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そこには確かに、声があった。
名前を呼ぶ声、
答えを間違えて笑う声、
眠気をごまかすための小さな咳払い。
今はもう、
床に光が落ちているだけだが、
その光の下に、
確かに時間が積もっていた。
机はない。
椅子もない。
だが、
ここで悩んだ背中があり、
ここで迷った視線があり、
ここで決心した沈黙があった。
がらんとした教室は、
空っぽではない。
思い出で満ちている。
別れは、まだ来ていない。
二十六日には、足音が戻り、
二十七日には、胸を張る姿が並ぶ。
それでもこの静けさは、
「もう同じ日は来ない」と
確かに知っている。
ここは通過点だった。
泣く場所でも、
留まる場所でもなく、
旅立つための、
ほんの一瞬の居場所だった。
それでも言おう。
そこには確かに、青春があった。
声があり、迷いがあり、
未完成のまま輝く時間があった。
そして今、
教室は何も語らず、
ただ静かに、
その証を抱いている。