総長・校長室より
附属高校OBによる社会人職業講演会を開催ー好きなことをとことんやって欲しいー(R3.11.12)
11月12日(金)、附属高校2年生全員を対象に、OB・OG社会人職業講演会を実施した。
講師は、附属高校2回生で株式会社ワンステップ代表取締役社長の橋本 昌彦氏で、同窓会の協力で、OB・OGより社会人としての立場から講演頂き、今後の進路選択の一助とすることを目的として開催した。
橋本氏は、映画「トップガン」を見た翌日からパイロットになることを決意し、本校卒業後、大学を2年で辞めて航空大学校に入ることも、高校時代から考えていたようである。
航空大学校では、同期18人全員を敵と思うように指導を受け、2年間大変な思いとトレーニング、繰り返される実技試験と筆記試験に取り組み、卒業後に航空会社に入ってパイロットとなった経験を語られた。コックピットでの写真や、着陸や離陸の時の動画も見せて頂いた。
しかし、27歳の時に父親が病に倒れ、父の経営する通販の会社に就職し、29歳で社長になって現在に至るという、パイロットは全く違う人生を歩むことになり、現在では150人の社員を抱える会社の社長となられている。
「一勝九敗の精神」で失敗を恐れずチャレンジしてきた経験をもとに、生徒達には「好きなことをとことん本気でやって欲しい。強烈な思考でイメージして欲しい。」と熱く語られた。
また、勉強でも部活動でも恋愛でも「本気で一番」を目指して欲しいことや、「根拠のない自信を持って欲しい。それをやり切る努力は誰よりもして欲しい。」と根気強さの大切さを生徒に伝えられた。
社会人としての心構えとして「自分は何者なのか?」を考え、仕事とは「人間として成長すること。社会のお役に立つこと。」と話された。「若い時の苦労は買ってでもしろ」「困難、苦難を避けて無難に過ごすよりも、難があった方が「有り難い」という」ことも、自分の経験から生徒達に伝え、最後は「やりたいことをとことんやってください」と結ばれた。
生徒達からは多くの質問が出て、丁寧に答えて頂いた。講演会のあと、私は学年主任の那須先生と共に話を聞く機会があったが、「人脈の大切さ、人に恵まれてきたこと」「人と同じことをするのは嫌いで、人がしないことをやってきた」ことや、幼稚園や有名な焼き鳥屋の経営もされていることなど、これまでの人生や会社経営についてもお話しを伺うことができ、私自信も大変勉強になった。
生徒達が熱心に耳を傾けていたことにも、本校の生徒の素晴らしさも語って頂いた。生徒達の今後の進路選択に役立つ講演会になったと思う。2年後には、本校は創立30周年を迎えるが、OB・OGが様々な職業で活躍して頂いていることに大変嬉しく思う。
校長 小倉 裕史