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人と自然科 農業クラブ全国大会熊本大会に出場 農業鑑定競技会 優秀賞受賞

 10月24日(火)~26日(木)『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と称される、令和5年度日本学校農業クラブ全国大会令和5年度熊本大会が開催され、本校人と自然科からも意見発表会で県大会、近畿大会ともに最優秀賞を受賞した生徒が近畿ブロックの代表として、農業鑑定競技会で県大会を1位、2位通過した2名の生徒が兵庫県連盟の代表選手として出場し、農業鑑定競技会に出場した生徒が見事優秀賞を受賞しました。

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)に関する記事はこちら

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)に関する記事はこちら

第71回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しましたに関する記事はこちら

 競技会前日、新幹線で熊本に乗り込みます。町中くまモンに溢れていました。

 まずは意見発表会。会場は八千代座。明治43年に建設された芝居小屋で、国の重要文化財にも指定されており有名な歌舞伎役者さんも毎年訪れ公演を行う、由緒ある建物で全国大会意見発表会が開催されました。

 24日(火)は開会式とリハーサルです。全国9つのブロック大会を勝ち抜いた代表が集い、開会式では歓迎のつどいとして地元山鹿市の伝統である『山鹿灯籠踊り』が鹿本農業高等学校の生徒により披露され、生徒実行委員長から熊本県の魅力や選手への激励に関するあいさつがありました。

 

 そして明日に向けたリハーサル。マイクの音量や高さなどを確認しました。

 

 いよいよ大会二日目、本番です。早朝から河川敷で最後の調整を行いました。河川敷での朝練・・・まるでスポーツの大会前のようですね。準備万端で会場の乗り込みました。

 

 そしていよいよ本番。タイムは6分56秒。(7分を超えると減点となります)これまで数え切れないほど練習、本番を繰り返してきた中で一番素晴らしい、悔いのない発表を行うことができました。 最後にこれまで約7ヶ月間二人三脚で頑張ってきた先生と記念写真を撮りました。

 ちなみに今回の全国大会で発表した意見発表は11月4日(土)に郷の音ホール駐車場で開催されます、第49回さんだ農業まつりのステージにて聞くことができます。ぜひお越し下さい。

第49回さんだ農業まつりチラシ.pdf

  次に農業鑑定競技会です。会場は熊本県立熊本農業高等学校体育館です。この日に向け、大会運営校の熊本農業高校の生徒が、モニュメントやカウントダウンボードを作成してくれていました

 大会では校内大会、県大会を勝ち抜いた全国のクラブ員が1000人以上集まります。競技は8つの分野に分かれ競技を行います。有馬高校からは分野園芸に出場しました。選手以外は立入禁止。中の様子が全く見られないので、以下2年前に有馬高校で開催、運営した県大会の様子を参考にご覧下さい。

 2年前に有馬高校が運営した県大会農業鑑定競技会に関する記事はこちら

 競技後2人を直撃インタビュー。今年はかなり難しかったとのこと。昨年も全国大会に参加している生徒に聞いても、比べものにならないほど難易度がUPしたとのことです。でも悔いのない戦いができたとすっきりした表情でした。

 そして一晩経って・・・最終日は、全ての競技に出場した選手、引率職員約4000名が大会式典会場である熊本城ホールに集結します。

 

  やっぱり出てきました・・・特別ゲストのくまモンと一緒にくまモン体操をみんなで踊った後、各都道府県連盟記の入場、日連会長や文部科学大臣、農林水産大臣の名代の方からあいさつがあり、いよいよ結果発表です。

 

 いよいよ結果発表。最優秀賞者の名前が呼ばれ、その場にスポットライトが照らされます。結果は目標であった日本一は逃しましたが、農業鑑定競技会に出場した1名が見事優秀賞を受賞することができました。一方、意見発表会に出場した選手は惜しくも入賞を逃しました。『最優秀賞をとって熊本城ホールの大舞台で最優秀賞者発表をしたかった・・・でも最高の発表ができたので悔いはありません』とのこと。3人とも全国大会の舞台で有馬高校人と自然科の名を上げてくれました。本当にありがとう。

 そして大会旗が熊本県から次期開催県へと引き継がれ、最後はFFJの歌。全国の農業高校生が歌える歌を全員で清聴し、大きな拍手の中大会は幕をとじました。

 

 ちなみに来年度の全国大会開催県は岩手県です。1.2年生の皆さん、先輩の活躍に負けないように頑張りましょう。そして中学生の皆さん。是非人と自然科に入学して、農業高校の甲子園で全国優勝を目指してみませんか?

