校長室

1学期始業式式辞

皆さんおはようございます。令和4年度が始まりました。ここにいる一人ひとりが、気持ちも新たに今日を迎えていることと思います。大切なことは、その気持ちを行動に移すこと、そしてそれを持続させることです。今年度こそ、そんな1年にしてください。

ところで、皆さんは「成功哲学」という言葉があるのを知っていますか。その提唱者がナポレオン・ヒルという人物です。彼は、20年間で約500人もの世界的な成功者を分析して「成功の法則」を見出しました。それは15の法則からなりますが、そのうち皆さんに伝えたい8つを紹介します。

1 目標を明確に自覚すること

なりたい自分を明確化することで今すべきことが見えてきます。

2 不屈の精神力

逆境の中でも決して諦めず、常に目標に向かって努力し続けることです。

3 生涯学習

世の中は変化します。絶えずインプットを行い、常に新しい目線を手に入れることです。

4 時間を有効に使うこと

優先順位を考えて一番大事なことから時間を使います。

5 創造力を駆使すること

どうすれば目標に効率よくたどりつけるかを常に創造的に考え続けることです。

6 自分がしてほしいことを相手にすること

キリスト、ブッダ、ムハンマド、孔子など多くの人に共通しています。

7 プラスアルファの思考

求められたこと、しなければならないこと以上の仕事をすることです。

8 感謝すること

逆境を成長できるチャンスだと考え感謝することでプラスに転化できます。

これらからも分かるように、ナポレオン・ヒルは「人生を決定するものは才能ではない。また、環境や条件でもない。その人の情熱と信念だ」と結論づけています。

皆さんは、日頃、学習や部活動に一生懸命取り組んでいますが、その原動力は何でしょうか。目標に向かって突き進んでいくには、自分の強い気持ちと、それを下支えしてくれるものが必要です。それがナポレオン・ヒルの言う情熱や信念に他なりません。

「やってやるぞ」「志望校に合格してやるぞ」「優勝してやるぞ」、こうした思いが強ければ強いほど精神的な土台は確固たるものになり、信念にブレは無くなります。「何のための行動か」を自覚し、「自分は必ずそれをやり通す」という強固な意思を常に持って行動に移し、それを持続させることが、これまでとは違う展開を生み出し、成功へと近づいていくのだと思います。

新年度を迎えるに当たり、皆さん一人ひとりが情熱と信念を持って先の8つのことを実践し、成功への基盤を作る、そんな実りある1年にしてくれることを期待しています。

最後に、新型コロナウイルス感染が依然として終息せず、第7波さえ危惧されています。不要不急の外出、3密の場所への出入りは避け、やむなく外出した場合も、手洗い・消毒とマスクの着用を徹底してください。また、校内でのマスク無しの会話はしないよう、皆さん一人一人が新型コロナウイルス感染予防に努めてください。

第77回 入学式式辞

 いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな

 時間と空間を超えて美しく芳しい香りを漂わせ続ける桜。ここ自彊が丘の八重桜も、九十九年前の「いにしへ」の創立期と変わらぬ美しさとその香りで、今日の皆さんの入学を祝福しているように感じます。

  ただいま入学を許可いたしました三二一名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員一同心からお祝い申し上げます。今日のその晴れやかな姿、緊張した表情にも喜びが満ちあふれているようです。

皆さんは、コロナ禍という多くの不安と制約を余儀なくされる中にあって、それらを乗り越えて、見事合格の栄冠を勝ち取りました。

本校では「文武両道」を校是とし、「社会的で創造力豊かな自主的個人」を育成するため、グローバル化時代に求められる思考力や判断力の伸長、主体性や協働性の向上を図る一方で、「ひょうごスーパーハイスクール」の研究指定を受け、地域はもとより、大学や企業等との連携を密にし、探究活動等の教育活動の充実に努めております。このすばらしい環境下で、若者らしく、何事にも果敢に挑戦し、将来の夢や進路希望を実現するべく、高校生活の第一歩を踏み出してください。

