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1. 〈生物班〉明石市立高丘東小学校での、特定外来生物や絶滅危惧種に関する環境授業

投稿日時: 12/24 部活動顧問

 2025年12月12日(金)に、本校生物部員9名が明石市立高丘東小学校の3年生の児童に対して、特定外来生物のクビアカツヤカミキリおよび絶滅危惧種のネビキグサに関する授業を行いました。

 クビアカツヤカミキリは、ソメイヨシノ(サクラ)やウメなどのバラ科の樹木に甚大な被害を及ぼす生物で、2022年に兵庫県で初めて近郊の石ヶ谷公園で発見されて以降、本校生徒が継続して調査を行っています。本種に関する授業は、今年の7月に続き、今回が2回目となります。児童たちは、興味深々に本種のフラス(本種の幼虫が排出するおがくずが混じったフン)を観察していました。校庭のソメイヨシノのフラス調査も行い、児童たちは熱心に1本1本の樹木を調べ、フラスが発見されなかったことに安堵していました。

 ネビキグサは、カヤツリグサ科の多年生植物で、本校周辺のため池などに生育する絶滅危惧種です(明石市のレッドリストAランク)。生物部で本種の保全に関する研究を行っています。ネビキグサに関する授業は、2つの異なる産地(明石・家島)の種子を観察したり、生物班が行った研究内容をクイズ形式にして児童に考えてもらいました。児童たちは、同じ種でも異なる産地の種子のわずかな違いを観察することができていました。

 児童たちは地元の自然で問題となっている外来生物や絶滅危惧種のことをよく知る機会に、高校生は日頃の探究活動を行っている内容をたくさんの人に知ってもらえる啓発活動として、いずれも貴重な機会であったと思います。

 クビアカツヤカミキリを説明している様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クビアカツヤカミキリのフラスの観察

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネビキグサを取り囲む児童たち