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北高ダイアリー

GS科1年生 「GSⅠ」探究基礎講座 科学講義

11月18日(火)

GS科1年生が学校設定科目「GSⅠ」の授業として、大阪大学大学院理学研究科 教授 久保孝史先生、同研究科 教授 舩橋靖博先生 をお招きし、講義を受けました。
ご講義の題目は「環境問題と新エネルギーシステム」、「酸化還元とエネルギー」で、エネルギー問題と酸化還元反応との関わりを交えつつ最近の研究のトレンドについてお話を伺いました。
「理数化学」の授業で「酸化還元」について学習し、それがどのように自然や社会と繋がっているのかを考える良い機会となりました。久保先生、舩橋先生 ありがとうございました。

 

 これから「GSⅠ」では、2年生での課題研究に向けてミニ探究講座が始まります。授業時間、そして希望者は放課後を使って「電池」や「電気分解」についてのミニ探究をチームで実施していきます。その成果についての発表会を、1月7日大阪大学豊中キャンパスで、久保先生、舩橋先生にもご参加頂き開催します。保護者の参観も予定しています。
2年生から始まる課題研究はもうすぐそこです。

 

GS科1年 「GSⅠ甲子園2025」を開催しました

2025年10月25日

GS科1年生が学校設定科目「GSⅠ」の授業で、「GSⅠ甲子園2025」を開催し、チームに分かれて数学、理科の知識、技能、思考力を競いました。
この「GSⅠ甲子園」は兵庫県で毎年開催される「数学・理科甲子園」を模した内容で実施し、今年度は「数学・理科甲子園2025」と同日開催となってしまったことより、出場する2年生チームの参加は叶いませんでしたが、甲南大学で奮闘している2年生に負けないように、本校第二セミナー教室で熱戦を繰り広げました。

 

 クラスを8班に分け、前半は数学や理科の問題を個人で解いたり、班全員で考えて解答したり、後半は班員で発射台を作製し、あの(木製ではない)大屋根リングをビー玉が何周できるかを競う実技競技を行いました。難問にも、班で協力して取り組み、大いに盛り上がりました。最後はチーム力で大逆転し、憧れの総合優勝のカップを手にしました。

 

 また、多くの1年生の保護者の方にも参観いただき、一緒にはらはらドキドキを感じて頂きました。授業参観にお越しくださり、本会を盛り上げて頂きありがとうございました。
保護者の方の感想の一部をご紹介します。
・長時間の参観でしたが、内容が濃く見ていてとても面白かったです。
・競う気持ちを醸成できるし、ディスカッションしながら取り組む事が学べる。
・考える問題や班でのワークなど相互的な科学教育として大変有効であると思われる。
・短い制限時間内にグループで課題を解決するという経験は非常にいいと思いました。
・科学教育の将来に期待が持てる時間になりました。

GS科2年 数学・理科甲子園2025に出場しました

2025年10月28日(土)

甲南大学・岡本キャンパスで行われた「数学・理科甲子園2025」にGS科の2年生から6名が出場しました。
 兵庫県内65校のチームが集まり、数学・理科分野の問題について、個人戦および団体戦で行われる予選に臨みました。本校チームは予選(筆記)を13位で通過し、見事、上位16校で行われる本戦に進出しました!
 本戦(実技)は数学分野からトランプのリフルシャッフルに関する出題がありました。数式化が難しく、どのように数え上げるか、どのように一般化するかに工夫を必要とする問題でした。解法に気づくまでに時間がかかってしまい、残念ながら決勝進出の3校には選ばれませんでしたが、6人でアイデアを出し合い協働的に取り組むことや、競技自体を楽しむことができました。
 忙しい日々の中で健闘した皆さんの健闘を称え、これからのますますの活躍を期待したいと思います。

GS科2年1年 Perryさんとの交流会

2025年10月27日

GS科の一つの目玉行事は「シアトル研修」です。このシアトル研修を現地で支えて下さっている日米国際交流協会の“Perry”さんが来校されました。
GS科2年生とはランチをご一緒しました。この夏のシアトル研修で大変お世話になった以来の再開で、思い出話で懐かしみました。

 

GS科1年生とは初対面で、次のシアトル研修に向けて英語で自己紹介をしました。はじめは緊張感満載でしたが、Perryさんの暖かい、ユーモア溢れる人柄に引き込まれ、安心感とともに9か月後のシアトル研修が心待ちになりました。

 
今度はシアトルでお出会いできることを楽しみにしています。

GS科3年 テクノ愛2025 最終審査で奨励賞、テクノ愛賞を受賞

2025年11月23日(日)

GS科39回生課題研究和蝋燭班が「テクノ愛2025」高校の部で奨励賞、そして大学の部と高校の部を併せた総合の部でテクノ愛賞を受賞しました。この科学コンクールは、1997年に京都大学の学内の技術コンテストとして始まり、今では公財)京都技術科学センターと京都大学が協力して、対象を全国の高校生と大学生へと拡大し、産業界への人材育成、アントレプレナーシップマインドの育成を目的として行われているものです。

 

 今回39回生GS科からは、時計班の「どの方向からでもミエール画像表示装置」、物理蓄電池班の「振り子を利用した歩行発電デバイス」、和蝋燭班の「芯切り不要な和蝋燭の開発」の3件の研究を応募しました。結果、高校部門では500件を超える応募があり、その中の68件が1次書類審査を通過し、GS科の3件全てが2次審査へ進みました。そして2次審査では9件に絞られ、その中に和蝋燭班の研究が選ばれました。

 

 最終審査では京都大学の素晴らしい講義ホールで10人の専門家の審査員の前で発表しました。受験勉強の傍らでの発表準備で、十分な準備ができていない上、久しぶりの発表でしたが、堂々と自分たちが考案した「芯切り不要な和蝋燭」をアピールしました。

 

 テクノ愛賞受賞にあたる審査委員長の講評です。
「和蝋燭というのはハイテクという感じはしないかもしれませんけれども、芯切りをしなくてよい和蝋燭を実現するために、本当に試行錯誤、色んなことに配慮をなしてやっていって、最終的に、僕は真っすぐに短芯が落ちていく動画を見て感動したんですけれども、そこまで持ってきたことがやっぱりすばらしいと思いました。そういう風に、問題意識を持って何をすれば解決できるか、そういったところを着実に対策練って具体的に詰めていく姿勢はどんなテクノの課題解決においても重要です・・・(以下省略)」と。

これまでGSⅠ,Ⅱで学んできた、論理的な思考と実践、共感を得る発表技術、科学技術へのマインドが着実なものとなり、それが評価され、やってきてよかったと感じる一時となりました。