総長・校長室より
3年間お世話になりましたー附属での経験は一生の宝物ー(R5.3.31)
令和2年4月にコロナ禍の中で、校長として着任し、生徒にも保護者の皆様にもご心配とご不安をおかけして申し訳なかった3年間だったと思います。
この間、県立大学からの支援を得ながら総長や教職員とともに、よりよい附属にするために、新コースの設置、明石看護看護キャンパスでの高校入試の導入、寄宿舎「黎明寮」の改修と学習室の設置、中学生の黎明寮への入寮開始、ふるさと納税制度による応援基金の設置、黎明寮でのアフタースクールゼミの実施などをすることができました。
生徒の本校への満足度も95%を超えて大変高く、附属中学校、附属高等学校ともに生徒にとって素晴らしい学び舎であってくれることを嬉しく思っています。
今年度卒業した高校3年生(27回生)は、国公立大学の後期試験まで頑張ってくれた生徒も多く、現役で、京都大学1人、大阪大学3人、北海道大学1人、神戸大学3人、岡山大学7人、広島大学2人、兵庫県立大学32人など、のべ87人(60.4%)(現役浪人の合計は95人)が国公立大学に合格してくれました。また、私立大学には早稲田大学3人、早稲田大学2人、同志社大学6人、立命館大学8人、関西学院大学7人など多数が合格し、兵庫県の公務員として就職して頑張ってくれる生徒も1人います。本当に、最後までよく頑張ってくれました。
今年11月には、創立30周年記念式典を挙行し、校訓「創進」の精神を受け継ぎ、今後さらに附属が素晴らしい学校になって欲しいと願っています。
今附属は桜で満開で、心地よい季節となりましたが、この度の異動で、私は県立小野高等学校長として転任することとなりました。また、高校の高見教頭先生も、県立龍野高等学校教頭として転任します。先日29日に、校長、教頭ともに引継ぎを行いました。武尾総長先生、中学校の安西教頭先生、東道事務長は留任です。
まだまだ、附属のことが気になって仕方がありませんが、附属のさらなる発展を心から願っております。附属での経験は一緒の宝物となり、一生応援団でいます。本当にありがとうございました。
校長 小倉 裕史
校長 小倉 裕史(県立小野高等学校長へ) ⇒ 校長 泉村 靖治(県立教育研修所教務部長から)
高校教頭 高見 宏樹(県立龍野高等学校教頭へ) ⇒ 高校教頭 井上 新悟(県立香寺高等学校教頭から)
令和4年度附属高等学校後期終業式並びに附属中学校修了式ー今年度を振り返り附属生として誇りをー(R5.3.23)
3月23日、令和4年度附属高等学校後期終業式並びに附属中学校修了式を行いました。総長式辞では、武尾総長から、①PDCAによる振り返り、②コロナ感染症、③防災、④戦争について話されました。校長挨拶では、①できることへの感動、②校歌に込められた思い、③創立30周年記念式典での事業、④本校の魅力の発信 について伝えました。(総長式辞、校長挨拶は後に掲載)
全校生で、初めて附属中学校と附属高等学校の校歌を歌うことができました。校長の私も2つの校歌を、精一杯歌うことができました。
生徒指導担当の、中学校の下田先生から新年度における感染症対策、高校の田中賢也先生から上級生になる自覚について話がありました。
中学生退場のあと、高校生には表彰式がありました。
明日から、長い春休みが始まりますが、総長や校長の話だけではなく、先生方から言われたことをしっかりと守り、さらにステップアップして、先輩として新年度を迎えてほしいと思います。
校長 小倉 裕史
【総長式辞】附属学校総長 武尾正弘
終業式・修了式にあたり、4つのお話をさせて下さい。
一つ目の話は、後期の振り返りです。
これから2週間ちょっとの春休みに入りますが、後期を振り返ってみて、自分が計画した目標が達成できたかどうか、まずチェックして下さい。中学の方では、以前にPDCAサイクルのお話をしたかと思います。まず、Plan・計画して、次にDo・実施し、さらにその結果をCheck・評価し、そこで出てきた反省点から次にAct・改善を行います。この春休みによいCheckとよいAct/Actionをして、次のPlanに繋げて下さい。
さて、二つ目はコロナ感染症についてです。
コロナ感染症もワクチンの普及やウイルスの弱毒化により、新規感染者数が減少しており、これからは注意しながらコロナと共存していく生活がはじまります。5月のゴールデンウィーク明けには、感染症2類から5類への変更が予定されています。具体的には、インフルエンザと同様の扱いになり、強制的に隔離したり、入院させたり、仕事を休ませたりしなくなります。平素の生活の中でもマスクをはずしての生活が戻ってくることになりますが、ウイルスが消えた訳でなく、感染するとただの風邪よりかなり重い症状に陥り、後遺症が残ることもあります。皆さん、今まで抑圧された生活をしてきたので、ついつい大声で騒いでしまいそうになりますが、知らず知らずにウイルスを放出する人があちこちに出てくることも頭に入れて生活してください。
三つ目は防災についてです。
