日誌

万葉の庭(3)楝(おうち)の花

大きな楝(おうち)の木が花をつけています。

薄紫の小さくやさしい花で、5弁の花びらがあります。万葉集には4首詠まれています。



歌意は「亡き妻が眺めていた楝(おうち)の花はもう散ってしまうでしょう。私の涙はまだかわくことがないのに」。太宰府の長官、大伴旅人の妻の死に際し、部下であっ山上憶良が献上した歌だといわれます。