Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
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2021.12.24
みなさん、おはようございます。
今回も放送による終業式としました。他校では全校生徒を体育館に入れての行事を展開し始めている学校もあるようですが、本校はもうしばらくの間この形で行きたいと思っています。
この2学期は、緊急事態宣言を受けて、部活、行事、校外活動ともに極めて厳しい制限の中でのスタートでした。しかし、皆さんの感染予防に対する高い意識と行動、そして先生方の献身的な感染対策により、心配していました学級閉鎖や臨時休校などの措置をとるという混乱もなく、こうして無事に終業式を迎えることができました。改めまして、皆さんありがとうございました。
現在、ワクチン接種が進んだせいか、あるいはウィルス自滅説なのか、それとも日本人に多いとされるファクターXのせいなのか、本当の所はわかりませんが、コロナの感染者数も激減した状態がもう3ケ月過ぎようとしています。ただ、海外で再拡大していることや、新たなオミクロン株が登場したりと、今後がとても心配なところです。2日前には大阪で、そして昨日は京都でオミクロン株の市中感染を確認というニュースはとても衝撃的で、身近に迫りつつあるという恐怖を感じます。3学期早々には、2年生の修学旅行、3年生は共通テストが迫ってきています。皆さんには、これまで以上の感染予防に対する危機意識と体調管理をしっかり行ってください。
本校の教職員そして生徒の皆さんもかなりワクチン接種が進んできたように思います。私も、ワクチンを打ちましたが、私たちが勘違いしてはならないのは、ワクチン接種しても感染をする可能性はあるということです。全国的にも未だクラスターが発生していますし、オミクロン株では2回接種の人も多く罹患しているようです。手指消毒、マスクをしっかりと付けるという感染対策を怠ってはいけないということです。
そして、私たちは、こうした状況を意識しながら、ワクチンを打ちたくても打てない人がいるという事実をしっかりと認識する必要があります。その方々の立場に立った物の考え方をしていく必要があります。
本校において、こうして放送による式をすることや、体育館に全校生徒をまだ入れない事を皆さんには理解していただきたいと思います。今年度のマラソン大会を中止することや、卒業式についても今のところ昨年と同様の制限をしていく予定です。
さて、大学名は忘れてしまったのですが、NHKの番組で、ある大学の学長が、来年度入学してくる学生はとても楽しみだ!と言われていました。
それは、【今の高校3年生の諸君は、実に2年以上にわたり、人生で最も多感で活動的な高校時代をコロナ禍で過ごしてきた。素晴らしい高校時代を、輝かしい青春時代を奪われたと思っている人もいるかもしれない。しかし、このコロナ禍の困難の中、さまざまな制限や制約と多くのストレスがある中で、来年度入学生の諸君の多くは、自分を見失わずに、どうすべきか、どうあるべきかを自問ながら生き抜いてきたのではないだろうか。故に、自らの思考力と発想力で、新たな価値観を創造することができる学生、困難な中でも前に進むことができる学生が多いのではないか、そして、このコロナにより、差別に対する意識や他者への配慮ができる学生が多いのではないか、と期待している。】と言われていました。
コロナによって大きく価値観が変わってしまった世の中で、これを如何に転機と捉え、どう前向きに、どう創造性豊かに生きていくことができるかを私たちは問われているのかもしれません。
私は、1学期から、みなさんの勉強に取り組む真摯な態度や相高祭や体育大会での見事なまでの発想力や団結力を見てきました。相高生としての自信と誇りを感じました。部活動への取り組みも本当に一生懸命で、少しずつ成果を出している部も増えてきています。そして、自分からする挨拶もよくしてくれるようになっていると感じています。朝、校長室の前のドアでわざわざ立ち止まって挨拶をしてくれる人など、元気の良い声が朝から増えてきたように感じています。背後から声をかけてくれる人もいます。声は発せずとも、笑顔で会釈をしてくれる生徒も多いです。とても嬉しく思っています。勇気を持って挨拶をする。勇気を持って手を挙げて質問する。電車等で勇気を持って席を譲る。廊下に落ちているゴミ勇気を持って拾う・・など、日常生活で強い心を作る手段はたくさんあります。どうか強く豊かな心をつくってください。
最後に、3年生の皆さん。いよいよ、共通テストまで1ケ月をきりました。しかし、まだ時間はあります。不安になったら負けです。自分を信じて、死に物狂いでラストスパートをかけてください。そして何より健康に留意することです。
それでは、生徒の皆さん、冬休みを怪我や事故等に巻き込まれることなく、全員が無事に新年を迎え、また元気に3学期の始業式に来てくれることを願い、式辞といたします。