 人と自然科に入学してくれるのを、生徒も農場の先生も、みんなで心から待っています。

人と自然科 農業先進地見学を実施しました 後半(県農林水産技術総合センター サンパティオおの)

 10月19日(木)に人と自然科2年を対象に実施した農業先進地見学(バスセミナー)もいよいよ後半戦です。

 農業先進地見学を実施しました 前半((株)ネクストファーム見学)に関する記事はこちら

  午後最初に訪れたのは、県農林水産総合技術センターです。兵庫県の農業振興のために、品種改良や生産、加工技術の開発などに取り組んでいる、まさに兵庫県の農業拠点施設です。

 まずは施設など概要説明を全体で受けました。センターの役割の他、気候変動によりイネの品質が低下している中、兵庫県が独自に品種改良したイネの説明や病害虫の防除技術など、サンプルを見せていただきながら説明を受けました。

 そして2班に分かれ、今回は 野菜・花等施設園芸関係の研究施設と病害虫防除に関係する拠点施設の見学を行いました。

 まずは野菜・花等施設園芸関係の研究施設。技術総合センターで開発したイチゴの新品種の紹介や夏の高温などに対応したイチゴやシネラリアなどの栽培技術について説明をうけ、実際に施設も見せていただきました。実験区と対象区の生育の違いに生徒は関心を持っていました。

 そして病害虫防除に関係する拠点施設の見学では、近年整備された病害虫高度診断防除研究拠点施設を特別に見学させていただきました。県内各地の農場で発生した病害虫で、判断が付くにくい症例の場合、この施設に持ち込まれ、診断・同定されます。さらにデータベース化し、県内各地にある試験場に共有することで、早期発見、早期対応できるという役割も持っています。

 施設内にはPCR検査ができる高額機器など、最新の機材が整っており、生徒は興味を持って見学、質問を行っていました。

 兵庫県の農業の最先端技術を知ることができた素晴らしい時間でした。県立農林水産総合技術センターの皆さま、お忙しい中本当ににありがとうございました。

 そして最後の見学・研修先はサンパティオおのです。兵庫県の真ん中に位置する小野市にあり、特産品であるイチジクを中心に200件以上の農家が農産物を持ち寄る農産物直売所です。最近隣接するヒマワリの丘公園に巨大な遊具が新設され、週末大人気スポットとなっています。この日もコスモスが咲き誇り大勢の地域の方が訪れていました。

 まずは店長さんから、直売所の概要について説明いただきました。店頭に並んでいる野菜はほぼ全て市内で生産されたもの。そして特産のイチジクのジェラートやケーキなど加工品も市内産の農産物を使ったものがほとんどです。毎月様々なイベントを開催し集客を行い、阪神地域からもお客様が来店されているようで、地域の農家さんの収入増に貢献することを目的としています。

 生徒は実際に販売所を見学し、商品を手に取り、学校で販売している価格と比較したり、どのような加工品が開発されているのかを学んでいました。

 授業でも学んでいますが、これからの農業は6次産業の時代。生産だけでなく販売、加工を行い収益を上げるのがスタンダードになってきています。実際に現場で6次産業を学ぶとても良い機会となりました。サンパティオおのの皆さま、ありがとうございました。

 今回実施した先進地見学では、普段学校での座学で学んだ内容を実際に自分の目で確かめることができた、大変有意義な時間となりました。今回見学させていただき、ご説明頂いたいた施設担当者の皆さま、そして全面的にバックアップいただいた阪神農業改良普及センター様、本当にありがとうございました。