冬の時期になると必ず、27年前に起こった1.17阪神淡路大震災と12年前に起こった3.11東日本大震災のことが追悼日を中心に盛んに報道されます。皆さんはご自身が直接、地震や津波を経験したことがないので、他人事のように思うかもしれません。実際、私は阪神淡路大震災の時には姫路で地震を経験しました。たかだか震度4でしたが、今まで経験したことのない激しい揺れで、ふとんの中で呆然としていました。しかし、同じ共同住宅に住んでいた東京ご出身の理学部の先生は、地震の最中に入口のドアを開けに行ったそうです。入口のドアが変形すると開かなくなって逃げられなくなるからです。このように緊急時に自分の身を守れるようにするには心の準備が重要です。皆さんのお家がどのような地域にあるか知っていますか?まずは、インターネットでハザードマップというキーワードで検索をかけて調べてみて下さい。家族が散り散りになった時にどこで集合するか決めていますか?ご家族に尋ねて下さい。これが防災の第一歩です。
さて、最後の四つ目ですが戦争についてです。
戦争は多くの人の命を奪うことになるので、絶対に許せないことです。現実にはロシアのように他国を武力で侵略する国もあります。しかし、戦争がなぜ起こるのか知ることが重要で、いろいろな国際情勢を理解する必要があります。現在、ウクライナで戦争が起こっていますが、仮にウクライナが、アメリカやヨーロッパの軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)に加盟したとすると、西側の核ミサイルがウクライナに配備される可能性もあります。かねてから、プーチンは、ウクライナに軍事施設が建設されたり、西側寄りの政府になったら怖いので神経を尖らせていました。その他にもウクライナを経由せずに天然ガスをヨーロッパに送りたいとか、クリミアにある黒海艦隊の軍事基地を維持したいとか、戦争を起こした理由はいろいろあります。1962年にキューバ危機という、第二次世界大戦後で最も核戦争に近づいた出来事がありました。旧ソ連がアメリカの喉元にあるキューバと言う国に核兵器やミサイルを持ち込もうとしました。アメリカはそれを阻止するためにキューバを海上封鎖しました。他国の領土であっても身近に核兵器やミサイルをおかれると困るのです。どのような理由があろうとも民間人が犠牲になる戦争は決して許されませんが、その裏にある、政治的、経済的、人種・民族的、あるいは宗教的な理由を理解することも重要です。本校も来年度から国際交流を復活させますので、ぜひ国際情勢をよく勉強して自分の立場や考えをしっかり持ち、真の国際人になれるように邁進して下さい。
【校長挨拶 概要】 校長 小倉裕史
WBCワールドベースボールクラシックは感動しましたね。一昨日のメキシコとの準決勝での村上選手の逆転サヨナラ2塁打、昨日のアメリカとの決勝では、3-2で最後は大谷投手が三振に打ち取って、14年ぶり3大会ぶりの世界一に輝きました。名シーンが何度もテレビやWebでも流れて、何度見ても感動します。
さて、I can doを直訳すると「私はすることができる」、別の読み方をすると、I感動です。他の人の活躍で感動するのだから、自分がすることができれば、「感動」です。
先月の高校3年生の卒業式も、先週の中学校3年生の義務教育修了式も、卒業生はマスクなしでの式に臨むことができました。さらに、中学校の義務教育修了式では、3年間で初めて全員で校歌を歌うことができました。これにも感動しました。
附属高校の校歌の歌詞には、1番から3番まで「めざせ世界のパイオニア」と出てきます。また、1番は、「我らは学ぶ 高き理想の学園に」、最後には「ああ附属高校 ここにあり」と結んでいます。
附属中学校の校歌の歌詞には、1番は「無限の未来を我らは創る 志し高くともに伸びゆく」、最後に「ああ附属中学校 誇りあれ」と結んでいます。誇りを持ってください。
高校の校歌も、中学校の校歌も、本校の生徒が作ったというのが、他校とは大きく違うところです。本校の先輩達が、深い思いを込めて校歌にしたと思います。今日はそれぞれの校歌を、1番のみ歌ってもらいますので、在校生として本校と校歌に誇りを持って、思いを込めて精一杯歌って欲しいと思います。
今年11月11日には、附属高等学校・中学校創立30周年記念式典を行います。その記念事業として、高校と中学校の校歌を録音し直して音源製作をします。また、この体育館の一文字幕は、現在は高校の校章しかなく古くなっていますので、中学校と高校の両方の校章を入れて新調します。そして、中高の交流広場を作る予定です。現在寄付を募って準備を進めていますので、楽しみにしておいてください。
さて、皆さんが知っているように、本校の魅力・特色は、3つあります。
1つ目は、県立大学との中高大連携教育です。2つ目は、理数教育です。3つ目は、国際理解交流です。英語に力を入れた学校行事をたくさんしていますが、本校にはタイ、オーストラリア、韓国の3カ国に姉妹校があり、アメリカへの語学研修も含めて3年前まで海外交流を実施していました。コロナ禍で3年間実施できませんでしたが、来年度から、中学、高校のオーストラリア交流、高校のタイ交流とアメリカの語学研修の3つを復活させる予定で準備しています。折角の機会ですので、多くの人に参加して欲しいと思います。来年度の高校2年生の研修旅行も台湾での実施で準備を進めて頂いています。本来の海外交流が実施できることも楽しみにしてください。
