北高ダイアリー
GS科3年 科学コンクールでの受賞
2025年10月01日
GS科3年生が応募した科学コンテストで多数の受賞が報告されました。
GS科では、1年生でGSⅠの授業を通して探究的技法、マインドを学び、リサーチプランを立てます。2年生でGSⅡの授業を通して課題研究に取り組み、発表します。3年生で課題研究を論文としてまとめ、科学論文コンテストへ投稿します。今回受賞となったのは以下のとおりです。
東京理科大学主催【第16回坊ちゃん科学賞】
優良入賞:《波消し班》:ケーソンを用いた消波効果-モデル実験による試み-
佳 作:《シャトル班》:横風の影響を受けにくいシャトルの開発
佳 作:《Wallstat班》:筋交いの配置による倒壊方向の制御
奨 励 賞:《甲 虫 班》:オオクワガタのフンが持つ抗菌作用
なお、優良入賞論文は、作品集に収録されます。
東京家政大学主催【第23回生活創造コンクール】
AAA(先端加速器科学技術推進協議会)賞:《カラメル班》:カラメルのヒミツ
「高校生の萌芽的研究No.5」に収録されます。
兵庫県教育委員会、読売新聞社 他主催【第69回日本学生科学賞兵庫県コンクール】
佳 作:《和蝋燭班》:芯切り不要な和蝋燭の開発
まだまだ受賞の報告は続いています。後日報告します。
GS科1、2年合同 科学講演会
2025年9月30日
GS科1,2年生合同の科学講演会を時間割変更により6,7時間目に実施しました。講師には、国立研究開発法人 物質・材料研究機構NIMSの高分子・バイオ材料研究センター 電子機能高分子グループ グループリーダー、大阪大学大学院情報科学研究科招聘教授の樋口昌芳先生をお招きしました。
有機分子と金属が結合してできる「メタル超分子ポリマー」によるエレクトロクロミック材料の開発研究についてやNIMSはどんなところかなどについてご講義頂きました。研究機関は、大学や企業だけではなく、国の研究機関もあることを知り、将来のキャリアの幅が広がりました。
エレクトロクロミック材料とは電気のON、OFFで色が変わる材料で遮光、遮熱を自在に制御できる窓や様々な表示デバイスへの応用が期待されています。シアトル研修で乗ったボーイング787機にも使用されていることから、この技術を身近に感じ、より興味を持つことになりました。
講義を聞くだけではなく、実際に乾電池で駆動する小型のエレクトロクロミック調光ガラスの作成に挑戦しました。通電することで色が変わった瞬間は、自分たちが授業で習った「酸化還元」や「電気」、「分子」や「配位」といったことがつながってこうして形に現れ、それらが社会の役にたつテクノロジーとなることを目前で感じることとなりました。
難しい内容もわかりやすくお話しくださり、実験キットもご用意いただき、はるばる筑波からお越しくださった樋口先生に感謝申し上げます。
今回はGS科1、2年生が1つの班になりました。先輩が後輩を先導して実習を進める姿もGS科ならではの縦の繋がりでしたね。
ふれあいフェスティバル
10月26日(日)に、ラ・ビスタ宝塚団地自治会による「ふれあいフェスティバル」が開催され、生徒会の生徒2名がフェスティバルの司会を、6名が模擬店(スーパーボールすくい)のお手伝いをし、演劇科2年生がオープニングでダンスと歌を披露し会場を盛り上げました。
司会の2名は状況に応じてアドリブを用いながら進行をスムーズに行い、手拍子で歌唱を盛り上げたりもしました。
スーパーボールすくいの6名は、テント内の足もとが雨の影響でぬかるんだ状態だったので、急きょブルーシートを敷いて対応しました。また、小さなお子さまや小学生にやさしく声をかけるなどの寄り添った応対で、安心して接客を任せることができました。