人と自然科 農業先進地見学を実施しました 前半((株)ネクストファーム見学)

 10月19日(木)人と自然科2年生を対象に農業先進地見学(バスセミナー)を実施しました。阪神農業改良普及センター様のバックアップをいただき開催したこの事業は、学校施設では学ぶことのできない先進的な農業の生産現場、農業普及の拠点のとして設置された公共施設の見学を通じて実社会と農業のかかわりなど見識を深めることを目的として行っています。

 今年度の研修先は(株)ネクストファーム、県農林水産技術総合センター、サンパティオおのの3か所です。快晴という絶好の研修日和のなか、大型バスに乗り込み出発です。

 

 最初の研修先は(株)ネクストファームです。ひょうご次世代施設園芸モデル団地として平成27年に整備されたこの施設は、敷地面積8.2ha、中玉トマト、ミニトマト合計9万本を栽培している巨大トマト生産施設です。オランダ式連棟型温室が圧巻ですね。施設概要など簡単な説明を受けた後、いよいよ施設の中に入ります。病気や害虫を持ち込まないようにエアーシャワーを浴びて入ります。


 担当の方から環境制御技術、栽培、作業管理体制、販売状況などの説明を受けました。施設はICT技術により気温、や湿度、二酸化炭素濃度、日射などを自動で制御し、作物の生育環境を最適化して生産性の向上や合理化を図っています。特に印象的だったのは二酸化炭素の制御です。通常の濃度は400ppmですが、栽培区域ではトマトの光合成により200ppmまで減ってきます。これを400ppm以上に戻し、生育促進、収量増につなげていくのだそうです。

  栽培しているゾーンの扉も特別に開けてはみせてもらいました。先が見えない光景に驚きです。8月に定植し、翌年7月まで収穫が続きます。トマトは20m40段まで成長、枝を斜めに倒しながら栽培していきます。

 収穫後の調整、袋詰めも機械化と人力を組み合わせた体制で、まるでトマト工場のように見えます。ちなみにこの施設は、適正に農業を生産している国際的な指標である『GGAP』も取得しており、食品衛生、労働安全、環境保全など全てにおいて基準を満たした取組みを行っています。。


 他にも溶液タンクや防除機などを見学し、試食もさせていただいた後は・・・

 この施設の特徴である、バイオマスエネルギー(木質チップ)を利用したボイラー施設も見学しました。燃やしてお湯を沸かし暖房に使用するのと同時に、発生した二酸化炭素は温室内に送られ、環境制御にも使用されます。ちょうど木材チップが供給されている瞬間も見ることができました。

 研修1カ所目から充実した研修となりましたね。ネクストファームの皆さまありがとうございました。

 ネクストファームを出た後、2カ所目は県農林水産技術総合センターへ向かいます。その前にお昼ご飯。センターの隣にある県立農業大学校でお昼ご飯をとらせていただきました。そしてお昼休みには学校の施設内を見学させていただきました。

 ちなみに県立農業大学校には有馬高校人と自然科からも毎年進学しており、この日も頑張っている先輩と出会うことができました。そして午後の研修前には昼食会場に先輩が訪ねてこられ、農大で開催される収穫祭の案内、さらには農業大学校の説明もして下さいました。様々な場所で先輩の活躍が見られ本当に嬉しいですね。

R4 人と自然科 進路実績はこちら.pdf

 いよいよ研修は午後のプログラムに移ります。続きは後半で報告します。

 農業先進地見学を実施しました  後半 (県農林水産総合技術センター サンパティオおの)に関する記事はこちら
 

人と自然科 令和5年度農業クラブ後期総会開催

 10月13日(金)講義棟にて人と自然科の1~3年生の生徒全員が集まり、令和5年度有馬高校農業クラブ後期総会が開催されました。

 学校農業クラブとは、全国の農業系高校で農業を学ぶ生徒が全員所属している組織で、農業を学ぶ人と自然科の生徒も全員農業クラブ員です。農業に関する授業や実習はもちろんボランティア活動や、学習の成果を競い合う競技会など、活動は多岐にわたります。また生徒会と同じように農業クラブ会長をリーダーに構成される本部役員が、人と自然科をまとめる役割を果たしています。