高校3年生の進路は、京都大学1人、大阪大学3人、北海道大学1人、神戸大学3人、岡山大学7人、広島大学2人を始め、兵庫県立大学32人を含めて、のべ87人が国公立大学に合格してくれました。何と6割を超えています。私立大学も、早稲田大学2人、同志社大学6人、立命館大学8人、関西学院大学7人などです。本当に、最後までよく頑張ってくれたと思います。
魅力や特色ある学校ですが、残念ながら全県の小学校や多くの中学校には、まだまだ本校の素晴らしさが知られていません。生徒の皆さんにお願いしたいのは、1つ目は、附属生であることに誇りをもってください、次に、母校の小学校や中学校に行って、先生達や後輩達に本校の魅力を一杯伝えて欲しいと思います。
高校2年生、中学2年生の皆さんは、いよいよ、附属高校、附属中学校のそれぞれの最高学年となります。後輩たちから憧れる見本になってください。
高校1年生、中学1年生の皆さんは、それぞれの中核学年として、附属を支えてください。何事にも精一杯頑張ってくれることを期待しています。
明日から、17日間の長い春休みになります。これまで以上に各自の判断と責任を持って行動して欲しいと思います。
附属中学校 義務教育修了式ー69人の高め合った集団が羽ばたきましたー(R5.3.17)
3月17日(金)、附属中学校義務教育修了式を行いました。中学校卒業は、6年間一貫教育の中間点なので本当のお祝いをするのは高校を卒業する時として、本校では令和2年度から義務教育修了式として実施しています。
卒業生は全員マスクなしで式に臨み、国歌と校歌はマスクを着用して斉唱しました。3年間で初めて歌う校歌を思いを込めて歌っていました。
武尾総長から、卒業生を代表して片山葵子さんが卒業証書を受け取りました。校長からの式辞は、最初は色々と伝えたいことがあって9分の長編でしたが、4分45秒に凝縮して思いを伝えました。(後に式辞の内容と当初伝えたかったフルバーションの式辞を記載しています)
中学校PTA会長の原田昌昭様から、生徒の3年間の苦労が労われ、教職員に対しては感謝のこもった温かい祝辞を頂きました。その後、代表の原田雅大さんから卒業記念品として移動式の本棚が送られる目録贈呈がありました。(写真掲載)
在校生を代表して福壽真侑さんから「在校生のことば」として先輩への感謝の気持ちのこもった言葉が述べられ、その後、卒業生を代表して定森佑夏さんから、「卒業生のことば」として、これまで3年間の苦労や思い出とともに、お世話になった先生1人1人への感謝の言葉が伝えられ、教職員は涙をこらえることができませんでした。
最初で最後の校歌斉唱も、大きな声で思いを込めて歌ってくれました。音楽担当の丸林先生が、ピアノの生演奏で、本当に素敵な感動の義務教育修了式となりました。
併設型中高一貫校として、中学校教職員だけでなく、高校教職員も一緒になって式に参加しました。
来年度から附属高校生として、高校から入学する高入生と切磋琢磨して、さらに成長して欲しいと心から願っています。
校長 小倉 裕史
【総長・校長式辞】(当初のフルバーションは最後に記載しています)
テクノの地に春の気配をただよわせるようになった今日の佳き日に、卒業証書を手にした十四回生 六十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。六年間一貫教育の中間点として、義務教育の修了をお祝いいたします。
コロナ禍による影響により、学校行事もことごとく中止や変更となり、思い描いていた学校生活とは全く違ったものになりました。そんな中でも3年間、良き仲間と共に切磋琢磨して勉強し、様々な学校行事でクラスの仲間と団結し、精一杯取り組んでくれました。
修学旅行では、「北海道はでっかいどー」の合言葉で、様々な体験をして「感謝・成長・メリハリ・楽しむ」の4つの目標を成し遂げてくれました。帰りの神戸空港の解散式で、シナリオにはない、仲間の委員や先生方に対して、感謝の気持ちを全員で述べてくれた姿に、熱い思いとなって心を打たれました。
アートフェスティバルでは、生徒会オープニングや、3年生の劇で工夫を凝らした発表をし、プロジェクト学習発表会で2年間の成果をまとめ、役割分担して発表した姿にも、集団として高め合う素晴らしい成長を感じました。
また、皆さんの中には、「数学・理科甲子園ジュニア」で準優勝して全国大会に出場したり、「はりま漫才グランプリ」で最優秀グランプリに輝いたり、FLLのロボットコンテストで全国大会に出場したり、様々な素晴らしい活躍をしてくれた人もありました。
しかしながら、それらの活躍を支えたのは、3年生の集団としての力です。全国学力調査の質問紙で、「友達と協力することが楽しい」「人が困っていたら助けたい」などの項目の値が際立って高かったことからも、みなさんが級友とともに、そして学年の仲間とともに学んでいることに、大きな意義を感じていることがわかります。みなさんが輝かしい活躍を生み出す集団でであったことを、誇りに思ってほしいと思います。
時間をかけて準備して努力した経験や、様々な大会で活躍した経験は、皆さんにとって大きな財産になっていると思います。本当に、よくやり抜きました。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことを忘れないでください。
