総長・校長室より

総長・校長室より

中大連携授業や高大連携授業で最先端の学びを深める(R3.9.28)

 9月28日(火)、附属中学校2年生が、今年度から同じ兵庫県公立大学法人となった、芸術文化観光専門職大学と連携した中大連携授業を実施した。また、附属高校2年生は、兵庫県立大学の4つの学部(理学部、工学部、国際商経学部、社会情報科学部)の教員を講師に招いて高大連携授業を実施し、自分が希望する理科、数学、英語などの最先端の専門的な研究を熱心に学んだ。

 芸術文化観光専門職大学との連携は、同じ大学法人であることから、8月に文科省コミュニケーション教育推進会議で座長をされている平田オリザ学長に本校に来て頂き、中高の教職員を対象にした演劇手法を取り入れた研修会を実施したことから始まった。夏休み明けから、附属中学校の学校設定科目(本校独自教科)「コミュニケーション」の時間に、2,3年生を対象に平田知之先生から、協議・討論について講義を受けてきた。今回は、中学校2年生のディベートの集大成の発表としての授業で、生徒達は「コンビニに無人レジを導入すべきか」などについて熱心に討論し、堂々と意見を述べていた。コミュニケーション能力が、格段に身についていることを嬉しく思う。

 兵庫県立大学からは、中学校や高校に大学の教員を招いて、連携授業を実施しているのが本校の特色の1つである。本日は、県立大学から6人の教員に来ていただき、高校2年生の生徒が学びたいと思う6つの講座に分かれて、大学の最先端の研究や高校では学べない興味ある講義を1時間半にわたって受講した。理科の化学の講座は、本校の八重真治総長が県立大学工学部の教授として、研究室の大学院生2名と共に講師を勤め、受講した生徒達は「都市鉱山からのリサイクル」を通して化学の深い知識だけでなく、「化学工学は知る喜び、作る喜び、解る喜び」があり「社会とのかかわりとして、役に立つ、利益、安全」が重要であることも学んだ。今年度から見直しを図った高大連携授業は、生徒の目指す大学の学部選択や、将来目指したい職業などを決めるために役立ち、興味ある分野の最先端を学べる素晴らしい機会となっている。

 観光文化専門職大学とは、今後は中学校3年生を対象とした連携授業を実施し、11月のアートフェスティバルの劇で成果を発表することとなり、これまでにない演劇発表が楽しみである。

 高校2年生を対象とした兵庫県立大学との連携授業は、11月に今回と継続した形で実施し、さらに残り2回の連携授業は今回の学部以外からも教員を招いて、生徒が興味ある今回とは別の分野で最先端の科学技術やデータサイエンスなどを学ぶことになっている。

                                 校長 小倉 裕史