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環境建設工学科長&愉快な先生たち

CLT工法を採用した建築現場見学

みなさん、こんにちは。学科長の『グリーンT』です。忙しかった2学期も終わり、久し振りにブログの更新です。今回は新しい木造建築材料として注目されている『CLT』を使った建築現場見学の紹介です。

みなさんは『CLT』って言葉を聞いたことがありますか?『Cross Laminated Timber』の頭文字をとった言葉で・・・といっても、難しいですよね(^^; 簡単に説明する、丸太を長い方向に1cm程度の厚みで切って板を作ります(これを挽き板といいます)。木材には繊維がありますから、この繊維の方向を縦方向、横方向と交互に重ねていき、接着剤で貼り付けた板をCLTといい、この材料を用いた工法を『CLT工法』といいます。

みなさんは木材を使った高層建築物って見たことがありますか?マンションやオフィスなど、ある程度大きな建築物はコンクリートや鉄筋、鉄骨を使っています。でも、CLTを使うと大きな建築物を造ることが可能なんです!建設業界では今注目を集めている材料なんですよ!!

今回はCLT工法に興味を持った2年生建築類型の女子生徒4名を引き連れて、姫路市内で建築中のオフィスビルを見学させていただきました。幸運なことに、見学会当日は建物の骨組みを組み立てている最中だったので、CLTを間近で見ることができました。設計士さんからCLT工法の特徴やこだわりの設計について説明を受けた後、現場の中に入らせてもらいました。入った瞬間に木材のよい香りが漂ってきました。さらに、通常の木造建築では実現できない柱のない大空間。引率した生徒たちも興味津々で見学していました。

これからCLTを用いた建築物も増えてくるでしょう。なるべく生徒たちには自分の目で、そして肌で感じることができる現場見学会をたくさん計画していきたいと思います。現場見学会を開いてくださった企業の皆様、本当にありがとうございました。

設計競技班からのお知らせ  修成建築設計競技で「優秀賞」を受賞!

皆さん、こんにちは。環境建設工学科愉快な先生こと ハッピー です(^_^)/

やっと秋らしく涼しい季節になりましたね。気温の変動が大きいのでブログをご覧の皆様も、どうぞ風邪などをひきませんように(>_<)

 さて、今回の話題は3年生の課題研究「設計競技班」に関する報告です。毎年全国の建築を学ぶ高校生が応募する建築設計コンペの一つに、修成建設専門学校が主催する、建築設計競技があります。そこで、なんと本校3年生の丸山春さんが、応募総数139点の中から「優秀賞」を受賞することができました!これは、全国2位相当の受賞になります!

今回の設計課題は「五感で楽しむ家」でした。丸山さんは、このテーマに真剣に向き合い、夏休みも毎日学校に登校し、朝から夕方まで作品づくりに力を注ぎました。その成果が大きく報われることとなり、ハッピーとしてもうれしい限りです(^_^)(^_^)

 以下に、作品を掲載します。「花」を副題とした作品で、優しい色使いが印象的なすばらしい作品です。

WEBによる表彰式にも出席し、審査委員の方より直接ご講評をいただける貴重な機会となりました。

以下は、その時の審査員からの講評です。

大阪公立大学 大学院工学研究科 都市系専攻 教授 倉方俊輔様より

 「自分の世界に引き込むということも、建築にとって大事な要素だと私は思う。この作品は「花」という、作者が設定したテーマに私たちを引き込んでくれる。花自体の発音が感覚に働きかけるとする設計趣旨。鮮やかでいて全体の調和がとれた花壇のような色味。図面に描きこまれた吹き出しは、そこで行われる行為の雰囲気を語りかけてくる。まさに五感を刺激するプレゼンテーションだ。これからも、さらに自分の信じる新しい世界を、人々を共感させて実現してもらいたい。」

今年は、課題研究の設計競技班の生徒が応募した作品が全て入賞を果たすという、これまでにない最高の結果を出すことができました(^^)/

生徒の夏休みの頑張りが評価されて、本当に嬉しいです!

もちろん、受賞者には図書カード等の副賞も授与されます。自分が努力した結果です。何に使おうが、本人次第ですが、できれば建築の専門書などを買うために使ってほしいかも(^_^;)

 

設計競技班は、これから集大成となる「卒業設計」にチャレンジします。今回の経験も生かして、さらにすばらしい作品を作ってほしいですね(^_-)-☆

設計競技班からのお知らせ  夏の大快挙!