  前期副会長による開会のことばの後・・・

 

 まずは本日をもって農業クラブの職を終える前期会長より挨拶がありました。

 1年前、この場所で不安な気持ちとたくさんの希望をもちながら前会長から単位クラブ旗を引き継いだ時のことを思い出し、1年間県内の農業高校生との交流や校内外でのイベント運営などをとおして自分自身が成長でき、そして農業クラブと人と自然科のことを好きになれた・・・と1年間を振りかえっていました。最後にともに活動してきた役員への感謝、さらに1.2年生に向け、有馬高校農業クラブ、人と自然科がさらに盛り上がるように期待します。頑張ってください。とエールがありました。

 次に成人代表あいさつ。校長先生から、日頃の実習はもちろん、農業クラブ各種競技会やフラワーアレンジメントでの活躍に対し『皆さんをいつも誇りに思っています』という言葉をいただきました。

 第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞に関する記事はこちら

 農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞しましたに関する記事はこちら

 そして最後に、有馬高校は今年127年を迎えていますが、その前身は明治29年創立の有馬農業補習学校、三田農林学校であり、有高の源流は農業です。この歴史と伝統を胸に、これからの輝くそれぞれの人生を切り開いてくれることを期待します。と激励の言葉をいただきました。

 いよいよ議事に移り、新役員の承認です。

 新副会長候補から事前に立候補していた11人の新役員候補の紹介が行われ、採決の結果全会一致(大きな拍手)で承認されました。そして新たに就任した新会長より『先輩方が築いてくださった伝統や想いを受け継ぎ、有馬高校人と自然科が盛り上がるように、役員全員で頑張っていきますのでよろしくお願いします』との決意表明がありました。

 次はいよいよ単位クラブ旗の引継ぎです。70年近いの歴史があり、有馬高校農業クラブの活動を見守ってきたクラブ旗が、前会長から新会長へ『頑張ってください』の激励の言葉と共に手渡され、会場大きな拍手に包まれました。

 総会後は農業クラブ発表披露です。県大会、近畿大会に有馬高校の代表として意見発表会、プロジェクト発表会に出場した生徒の模範発表を行いました。

 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)・・・に関する記事はこちら

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)・・・に関する記事はこちら

第71回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しました・・・に関する記事はこちら

 まずは意見発表会(学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)に出場した2人の発表です。

 2人ともとても素晴らしい発表で会場にいる全員が聞き入ってしまいました。ちなみに2人の発表は、11月4日(土)に郷の音ホール駐車場で開催されます、第49回さんだ農業まつりのステージにて聞くことができます。(11時20分頃の出場予定です。)ぜひお越し下さい。

  続いてプロジェクト発表会(学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)の模範発表です。

 

  素晴らしい研究内容で、1.2年生にとって大きな刺激となったようです。ちなみにこの発表は、10月28日(土)に開催予定の有馬高校オープンハイスクールの学科説明内にて発表予定です。中学生の皆さん楽しみにしておいてください。

 続いて全国大会壮行会。新本部役員事業の生徒からこの夏の大会の結果、そして10月24日から熊本県で開催される第74回日本学校農業クラブ全国大会に出場する3名の生徒と、10月27日から福井県で開催される第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県の代表として出場する1名の生徒が紹介されました。

 そして全国大会に出場する選手代表より『今までの努力を自信に変え、全国大会で活躍できるように頑張ってきます。皆さん応援よろしくお願いします』と意気込みの言葉があり、会場全員で拍手で激励しました。

 最後はFFJの歌斉唱。全国の農業系高校で歌われる農業クラブ連盟歌です。4月に続き全員で歌いました。多くの3年生にとってはおそらく最後のFFJの歌の斉唱です。寂しいですね。

