総長・校長室より
県教育委員会高校教育課による訪問指導ー理科の授業見学で新たなスタートー(R3.11.9)
11月9日(水)、附属高等学校において、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の訪問指導がありました。
3時間目の研究授業は、今年度から新設したCSコースの1年5組の「理数探究基礎」の物理、化学、生物のそれぞれの班に分かれての探究活動の授業を公開しました。
今回は、物理の班は「ビー玉スターリングエンジン」、化学の班は「水飲み鳥」、生物の班は「人の感覚の鋭敏化と鈍感化」をテーマとして、「仮説を立て、実験計画を考察する」授業展開であした。物理の班では、生徒たちが調べてきたスターリングエンジンのしくみをプレゼン発表したり、化学の班では、「水飲み鳥」の装置を実際に見て活発に水を飲むようにする方法を話し合ったり、生物の班では、人の感覚の「リラックスと緊張」「目を開くと目を閉じる」「暗いところと明るいところ」「疲れたときと元気なとき」など何をテーマにするかを話し合いました。生徒が、活き活きと興味深く活動する姿を嬉しく思いました。
4時間目の研究授業は、2年3,4組の文系の理数化学の授業で、酸と塩基が中和するしくみを、情報教室でパソコンでシミュレーションで理解する授業を公開しました。水素イオンと水酸化物イオンが中和して水ができる仕組みを、シミュレーションでわかりやすく理解し、中和によるpHの変化をエクセルでグラフで示すように教員がプログラムを組んで視覚的に見せるなど、ICTを効果的に活用した授業でした。
午後から行われた、理科の研究協議では授業の感想とともに探究活動についての意見交換を行い指導助言を受けました。また、引き続いて行われた学校経営に関する研究協議では、各部署の本校での取り組みを報告するとともに、事前に伝えていた質問に回答してもらうなどの指導助言を受けるました。本校の新たな取り組みを評価してもらい、よりよい授業にするための指導助言も多く受けました。
本校の特色である理数教育に力を入れている取り組みを、校訓「創進」の精神で、本校の取り組みで今後も新たなものを「創造」して、よりよい方向へ「進歩」させたいと思います。
兵庫県公立大学法人の学校となり、日頃は県教育委員会から直接指導を受ける機会が少ない状況となっていますが、今回様々な提案を頂いた、兵庫県教育委員会の長坂賢司主任指導主事に感謝申し上げたい。
校長 小倉 裕史