総長・校長室より
県立大学本部(神戸商科キャンパス)へ行ってきました(R5.8.1)
附属学校は、県立大学の附属高校なので、総長と校長、事務長は、毎月神戸の大学本部での会議(学部長会議や教育研究審議会)に参加します。兵庫県立大学は、この神戸以外にも、北は豊岡、南は淡路、そして西は佐用町の西はりま天文台、東は、三田の自然・環境科学研究所まで、16の施設が点在しているため、会議を行うにも大会議室でなければ入りきりません。
そんな規模の大きい県立大学の一端を知っていただけるよう、ここで少しずつ紹介しようと思います。
今日は、社会情報科学部の情報科学研究棟の施設を藤江学部長のご紹介で見学させていただきました。
建物に入ると、まるでカフェのようにセンスのいい開放的なスペースがあり、そこで学生さんが思い思いに学習しています。大学ではこの7月末は前期試験の近づいている時期で、とても集中している感じがしました。
奥に見える大きな階段に近づいて撮ったのが右側の写真です。スタジアムの観客席のようなデザインで、そこでもパソコンを開いている学生さんがいました。階段をよくみると、模様のような白いものは、電源のコンセントなのでした。私は、机より膝パソコンで仕事をするタイプなので、この階段はなかなかいいなぁと思いました。仕事がはかどるかも?
またこのスペースは、階段側から見たときに、壁をスクリーンにしてプレゼン用に使えるというグッドデザインです。
教室も見せていただきました。100台以上のパソコンがあるというパソコンルームや、授業の動画配信のできる設備や、学生のパソコン用の電源が全員分、完備されている講義デスクなど、とても便利で機能的な空間が整えられていると思いました。
私のイメージでは、大学は、授業を受けるための講義専用の建物と、教授が研究をするための研究棟が分かれているものという認識でした。ところが、今日見せていただいた社会情報科学部の情報科学研究棟は、学生のためのたくさんの自学スペースがあって居心地がよさそうです。教授と学生のスペースがうまく混じり合っていて、堅ぐるしく ない、創発的な学びの空間がデザインされているように思いました。
ちなみに右の写真は、附属中学、高校共にいつもお世話になっている笹嶋教授の研究室の入り口の様子です。入り口からすでにアカデミックで、この奥の空間での議論にとても興味がかきたれられました。
穏やかで丁寧な藤江学部長に案内していただいて、数字と理論の無機的なイメージだったデータサイエンスに親しみを持てた一日でした。藤江学部長ありがとうございました。