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環境建設工学科長&愉快な先生たち

令和7年度 地元建設企業「魅力出前講座」

今年度初めてのブログ更新になります。環境建設工学科長の『グリーンT』です。なかなかブログの更新ができなくて・・・決して怠けている訳ではないのですが、時間がありませんでした(泣)今回は6月13日(金)に行われた地元建設企業「魅力出前講座」について報告します。この講座を始めて3回目となる今年は、昨年度より1社多い13社の企業様に参加していただきました。嬉しいことに卒業生が沢山参加してくれて、「元気に頑張っています!」「今は○○の工事現場で仕事をしています!」など、近況報告をしてくれました。なかには「結婚しました!!」という驚くような報告もありました。

各企業ブースでは建設業の魅力や仕事のやりがい、OB・OGからは現在担当している仕事の内容や休日の過ごし方などについての話があり大変盛り上がっていました。企業の皆様が話しやすい雰囲気を作ってくださっているので、生徒たちも色んな質問ができたと思います。なにより「直接自分で色んな情報を集める」ことが大切ですからね。2年生も3年生もみんな真剣に話を聞き、時には笑い声が響く素敵な時間となりました。参加してくださった企業の皆様、本当にありがとうございました。

フィールドワークに出かけよう! 設計競技班

みなさん、お久しぶりです。環境建設工学科 愉快な先生こと ハッピー です。(^_^)/

どうぞ本年度もよろしくお願いしますね!

 さて、今年度の第1弾は3年生の課題研究「設計競技班」の取り組みについてです。過去の投稿でも紹介しているように、この班は設計競技(建築のアイデアコンテスト)の作品作りにチャレンジしていく班です。

 毎年ならこの時期は、机に座ってスケッチや図面などを描くのですが、今回は学校を飛び出して「フィールドワーク」に出かけました。

 場所は、たつの市と上郡町に隣接する「播磨科学公園都市」です。学校から車で30分程度で到着しますが、実は一流の建築家がデザインした建物がたくさんあります。

 今回は、「西播磨総合庁舎」をメインに見学しました。外観には細長い木材が規則正しく並べられており、シャープなデザインが印象的です。どうやら間伐材を利用しており、環境にもやさしい建築です。私は建物を見学した時に、必ず生徒に伝えることがあります。それは「自分の手で壁や床に触れる」ことです。せっかく現地に来たのですから、写真撮影だけではもったいない!手で触って材料の軟らかさや硬さ・温かみや冷たさなど五感で感じ取ってほしいのです。これは、建物を設計する時にとても役に立ちます。屋根のカタチが気になって上を見上げている生徒もいますね。なかなか良い目の付け所です。(^_-)-☆

さて、いよいよ建物の中に入りましょう。

なんと入ってびっくり!!建物の中なのに庭やベンチ、外灯などがあります。「はたして、ここは建物の中なのか?外なのか?」と生徒も驚きを隠せない様子。天井から光が降り注ぎ、木材の温かみと鉄のメタリックな壁で、美しい空間を作っています。

見学が終わり、生徒に感想を聞いたところ「斬新なアイデアで、設計の参考になりそうです。でも、いろいろなアイデアが頭に浮かびすぎて、まとまらなくなりました……」と困惑した様子(>_<)

 今後も、設計競技の作品作りに向けた生徒の頑張りを紹介していくので、ブログをご覧のみなさんも、ぜひとも応援よろしくお願いしますね!(^_^)/

1年生の工業技術基礎「1枚残しを習得しよう」

みなさん、お久しぶりです。環境建設工学科の愉快な先生こと ハッピー です(^^)/

2月になって、とても寒くなりましたね。ブログをご覧のみなさんも体調に気を付けて下さい。

今回は1年生の工業技術基礎の様子を紹介します。さて今回のミッションは「秘儀!1枚残しを習得せよ!」です。

「1枚残しって何??」という人も多いでしょう。建築では、図面を描くだけでなく、建物の模型を作ったりします。その模型作りで必要な技能が「1枚残し」です。

下の写真を見て下さい。2枚の5mm厚のボードをL字型に張り付けました。

皆さん、どちらの方がきれいに見えますか?

右の方が継目が隠れてキレイに見えますね。このように「1枚残し」の技を使うとコーナー部分をキレイに見せることができます。でも、模型作りに慣れていない1年生にはとても難しい技能です。カッターの刃を入れすぎてしまうと、紙の部分も切ってしまい失敗しちゃいます。まずカッターの扱いに慣れていない生徒は、まっすぐ材料をカットするのも一苦労です。

下の写真は一番の難関、カッターの刃を横に入れて、表面の紙1枚だけを残すところです。おっと、手を切らないで下さいよ……

この「1枚残し」の技能を活用して「サイコロ」を作りました。サイコロは対角の目の合計が7になるようにできています。(小学校で習いましたよね!?)