皆さんの入学と一緒に本校に着任した私は、皆さんの3年間の頑張りや成長を感じることができて、本当に嬉しく思っています。また、最後の大切な義務教育修了式で、マスクなしの皆さんの顔が見られて、校歌を3年間で初めて式典で歌うことができることを大変うれしく思います。
皆さんは、義務教育を終えて、4月からは自らの責任で学ぶ高校教育へと移ります。「ウサギとカメ」の話を知っていると思います。「カメなりと、たゆまなければウサギ超ゆ」という言葉があります。カメであっても、たゆまない努力を忘れなければ、ウサギを超えることができる という意味です。「継続は力なり」を忘れないでください。
附属高校に進学後も、校訓「創進」の精神を継続し、一貫生としてさらに様々なことに挑戦し、活躍してくれることを期待しています。
保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様の義務教育課程修了を、心よりお慶び申し上げます。加えて、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。これからも、本校ならびに附属高校へのご支援を賜りますようお願いいたします。
六十九名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す高校生活に、前向きに努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。
令和五年三月十七日
兵庫県立大学附属学校総長 武尾 正弘
兵庫県立大学附属中学校長 小倉 裕史
【当初の式辞のフルバーション】
テクノの地に春の気配をただよわせるようになった今日の佳き日に、公私ともご多用の中、来賓として、PTA会長 原田 昌昭様、PTA副会長 嶋津 行康 様、定森 華奈子 様にご臨席を賜り、兵庫県立大学附属中学校 義務教育修了式をこのように挙行できますことは、大きな喜びです。
ただ今、本校における卒業証書を手にした十四回生 六十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
本校は併設型中高一貫校であり、卒業後は附属高校に入学することになります。今日は六年間一貫教育の中間点として、義務教育の修了をお祝いいたします。
皆さんは、3年前、コロナ禍による影響により、入学式ではなく「入学に関する説明会」での入学となり、2日間登校しただけで臨時休業が2ヶ月余り続きました。中学校生活に慣れないスタートで、学校行事もことごとく中止や変更となり、思い描いていた学校生活とは全く違ったものになりました。そんな中でも3年間、良き仲間と共に切磋琢磨して勉強し、様々な学校行事でクラスの仲間と団結し、精一杯取り組んでくれました。
イングリッシュスピーチフェスティバルでは、英語で自分の考えを堂々と伝える発表は素晴らしかったです。体育大会での中学校演技では、生徒会執行部が中心となって夏休み前から練習を重ね、一致団結した演技に感動しました。また、修学旅行では、3年ぶりに3泊4日の北海道で、「北海道はでっかいどー」の合言葉で、様々な体験をして「感謝・成長・メリハリ・楽しむ」の4つの目標を成し遂げてくれました。帰りの神戸空港の解散式で、シナリオにはない、仲間の委員や先生方に対して、感謝の気持ちを全員で述べてくれた姿に、熱い思いとなって心を打たれました。
アートフェスティバルでは、「輝笑~Enjoy this moment~」のスローガンのもと、すべての瞬間を輝く笑顔で楽しみたいという思いで、生徒会オープニングや、3年生の劇で、子供に4つの話を読み聞かせるという、工夫を凝らした発表をしたり、プロジェクト学習発表会で2年間の成果をまとめ、役割分担して発表した姿にも、集団として高め合う素晴らしい成長を感じました。
また、皆さんの中には、2年生の時に県教育委員会主催の「数学・理科甲子園ジュニア」で準優勝して全国大会に出場したり、3年生で、姫路市で開かれた「はりま漫才グランプリ」で最優秀グランプリに輝いたり、FLLのロボットコンテストで全国大会に出場したり、様々な素晴らしい活躍をしてくれた人もありました。
3年生の4月に実施した、全国学力学習調査の国語、数学、理科の結果は、全国平均を平均で20点以上も上回っていました。また、質問紙調査において「自分でやると決めたことはやり遂げる」「人が困っているときには進んで助ける」「人の役に立つ人間になりたい」などは、全国平均を10点以上うわまわり、「友達と協力するのが楽しい」や「自分と違う意見について考えるのは楽しい」「話し合い活動で自分の考えを深めたり広げたりしている」などは20点以上をうわまわっていたのは、素晴らしい結果でした。皆さんが学力の3要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」だけでなく、「学びに向かう力・人間性等」も、身に着けている証拠です。
時間をかけて準備して努力した経験や、様々な大会で活躍した経験は、皆さんにとって大きな財産になっていると思います。本当に、よくやり抜きました。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことを忘れないでください。
