小論文指導を実施しました

12月末と2月に小論文指導を実施しました。

12月は、2日に渡り実施しました。まず、講師の先生をお招きして、小論文の意味や基礎的な書き方について教えていただきました。言葉では聞いたことがある小論文というもののについて、生徒は具体的にイメージできたようでした。その後、教室に戻り、学んだことをもとに小論文教材に取り組みました。
 「動物園の功罪」「遺伝子組み換え作物の功罪」「地域社会における人と人との繋がりの希薄化」など、様々な題材を用いて、論じる手順を学び、そのうち一つについて実際に小論文を書いて、表記・構成・内容について各5点でお互いに評価するという活動を行いました。他の生徒の作品を読むことで新たな発見もあったようです。和やかな雰囲気で取り組んでいました。
 翌日は、新たな題について添削用小論文を清書しました。前日にいくつかの中から書きたい題を選び、構想メモを作ってくることを宿題にしていたので、時間内にスムーズに書き終えることが出来ていました。学校推薦型選抜や総合型選抜においては、小論文が課されることが多いこともよくわかっているので、生徒たちは真剣そのものの表情でした。
 2月に添削された小論文が届きました。ホームルームにおいてゆっくり添削内容を読み返す時間を取りました。書けていることへの肯定的なコメントと、論を深くするためのアドバイスが一人一人丁寧に書き込まれていました。一生懸命取り組むほど、書いた内容がどうとらえられたのか気になります。びっしり書き込まれた赤ペンの文字を食い入るように読んで、客観的に自分の評価を理解し、周囲と見比べていました。
 小論文は、世の中の様々な問題についての知識が欠かせません。そしてそれについて自分なりに考えてみることが必要です。そのために、新聞を読んで記事を切り抜いて要約し、コメントする活動を長期休暇ごとに行ってきました。春休みにも同様の課題を行います。今回行った小論文指導で学んだことをもとに、レベルアップした論を構築できることを期待します。それらの活動を通して、来年度行う入試に向けて実践的な小論文指導のための素地を作っていきたいと考えています。