さて、本校は、大正十二年に明石市立明石中学校として開校し、昭和三年に兵庫県立明石中学校、昭和二十三年の学制改革により兵庫県立明石高等学校となり、来年度創立百周を迎える県内有数の伝統校であります。その間、県下唯一の美術科の設置、西オーストラリア州モーリー高校との国際交流、理数探究類型の設置等、学校改革を進めながら、地域社会や国際社会で活躍する有為な人材を多数輩出してきました。

 校庭に凜として伸びるクスノキに見守られ、閑静な荷山に位置する本校からは瀬戸内の海と淡路島、そしてそこに架かる雄大な世界二位の長さを誇る吊り橋、明石海峡大橋を臨むことができます。皆さんはこの恵まれた教育環境のもとで、建学の精神である「自彊不息」を基軸にして人生でも最も意義深い、青春の三カ年を送ることになります。この大切で貴重な時期を本校で学ぶ皆さんに、三つのことを希望します。

一つ目は「高い志を持ち続けてほしい」ということです。自分の志を立て、それに向けて具体的な目標を持つことは、自己を律し、生活を充実させる基盤となります。皆さんは高校生活三カ年の延長線上に、将来どのような人生を生きるかということを具体的に考えているでしょうか。どのような職業に就き、社会にいかに貢献していくかを考えておくことによって進路も明確なものが見えてきます。本校での充実した学びを通して自己認識を深め、自己実現をめざして、高い志を持ち続けながら努力を重ねてください。

 二つ目は「確かな自分を作り上げてほしい」ということです。世界はグローバル化時代にあります。あらゆる知識や技術は日進月歩以上であり、おびただしい情報が世界中に氾濫しています。皆さんが心豊かに生活するためには情報に流されたり惑わされたりせず、主体的に判断し行動することが大切です。国際的な広い視野に立って、弾力的で柔軟なものの見方、考え方を持つ、そして善悪・真偽を正しく判断できる確かな自分を作り上げ、磨き上げてください。

 三つ目は「良き友を持ってほしい」ということです。良き友とは、ともに喜び、ともに悲しみ、ともに高め合うことのできる真の友人です。この良き友は、安易に調子を合わせたり、誘われるままに行動したりするような関係の中には育ちません。時には「ノー」と言う友こそ心から信頼できるのです。他を尊重し合い、素直な気持ちをぶつけ合い、目標に向かって切磋琢磨し合う中に友情は育ち、本校校訓の一つ「協同」が生まれます。他を思いやる心を忘れず、自分にないものを学び、お互いを向上させ、信頼関係を深めながら、生涯にわたって心の支えとなる友を得てください。

  最後になりましたが、保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日はお子様のご入学本当におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。高校の三年間は、人生の方向を決定する大事な時期であり、その一方で悩みや苦しみが大きい時期でもあります。私達教職員は、ご子様が、自らの生きる道を、自らの力で切り拓いていけるよう、全力で指導に当たって参りますが、お子様の健全な成長を願い、豊かな個性を育てていくためには、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながらも、相互に補完し合い、連携を密にしていくことが重要であると存じます。どうか、本校に対するご理解ご協力、そしてご信頼をよろしくお願い申し上げます。

 新入生の皆さん、本校の校訓「自治」「協同」「創造」のもと、知・徳・体の調和のとれた人格の陶冶を図り、心豊かに、高い志を抱き、未来を主体的に切り拓いて行く人間として成長していくことを心から期待し、式辞とします。

3学期終業式 式辞

 

 令和3年度が終わります。この1年を振り返ってどうでしたか。納得のいく1年だったでしょうか。

 今年度もコロナ禍に見舞われ、特に学校行事や部活動において多くの制約を強いられ、十分な活動ができなかったことは非常に残念で申し訳なく思いますが、本校に関しては何とか今日こうして3学期の終業式を無事に迎えることができました。それというのも、皆さん一人一人が新型コロナウイルス感染予防に努めてくれたお陰だと思っています。ありがとうございました。

