や心配事もこんな風に天日のもとに広げてみたら、風に吹かれてきれいに過去の思い出に変わっていけばいいのになぁと思ったりした七夕の今日です。

夏休みに向けて(R6.7.6)

 次の文章は、昨年の夏休み前に、私から附属中学校の皆さんにに送ったメッセージです。現在の附属中学2、3年生と附属出身の高校1年生の方が、読んだことがある!と思い出してくれればとても嬉しいですし、それとともに他の皆さんにも伝えたいメッセージなので、ちょっと長くなりますが、掲載します。まだ、夏休みまで少しありますが、考査が終わった今こそ読んでほしいと思っています。

 

40日の意味

  ゴールから逆算して日を送った経験はありますか? 例えば、試験前。テストまであと5日で、テスト範囲が10ページあるなら、1日2ページで範囲を終えることができます。

 部活動の大会前でも経験しているかもしれません。大会に出場するために必要な技術のレベルが1ランク上なのなら、そこに到達するためにどの程度の負荷をかけてどのくらいの期間の練習が必要なのかを考えて、メニューを考えて行くことになるでしょう。普段の学校生活では、そのような計画は先生が立て、日々を過ごしていくことが多いかもしれません。

 さて、夏休みの話です。夏休みのいいところは、そのような計画を自ら立てることができるところにあります。40日という日数は、実はかなりのことができる期間です。その与えられた期間をどのように過ごすかについて考えて過ごすのと、そうでないのとは大違いです。附属中学の中には、14日間のオーストラリア語学研修に行く人もあり、その異文化を体験する日々は、貴重な財産になると想像されます。それでも40日の夏休みは、その期間のおよそ3倍近くあるのです。ちなみに3泊4日の修学旅行なら、10回行ける期間でもあります。

 この夏休みを迎えるにあたって大切なことは、「何をするか」ということもありますが、その前に夏休み明けに何ができるようになっていたいかということを明確にイメージすることが第一です。たくさん考える必要はありません。むしろたくさん考えることは、焦点があいまいになるので、最もなりたい自分の姿を1つに絞ってイメージすることから始めてほしいと思います。それも40日でできることを考えて取り組んでみてください。

 最初にネタバレをするのもどうかと思うのですが、実は私はその目標をかなえることだけが大切だとは思っていません。むしろ目標に到達することがかなわない経験も大切だと思っています。ただ、なぜかなわなかったのか、目標の立て方が自分に合っていなかったのか、目標までのステップの刻み方が現実離れをして無理があったのか、あるいは目標に至るその過程で想定外のことが起きたのか(またはその想定外のことを予定に組み入れるような計画が立てられなかったのか)、などという振り返りができ、振り返りを生かした次の計画の立て方が上手になることがとても大事だと思っています。目標がかなったかどうかも大切ですが、目標を達成する方法を学ぶことは、次の成功への応用が効くことだからです。

 夏休み明けに描く自分の姿は、どんな姿ですか? まずは、わくわくするようなイメージをできるだけ具体的に思い描いてみましょう。そして、そこに到達するために必要なステップを考え、少しずつでいいので、毎日欠かさず計画を実践しましょう。計画がうまく立てられて、半分の20日くらいでイメージに近づいていくと、とても楽しくなっていきます。反対に計画どおりに行っていない場合は、途中で修正したり、計画を立て直したりする必要があります。アメリカ大リーグのエンゼルス大谷翔平選手のマンダラチャート※の例を出すまでもなく、夢をかなえる人はゴールまでのステップを繰り返し修正しながら近づいていく人です。実際皆さんの本当のゴールは、まだ10年、20年も先になる可能性が高いです。自分の本当のゴールの地点に立ち、そこからの長い目で見ると、この40日間の過ごし方がうまくいっても、いまくいかなくっても、どちらも貴重な経験になります。いずれにしても、そんな日々を楽しんで夏休みを送ってみてください。

 ※大谷翔平選手のマンダラチャート:9×9の合計81のマス目で構成され、中心のマス目に達成したい目標、その周りに目標達成に関連する要素を記入して自らの為すべきことを明確にする方法。大谷選手が実施していたことで有名になりました。詳しくはインターネットで検索してみてください。高校時代に記入した実物も掲載されています。(ちなみに2024年はドジャースですね)