皆さんの入学と一緒に本校に着任した私は、皆さんの3年間の頑張りや成長を感じることができて、本当に嬉しく思っています。また、最後の大切な義務教育修了式で、マスクなしの皆さんの顔が見られて、校歌を3年間で初めて式典で歌うことができることを大変うれしく思います。
昨年12月に皆さんにアンケートしました、「学校生活は楽しかったか」という質問に対して、98%の人が「大変楽しかった」もしくは「楽しかった」と答えてくれました。本校が皆さんにとって素晴らしい学び舎であったことを嬉しく思います。また、皆さんがかけがえのない貴重な中学校3年間を過ごした附属中学校を、これからも先輩として支えて欲しいと願っています。
皆さんは、義務教育を終えて、4月からは自らの責任で学ぶ高校教育へと移ります。勉強も進度が速く、内容も難しくなります。みなさん「ウサギとカメ」の話を知っていると思います。ウサギとカメが普通に競争したら、ウサギが勝つのはあたりまえです。しかし、ウサギは負けるはずがないと油断しました。誰もが勝つとは思わないカメは、最後まで諦めなかったわけです。「カメなりと、たゆまなければウサギ超ゆ」という言葉があります。カメであっても、たゆまない努力を忘れなければ、ウサギを超えることができる という意味です。「継続は力なり」を忘れないでください。
附属高校に進学後も、新たなものを「創造」し、よりよい方向へ「進歩」する校訓「創進」の精神を継続し、一貫生としてさらに様々なことに挑戦し、活躍してくれることを期待しています。
保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様の義務教育課程修了を、心よりお慶び申し上げます。加えて、3年間にわたり、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。これからの3年間も本校ならびに附属高校へのご支援を賜りますようお願いいたします。
六十九名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す高校生活に、前向きに努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。
附属中学校で3年生を送る会を開催ークイズや思い出とともに「ありがとう」ー(R5.3.15)
3月15日(水)5,6時間目、附属中学校の3年生の義務教育修了式を控えて、1,2年生の中央委員と放送映像文化部を中心に企画して、1~3年生の縦割り班に分かれて、体育館で楽しい時間を過ごしました。
1年生からは、3年生に送る歌の歌詞をスクリーンに映して曲名を当てるクイズでした。先生の授業中に取り上げた歌や、先生のお気に入りの歌など様々登場した。全問正解の班もありました。
2年生からは、魔王から逃れるためにクイズに正解しようという設定で、附属高校に関するクイズが出されました。武尾総長は、何代目の総長か? 「2代目」とか、附属中が開校した時の定員は?「40人」とか、私には簡単に答えられましたが、さすがに、夢創館の2階のフロアーのタイルの数は何枚か?、「2500枚」とはわかりませんでした。そのあと、3学年団の先生方5人と安西教頭先生の6人が、順番にじゃんけん大会を行って、学年主任の岡山先生が優勝で、生徒たちは班ごとに各先生を応援して、大変盛り上がりました。
14回生の3年間をまとめたビデオを放送映像文化部が上映し、少し前の懐かしい顔に笑いが起こったり、お世話になった先生方からのビデオメッセージも心を感じました。サプライズで、2年前にお世話になった石本先生も駆けつけて、生徒たちは大喜びでした。
在校生から修了生にブックカバーのプレゼントがあり、会は安西教頭先生の講評で締めくくられました。
退場では在校生がアーチを作って送りました。在校生の至る所の「ありがとう」のメッセージが伝わりました。
17日の義務教育修了式まで残り2日となり、寂しい思いをしますが、高校に入学してさらに高入生と切磋琢磨して頑張ってほしいと願っています。
校長 小倉 裕史
附属高校で後期球技大会を開催ー光都サッカー場と体育館で大盛り上がりー(R5.3.14)
3月14日(火)、附属高校の後期球技大会を、本校近くの光都サッカー場と本校体育館で実施しました。
生徒会執行部が準備を重ね、光都サッカー場の人工芝の素晴らしい環境で男女のサッカー、本校体育館でドッジボールとバドミントンが実施されました。
現在のクラスでの最後の学校行事となり、生徒たちは球技大会を心から楽しんでいました。応援も、大声を出さずにできるようになり、最後まで手に汗握る試合をしていました。
生徒の楽しそうな元気な姿をたくさん写真に収めることができました。校長の私から表彰をして、高見教頭先生から講評を頂きました。思い出に残る1日になったことでしょう。お疲れ様でした。
校長 小倉 裕史
表彰クラス
ドッジボールの部 優勝:1年2組、準優勝:2年3組、3位:2年1組
バドミントンの部 優勝:2年3組A、準優勝:2年1組B、3位:1年5組B
男子サッカーの部 優勝:1年2組、準優勝:2年2組、3位:1年4組
女子サッカーの部 優勝:1年1組、準優勝:1年5組、3位:2年1組
附属中学2年生対象の校長理科実験を実施-ナトリウムの水との反応と中和反応による空き缶凹みに生徒たちは感動ー(R5.2.9)
