校長たより

2023年5月の記事一覧

オオムラサキ

先日、ある専門学校の方が西高に来られて、名刺交換をする機会がありました。その際に、西高のマスコットキャラクター「にしたん」が話題になりました。「にしたん」は、オオムラサキをモチーフにしています。

オオムラサキは、タテハチョウ科最大種の蝶で、1957年日本昆虫学会によって国蝶に指定されました。日本全土に生息していますが、雑木林の減少により絶滅の危機に瀕しています。

西高では、県立丹波の森公苑からオオムラサキの幼虫を提供していただき、それらをケージで育てています。実際にケージを覗いてみると、元気に動き回る幼虫と、葉っぱのようなさなぎがいました。写真は5月24日(水)に撮影したものです。

県立丹波の森公苑のホームページ「国蝶オオムラサキの舞う里山づくり」(https://www.tanba-mori.or.jp/project/oomurasaki/)には、オオムラサキについての詳しい情報があがっています。5月から6月にかけて、幼虫からさなぎへと変態するそうです。成虫のオスは、鮮やかな青紫色の翅を持っているとか。成虫になるのが楽しみです。

ちなみに・・・茨城県下妻市には、オオムラサキを萌え擬人化したマスコットキャラクター「シモンちゃん」というのがいるようです(著作権の関係で画像は掲載できません)。

 

 

 

 

 

 

HAP体験

12日(金)と13日(土)の2日間、1年生が県立嬉野台生涯教育センターでオリエンテーション合宿を行いました。私は今回も出張が重なってしまい、一緒に行くことができませんでした。本当にごめんなさい。

13日(土)午前中のHAP体験だけ、見に行くことができました。行事特設ページに詳細な記事が掲載されていますが、とても印象的だったので、改めて記事にします。

HAPとは、Hyogo Adventure Project(ひょうご冒険教育)の略称です。冒険を通してチャレンジ精神や思いやりの心を育み、こころ豊かでたくましい人間の育成を目指します。

ハイエレメントは安全面が心配でしたが、細心の注意が払われた設計と指導が行われていました。ファシリテーターの方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

より高い場所へ踏み出す勇気も立派でしたが、途中で断念する勇気も必要だと感じました。活動の様子を見ていると、途中で諦めることを非難する雰囲気は全くなく、皆で温かく励まし合いながら取り組んでいました。

最後に少しだけジャイアントシーソーを体験しましたが、これがなかなか難しい!1年生の皆さんは、お互いに意見を出し合いながらクリアしていて、本当にすごい!

トビタテ!留学JAPAN

3年生の宮垣さんが「トビタテ!留学JAPAN」の選考に通過し、8月1日から1ヶ月間、奨学金を受けて留学することが決まりました。

「トビタテ!留学JAPAN」とは、文部科学省が民間企業・団体等と連携し、オールジャパンで取り組んでいる留学促進キャンペーンです。詳しくは、トビタテ!留学JAPAN公式ホームページ(https://tobitate.mext.go.jp/)をご覧ください。

9日(火)の放課後、直接校長室まで報告に来てくれました。その時に、応募書類(オンライン申請)を見せてもらいました。

応募理由や留学の概要、探究活動・アンバサダー活動・エヴァンジェリスト活動について、夢や将来の展望、自己PRなど、実に多岐にわたる内容が詰まっていました。6,000字にも及ぶ文章を読んで、宮垣さんの志の高さと熱意に感動しました。

留学中は、K-POP ART SCHOOLが実施するレッスンを受け、オーディションを4回程度受ける予定だそうです。宮垣さんの希望に満ちあふれたキラキラと輝く瞳を見て、私も元気をもらいました。今回の留学が「輝く地域の星」への大きな一歩となることを、心から願っています。

丹波布

氷上西高校校長室のテーブルの上には、大きなテーブルマットが置いてあります。渋い色の縞模様の布ですが、これが何なのかは謎でした。

先日、丹波市役所の方が校長室に来られたとき、その謎が解けました。「大きな丹波布ですね。これはかなり高価なものですよ」「丹波布?」「道の駅あおがきにある丹波布伝承館に行ってみるといいですよ」というわけで、ゴールデンウィーク中に行ってみました。

丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地(氷上西高校がある地域)で盛んに織られて愛用された、手つむぎ・草木染め・手織りの織物だそうです。平成5年には、兵庫県伝統的工芸品に指定されています。

手でつむいだ糸と紡績機でつむいだ糸は、明らかに違っていました。手でつむいだ糸には、柔らかさや温かみを感じました。また、何でも染色の素材になるそうですが、その中に「丹波栗の皮」があることに驚きました。

丹波布伝承館では、全く無知な私に対し、とても丁寧に説明していただきました。刺激的な良い学びとなりました。ありがとうございました。

余談ですが・・・丹波布伝承館を出ると、焼き栗の屋台がありました。思わず買って食べました。秋の栗のシーズンも楽しみです。