カテゴリ:総合学科部
ARIMA探究Ⅰ 中間発表会
11月27日(月)5・6時間目にARIMA探究Ⅰ(総合的な探究の時間)の中間発表会を行いました。
ARIMA探究Ⅰでは、自らが解決したい社会課題をもとに「共生社会」「グローカル」「生活デザイン」「サイエンス」の4つのコースに分かれて活動しています。
それぞれが設定したテーマや問いに沿って、文献調査やアンケート、実験の実施などを通して情報収集を行い、それらを分析し、Googleスライドにまとめました。
本日は、調査結果を中間発表として発表しました。
質疑応答や担当教員からのアドバイス、他者の発表を聞きながら質問を考えることで、自らの思考を深めていきました。
「共生社会」の中間発表の様子
「グローカル」の中間発表の様子
「生活デザイン」の中間発表の様子
また、「サイエンス」のコースでは、関西学院大学 生命環境学部 藤 博幸 教授にお越しいただき、ご講評をいただきました。
「サイエンス」のコースでは、10グループの発表があり、それぞれのグループの発表後に質問や今後の探究活動のアドバイスをいただきました。
生徒たちが真剣に話を聞いている様子が印象的でした。
藤先生、ありがとうございました。
さて、今回の発表はまだあくまで「中間」発表です。最終発表は来年7月です。
今回の中間発表での気づきや学びをこれからの探究活動につなげていきましょう。
小高連携授業 理科の楽しさ・面白さを伝えよう
10月26日、小高連携授業で三田小学校の4年生が有馬高校にやって来ました。
元気な4年生。わくわくした表情で足取り軽く現れました。
今日は『理科』の実験や観察を通して、楽しさや面白さ、不思議さを体感してもらおうと、有高3年生の生物・物理・化学授業選択生徒が案内や実演をしました。
前日までに準備や役割分担を放課後も残って行い、万全の準備をしてお迎えしました。
いささか緊張しながらも『化学実験』ではまず、液体窒素実験の実演。
「窒素知ってるぅ~!!」と傍に寄って食い入るように見つめる4年生。
「この花を窒素に入れるとどうなるかな」「風船はどうかな」など、有高生も4年生に語りかけながら実演します。
物質の変化を目の当たりにした4年生は、その度に歓声をあげて驚いていました。
そしてスライム作りに挑戦。
配られた液体を覗き込んで「これなんやろ?」「ボンドみたいな匂いがすんで」と思い思いに感じたことを発言する元気な4年生。
有高生も4年生にできるだけ分かりやすく作り方の手順を説明しようと頭をフル回転。サポートする生徒もどう動いたらよいかを互いに声をかけあいながら動いていました。
こちらは『生物実験』。
顕微鏡を覗き込んで生物を観察したり、教室内の生き物を見る4年生に説明をしながら生物の生態や不思議さを伝えようとしていました。優しい語りかけをしたり、時には「こっちに移動するよ~」と声高らかに呼びかけたりと、その場その場に応じた対応を考えて行っていました。
人体模型を前に身体や聴診器の使い方の説明や生物クイズも行いました。
自分の知識を言葉で相手に伝えることの難しさや、準備や進行の手順、段取りを実際に進めることの大変さを感じたようですが、同時にこうした実践を通して学ぶことの大切さも体感し、学びにつながりました。
連携授業を終えた後には「小学生がこんなに喜んでくれるなんて嬉しかった」「楽しかった」「やってみて良かった」という感想が聞かれました。
三田小学校の4年生のみなさん、理科の実験はいかがだったでしょうか。
有高生のお兄さん、お姉さんが話していたように、「理科の楽しさ・面白さ」を感じてもらえていれば嬉しいです。
また、理科の時間には今日のことを思い出してみてください!
特色ある授業~福祉・食事介助~
介護ベットの準備をしています。介護ベッドがある高校も珍しいです。
先ずは、高さ調節から。
介助者と介護者になって食事介助の体験授業です。
「足の方を上げていきますね」「頭を上げますよ」と、声をかけ、介護の要点を確認しながら進めています。
実際に食事介助の体験です。食事を口に運ぶ角度や量、タイミングなど、気を付けることが多くあります。
また、実際に食べさせてもらうことで、相手の気持ちを理解することにもつながります。
「みかんゼリーを食べますよ」「おいしいですか」など、気持ちをほぐし、食事の時間を有意義なものへと導く声かけをしていました。
人と関わりを持ちながら学びを深めることで、相手に対する思いやりや気付き、気遣いが生まれている姿が見られます。それらは福祉の分野だけでなく、広い分野において役に立つ体験となることでしょう。
これからも体験学習を通し、技術習得と共にプラスアルファが身に付く授業を展開していきます。
特色ある授業~福祉・災害支援~
災害時、電気やガスの供給が止まると私たちの生活は一体どうなるでしょう。
その中でも『食事』に関することは、生きていく上で欠かすことのできない最重要要因です。
そんな時、救援物資を待つことも一つの術ですが、災害時に備えて、太陽光を利用した調理器具を準備しておくことも一つの術です。
パネルシートと厚紙を使って『ソーラークッカー』を製作しています。
展開しているパネルを組み立て、クリップで止めると・・・・・・。
完成です。銀色のパネルの中に食物を置いて、太陽光で調理をします。
片付け時はクリップを外してコンパクトにしまっておくことができます。
ゆで卵なら約5時間ぐらいで出来上がります。
災害時に備える危機管理を学びながら、自分たちがどんな支援ができるかを考え実際に取り組んでみることは、物事を様々な角度から見つめ直す機会にもつながります。そして、普段はいかに便利な生活を送っているかを感じているようでした。
自分たちが体験したこと、学んだことを周りの人たちに伝え、学びや気付きが広がっていくことを期待します。
福祉科目「生活支援技術」災害時における食事の支援
3年生の生活支援技術の授業より。
9月1日は「防災の日」ということもあり、9月7日の授業は防災を考えながら、福祉の授業を展開しました。
普段食べなれているもの、好きなものを常備しておき、期限が近付けば食べて補充する。ローリングストックについても学習しました。そして、非常食の定番とされるカンパンを、どうすれば美味しく食べられるかを考え、実食しました。
まずカンパンだけを食べました。「そのままでも食べられなくはないけど食べにくい」「毎日となると…」「固い」「水分が奪われるので、咀嚼や嚥下の問題が…」など福祉的な視点からの感想もあり、さすが3年生です。
電気やガスを使えば、いろんな食べ方が考えられそうですが、今回は家の中にありそうな調味料を使ってアレンジ、チャレンジです。
人気が高かったのは「お好み焼きソース」「マヨネーズ」「鰹節」の組み合わせでした。
「ジャム」と「ホイップクリーム」のスイーツ風、「ごま油」と某スーパーにあった、バター醤油パウダーも好評でした。
もしものときの備えとして、役立てればと思います。
咀嚼や嚥下の問題解決にも目を向けていきたいと思います。