 さて、誰もが知る徳川家康は、「不自由を常と思えば不足なし。堪忍(かんにん)は無事長久の基、怒りは敵と思え」という言葉を人生訓としていました。これは、不自由なことがあっても、実はそれが当たり前のことだと考えれば不満を感じることはない、様々な出来事に我慢できなくなったり、我がままになったり、苛立って怒ってしまったりするのは、正しい心の持ち方ではない、自分をコントロールできなくなるのは「心の敵」だと思え、という意味です。このことは、私達が日頃生活を送る中で心掛けたいこと、コロナ禍を生きる上で認識を新たにしなければならないことのように思います。

 現代は科学技術の発展もあり、私達の生活の質は大きく向上し、自由で便利で豊かなものになっています。この状態がノーマルとなって、それに慣れすぎてしまったり、合理的なことばかりを追求しすぎてしまったりした結果、イレギュラーな状態を不自由で窮屈に感じたり、本来そこにある大切なプロセスを踏まえることに対して「面倒だ」「無駄だ」などと考えてしまいがちになっていないでしょうか。それは、短絡的な、打算的な思考に堕してしまうことにも繋がっているように感じます。

 学習について言えば、「苦手だから」「興味がないから」「時間がないから」「受験に関係がないから」などと自分を納得させる理由をいくつも考えて楽な方に逃げていませんか。自分に問いかけてみてください。

 話は変わりますが、2022年度入試において出題された英語長文のテーマを調べました。国公立大学進学のために必須の大学入学共通テストでは、デザートの作り方、テレビ発明の特許権争い、プラスチックのリサイクルなどが出題されました。

 皆さんが目標とする

 神戸大学は、光害が夜行性生物に与える影響・樹木の成長など

 岡山大学は、遺棄された漁網が環境に及ぼす影響・読書の効果

 兵庫県立大学は、デジタル技術が生活に与える影響・自動翻訳機能の開発と将来の展望

 同志社大学は、食料の廃棄・DNAの解読・南極グリーランドの氷の溶解など

 立命館大学は、ルネサンス期の女性画家・人の心理など

 関西学院大学は、科学観察・コーヒーの普及など

 関西大学は、奴隷の歴史・創造力を生み出す条件など

 こうして見ると、理科、地歴・公民、保健、家庭、情報など幅広く出題されていることがわかります。国語の評論のテーマも同様です。基礎知識、予備知識がないと、英単語、英文法、英語構文がわかっても、内容を理解することはできません。英単語、英文法、英語構文が「わかる」ということと、内容が「わかる」ということは別の次元の話です。

 このことからも、学習に楽はない、学習に無駄はないということを強く認識してほしいと思います。「面倒だ」「無駄だ」と思われることの方がはるかに重要であることの方が多いのです。

 今日で令和3年度が終わりますが、この1年間の自分の姿勢を顧みてください。1年前、2年前の合格者発表のあの瞬間を思い起こし、楽な方に逃げず、「面倒だ」「無駄だ」と思わず、初心に返って学び続けてください。

 令和4年度の皆さんの飛躍と成長を期待しています。

 最後に、明日から春休みです。不要不急の外出、3密の場所への出入りは避け、やむなく外出した場合も、手洗い・消毒とマスクの着用を徹底し、皆さん一人一人が新型コロナウイルス感染予防に努めてください。

卒業式 式辞

 「石ばしる 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」

 これは万葉の歌人である志貴皇子が、岩の上を流れ落ちる滝のほとりで、芽を出したばかりの蕨を見つけて春の訪れを感じたその喜びと感動を詠んだものです。自然の営みは実に確かで、ここ自彊が丘においても桜のつぼみが日増しに膨らみを見せ、窓から差し込む日差しも力強さを次第に増して、春がすぐそこまで来ていることを感じさせます。

 本日は、PTA会長様、保護者の皆様のご臨席を賜り、このように厳粛に本校第七十四回卒業証書授与式を挙行できますことに心から感謝いたしますとともに厚くお礼申し上げます。

 七十四回生の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ただ今卒業証書を授与いたしました三0九名の皆さんに、本校教職員を代表して、心からお祝いを申し上げます。

