第114回 看護師国家試験
13期生 全員合格!
ご指導ありがとうございました。
看護科とは
高等学校3年と専攻科2年の5年間で看護師国家試験の合格を目指します。
看護職には、看護師の他に保健師・助産師・養護教諭があります。
これらは専攻科卒業後、専門学校等で学ぶことで資格取得ができます。
看護科5年一貫教育とは
看護科は、看護師養成教育です。 専攻科2年間と合わせて看護を学び、最短年齢で看護師国家試験の受験資格を得ることができます。
看護師国家試験合格率
卒業生 |
合格率 |
平成26年度(龍北3期生) | 100% |
平成27年度(龍北4期生) | 100% |
平成28年度(龍北5期生) | 100% |
平成29年度(龍北6期生) | 100% |
平成30年度(龍北7期生) | 100% |
令和元年度(龍北8期生) | 100% |
令和2年度(龍北9期生) | 100% |
令和3年度(龍北10期生) | 100% |
令和4年度(龍北11期生) | 93% |
令和5年度(龍北12期生) | 100% |
令和6年度(龍北13期生) | 100% |
スクール・ミッション:
「進取 練磨 貢献」の理念のもと、地域のニーズに応える実践的なスペシャリストとしての自信と誇り、豊かな人間性や感性を備え、地域の活性化に貢献できる人材を育成する。
スクール・ポリシー(三つの方針):
育成をめざす資質・能力に関する方針(グラデュエーション・ポリシー)
① 看護師としてふさわしい倫理観をもった人材を育成する。
② 他者と協働でき、社会人としてのスキルを身につけた人材を育成する。
③ 専門的な知識・技術を身につけ、豊かな心をもつ人材を育成する。
④ 予測困難な時代に適応し自己研鑽ができる人材を育成する。
⑤ 自分の意見をもち、自ら考えて看護できる人材を育成する。
教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
① 自ら学ぶ姿勢を身につけ、主体的に問題解決をする能力を育成する教育を展開する。
② 専門的な知識が定着を図れるよう、実践的な演習やICTを活用した授業実践、段階を踏んだ授業展開を行う。
③ 地域で働く方々と連携し、地域理解や地域貢献の意識を高める授業を展開する。
④ 外部や地域で暮らす人々との交流や臨地実習により、人間的な成長を促す。
⑤ 真摯に患者に向かう姿勢と専門的な知識の活用によって、臨機応変に対応し看護を実践する能力を育成する。
入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)
① 何事も一生懸命に取り組み、粘り強く広い視点で物事が考えられ、素直に人の意見に耳を傾けることができる生徒を募集する。
② 人に関心をもち、愛情をもって他者に接することができる生徒を募集する。
③ 看護に興味関心があり、学ぼうとする強い意志、困難に立ち向かえる強さを備えた生徒を募集する。
看護科課程
行事
・看護科集会(全学年)
・宣誓式(2年生)
・赤ちゃん先生(3年生)
・体育大会
・龍北祭
授業
・解剖生理(1年生)
・解剖生理(2年生)
・臨床看護総論(3年生)
・基礎看護技術(1年生)
・基礎看護技術(2年生)
・校内実習
・オープンハイスクール
・地域拠点型防災訓練
・町ぢゅう美術館(ハンドマッサージ、血圧測定)
・外部講師(歯科衛生士)
看護専攻科課程
看護専攻科は、5年一貫教育の後半の2年間の課程です。ここでは看護に関するより専門性の高い分野を学びます。
専攻科1年生は主に学校で講義を受け、専攻科2年生は主に臨地(病院や施設)で実習をします。
専攻科を卒業後は、看護師として地域の医療機関に大いに貢献してくれることを期待しています。
・臨床看護総論Ⅱ(専攻科2年生)
・災害看護演習(専攻科2年生)
・研修旅行(専攻科2年生)
・臨地実習事例報告会(専攻科2年生)
・運動器疾患のギプスカット(専攻科1年生)
・小児看護の授業発表(専攻科1年生)
・母性看護の沐浴実習(専攻科2年生)
★日々の様子は「看護科Blog」をご覧ください!