2月9日(木)に、附属中学校2年生1組と2組を対象に、校長理科実験を行いました。
附属中学校の理科の柴原先生が、私の高校の教え子であることもあり、高校時代に一番思い出に残った実験を是非中学生にして欲しいと、前々から言われていたこともあり、理科教育にも力を入れて実験を多くしている本校の中t学校2年生を対象に、校長理科実験を行いました。
実験のテーマは「ナトリウムの単体とその化合物の性質」についてで、ナトリウムは単体の金属として日常に見ることはなく、化合物として存在している理由を、ナトリウムの性質から考察するといったものでした。
灯油に保存されているナトリウムをカッターナイフで切って、米粒大のものを、水を入れたビーカーに入れると、浮いて丸い球になって動き回って激しく反応することや、水で濡らしたろ紙の上に置くと炎を上げて燃え、発生した水素にマッチで火をつけると音を出して反応することなどを、9班に分かれて実験しました。
また、石灰水に希塩酸(うすい塩酸)を加えて二酸化炭素を発生させ、アルミにオウムの空き缶に下方置換で集めて、水酸化ナトリウム水溶液を入れて、空き缶の口をガムテープでふさいで、激しく振るとアッという間に空き缶が音を立ててへっこんで行くといった実験でした。酸性の気体である二酸化炭素が、水酸化ナトリウム水溶液と中和反応をして二酸化炭素が吸収されて、空き缶内の圧力が急激に減ることによって起こります。
生徒たちは、楽しかったと言ってくれました。高校で行う化学の分野の実験を中学生を興味深く熱心にやってくれたことで、理科に関する興味がさらに高まってほしいと強く思いました。無事に実験が成功し、生徒たちの感激にホッとしました。
校長 小倉 裕史
附属中学校で今年度最後の全校集会ー校歌を元気に歌って「創進」の精神でー(R5.3.6)
3月6日(月)の1時間目、附属中学校の今年度最後の全校集会が夢創館で行われました。
校長の私からは今年度の振り返りと、生徒の高い満足度を伝え、校歌を歌って義務教育修了式を迎えてほしいことを伝えました。
表彰伝達の後、2年生を中心とした生徒会執行部の各委員長から3月の目標を話してくれました。そのあと、全校生で附属中学校の校歌を歌いました。
本番ではさらに元気よく校歌を歌って3年生を送り出すとともに、残り少ない今年度を精一杯頑張ってほしいと思います。
校長 小倉 裕史
【校長挨拶の概要】
今年度最後の学年集会となりました。
今年度を振り返ると、新型コロナウイルス感染症の影響はありましたが、これまでより多くの学校行事が感染対策をしながら実施できたと思います。
3年ぶりに予定通り実施できた3年生の北海道への修学旅行や、工夫を凝らして実施したアートフェスティバル、そして3年生のプロジェクト学習発表会も2年生のポスターセッションも、本当にお疲れ様でした。
昨年12月に、前年度に引き続き1年生と3年生にアンケートを行いました。「本校に入学して良かったか」という質問に対して、「大変良かった」と「良かった」を合わせて、3年生は94%、1年生は96%でした。
中学校生活が楽しいかというアンケートについても、3年生も1年生もほぼ全員が「大変楽しい」または「楽しい」と答えてくれました。
附属中学校が、皆さんにとって満足のいく学び舎になっていることを嬉しく思います。
一番の思い出はという項目は、1,3年生とも1位が学校行事、2位は、3年生は部活動、1年生はガイダンスキャンプを含めた探究活動、3位が3年生は生徒会活動、1年生は部活動と続いています。昨年度のアンケートであった、海外交流は3年間海外に行き来できなかったので、さすがにありませんでした。
本校を選んだ一番の理由は、3年生は1位が「併設型中高一貫校」であるからで、1年生は「兵庫県立大学と連携し中大連携授業がある」と答えてくれています。
より魅力的な学校にするための取組は、3年生が「国際交流の機会を増やす」、1年生が「附属高校の生徒との交流を増やす」と答えてくれています。
今年度は2年生には調査をしていませんが、併設型中高一貫校であり、県立大学と連携した取組はもとより、本校には海外に姉妹校がタイ、オーストラリア、韓国の3か国にあり、高校ではアメリカの語学研修もあります。3年間全く海外には行けませんでした。すべての再開は難しいですが、高校でのアメリカの語学研修、中学生と高校生のアースとラリア、高校生のタイとの海外交流の準備を進めているところです。また、来年度の高校2年生の研修旅行(修学旅行)も海外で計画を進めています。皆さんが中学校または高校で海外交流を実施できることを楽しみにしておいてください。
3年生は、高校の1年生ではCSコースかFSコースに分かれるので、希望を聞いて編成会議を行います。どのコースであろうとも、大事なのは高校を卒業するときにどんな進路に進むかです。
3年生はもうすぐ附属中学校を卒業することになりますが、本当に心からお祝いできるのは、附属高校を卒業する3年後です。6年間の一貫教育の半分を終えた通過点であり、卒業証書も渡しますし、お祝いのメッセージも伝えますが、卒業式とは言わずに、「義務教育修了式」という名前で今年も実施します。市町組合立の中学校は明後日8日が卒業式ですが、本校は17日に実施します。