  「明けゆく空」、この言葉は校歌の一節でもあり、七十四回生の学年通信のタイトルでもあります。そこには、本校での三年間の学びを通じて、皆さん一人一人が自立して生きるための確たる基盤を築き上げてほしい、文武にわたり相互に刺激し合い高め合いながら確かな成長の歩みを進めてほしい、そしてそれぞれに志望する進路実現を果たし自らの力で未来を切り拓いてほしいという、米田学年主任、久保田学年副主任はじめ、学年団の先生方の強く熱い思いが込められています。この三年間、皆さんは濃密で充実した時間を過ごし、その期待に見事応えてくれました。その妥協を許さず粘り強く取り組む姿、その溌剌として全力で躍動する姿は、今も私の目から離れません。

  さて、コロナ禍に見舞われたこの二年間でしたが、新たな価値観や生活様式が生まれ、それが潮流となって社会も大きな転換期を迎えています。人々を時間や空間、身体的制約から解放するデジタル化の加速、サプライチェーンの国内回帰と分散化、密から疎への地殻変動と地方回帰など、枚挙に暇がありません。

 こうしたニューノーマルなポストコロナ社会を生きる皆さんには、自分の拠って立つ基軸を見失うことなく、地に足を据えて生き抜いてほしいと思います。その意味において、今後特に大切にしてほしい三つの基軸を皆さんに伝えて餞別にしたいと思います。

 一点目は、挑戦する勇気を持ち続けてほしいということです。

 「人間にとって成功とは何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑戦したかではないだろうか」と言ったのは、芸術家の岡本太郎氏です。人の一生は航海やマラソンに例えられるように決して平坦なものではありません。次々と苦悩に苛まれ、挫折や失敗が襲ってきます。限界は他人に突きつけられるものではなく、自分の心の中にあるものです。それらを乗り越えるには、挑戦し続けるしかありません。自分が諦めない限り限界はないのです。途中で諦めてしまうから、夢が潰えてしまうのです。いかなる状況に置かれようとも、挑戦する勇気を持ち続け、自らの道を自らの力で切り拓いていってください。

 二点目は、言語化力を高めてほしいということです。

 コロナ禍にあってデジタル革新と呼ばれる大変革が急進し、サイバー空間の急拡大は個人ばかりか国家や世界のあり方まで激変させています。イギリスの哲学者アンディ・クラークは「言語が登場して以来、我々はある意味サイボーグだった」、つまり身体と言語が複雑に融合したことにより文明や社会を生み出すことができたと言っていますが、身体と言語が乖離したコロナ禍でのリモートやオンラインによるコミュニケーションには限界があることが露呈しました。こうしたニューノーマルなコミュニケーション環境を生き抜くために、伝えるべきことを踏まえて論旨を構造的に整理し、文章に昇華する力、いわゆる言語化力の質と量を高めていってください。

 三点目は、感謝の気持ちを持ち続けてほしいということです。

  時に厳しく諭し、時に温かく見守ってくださった先生方、三年間ここ明高で同じ時空を共有し、悲しみは半分に、喜びは何倍にもしてくれたかけがえのない七十四回生の仲間、いつも大きな愛情で包み、陰から支え応援してくれた家族、PTA、同窓会、そして地域の方々。皆さんが今日、卒業の日を迎えることができたのは、もちろん、皆さんの弛まぬ努力によるのですが、その裏にはこうした多くの方々の励ましやご支援があったからこそです。「感謝は、過去を意味あるものとし、今日に平和をもたらし、明日のための展望を創る」、これはアメリカの作家、メロディ・ビーティの言葉ですが、感謝の気持ちを決して忘れることなく、心豊かに生きてください。

 保護者の皆様に、この場を借りまして一言申し上げます。この三年間、本校の教育方針や学校運営に、またコロナ禍にあっては感染防止対策にご理解とご協力を賜りましたことに、心より感謝とお礼を申し上げます。お子様は、大きく、立派に成長され、今日この学び舎から巣立っていかれます。この十八年間、言葉には尽くせぬほどのご苦労があったこと、また春から親元を離れていくことに一抹の不安と大きな寂しさを感じておられることと推察いたしますが、今日この日を迎えられ、心からお慶びとお祝いを申し上げます。今後とも引き続き、本校に対して変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、不思議な奇縁によってここ明高に集い、ともに育くんだ建学の精神「自彊不息」、校訓「自治・協同・創造」の気概、そして、校歌にある「集え・競え・誓え」の志気。これらを深く胸に刻んで、皆さん一人一人の活躍が母校の喜びや励みになることを、そして七十四回生全員の力になることを忘れず、命を大切に、自信と誇りをもって、悔いのないすばらしい人生を歩んでいかれることを祈念しています。