 

 そして新副会長による閉会の言葉で無事総会は終了しました。

 

 本日の総会をもって農業クラブ本部役員を引退した3年生本部役員のみなさん。人と自然科を盛り上げるために頑張ってくださりありがとうございました。そしてお疲れさまでした。1.2年生の皆さん。先輩から引き継いだ人と自然科の活躍をさらに発展させ、さらに盛り上げていきましょう。

人と自然科 ひとはく連携セミナー 秋の野原の虫とりで触って感じる生物多様性

 10月6日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第5回目となる人博連携セミナーが実施されました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf 

 人と自然科は県立人と自然の博物館と連携協定を結んでおり『人と自然』の授業で年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。

 前回のひとはく連携セミナー 古代湖における固有種の生態について学ぶ・・・に関する記事はこちら

 今回は昆虫研究の第一人者である八木 剛研究員より、『秋の野原の虫とりで触って感じる生物多様性』をテーマに講義、演習をいただきました。

 いつもは制服で受講している生徒ですが、この日は実習服姿ですね。今回は実際に博物館に隣接し、豊かな自然が残る深田公園で虫取りをしながら生物多様性をリアルに感じる回です。まずは虫について学びます。みなさん『昆虫』と『虫』の違いは分かりますか?皆さんも中学校の時に習ったとおり足が6本、羽が4枚あるのが『昆虫』です。(クモは足が8本あるので昆虫ではありません。)一方『虫』には定義がないので、足が6本以上あるクモやダンゴムシも含まれます。さらに定義がないのでザリガニやは虫類も虫です。今回のテーマは『虫とり』なので、あらゆる生きものを捕まえます。

 捕獲を前に虫のとり方について学びます。特に身につけておかなければいけないのが網の使い方とカゴ(捕獲袋)への入れ方。まず網の使い方ですが、飛んでいる虫は逃げるときに上に逃げていくので上から網をかけます。そして下から上に持ち上げてカゴ(捕獲袋)に入れます。一方バッタなど地上にいる虫は前の法に逃げていくので、網は前方から後方に網をかけます。そして捕獲袋に入れる時は指でつまんで入れます。

 捕獲の基礎を学んだ後はいよいよ虫とり大会です。深田公園に解き放たれました。

 全力で駆け回り捕まえます。

 何か捕まりましたか?

  見事にGETですね。

 みんな子どもに戻った表情をしていますね。八木先生のお話では、今回は高校生が捕まえたので小学生に比べてトンボなど飛んでいる虫が多く捕獲されている傾向があるとのこと。中にはスズメバチを捕まえた生徒もいました。(専門家の指導の下捕獲しておりますので、良い子はマネしないようにしてください。)さらに虫とりなのでカエルやカナヘビも捕獲しました。

 

 約1時間虫とりをした後は博物館に戻り、捕獲した虫を仲間分けしました。トンボの仲間、バッタの仲間、鎌霧の仲間、カメムシの仲間、チョウの仲間・・・・など仲間分けし、成果を共有、意見交換を行いました。

 

 結果今回は、66種類139個体を捕獲することができました。深田公園は多様性に富んだ生きもののすみかであることが分かります。さらに分類された虫を見ながら、サナギになる虫(完全変態)とならない虫(不完全変態)の違いやクモの狩りの方法の違い、虫の交雑の方法など豆知識についても教えていただきました。そして最後は捕まえた虫をみんなで自然に帰し、講義は終了です。

 

 約2時間、充実したセミナーでしたね。体験をとおして学ぶこと、そしてこの学びの成果を様々な場面に活かしていくことが人と自然科の特徴です。八木先生、ユニークな講義、演習をありがとうございました。

 次回のひとはくセミナーは衛藤 彬史研究員より『未来に残したい農業や農村の魅力』をテーマに講義をいただく予定です。農業と環境を学ぶ私たちのとって大変興味深い内容・・・今からとても楽しみですね。