みなさん、お久しぶりです。環境建設工学科の愉快な先生こと ハッピー です。(^^)/

9月に入っても暑い日が続いていますね。ブログをご覧の皆さんも体調に気を付けて下さい。

 さて、今日はこの夏休みを返上して、すべての時間を建築設計に注いできた「設計競技班(設計コンペ班)」から重大発表があります。

 建築設計競技の中で、もっとも最難関と言われる日本大学主催の全国高等学校建築設計競技で、本校生徒の溝口未来さんが、なんと「佳作」に入賞しました!これは、全国トップ10レベルに相当します。さらに、本校生徒の一色優花さんも「奨励賞」を受賞しました!

 それだけではありません。なんと日本工業大学が主催する建築設計競技にも、本校生徒の宮﨑可恋さんが、「奨励賞」を受賞しました!

これらの大学主催の設計競技(通称:建築コンペ)は、全国の建築を学ぶ高校生と建築系学科を有する高専学生も応募する、ハイレベルなコンテストです。今年度の戦績は、ここ3年間では過去最高の受賞数となりました!!

 

 今年は本当によく頑張ってくれました。4月から新メンバーでスタートした設計競技班ですが、夏休みもお弁当を持参して毎日登校し、朝から夕方まで頑張ってくれました。図面を描いて、模型を作って、写真を撮影して、色を塗って、テーマを考えて……。膨大な時間を作品製作に費やしてきました。これらが結果に結びついて、本当にうれしい限りです。(^_^)/(^_^)/

 まだ、専門学校主催の設計競技の結果は出ておりませんが、全員で一丸となって戦った熱い夏です。良い結果を期待したいです。

 下の写真は、作品完成間近の生徒の夏の活動の様子です。ご覧ください(^^)

令和6年度(第23回)課題研究発表会・コンクリートカヌー競技大会(近畿大会)

目的は、環境建設工学科で学んでいる知識や技術を使い、コンクリート製のカヌーを造り試すことにしました。

1 コンクリート製のカヌーの「重さ「漕ぎ手(2人)の体重をたしても沈まない大きさになるように計算し、船の長さ・高さ・壁の厚み・形を設計しました。(水理学:浮力計算)

2 流線形にするために型枠(コンクリートの形を決める)に、”むしろ”を使い強さを増すために金網を入れました。

3 コンクリートを練って、手で型枠にできるだけ薄く塗りつけました。

コンクリートの強さを強くするために繊維(バルチップ)を混ぜました。

4 大会当日(8/24土)は、プレゼンテーション部門、デザイン部門、競争部門で競い合いました。(計算どおり浮きました!!)

 

(頑張った仲間たち・・)(松浦校長先生も応援してくれました。)

コンクリートカヌー製作を通して、日頃学んでいる知識や技術が実生活で役に立つことが理解できました。また、難しい課題でも工夫と仲間との協力で成し遂げられることを学びました。 よい想い出ができました!!

 

環境建設工学科 課題研究「防災模型班」

みなさ~ん、こ・ん・に・ち・は~。何事にもピュアな心で突っ走る、環境建設工学科の「キュート☝」です。

 

今回は、環境建設工学科の課題研究「防災模型班」3年生6名の『青少年のための科学の祭典2024』をのぞき見したいと思います。

今回のタイトルは「ザ!科学の祭典に潜入」です。ここで豆知識を・・・・

 

総合治水対策

『総合治水対策』って知っていますか?兵庫県土木部総合治水課が行っている取組みです。近年の豪雨 災害は、河川の整備だけでは対応が困難となってきています。そこで兵庫県では、河川や下水道の整備(「ながす」対策)に加え、降った雨水を田んぼや学校のグラウンドなどで一時的に「ためる」対策と、洪水が起きても被害をできるだけ少なくする「そなえる」対策を組み合わせた「総合治水」により豪雨災害の被害を軽減しようとする対策をしており、その対策の普及啓発活動に取り組んでいます。

参照(https://web.pref.hyogo.lg.jp

本校は県からの依頼を受け、まちを自然災害からまもる総合治水の仕組みを説明するため、ジオラマ模型を製作し普及啓発活動に取り組みました。では、さっそく潜入の様子を見てみましょう。

 写真のように真剣に話を聞いていますね。実験では模型にジョウロで雨を降らせて、田んぼや校庭などで雨水を一時的にためることにより、河川に流れ出す雨の量にどんな変化があるかを見て、どちらの模型の川の水が先に氾濫するかを調べているよ。

 次に上の図のように、川が氾濫していない方の模型の方で、雨水がどこにためられているかを確認しているよ。子供たちは、水遊びもでき学習することもでき、終わった後には「ありがとう。」という言葉をかけてくれました。生徒も話すことの難しさや安全面の大切さを実感し、最後には大きく成長した姿を見せてくれました。

 今後も生徒の頑張りを発信していきますね。

 以上、何事にもピュアな心で突っ走る、環境建設工学科の「キュート☝」がお知らせしました。