 「ほのぼのと あかしの浦の 朝霧に 島隠れゆく 舟をしぞ思ふ」

 卒業生の皆さんに限りない惜別の思いを残しつつ、その洋々たる前途を祝して、式辞といたします。

1月全校集会(放送で実施)講話

 

 3年生が自由登校となり、1・2年生だけの全校集会となりました。少し寂しい気持ちもしますが、2年生は最高学年になるという自覚、1年生は学校の中核になるという自覚を持ち、高校生として、また明高生として恥ずかしくない言動がとれているかどうか、今一度自己点検してほしいと思います。

 ところで、皆さんはこれまで、繰り返し「凡事徹底」という言葉を耳にしてきたことと思います。「凡事徹底」とは、字のごとく「平凡なことを徹底する」という意味です。成功する秘訣、それは奇をてらうことなく、当り前のことを当たり前に徹底してできるかどうかです。

 元プロ野球選手のイチロー氏は、毎日素振りを欠かさず積み重ね、日本を代表する大リーガーとして記録と記憶に名を残す名選手となりました。まさに「凡事徹底」の結果です。

 経営の神様と呼ばれた松下電器産業、現在のパナソニックの元社長・会長であった松下幸之助氏は、「店の経営がうまくいっているかどうか、三つのことを見れば分かる」と言ったそうです。その三つとは何だと思いますか。答えは、「挨拶」「整理整頓」「トイレ」です。会社経営の秘訣は、この3つの「凡事徹底」が大切だと言っています。

 イエローハット元社長の鍵山秀三郎氏は、「凡事徹底」を「平凡を非凡に努める」と言い換え、これを徹底できるかどうかが成功のカギになると語っています。売れない営業マンの共通点は、すべてが適当、すべてが中途半端、いつも言い訳や誤魔化しばかりなのだそうです。平凡なこと、簡単なことをとことん極める、その姿勢がすべてに繋がっていくと言いたいのだと思います。信頼できる人とはどんな人でしょうか。少なくとも、適当な人、中途半端な人、言い訳ばかりする人、誤魔化してばかりいる人を信頼することなどできないと思います。

 皆さんに聞きます。すべてが適当になっていませんか。すべてが中途半端になっていませんか。すぐに言い訳をしていませんか。いつも誤魔化したりしていませんか。ぜひ周囲から信頼される人であってほしいと願っています。

 ちなみに、イエローハットが「平凡を非凡に努める」こととして徹底しているのは、

 1 約束の時間より10分早く行動する

 2 大きな声で元気よく挨拶する

 3 率先して清掃する

 4 訪問先では相手が来るまで立って待つ

 5 相手に感謝を伝える

 6 話を聞くときはメモを取る 

 皆さんもぜひ今から実践してください。少なくとも社会人になったら、この6つは必須です。覚えておいてください。

 さて、皆さんは「凡事徹底」ができていますか。

 生活面では、挨拶、清掃。

 学習面では、予習・授業・復習という基本サイクル、基本事項の徹底理解、課題の提出。

 部活動では、基礎体力、基本の徹底。オフシーズンの今がチャンスです。

 この機会にぜひ一度、自己を省みてください。

 最後に、オミクロン株の感染拡大が続き、兵庫県でもまん延防止等重点措置が取られます。改めて感染防止の徹底をお願いします。オミクロン株の感染力が非常に強いため、保健所の判断が変わり、自分がマスクをしていても相手の感染者がマスクをしていなかったら濃厚接触者になってしまいます。マスク無しの会話は絶対にしないでください。また、一つの部で感染が広がるとすべての部の活動を一定期間休止しなければなりません。一人一人が自覚を持って行動してください。