そして、オープニングの大役を果たした演劇科の2年生たち。まずは宝塚市といえば!ということで「鉄腕アトム」、そして、授業で作詞に取り組んで作り上げたオリジナルソング「ハロウィンナイトパレード」の2曲を披露、続いて、夏休みに稽古を重ねて作り上げた40回生学年ダンスを元気いっぱい踊らせていただきました。学校以外の場所で歌やダンスを披露するのは初めての機会であり、普段とは異なる環境のステージではありましたが、観客のみなさまからの惜しみない拍手や歓声を受け、積み重ねてきた稽古の成果を充分に発揮してすることができました。
なにより、前夜から断続的に降る雨でステージ発表が実施できるか非常に悩ましい中、雨に濡れた舞台をみんなで拭いたり、時間変更をしていただいたりと、自治会のみなさまにもご尽力いただき、なんとか無事にステージで発表することができましたこと、心より感謝申し上げます。
生徒会・演劇科の生徒たちは地域の方々のお役に立てたことを大変嬉しく思うとともに、多くの学びを得ることができた貴重な一日となりました。
GS科1年 GSⅠフィールド実習-丹波竜発掘現場-
2025年10月5日
GS科1年が学校設定科目「GSⅠ」の授業として兵庫県丹波市の丹波竜発掘現場を訪問し、フィールド実習を行いました。SSHの事業の一貫として大型バスを借り切って現地に向かいました。
講師として兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 教授)の池田忠広先生にお越しいただき、特別に丹波竜発掘現場の篠山川の岩場に降りて解説していただく予定でしたが、生憎の雨による激流のため川岸や旧上久下村営上滝発電所記念館からの観察となりました。
化石の発掘事業にあたられている池田先生から、世界に比べての日本の地層研究のち密さや、地学だけではなく生物学、語学を初め様々な学問に精通することの大切さ、そして最初の化石の発見から発掘までの壮大な事業の舞台裏の苦悩までもお聞きすることができました。発掘現場跡を見ながら聞く講義は臨場感があり、発掘調査のスケールの大きさや意義深さを感じることができました。お忙しい中、わざわざ足をお運びくださった池田先生本当にありがとうございました。
次週の「GSⅠ」では、統計的な処理を活用して、恐竜の脚の長さから歩行速度を算出しました。
化学部 全国総文(かがわ総文)で研究発表(化学分野)において奨励賞を受賞
7月26日(土)~28日(月)
香川大学で行われた第49回全国高等学校総合文化祭の研究発表(化学分野)において、化学部の「安全で環境にやさしい充電池の開発」に関する研究発表が奨励賞(4~8位相当)に選ばれました。
発表は、昨年の兵庫県総合文化祭自然科学部門の発表会にて最優秀賞となったことを受けて県の代表として推薦いただき、二年連続の出場となったもので、県代表としての責任と昨年を上回る発表をしようと挑んだものです。その結果、文部科学大臣賞には及ばなかったものの、こうした栄えある賞を頂きがんばってきた甲斐があったと喜びました。さらに受賞に加えて、自分たちで育ててきた電池を全国のみなさんに知ってもらい共感してもらったことにより喜びを感じることになりました。
また、発表以外では他校の生徒と交流を深めたり、香川大学での希少糖の研究施設を訪問したりと全国総文ならではの貴重な経験ができました。さらに、自校部員との絆を深め、もちろん本場のさぬきうどんもしっかりと味わいました。充実した2泊3日の夏の思い出の一つとなりました。
研究においては川西市の公益財団法人東洋食品研究所様に分析でご協力頂き感謝申し上げます。
また、とことん研究活動に向かえる宝塚北高校の環境も大きいと感じました。
運営においては香川県の全国総文運営の生徒のみなさん、先生方、参加の手配でお世話になった兵庫県の先生方ありがとうございました。
宝塚市すみれガ丘4丁目1-1
Tel:(0797)86-3291 代表
Fax:(0797)86-3292