単に作業をするだけでなく対角の目の数も考えながら組み立てていきます。

頭の体操もしながら、完成を目指す模型作りの時間となりました。

1年生のみんなは、右脳も活性化したかな!?

CLT工法を採用した建築現場見学

みなさん、こんにちは。学科長の『グリーンT』です。忙しかった2学期も終わり、久し振りにブログの更新です。今回は新しい木造建築材料として注目されている『CLT』を使った建築現場見学の紹介です。

みなさんは『CLT』って言葉を聞いたことがありますか?『Cross Laminated Timber』の頭文字をとった言葉で・・・といっても、難しいですよね(^^; 簡単に説明する、丸太を長い方向に1cm程度の厚みで切って板を作ります(これを挽き板といいます)。木材には繊維がありますから、この繊維の方向を縦方向、横方向と交互に重ねていき、接着剤で貼り付けた板をCLTといい、この材料を用いた工法を『CLT工法』といいます。

みなさんは木材を使った高層建築物って見たことがありますか?マンションやオフィスなど、ある程度大きな建築物はコンクリートや鉄筋、鉄骨を使っています。でも、CLTを使うと大きな建築物を造ることが可能なんです!建設業界では今注目を集めている材料なんですよ!!

今回はCLT工法に興味を持った2年生建築類型の女子生徒4名を引き連れて、姫路市内で建築中のオフィスビルを見学させていただきました。幸運なことに、見学会当日は建物の骨組みを組み立てている最中だったので、CLTを間近で見ることができました。設計士さんからCLT工法の特徴やこだわりの設計について説明を受けた後、現場の中に入らせてもらいました。入った瞬間に木材のよい香りが漂ってきました。さらに、通常の木造建築では実現できない柱のない大空間。引率した生徒たちも興味津々で見学していました。

これからCLTを用いた建築物も増えてくるでしょう。なるべく生徒たちには自分の目で、そして肌で感じることができる現場見学会をたくさん計画していきたいと思います。現場見学会を開いてくださった企業の皆様、本当にありがとうございました。

設計競技班からのお知らせ  修成建築設計競技で「優秀賞」を受賞!

皆さん、こんにちは。環境建設工学科愉快な先生こと ハッピー です(^_^)/

やっと秋らしく涼しい季節になりましたね。気温の変動が大きいのでブログをご覧の皆様も、どうぞ風邪などをひきませんように(>_<)

 さて、今回の話題は3年生の課題研究「設計競技班」に関する報告です。毎年全国の建築を学ぶ高校生が応募する建築設計コンペの一つに、修成建設専門学校が主催する、建築設計競技があります。そこで、なんと本校3年生の丸山春さんが、応募総数139点の中から「優秀賞」を受賞することができました!これは、全国2位相当の受賞になります!

今回の設計課題は「五感で楽しむ家」でした。丸山さんは、このテーマに真剣に向き合い、夏休みも毎日学校に登校し、朝から夕方まで作品づくりに力を注ぎました。その成果が大きく報われることとなり、ハッピーとしてもうれしい限りです(^_^)(^_^)

 以下に、作品を掲載します。「花」を副題とした作品で、優しい色使いが印象的なすばらしい作品です。

WEBによる表彰式にも出席し、審査委員の方より直接ご講評をいただける貴重な機会となりました。

以下は、その時の審査員からの講評です。

大阪公立大学 大学院工学研究科 都市系専攻 教授 倉方俊輔様より

 「自分の世界に引き込むということも、建築にとって大事な要素だと私は思う。この作品は「花」という、作者が設定したテーマに私たちを引き込んでくれる。花自体の発音が感覚に働きかけるとする設計趣旨。鮮やかでいて全体の調和がとれた花壇のような色味。図面に描きこまれた吹き出しは、そこで行われる行為の雰囲気を語りかけてくる。まさに五感を刺激するプレゼンテーションだ。これからも、さらに自分の信じる新しい世界を、人々を共感させて実現してもらいたい。」

今年は、課題研究の設計競技班の生徒が応募した作品が全て入賞を果たすという、これまでにない最高の結果を出すことができました(^^)/

生徒の夏休みの頑張りが評価されて、本当に嬉しいです!

もちろん、受賞者には図書カード等の副賞も授与されます。自分が努力した結果です。何に使おうが、本人次第ですが、できれば建築の専門書などを買うために使ってほしいかも(^_^;)

 

設計競技班は、これから集大成となる「卒業設計」にチャレンジします。今回の経験も生かして、さらにすばらしい作品を作ってほしいですね(^_-)-☆