総長・校長室より

総長・校長室より

寄宿舎「黎明寮」に3つの学習室が完成し寮生の学力向上に活用(R3.9.25)

 令和3年度末に、寄宿舎「黎明寮」の男子寮と女子寮を一部改修し、中学生の入寮のための居住スペースが完成したが、その後寮の1階を改修して、3つの学習室が完成した。

 これまで、生徒達は夜中に寮の食堂を解放して学習室として使用していた。今回の学習室は、落ち着いた雰囲気での学習環境に心がけて整備し、Wi-Fiも使用できる環境とした。新学習指導要領における1人1台端末の使用した個別最適化の学習も可能とし、寮生に落ち着いた環境で意欲的に学習に励んでもらいたい。

 学習室Aには、個人机を35脚設置して、個別学習に活用することになる。また、学習室Bはには2人掛けの長机を20脚設置して、40人が座って後期の始まる10月からアフタースクールゼミで主に活用することとなる。学習室Cは、個別指導や講師控室などとして活用する。

 アフタースクールゼミは、寮生父母の会の主催で、兵庫県立大学理学部の学生を講師に招いて、理科(物理、化学、生物)、数学、英語の3教科を週に各1回寮での夕食と入浴後の90分間で実施する。実施方法は、寺子屋形式で問題集のわからないところを質問して教えてもらう形で学力向上を図る。寮生に募集したところ現在37名が受講希望して、理学部の学生7名が講師登録している。

 設置された学習室を効果的に利用して、寮生の学習習慣の定着と学力向上に繋がって欲しいと強く願っている。

 令和4年度から、附属中学生も本格的に入寮し、附属高校生とともに、寮においても中高一貫校として交流が進むことになる。現在は、コロナ禍で十分な生徒同士の交流ができない状況であるが、黎明寮がさらに生徒同士の交流が進み活性化することを強く願っている。

 今後附属中学校や附属高校への入学を目指す生徒の皆さんの中で、自宅からの通学が遠方のため難しい人には、10月の附属中学校の入学説明会や、11月の附属高校のオープン・ハイスクールで是非新設された学習室も見学して欲しい。そして、兵庫県下全域から本校で学びたい意欲ある人に黎明寮に入寮して頂き、素晴らしく楽しい寮生活を送って欲しい。

                                校長 小倉 裕史