就職先・進学先
就職先:
県立はりま姫路総合医療センター 県立加古川医療センター 県立こども病院 県立西宮病院 県立丹波医療センター 赤穂中央病院 公立宍粟総合病院 |
たつの市民病院 ツカザキ病院 姫路聖マリア病院 姫路北病院 揖保川病院 姫路中央病院 リハビリテーション西播磨病院 |
小国病院 神戸赤十字病院 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央病院 加古川中央市民病院 石橋内科広畑センチュリー病院 赤穂市民病院 |
高砂市民病院 |
進学先:
兵庫県立総合衛生助産学科 | 洛和会京都厚生学校助産学科 | 聖泉大学別科助産学専科 | |
藍野大学短期大学部地域看護学専攻 | 好生館看護学院助産学科 |
看護科blog
看護科集会
令和7年度、第2回看護科集会を行いました。
各学年より1学期の振返りの発表がありました。1年生は、少しずつ学校や看護科の環境に慣れてきたが、看護の勉強や技術の難しさに苦戦している現状と、それでも自分たちにできる精一杯の努力を重ねたいという決意を話してくれました。2年生は、宣誓式を通してクラスの団結が強まり、看護への気持ちも高まった状態で学習や実技練習に臨めている現状や、2学期の実習に向けて、患者さんにより良い看護を実施できるようにこれからの時間を有効に使いたいという思いを話してくれました。3年生は、6月の病院実習での学びや反省について述べ、患者さんの状態に応じた個別性のある看護を展開するためにはまだまだ知識・技術が未熟な状態であるため、一人一人が今すべきことを精一杯取り組みたいと話してくれました。
また、看護科長より夏休みを迎えるにあたり、今の自分としっかり向き合うことの必要性について話しがありました。知識・技術・心の三側面から自分自身を見つめ、今自分が取り組むべきことを明確にして、限られた時間(夏休み1054時間)を過ごすことが大切であることを伝えられました。
厳しい話もありましたが、その後のレクリエーションや学年間交流では、たくさんの笑顔が見られ、お互いの思いを話すこともでき、有意義な時間を過ごすことができました。
看護専攻科トピックス
神戸研修
今年度も公衆衛生学の授業の一環として、専攻科1年生が神戸研修に行きました。
WHO神戸センターでは、医官である茅野先生に「世界の健康問題とWHOの取り組み」を主題にご講義いただきました。WHOの役割やグローバルヘルスの重要性などを示していただきました。午後からは、兵庫県企画部の山本様から兵庫県の2050年の姿とそれに対する取り組み、兵庫県保健医療部の筑本様から、兵庫県保健医療計画の概要を講義していただきました。その後、「今後の地域医療における課題、地域医療における看護師の役割」というテーマでグループ討議し発表しました。その後、人と防災未来センターを訪問し、阪神淡路大震災のリアルな映像や展示物などを見学しました。
この研修を通して、健康・医療・社会の未来は行政任せでなく、自己意識を持つことが大切であることを実感し、グローバルな視点で世界の健康問題に目を向けると同時に、ローカルな地域課題にも関心を持ち、一人ひとりが積極的にかかわっていく姿勢が求められていることを感じたようです。若者の立場として、また看護学生としての自覚を持ち自分達の未来を切り開いて欲しいと思います。
<感想>
WHO:
・感染症から生活習慣病や高齢化まで、時代とともに変化するグローバルな健康課題の解決に取り組む機構であることを知ることができた。また、グローバル化が進む中で、健康課題は一国だけでは解決できないことを学び、国際的な連携の重要性を強く感じた。
・WHOは世界中の人々が平等に健康でいられるよう、国境を越えた統一基準や制度の整備に取り組んでいることを学んだ。看護師として日本で外国籍の患者さんを看護する機会は増えている。医療や価値観、宗教などが異なる中で、相手の背景を理解しようとする姿勢が大切だと考えた。
兵庫県:
・兵庫ビジョン2050では、「持続可能で誰もが安心して暮らせる社会」の実現がテーマとされていた。ビジョンから、地域包括ケアシステムの中で看護職が果たす役割の大きさを実感した。高齢者や障害をもつ人々が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、医療と生活支援をつなぐ看護の視点は欠かせない。また、若者世代が地域に愛着をもち、支え合える関係を築くことも2050年に向けた大切な目標だと理解した。
・グループワークを通して、地域医療の課題は避けられないものであり、請け負っていくのは私達であるということを実感した。現段階から将来起こりうる課題を理解し、社会に適応していくことが求められると考えた。少子高齢化や人材不足が進む中で、看護職としてどのように役割を果たすべきかを考える機会となった。
・生まれ育った場所で地域に関わり続け、多方面から貢献していくことも大切だと考える。地域活動やボランティア、地元産業への参画など、身近な取り組みを通して若者が地域とのつながりを実感できれば、人口の流出を防ぎ、地域の活力を維持することにもつながる。このように、若者の生活を支援し、地域への定着と貢献を促すことが、少子高齢化が進む兵庫県において今後ますます求められる取り組みであると感じた。
人と防災未来センター:
・再現映像を観て震災に恐怖を感じましたが、看護学生の私たちにはなにができるのか、どんな知識、技術が必要であるのか、応急処置などの基礎的な知識を身につけておかなければ看護学生として名乗ることはできないと強く感じた。10月にある地域拠点型合同防災訓練では、今回観た映像を思い出しなら行動し、貴重な学びとして身につけていきたいと思った。