他校の生徒は、卒業式を終えていますが、本校の3年生は今週末の3月11日には、合格者説明会に参加します。本校のことを知らない高入生に向けた説明も多いですが、中学校と高校は違うことも多いので、高校に入学後の目標や決意をしっかりと持つ日にしてください。
一方で附属中学校で頑張った3年間は大いに讃えたいと思います。そこで2年前から、中学校で特に優秀な成績を収めた人や部活動で県大会で優勝や近畿大会や全国大会出場など、素晴らしい顕著な功績を収めた人を、附属中学校の頑張りを讃えて、学校賞を総長と校長連名で、賞状とメダルを贈ります。また3年間、欠席も遅刻も早退もなく皆勤で出席した人に、皆勤賞を贈ります。皆勤賞は、他のどんな表彰よりも素晴らしいと思います。
先日2月28日に、附属高校の卒業式が行われました。皆さんには出席してもらえませんでしたが、高校1~3年生が本校の体育館に入って行いました。
附属中学校の義務教育修了式も、中学校1~3年生が体育館に入り、3年間で初めて歌を歌うことになります。歌いたくでも歌えなかった先輩たちの分も、附属中学校の校歌をしっかり歌って修了してほしいと思います。
校歌の中に、1番は「無限の未来を我らは創る 志し高くともに伸びゆく」、2番は「輝く明日へ我らは進む 志高くともに究める」、3番は「理想の世界を我らは拓く 志高くともに羽ばたく」とあります。本校の校訓「創進」の精神を表していると思います。自分を励ます思いで、校歌を歌ってほしいと思います。
一人ひとりが、本校で身に着けた「創進」の精神を忘れず、残りの中学校生活や、附属高校も含めた本校での生活を頑張って欲しいと願っています。
附属高等学校第27回卒業証書授与式を挙行ー144名が巣立ちましたー(R5.2.28)
2月28日(火)、附属高等学校第27回卒業証書授与式を挙行しました。高校1~3年生全員が体育館に入場し、兵庫県立大学学長の太田勲様と、PTA会長の大前貴之様から祝辞を頂き、卒業生144人は、新成人として卒業をしていきました。基本的にはマスクを外した卒業式を実施することができ、最後に生徒の顔をしっかり見て送り出すことができてうれしく思います。
卒業生たちは、コロナ禍の中でも、できることを3年間精一杯頑張ってくれたと思っています。
式終了後に、第28代生徒会執行部全員が、職員室に来て感謝の気持ちを熱く語ってくれました。名残惜しいのか、卒業式が終わっても、夕方まで学校に残る卒業生も多くありました。一貫生の中には、中学校校舎まで行って、附属中学時代に3年前にお世話になった先生方にもお礼を伝えていました。
成長した姿で、まだ母校を訪ねてください。卒業おめでとう。
校長 小倉 裕史
【総長・校長式辞】
テクノの地に春の息吹が満ち始め、躍動の気配が感じられる今日の佳き日に、公私ともご多用の中、御来賓として西播磨県民局長 渡瀬 康英 様をはじめとする地域の関係者、兵庫県立大学学長 太田 勲様、理事兼副学長 樋口芳樹様をはじめとする大学関係者、同窓会長 岡田慎平様、高校PTA会長 大前貴之様をはじめとする学校関係者の皆様にご臨席を賜り、兵庫県立大学附属高等学校 第二十七回卒業証書授与式をこのように挙行できますことは、大きな喜びです。
ただ今、本校における全課程を修了し卒業証書を手にした百四十四名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
皆さんは、3年前、コロナ禍による影響により、入学式ではなく紅白幕もない「入学に関する説明会」での入学となり、2日間登校しただけで臨時休業が2ヶ月余り続きました。学校生活に慣れないスタートで、学校行事もことごとく中止や変更となり、思い描いていた高校生活とは全く異なったことと思います。
本校は、兵庫県立大学の附属学校として、また併設型中高一貫校として、兵庫県立大学との連携教育、理数教育、国際理解教育の3つの魅力・特色がありますが、海外での国際交流も全くできない3年間でした。そんな中でも、次第に学校行事も実施できるようになり、皆さんは、できることを精一杯考え、積極的に取り組んで成長しました。
思い出に残る研修旅行も、日程と行程を変更し2泊3日となりましたが、3年生の4月に沖縄・宮古島へ無事に行くことができ、日頃できない貴重な体験をする皆さんの輝く姿を見ることができました。
また、皆さんを中心とした第二十八代生徒会執行部も、先輩からの引継がない状況の中で二年ぶりの球技大会などを実施したり、中学校生徒会と連携して中高合同新聞を発刊したり、これまでの附属の伝統の継承と、新たに今だからできることを検討して頑張ってくれました。文化祭では、「αーMuse(ア ミューズ)」のテーマでみんなが楽しみ一手間加えた+αとなるように工夫して、キッチンカーを手配するなど、先輩達ができなかった分も、精一杯頑張ってくれたことに感謝しています。皆さんの入学と一緒に本校に着任した私は、皆さんの3年間の頑張りや成長を感じることができて、本当に嬉しく思っています。また、最後の大切な卒業式で、マスクなしの皆さんの顔が見られることを大変うれしく思います。
卒業後は、それぞれが異なる進路へと進み、異なる人生を歩むことになりますが、人生の宝は何でしょうか。今NHKの大河ドラマで「どうする家康」が放映され、徳川家康の今までとは違った生き方が注目されていますが、豊臣秀吉と徳川家康のエピソードで、豊臣家と徳川幕府の違いを紹介します。
ある日、関白・秀吉が、諸大名の前で、「わしは、天下の有名な宝を、ほとんど集めた」と言って、指を折りながら刀や茶碗の名を挙げ、自慢を始めました。やがて、徳川家康に向かって、「そなたの、秘蔵の宝物は何か」と問いかけました。家康の答えは意外でした。「ご存じのように、私は三河(今の愛知県)の片田舎で育った無骨者ですから、珍しい宝物は持っておりません。ただし、私のためならば、火の中、水の中へも飛び込み、命懸けで働いてくれる部下を五百人ほど持っております。この五百人を召し連れると、日本中に恐ろしい敵はありませんので、この部下たちを第一の宝と思って、平生、秘蔵しております」と答えました。さすがの秀吉も、顔を赤らめて、一言も返事ができなかったと言います。これは、秀吉と家康の考え方の違いをハッキリ表すエピソードです。二代目で滅びた豊臣家と、三百年も続いた徳川幕府の違いとなって、歴史に刻まれているように思います。
皆さんは、本校の温かい先生方や保護者に励まされ、附属高校での三年間を、良き仲間とともに勉強し、部活動でともに励ましあい、学校行事で団結して取り組んだ素晴らしい仲間という宝を、身に着けたと思います。寄宿舎「黎明寮」で過ごした仲間も宝です。
昨年十二月に皆さんにアンケートした「学校生活は楽しかったか」という質問に対して、97%の人が「大変楽しかった」もしくは「楽しかった」と答えてくれました。本校が皆さんにとって素晴らしい学び舎であったことを嬉しく思います。
一人ひとりが大人として、本校で身に着けた校訓「創進」の「新たなものを創造し、よりよい方向へ進歩する」精神を忘れず、世界に羽ばたくパイオニアとして活躍してくれることを願っています。
昨年民法が改正され、新成人として卒業する初めての卒業式となります。新成人に対しては保護者と言う言葉はもう正しくありませんが、これまでお子様を励まし支えてこられました保護者の皆様、お子様のご卒業を心より祝福申し上げます。また、一貫生は六年間、高入生は三年間にわたり本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。これからも、本校へのご支援を賜りますようお願いいたします。
皆さんが人生の中で、かけがえのない高校三年間を過ごした母校は、来年度創立三十年となり、十一月十一日には創立三十周年記念式典を行います。母校がこれからも皆さんの心の支えであり続けることを願っています。
百四十四名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す新しい世界で常に誠実さをもって努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。
令和五年二月二十八日
兵庫県立大学附属学校総長 武尾 正弘
兵庫県立大学附属高等学校長 小倉 裕史
附属中学校入学者選考の実施ー大雪の中で遅刻者もなく無事に終了ー(R5.1.28)
1月28日(土)、附属中学校の入学者選考試験が無事に実施されました。
異常気象の大雪の中で、JRの間引き運転などもありましたが、神姫バスの臨時便にも十分に対応いただき、遅刻者もなく無事に実施できました。受験者の保護者の皆様も、前日から心配の連続であったと思います。
前日からの雪かきに続き、当日の寒さのあまりエアコンが十分に効かないため、検査中にガスストーブを急遽設置するなど、中高の教員も受験者のためにできるだけの配慮を致しました。
こんな雪の中での入試は、本校始まって以来かと思います。
70人定員で、出願者数は202名でしたが、当日の辞退などもあり受験者数は185名で、倍率は2.64倍です。
算数と社会の分野の検査Ⅰ、理科と国語分野の検査Ⅱに加え、午後から集団面接を行いました。寒い中でも、小学生が一生懸命に取り組んでいました。
合格者発表は、2月2日(木)10時からです。
本校の中学校だけでなく、高等学校も他校になり魅力ある取組をしていますので、万一今回の結果が残念であっても、高校から再度チャレンジして本校で頑張ってほしいと願っています。
校長 小倉 裕史
10年ぶりの大雪ー臨時休校後の雪と戯れる生徒たちー(R5.1.26)
1月25日(水)は10年ぶりの大雪となり、大雪警報のために臨時休校となりました。
1月26日(木)は、多くの雪が残る中、バスが遅れる中でも、中学生も高校生徒も元気に登校しました。バスの遅延により遅れた生徒も多くあったので、中高とも2時間目からの通常授業を行いました。
高校3年生の一貫生の生徒の中でも、「6年間通ったけれども、こんなに雪がたくさん降ったのは初めて。」と、大雪に驚きながらも雪を触りながら話してくれました。高校3年生は、明日から自宅学習となる最終日に、一番の大雪となり、思い出に残ることでしょう。
休憩時間には、雪だるまをつくったり、雪合戦をしたり、中学生も高校生も珍しい大雪と戯れる姿に、ほのぼのとした懐かしい思いを感じました。
28日(土)には、附属中学校の入学者選考試験が行われるため、生徒たちは、学校前の大階段や駐車場の雪かきもしてくれました。受験する小学生が、安心安全に頑張ってほしいと願っています。
校長 小倉 裕史